なお、重要事象等は存在しておりません。
当社グループは、2018年4月からスタートした第六次中期計画において、“「食で健康」クオリティ企業への変革”をハウス食品グループのめざす姿と位置づけ、企業市民として果たすべき「3つの責任」(お客様に対して、社員とその家族に対して、社会に対して)の全てにおいて、クオリティ企業への変革に向けた取組を推進しております。
・「3つの責任」重点取組テーマ
当第3四半期連結累計期間の売上高は、健康食品事業は前年を下回ったものの、海外食品事業が進出各エリアで事業規模を拡大したほか、香辛・調味加工食品事業、外食事業、その他食品関連事業も堅調に推移したことにより、2,256億19百万円、前年同期比1.6%の増収となりました。
営業利益は、増収効果に加え、広告宣伝費等のマーケティングコストの効果的運用を徹底したことで、157億64百万円、前年同期比9.6%の増益となりました。経常利益は168億63百万円、前年同期比11.2%の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は102億54百万円、前年同期比16.8%の増益となりました。
セグメント別の業績の概況(セグメント間取引消去前)は、次のとおりであります。
ハウス食品㈱のカレー製品群については、ルウカレーが前年を下回ったものの、「食の外部化」の影響からレトルトカレーが伸長したほか、業務用も堅調な推移となり、前年実績を確保いたしました。その他製品群では、ルウシチュー、スナックが前年を下回る一方で、新製品が寄与したデザートやラーメンが販売を伸ばしました。
また、㈱ギャバンおよび前連結会計年度に子会社化したマロニー㈱も堅調に推移いたしました。
以上の結果、香辛・調味加工食品事業の売上高は1,074億61百万円、前年同期比0.9%の増収、営業利益は106億50百万円、前年同期比8.2%の増益となりました。結果、売上高営業利益率は9.9%となり、前年同期より0.7pt向上いたしました。
機能性スパイス事業は、お客様の飲酒シーンの多様化や競合環境の激化の影響から「ウコンの力」の苦戦が続いており、低調な推移となりました。
ビタミン事業は、「C1000」シリーズは前年を下回りましたが、ゼリー飲料が牽引する「1日分のビタミン」が伸長し、事業全体で前年を上回りました。
また、当連結会計年度より当社グループ独自技術による「乳酸菌L-137」の本格的な事業展開を開始し、機能訴求および認知向上に努めております。
以上の結果、健康食品事業の売上高は252億69百万円、前年同期比1.8%の減収となりました。営業利益は、乳酸菌事業の本格展開を推進する一方でマーケティングコストのコントロールを徹底したことにより、19億10百万円、前年同期比37.8%の増益となりました。結果、売上高営業利益率は7.6%となり、前年同期より2.2pt向上いたしました。
米国豆腐事業は、健康志向の高まりを追い風に事業規模を拡大しておりますが、労務費や物流費の上昇影響から、増収減益となりました。
中国カレー事業は、日本式カレーの着実な認知向上を背景に、家庭用・業務用ともに伸長が続き、増収増益となりました。なお、当第3四半期連結会計期間より、中国第3の生産拠点となる浙江工場の稼働を開始しております。
タイにおける機能性飲料事業は、「C-vitt」の販売が引き続き好調であったことから増収増益となりました。
以上の結果、海外食品事業の売上高は193億38百万円、前年同期比14.2%の増収、営業利益は27億31百万円、前年同期比21.2%の増益となりました。結果、売上高営業利益率は14.1%となり、前年同期より0.8pt向上いたしました。
㈱壱番屋は、売上面は堅調に推移いたしましたが、修繕費等の製造コストの上昇や人件費の負担増から営業減益となりました。㈱壱番屋国内店舗における直営店とフランチャイズ店を合算した売上状況は、全店ベースで前年同期比2.2%増、既存店ベースで同2.1%増となりました。なお、当第3四半期連結会計期間末における店舗数は、国内1,302店舗、海外165店舗となっております。
以上の結果、㈱壱番屋とその他外食子会社を含めた外食事業の売上高は388億31百万円、前年同期比0.5%の増収、営業利益は㈱壱番屋を連結対象子会社とした際に発生したのれんや無形固定資産の償却負担から3億72百万円の損失となり、前年同期からは2億54百万円の減益となりました。結果、売上高営業利益率は△1.0%となり、前年同期より0.7pt減少いたしました。
運送・倉庫事業を営むハウス物流サービス㈱は、持続可能な食品物流の構築を目指す、食品企業による共同取組「F-LINE」の全国展開を見据え、引き続き事業最適化に取り組んでおります。
コンビニエンスストア向けの総菜等製造事業を営む㈱デリカシェフは、人手不足に伴い労務費が増加傾向にあるなか、開発力強化と生産性改善に一層注力しております。
農産物・食品等の輸出入および販売を営む㈱ヴォークス・トレーディングは、基幹事業の収益力を強化するとともに、高品質原料のソリューション提案に取り組んでおります。
以上の結果、その他食品関連事業の売上高は466億54百万円、前年同期比0.8%の増収、営業利益は18億35百万円、前年同期比9.5%の増益となりました。結果、売上高営業利益率は3.9%となり、前年同期より0.3pt向上いたしました。
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は以下のとおりであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
総資産は、3,801億52百万円となり、前連結会計年度末に比べて12億88百万円の増加となりました。
流動資産は、有価証券や現金及び預金が減少した一方で、受取手形及び売掛金や商品及び製品が増加したことなどから、60億36百万円増加の1,472億81百万円となりました。固定資産は、機械装置及び運搬具や建物及び構築物が増加した一方で、投資有価証券やのれんが減少したことなどから、47億48百万円減少の2,328億71百万円となりました。
負債は938億69百万円となり、前連結会計年度末に比べて12億76百万円の減少となりました。
流動負債は、未払法人税等や未払金が減少した一方で、支払手形及び買掛金が増加したことなどから、1億16百万円増加の567億64百万円となりました。固定負債は、繰延税金負債が減少したことなどから、13億92百万円減少の371億5百万円となりました。
純資産は、保有株式の時価評価によりその他有価証券評価差額金が減少したことや、為替換算調整勘定が減少した一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益により利益剰余金が増加したことなどから、前連結会計年度末に比べて25億64百万円増加の2,862億83百万円となりました。
この結果、当第3四半期連結会計期間末の自己資本比率は66.9%(前連結会計年度末は66.5%)、1株当たり純資産は2,476円52銭(前連結会計年度末は2,450円71銭)となりました。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更および新たに生じた課題はありません。
なお、当社は財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。
当社は、当社の企業価値の源泉が、当社グループが長年にわたって培ってきた経営資源に存することに鑑み、特定の者またはグループが当社の総議決権の20%以上の議決権を有する株式を取得することにより、このような当社グループの企業価値または株主のみなさまの共同の利益が毀損されるおそれが存する場合には、かかる特定の者またはグループは当社の財務および事業の方針の決定を支配する者として不適切であるとして、法令および定款によって許容される限度において当社グループの企業価値および株主のみなさまの共同の利益の確保・向上のための相当措置を講じることを、当社の財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針といたします。
グループ全体としてシナジーを高め、企業価値と収益力を向上させるために、以下の事項の推進・強化に取り組んでまいります。
(中期計画の概要)
当社グループでは、3年ごとに中期計画を策定し、事業の方向性を明確にしたうえで、具体的行動計画の策定と実践に取り組んでおります。2018年4月から新たにスタートした第六次中期計画では、“「食で健康」クオリティ企業への変革”をハウス食品グループのめざす姿と位置づけ、事業面だけではなく、グループ理念のベースとなる (a)お客さまに対して (b)社員とその家族に対して (c)社会に対して の「3つの責任」の全てにおいて、次のとおりクオリティ企業への変革を進めるための取組を推進しております。
事業を通じて、「食で健康」をお客さまにお届けすることを責任としております。「国内成熟市場におけるイノベーションの創出」と「海外成長市場における事業展開の加速」の2つをテーマに、バリューチェーン革新とR&D変革に取り組み、自ら新しい価値を創出する力を強化してまいります。
第六次中期計画における、各事業セグメントおよび新規事業の主なテーマは次のとおりです。
多様性を受け入れ、活かし、育み、個性を活かした活躍ができるステージの創出に取り組むことを責任としております。「働き方変革の実行」と「多様な人材の獲得と活躍できる場づくり」の2つの取組を進め、ダイバーシティの実現をめざしてまいります。
食事業を通じて人と地球の健康に貢献し、持続可能な社会を実現することを責任としております。
当社グループでは、CSRを「笑顔とつながりをつくり、未来へとつなげる」=“ Creating Smiles & Relationships ”ととらえ、CSR活動を通じて「循環型モデルの構築」と「健康長寿社会の実現」をめざしてまいります。
第六次中期計画の期間中に、収益基盤強化のためのグループ最適生産体制の投資に300億円、グループ成長牽引のための海外成長投資に100億円、その他の新規事業投資に200億円の、計600億円の事業投資を計画しております。
当社グループは、内部統制システムを、コーポレート・ガバナンス体制の充実と企業理念・経営目標の実現・達成のための仕組みととらえ、企業価値のさらなる向上と持続的な発展をめざし、グループ経営の視点でリスクマネジメント、コンプライアンスを含めたガバナンス体制の構築と運用の強化を図っております。会社機関におきましては、社外取締役を2名体制とし、経営戦略機関に対する監督機能の強化に注力しております。また、社外監査役3名を含む5名の監査役体制で、取締役の職務執行の監査を行っており、常勤監査役2名は、主要なグループ会社の非常勤監査役を兼務することにより、グループにおける監査役監査の実効性の確保に努めております。また、独立社外取締役を委員長とし、委員の半数以上を独立役員で構成する「報酬等諮問委員会」を設置し、取締役および監査役の報酬決定の手続きに、客観性と透明性を確保しております。
内部統制システムがグループとして有効に機能するよう、今後も継続的な改善に取り組んでまいります。
当社は、2007年2月9日開催の当社取締役会において、「当社株式の大量取得行為に関する対応策(買収防衛策)」を導入することを決定し、同年6月27日開催の当社第61期定時株主総会において、株主のみなさまのご承認をいただきました。
その後、2010年6月25日開催の当社第64期定時株主総会および2013年6月26日開催の当社第67期定時株主総会において、一部所要の変更を行ったうえで買収防衛策を継続することをご承認いただいております(以下、当社第67期定時株主総会においてご承認いただいた買収防衛策を「本プラン」といいます。)。その後、有効期間満了にあたり、2016年6月28日開催の当社第70期定時株主総会で、基本的内容を維持したまま、本プランを継続することについてご承認いただきました。
本プランでは、当社グループの企業価値および株主のみなさまの共同の利益を確保・向上させることを目的として、当社の株券等の大量取得行為が行われる場合に、大量取得行為を行おうとする者(以下「大量取得者」といいます。)に対し、〔1〕事前に大量取得行為に関する必要かつ十分な情報の提供を求め、〔2〕大量取得行為についての情報収集および検討等を行う時間を確保したうえで、〔3〕株主のみなさまへの当社経営陣の計画や代替案等の提示、および大量取得者との交渉を行っていくための手続を定めております。
大量取得者が、本プランの手続きを遵守しない場合や、大量取得者によって提供された情報から、その大量取得行為により当社グループの企業価値または株主共同の利益が害されるおそれがあると認められ、新株予約権の無償割当てなどの対抗措置を発動することが相当であると独立委員会が判断した場合には、独立委員会は当社取締役会に対して対抗措置の発動を勧告します。
独立委員会からこのような勧告がなされ、対抗措置として新株予約権の無償割当てを実施する場合、当社取締役会は、その時点における当社以外の全ての株主のみなさまに対して、その保有する株式1株に対し1個の新株予約権を、無償で割り当てます。この新株予約権には、大量取得者による行使は認められないという行使条件と、当社が大量取得者以外の者から当社株式の交付と引換えに新株予約権を取得することができるという内容の取得条項を付すことがあり得るとされており、また、時価より格段に安い価格で行使することが可能とされています。
大量取得者以外の株主のみなさまがこの新株予約権を行使し、行使価額の払込みをすれば、新株予約権1個当たり当社株式1株を受け取ることとなり、その一方、大量取得者はこれを行使することができない結果、大量取得者が保有する当社株式は希釈化されることになります。
また、当社は、大量取得者以外の株主のみなさまからこの新株予約権を取得し、それと引換えに当社普通株式を交付することがあり、この場合には、大量取得者以外の株主のみなさまは行使価額の払込みをすることなく、当社普通株式を受け取ることになります。
一方、独立委員会は、対抗措置を発動させることが当社グループの企業価値および株主共同の利益の確保・向上に望ましいか否かの判断が困難である場合には、株主総会において対抗措置の発動の要否や内容の意思確認を行うよう、当社取締役会に対して勧告し、また、大量取得者が対抗措置の発動要件に該当しない、もしくは対抗措置を発動することが相当でないと判断した場合には、対抗措置を発動しないよう、当社取締役会に対して勧告します。
さらに独立委員会は、対抗措置の発動の是非について判断に至らない場合には、原則30日間を限度として評価期間を延長することもあります。
これらの独立委員会の勧告や決定は、適切に株主のみなさまに情報開示されるとともに、当社取締役会は、この独立委員会の勧告を最大限尊重するものとします。
なお、本プランの有効期間は、当社第70期定時株主総会の終結の時から2019年3月期に係る定時株主総会の終結の時までの約3年間となっております。
当社グループの中期計画は、当社グループの企業価値・株主共同の利益を持続的に向上させるための具体的方策として策定されたものであり、また、本プランは、前記②に記載のとおり、その内容において公正性・客観性が担保される工夫がなされ、かつ、企業価値・株主共同の利益を確保・向上させる目的をもって導入されたものであり、当社取締役会としては、いずれも当社の基本方針に沿うものであると判断しております。
独立委員会委員3名の略歴は以下のとおりであります。
砂川 伸幸(いさがわ のぶゆき)
(略 歴)
1966年生まれ
1989年4月 新日本証券株式会社(現みずほ証券株式会社)入社
1995年3月 神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了
1995年4月 神戸大学経営学部助手
1998年4月 神戸大学経営学部助教授
1999年4月 神戸大学大学院経営学研究科助教授
2007年4月 神戸大学大学院経営学研究科教授
2016年4月 京都大学経営管理大学院教授(現)
小林 正明(こばやし まさあき)
(略 歴)
1946年生まれ
1970年4月 日本国有鉄道入社
2001年6月 日本貨物鉄道株式会社取締役
2002年6月 同社常務取締役
2004年6月 同社代表取締役専務
2006年6月 同社代表取締役副社長
2007年6月 同社代表取締役社長
2012年6月 同社取締役会長
2013年6月 同社相談役
2015年6月 同社特別顧問(現)
蒲野 宏之(かまの ひろゆき)
(略 歴)
1945年生まれ
1971年4月 外務省入省
1981年4月 弁護士登録
1988年10月 蒲野綜合法律事務所代表弁護士(現)
2009年4月 東京弁護士会副会長
2013年4月 日本弁護士連合会常務理事
2015年6月 当社社外監査役(現)
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は31億12百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。