当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における当社グループの経営環境は、インバウンド消費の増加や鶏卵相場の落ち着きなどにより、緩やかな回復基調にあります。一方で、不安定な国際情勢による景気減速リスクに加え、原材料およびエネルギー価格の高止まりや為替の動向など、先行き不透明な状況が続いています。このような環境において、海外への資源投下を進め、中国・東南アジア・北米を中心に、KEWPIEブランドの認知拡大を加速させています。国内では引き続きお客様の多様化するニーズに対応するとともに、収益性・生産性の向上にも取り組んでいます。また、持続的な成長を実現するために、未来に向けた投資を拡大しています。
当第2四半期連結累計期間の売上高は、海外の持続的な成長に加え、基幹商品を中心とした惣菜・調味料の物量回復および価格改定による単価上昇などにより増収となりました。営業利益は、海外での成長に伴う利益拡大、タマゴ商品の販売増加および主原料高騰影響の緩和などにより増益となりました。経常利益・親会社株主に帰属する四半期純利益は、営業利益の増加により増益となりました。
当第2四半期連結累計期間の連結業績は次のとおりです。
(単位:百万円)
|
|
前第2四半期 連結累計期間 (自 2022年12月1日 至 2023年5月31日) |
当第2四半期 連結累計期間 (自 2023年12月1日 至 2024年5月31日) |
増減(金額) |
増減(比率) |
|
売上高 |
220,382 |
236,834 |
16,452 |
7.5% |
|
営業利益 |
6,846 |
18,882 |
12,036 |
175.8% |
|
経常利益 |
7,552 |
20,306 |
12,754 |
168.9% |
|
親会社株主に帰属する 四半期純利益 |
4,797 |
12,513 |
7,716 |
160.9% |
◇ セグメント別の状況
|
[売上高の内訳] |
(単位:百万円) |
|
|
前第2四半期 連結累計期間 (自 2022年12月1日 至 2023年5月31日) |
当第2四半期 連結累計期間 (自 2023年12月1日 至 2024年5月31日) |
増減(金額) |
増減(比率) |
|
市販用 |
87,244 |
92,366 |
5,122 |
5.9% |
|
業務用 |
81,436 |
83,263 |
1,827 |
2.2% |
|
海外 |
34,431 |
43,699 |
9,268 |
26.9% |
|
フルーツ ソリューション |
8,324 |
8,736 |
412 |
4.9% |
|
ファインケミカル |
5,687 |
5,884 |
197 |
3.5% |
|
共通 |
3,257 |
2,884 |
△373 |
△11.5% |
|
合 計 |
220,382 |
236,834 |
16,452 |
7.5% |
|
[営業利益の内訳] |
(単位:百万円) |
|
|
前第2四半期 連結累計期間 (自 2022年12月1日 至 2023年5月31日) |
当第2四半期 連結累計期間 (自 2023年12月1日 至 2024年5月31日) |
増減(金額) |
増減(比率) |
|
市販用 |
4,448 |
8,080 |
3,632 |
81.7% |
|
業務用 |
1,359 |
6,379 |
5,020 |
369.4% |
|
海外 |
3,474 |
7,436 |
3,962 |
114.0% |
|
フルーツ ソリューション |
190 |
138 |
△52 |
△27.4% |
|
ファインケミカル |
△128 |
△203 |
△75 |
- |
|
共通 |
718 |
605 |
△113 |
△15.7% |
|
全社費用 |
△3,216 |
△3,554 |
△338 |
- |
|
合 計 |
6,846 |
18,882 |
12,036 |
175.8% |
<市販用>
・調味料の価格改定による単価上昇や惣菜の販売回復などにより増収
・主原料高騰影響の緩和により増益
<業務用>
・調味料およびタマゴ商品の販売増加により増収
・主原料高騰影響の緩和や販売増加により増益
<海外>
・中国・北米・東南アジアが堅調に推移し増収
・中国の新型コロナウイルス感染症影響が前年度から回復したことや北米のブランド品拡大により増益
<フルーツ ソリューション>
・家庭用ジャム・スプレッドが好調に推移したものの、原材料等の高騰影響を受け増収減益
<ファインケミカル>
・原料販売の販売増加があったものの、通信販売の販売減少やコスト増加により増収減益
<共通>
・食品メーカー向け製造機械の販売減少により減収減益
(2)財政状態
・総資産は、4,326億19百万円と前連結会計年度末に比べ66億13百万円増加
主に有価証券、建設仮勘定の増加、商品及び製品の減少による
・負債は、1,113億9百万円と前連結会計年度末に比べ33億93百万円減少
主に短期借入金の減少、支払手形及び買掛金、未払法人税等、長期借入金の増加による
・純資産は、3,213億10百万円と前連結会計年度末に比べ100億7百万円増加
主に利益剰余金、その他有価証券評価差額金、為替換算調整勘定の増加による
(3)キャッシュ・フロー
・現金及び現金同等物の残高は、672億43百万円と前連結会計年度末に比べ48億10百万円増加
各キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益、減価償却費、棚卸資産の減少など
により321億83百万円の収入
(前年同期は116億70百万円の収入)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得、無形固定資産の取得による支出などにより
123億77百万円の支出
(前年同期は100億72百万円の支出)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出、配当金の支払い、長期借入れによる
収入などにより153億75百万円の支出
(前年同期は40億88百万円の支出)
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
なお、当社は財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めておりますが、当第2四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、17億83百万円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。