第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の状況

当中間連結会計期間における当社グループの経営環境は、各国の政策を巡る不確実性、地政学リスク、為替の変動など、不安定な経済状況が続きました。国内では所得環境の改善やインバウンド消費の回復が見られましたが、食品物価の上昇や消費者の節約志向が根強く、依然として厳しい市場環境が続いています。加えて、高病原性鳥インフルエンザの影響による鶏卵価格の高騰や野菜相場の高騰も収益に影響を与えました。このような環境において、海外では中国・アジアパシフィック・米州を中心に「現地生産・現地販売」を基本方針とし、新工場の稼働などを通じて供給能力の強化を図っています。あわせてKEWPIEブランド認知拡大やメニュー提案型プロモーションを展開し、需要創造を推進しています。国内ではお客様の多様化するニーズに対応しつつ、迅速な価格転嫁を進めるなど、収益性・生産性の向上に取り組んでいます。また、持続的な成長を実現するために、未来を見据えた投資を拡大しています。

 当中間連結会計期間の売上高は、海外の持続的な成長に加え、タマゴの物量増加、カット野菜の販売増により増収となりました。営業利益は、海外での販売増による増益、カット野菜、タマゴの価格改定効果があったものの、主原料高騰等による影響を受け減益となりました。経常利益は営業利益の減少により減益、親会社株主に帰属する中間純利益は、工場跡地売却に伴う特別利益の増加により増益となりました。

 当中間連結会計期間の連結業績は次のとおりです。

(単位:百万円)

 

前中間連結会計期間

(自 2023年12月1日

至 2024年5月31日)

当中間連結会計期間

(自 2024年12月1日

至 2025年5月31日)

増減(金額)

増減(比率)

売上高

236,834

251,852

15,018

6.3%

営業利益

18,882

16,164

△2,718

△14.4%

経常利益

20,306

17,448

△2,858

△14.1%

親会社株主に帰属する

中間純利益

12,513

18,803

6,290

50.3%

 

◇ セグメント別の状況

 

[売上高の内訳]

(単位:百万円)

 

 

前中間連結会計期間

(自 2023年12月1日

至 2024年5月31日)

当中間連結会計期間

(自 2024年12月1日

至 2025年5月31日)

増減(金額)

増減(比率)

市販用

92,366

94,573

2,207

2.4%

業務用

83,263

89,076

5,813

7.0%

海外

43,699

49,385

5,686

13.0%

フルーツ ソリューション

8,736

8,552

△184

△2.1%

ファインケミカル

5,884

6,237

353

6.0%

共通

2,884

4,026

1,142

39.6%

合  計

236,834

251,852

15,018

6.3%

 

 

 

[営業利益の内訳]

(単位:百万円)

 

 

前中間連結会計期間

(自 2023年12月1日

至 2024年5月31日)

当中間連結会計期間

(自 2024年12月1日

至 2025年5月31日)

増減(金額)

増減(比率)

市販用

8,080

5,737

△2,343

△29.0%

業務用

6,379

4,422

△1,957

△30.7%

海外

6,530

7,885

1,355

20.8%

フルーツ ソリューション

138

279

141

102.2%

ファインケミカル

△203

△197

6

共通

605

665

60

9.9%

全社費用

△2,649

△2,628

21

合  計

18,882

16,164

△2,718

△14.4%

 

 

<市販用>

・カット野菜の販売数量増および単価上昇に加えて、調理食品が好調に推移し増収

・鶏卵、野菜相場高騰などによる原材料高や販管費増により減益

 

<業務用>

・タマゴ商品の販売数量増および単価上昇により増収

・調味料、タマゴの価格改定効果があったものの、鶏卵相場高騰に伴う原材料高影響を受け減益

 

<海外>

・アジアパシフィック・米州・中国の各リージョンの販売が堅調に推移し増収

・アジアパシフィックを中心とした売上増や中国の生販効率化取組みにより増益

 

<フルーツ ソリューション>

・産業用フルーツ加工品の販売数量減により減収、家庭用ジャム・スプレッドが好調に推移し増益

 

<ファインケミカル>

 ・医薬原料の販売数量減も、通信販売が好調に推移し増収増益

 

<共通>

・外部向け機械販売および原料販売増加により増収増益

 

(2)財政状態

・総資産は、4,707億95百万円と前連結会計年度末に比べ84億23百万円増加

主に受取手形及び売掛金、有価証券、投資その他の資産のその他に含まれる長期定期預金の増加、現金及び

預金の減少による

・負債は、1,249億26百万円と前連結会計年度末に比べ58億8百万円減少

主に買掛金、流動負債のその他に含まれる未払金、社債の減少、未払法人税等、流動負債のその他に含まれる1年内償還社債の増加による

・純資産は、3,458億68百万円と前連結会計年度末に比べ142億30百万円増加

主に利益剰余金の増加による

 

 

(3)キャッシュ・フロー

・現金及び現金同等物の残高は、786億18百万円と前連結会計年度末に比べ18億93百万円減少
   各キャッシュ・フローの状況
   営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純利益、固定資産除売却損益、法人税等の支払い

   などにより101億40百万円の収入

   (前年同期は321億83百万円の収入)

   投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出、定期預金の預入による支出、有形

   固定資産の売却による収入などにより63億37百万円の支出

   (前年同期は123億77百万円の支出)

   財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払い、非支配株主への配当金の支払いなどにより61億3

   百万円の支出

   (前年同期は153億75百万円の支出)

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

なお、当社は財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めておりますが、当中間連結会計期間において、重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、17億94百万円です。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

  当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。