第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、輸出が引き続き弱含む中で、製造業を中心に弱さが一段と増しているものの、雇用・所得環境の改善が続く中で、各種政策の効果もあり、緩やかな回復基調で推移しましたが、通商問題や海外経済の動向、金融資本市場の変動に加え、消費税率引上げ後の消費者マインドの動向により景気が下振れするリスクも依然として存在しております。

 このような状況の中、当社グループは「Smiles for All.すべては、笑顔のために。」という企業スローガンの下で「食を通じて社会に貢献する」「お客様に安全で安心な食品とサービスを提供する」ことを責務と考え取り組むとともに、厳しい販売競争に対応するため、より一層のコスト削減並びに積極的な営業活動を推進してまいりました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は313,898百万円(前年同四半期比2.5%増)、営業利益は21,887百万円(前年同四半期比10.6%増)、経常利益は24,305百万円(前年同四半期比12.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は17,247百万円(前年同四半期比17.0%増)となりました。

 なお、当第3四半期連結累計期間の為替換算レートは、109.54円/米ドル(前第3四半期連結累計期間は、111.02円/米ドル)であります。

 

 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

① 水産食品事業

 水産食品事業は、主力商品の鮭鱒・魚卵等における市況変動の影響や国内外の近海魚の漁獲不良による魚価高騰が見られる中、コンビニエンスストアや量販店向けに適正価格での販売に努めましたが、競争の激化もあり販売数量が減少しました。その結果、売上高は22,966百万円(前年同四半期比0.7%減)、セグメント損失は209百万円(前年同四半期はセグメント利益251百万円)となりました。

② 海外即席麺事業

 海外即席麺事業は、米国では大手得意先の店舗毎に実施した特売に加え、定期的な特売や新規得意先への販売もあったことにより、主力商品の袋麺「Ramen」シリーズ、カップ麺「Instant Lunch」シリーズが好調に推移し増収となりました。メキシコでは主力商品のカップ麺が堅調な動きだったことに加え、販売強化している袋麺が好調に推移し、増収となりました。その結果、売上高は65,544百万円(前年同四半期比6.9%増)、セグメント利益は、人件費等の増加はありましたが、販売数量の増加、販売促進費の抑制、物流費の削減、主原料単価安による原材料費の減少等により8,682百万円(前年同四半期比28.1%増)となりました。

③ 国内即席麺事業

 国内即席麺事業は、生産・供給コストが上昇する中で、お客様にご満足いただける品質の商品を安定的にお届けするため、2019年6月より価格改定を実施いたしました。このような状況の中、カップ麺では「赤いきつねうどん」「緑のたぬき天そば」等の和風シリーズ、「麺づくり」シリーズ、「MARUCHAN QTTA」シリーズ等の基幹商品を中心に様々なプロモーションで市場活性化に取組んだことに加え、「赤いたぬき天うどん」「赤いきつね焼うどん」といった新商品、湯切りタイプを発売した「マルちゃん正麺カップ」シリーズ、また「ごつ盛り」シリーズも好調に推移し、増収となりました。袋麺では「マルちゃん正麺」シリーズを中心に需要喚起に努めたことにより、ほぼ前年並みの推移となりました。その結果、売上高は100,581百万円(前年同四半期比2.3%増)、セグメント利益は、人件費、物流費等の増加はありましたが、売上高の増加や販売促進費の抑制により8,646百万円(前年同四半期比26.6%増)となりました。

④ 低温食品事業

 低温食品事業は、生産・供給コストが上昇する中で、お客様にご満足いただける品質の商品を安定的にお届けするため、2019年4月より価格改定を実施いたしました。このような状況の中、生麺では期間限定商品の発売や消費者キャンペーン等を実施した「マルちゃん焼そば3人前」シリーズやラーメンカテゴリーが好調に推移したことに加え、今期から全国に販売エリアを拡大した水でほぐすだけの「つるやか」シリーズ、野菜がおいしく食べられる「パリパリ無限」シリーズが大きく伸長したことにより、増収となりました。チルド・冷凍食品類では、主力商品のしゅうまい、ライスバーガーは減収となりましたが、市販用の「冷凍麺焼そば」、業務用冷凍麺等が好調に推移しました。その結果、売上高は54,243百万円(前年同四半期比2.8%増)、セグメント利益は、人件費、物流費等の増加はありましたが、売上高の増加により4,126百万円(前年同四半期比12.5%増)となりました。

 

⑤ 加工食品事業

 加工食品事業は、米飯やフリーズドライ商品では市場拡大を捉えるべく生産能力の向上に努めております。米飯では無菌米飯の「あったかごはん」シリーズと「ふっくら赤飯」等の味付米飯シリーズ、フリーズドライ商品では5食入り袋スープ「素材のチカラ」シリーズ等の主力商品の販促企画に加え、新商品の投入にも努めました。その結果、売上高は17,693百万円(前年同四半期比2.8%増)、セグメント損失は、新工場稼働に伴う減価償却費等の増加により983百万円(前年同四半期はセグメント損失590百万円)となりました。

⑥ 冷蔵事業

 冷蔵事業は、2019年1月に埼玉杉戸物流センター及び神戸物流センターが稼働したことにより庫腹量が増加したことに加え、冷凍食品を中心とした取扱いや通関・運送等の付帯業務の取扱いが堅調に推移しました。その結果、売上高は15,712百万円(前年同四半期比11.4%増)、セグメント利益は、新冷蔵庫稼働に伴う減価償却費、人件費等の増加により1,108百万円(前年同四半期比34.4%減)となりました。

⑦ その他

 その他は、主に弁当・惣菜事業であります。売上高は37,156百万円(前年同四半期比5.3%減)、セグメント利益は1,090百万円(前年同四半期比33.9%減)となりました。

 

 当第3四半期連結会計期間末の当社グループの総資産は400,587百万円で、前連結会計年度末に比べ10,396百万円(2.7%)増加しました。当第3四半期連結累計期間における資産、負債及び純資産の状況は次のとおりであります。

① 流動資産

 流動資産は、前連結会計年度末に比べ7,487百万円(3.7%)増加し、210,785百万円となりました。これは主に、有価証券が14,000百万円減少しましたが、現金及び預金が13,584百万円、受取手形及び売掛金が12,536百万円増加したことによるものであります。

② 固定資産

 固定資産は、前連結会計年度末に比べ2,909百万円(1.6%)増加し、189,801百万円となりました。これは主に、投資有価証券が1,337百万円減少しましたが、建物及び構築物が1,579百万円、建設仮勘定が2,584百万円増加したことによるものであります。

③ 流動負債

 流動負債は、前連結会計年度末に比べ4,286百万円(8.0%)増加し、58,157百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が1,741百万円、未払費用が2,318百万円増加したことによるものであります。

④ 固定負債

 固定負債は、前連結会計年度末に比べ865百万円(3.0%)減少し、27,725百万円となりました。これは主に、その他固定負債が761百万円減少したことによるものであります。

⑤ 純資産

 純資産は、前連結会計年度末に比べ6,975百万円(2.3%)増加し、314,704百万円となりました。これは主に、利益剰余金が9,077百万円増加したことによるものであります。

 

(2)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,420百万円であります。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等は行われておりません。