文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、各種政策の効果や雇用・所得環境の改善が続き、緩やかな回復基調で推移しましたが、通商問題の動向が世界経済に与える影響や海外経済の不確実性、金融資本市場の変動により景気が下振れするリスクも依然として存在しております。
このような状況の中、当社グループは「Smiles for All.すべては、笑顔のために。」という企業スローガンの下で「食を通じて社会に貢献する」「お客様に安全で安心な食品とサービスを提供する」ことを責務と考え取り組むとともに、厳しい販売競争に対応するため、より一層のコスト削減並びに積極的な営業活動を推進してまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は306,121百万円(前年同四半期比2.2%増)、営業利益は19,797百万円(前年同四半期比11.2%減)、経常利益は21,655百万円(前年同四半期比9.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は14,736百万円(前年同四半期比9.4%減)となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間の為替換算レートは、111.02円/米ドル(前第3四半期連結累計期間は、113.00円/米ドル)であります。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
① 水産食品事業
水産食品事業は、鮭鱒・魚卵・サバ等の海外魚種における継続的な魚価高騰及び日本近海魚のサバ・イカ等の漁獲不漁からの魚価高騰要因が見られる中で、適正価格での販売に努めましたが、鮭鱒・魚卵・マグロ製品を中心に販売数量が減少しました。その結果、売上高は23,138百万円(前年同四半期比5.4%減)となりました。セグメント利益は251百万円(前年同四半期比29.2%減)となりました。
② 海外即席麺事業
海外即席麺事業は、米国では新学期セールや大陳企画等の店頭販促の強化、SNS等を活用したマーケティング活動の強化により、主力製品の袋麺「Ramen」、カップ麺「Instant Lunch」が好調に推移したことに加え、新フレーバーを積極投入した「Yakisoba」「Bowl」シリーズも上乗せとなり、増収となりました。メキシコでは、現地通貨の為替レートが安定して推移する中、主力製品であるカップ麺の受注が問屋ルートで好調に推移し、増収となりました。その結果、売上高は61,307百万円(前年同四半期比7.4%増)となりました。セグメント利益は、販売数量の増加による利益増要因はありましたが、原材料費や人件費、物流費の増加により6,778百万円(前年同四半期比19.4%減)となりました。
③ 国内即席麺事業
国内即席麺事業は、カップ麺では発売40周年記念のプロモーションを実施した「赤いきつねうどん」「緑のたぬき天そば」等の和風シリーズに加え、シリーズ新商品を発売した「MARUCHAN QTTA」や「ごつ盛り」が好調に推移したことにより増収となりました。袋麺では「マルちゃん正麺」シリーズで新フレーバーを投入する等需要喚起に努めたものの、減収となりました。その結果、売上高は98,351百万円(前年同四半期比0.5%減)となりました。セグメント利益は、物流費の増加等はありましたが、広告宣伝費の削減等により6,831百万円(前年同四半期比1.4%増)となりました。
④ 低温食品事業
低温食品事業は、生麺では主力商品の「マルちゃん焼そば3人前」シリーズが堅調に推移したことに加え、野菜がおいしく食べられる新商品「パリパリ無限」シリーズ、水でほぐすだけの新商品「つるやか」シリーズ、前年度に立ち上げた「コクの一滴」シリーズが大きく伸長したことにより増収となりました。チルド・冷凍食品類ではコラボレート商品や期間限定商品等の新商品、市販用の「ライスバーガー」が好調に推移しました。その結果、売上高は52,778百万円(前年同四半期比0.7%増)となりました。セグメント利益は、原材料費等の増加により3,667百万円(前年同四半期比11.1%減)となりました。
⑤ 加工食品事業
加工食品事業は、米飯やフリーズドライ製品ではライフスタイルの変化に伴う喫食機会の増加によって市場が拡大する中、新工場稼働により生産能力の向上を実現しました。そうした中で、新商品の発売や消費者キャンペーンを実施する等積極的に販促活動を行ったことにより増収となりました。その結果、売上高は17,212百万円(前年同四半期比6.5%増)となりました。セグメント損失は、新工場稼働に伴う減価償却費等の増加により590百万円(前年同四半期はセグメント利益327百万円)となりました。
⑥ 冷蔵事業
冷蔵事業は、2018年3月に操業を開始した平和島冷蔵庫が順調に稼働していることに加え、積極的な営業活動により、新規及び既存顧客に対する冷凍食品を中心とした取扱いや通関・運送等の付帯業務の取扱いが堅調に推移しました。その結果、売上高は14,100百万円(前年同四半期比3.7%増)となりました。セグメント利益は、人件費等の増加により1,690百万円(前年同四半期比1.7%減)となりました。
⑦ その他
その他は、主に弁当・惣菜事業であります。売上高は39,231百万円(前年同四半期比6.1%増)、セグメント利益は1,648百万円(前年同四半期比26.4%増)となりました。
当第3四半期連結会計期間末の当社グループの総資産は387,649百万円で、前連結会計年度末に比べ15,806百万円(4.3%)増加しました。当第3四半期連結累計期間における資産、負債及び純資産の状況は次のとおりであります。
① 流動資産
流動資産は、前連結会計年度末に比べ5,022百万円(2.5%)増加し、205,786百万円となりました。これは主に、有価証券が11,000百万円減少しましたが、現金及び預金が4,667百万円、受取手形及び売掛金が11,081百万円増加したことによるものであります。
② 固定資産
固定資産は、前連結会計年度末に比べ10,783百万円(6.3%)増加し、181,862百万円となりました。これは主に、建物及び構築物が5,040百万円、機械装置及び運搬具が3,380百万円、建設仮勘定が3,277百万円増加したことによるものであります。
③ 流動負債
流動負債は、前連結会計年度末に比べ2,888百万円(5.4%)増加し、55,964百万円となりました。これは主に、未払法人税等が1,249百万円減少しましたが、支払手形及び買掛金が3,248百万円、未払費用が883百万円増加したことによるものであります。
④ 固定負債
固定負債は、前連結会計年度末に比べ680百万円(2.4%)増加し、28,566百万円となりました。これは主に、繰延税金負債が748百万円増加したことによるものであります。
⑤ 純資産
純資産は、前連結会計年度末に比べ12,237百万円(4.2%)増加し、303,118百万円となりました。これは主に、利益剰余金が8,609百万円、為替換算調整勘定が4,019百万円増加したことによるものであります。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,418百万円であります。
(5)主要な設備
前連結会計年度末において、重要な設備の新設計画としていた新総合研究所(仮称)(群馬県館林市)は8月に総合研究所として竣工しております。また、マルチャンテキサス,INC.(米国テキサス州)のカップ麺等製造設備は7月より稼働しております。
なお、新たに決定した重要な設備の新設計画は次のとおりです。
|
会社名 |
事業所名 (所在地) |
セグメントの名称 |
設備の内容 |
投資予定額 |
資金調達 方法 |
着手年月 |
完成予定 年月 |
完成後の 増加能力 |
|
|
総額 (百万円) |
既支払額 (百万円) |
||||||||
|
マルチャン バージニア,INC. |
バージニア工場 (米国バージニア州) |
海外即席麺事業 |
カップ麺等 製造設備 |
3,239 |
258 |
自己資金 |
2018年 9月 |
2019年 12月 |
(注) |
|
提出会社 |
北海道新冷蔵庫(仮称) (北海道小樽市) |
冷蔵事業 |
冷蔵倉庫 |
7,136 |
322 |
自己資金 |
2018年 8月 |
2020年 4月 |
庫腹 48千トン |
(注) 主として更新及び合理化のためのものであり、生産能力に重要な影響はありません。