当第3四半期累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日において当社が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期累計期間(2021年1月~9月)における日本国内の経済環境は、依然として新型コロナウイルス感染症の影響により、企業収益や景況感の悪化、個人消費の減退やインバウンド需要消失の長期化など厳しい状況が続いております。2020年度末に再び感染が拡大し、2021年1月に11都府県を対象とする緊急事態宣言が再発令され、その後も変異型ウイルスが発生するなどもあり緊急事態宣言の再発出やエリア拡大、期間延長もありました。医療関係者や高齢者からワクチン接種が始まり、ワクチン接種率は国民全体の50%を超えましたが、未だ先行きが見えない状況が続いております。
世界経済においては、新型コロナウイルス感染症は世界的な拡がりをみせるとともに、中国や欧米においてはワクチン接種が進み経済活動が回復傾向にある国もでてきました。
外食業界におきましては、新型コロナウイルスの影響により、店内飲食が減少する一方で、人との接触機会の少ないテイクアウトやデリバリーサービスが増加するなど、消費者のライフスタイル・消費行動が激変しました。一方、インバウンド効果はなくなり、まだまだ回復の目途が立たない状況が続いております。また Instagramや LINE、Facebookなどを中心としたSNSを使ったコミュニケーションや、急速に浸透しているキャッシュレスのプロモーションが進化し、業態を越えた顧客の獲得競争が一層激化しています。
このような環境の下、当社ではサーティワンアイスクリームの永遠の経営モットーである“We make people happy.”「アイスクリームを通じて、お客様に幸せをお届けします。」をスローガンに、全てのお客様に高品質で美味しいアイスクリームと“FUN(楽しいこと、嬉しいこと、感動すること)”に満ちたひとときを提供し、日本で最も愛され親しまれるチェーンとなることを目指すとともに、企業の継続的成長の維持と、企業価値の増大に努めてまいりました。
新型コロナウイルス感染症拡大によるライフスタイルの激変を、逆にビジネス変革の機会と捉え、先ずお客様や従業員の安全を第一に考えた衛生管理の徹底として工場・店舗における感染防止に取り組むとともに、マーケティング戦略ではバリュー・プロモーションによる集客キャンペーンから持帰り商品中心の訴求への方向転換、デリバリーの拡充、デジタル・サイネージなど店舗のデジタル化、サプライチェーン・マネジメントの最適化、新たな立地における出店、また海外事業への挑戦として台湾やハワイへの出店など、環境の変化に順応したビジネスモデルの再構築を推進してまいりました。また新たなイメージ戦略として4月1日よりコーポレート・ロゴをリニューアルし、これに伴いパッケージも一新し、テイクアウト商品としてバラエティボックスを新発売しました。
当第3四半期累計期間の営業施策としては、毎月「フレーバー・オブ・ザ・マンス」として専門店ならではの魅力的なアイスクリームを新発売し選ぶ楽しさを提供するとともに、お正月には「ポケモン バラエティパック」や「ハッピードール うし」、苺の季節に合わせた「フレッシュストロベリーサンデー」などを発売しました。冬場の来店頻度を高めるためオリジナルポーチをプレゼントする再来店プロモーションや、ひなまつりには「ミッキー&ミニー ひなだんかざり」を発売し、モバイルオーダーによる予約受付も実施しました。4月にはWEB上で「フレーバー総選挙」を実施し、50万票を超える票が集まり、5月9日「アイスクリームの日」に人気ベスト100位を結果発表し、メディアでも話題になりました。ゴールデンウィークには昨年よりイメージキャラクターとして起用しているHey!Say!JUMPの山田涼介さんをバラエティボックス6個入り箱にデザインしたスペシャルバラエティボックスを発売しました。6月には台湾のお土産として有名なパイナップルケーキをイメージした新フレーバーなど3種類の台湾テイストフレーバーを訴求するとともに、よりたくさんのフレーバーが楽しめるようトリプルポップのスクープ3個を最大10個まで増やせるポップスクープ・キャンペーンを実施しました。7月には柿の種で有名な亀田製菓株式会社とのコラボレーションを実施し、テレビの報道情報番組やSNSでも大変話題になりました。8月には「31ポケ夏!キャンペーン」、9月は「31 ENJOY PEANUTS」を実施し、イートインとテイクアウト需要の両方にお応えした親子で楽しめる新商品をたくさんラインナップし、売上の向上を図りました。アイスクリームケーキではアメリカン・ヒーローをテーマにデザインした“マーベル アベンジャーズ パレット6”など8種類を新発売し、商品ラインナップを強化いたしました。
コミュニケーションにおいては、480万人の会員を有する当社独自の会員制アプリ「31cLub」やSNSでの告知を強化して来店促進と売上の向上を図りました。
また、市場環境の変化に対応する店舗戦略として、新規商業施設への出店強化を継続するとともに、立地の多様性にも着目し、大学の学生食堂や社員食堂、野球場や行楽地、水族館やサービスエリアへの出店など消費者とのタッチポイントを増やすよう積極的に取り組み、当四半期末店舗数は1,222店舗と前年同期末に比べ19店舗増加となりました。
また、デジタル化推進の一環として、店頭でキャンペーンやお勧め商品を動画で発信する「デジタル・サイネージ」の導入による店頭強化を進めるため、店舗改装を103店実施いたしました。
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置など、人流を抑えようという国を挙げての施策が当期間を通して続きましたが、前年同期に比べ休業店舗が大幅に減少し、集客キャンペーンから持ち帰り訴求へ販売戦略を転換したことも功を奏し、当第3四半期累計期間の売上高は142億24百万円(前年同期比107.3%)となりました。
売上原価は、生産体制の見直し及びコストコントロールを図ったことにより、61億80百万円(前年同期比102.3%)と売上の伸長に対して低い伸びに留まったため、売上総利益は80億43百万円(前年同期比111.6%)となりました。
販売費及び一般管理費は、マーケティングには効果的・積極的に資金を投じる一方、人流抑制のためオンラインによる会議を活用したことが会議費及び旅費交通費の減少につながるなど、全体としては68億19百万円(前年同期比103.4%)と低い伸びに抑えることが出来、営業利益は12億24百万円(前年同期比200.2%)となりました。
また、経常利益13億4百万円(前年同期比214.7%)、四半期純利益8億23百万円(前年同期比264.7%)となり、前年同期比で大幅な増益を達成することが出来ました。
ワクチン接種が進み経済活動の正常化の兆しが見られ始めるものの、感染症との戦いが終わったと受け止めるのは早計で、この冬には感染第6波を危ぶむ専門家の見解も存在します。しかしながら、当社の業績に与える影響は2021年度を通して現時点では限定的であり、店舗の一時休業や営業時間短縮などの対応を状況に応じて適切に取りつつ、営業活動への影響を軽微に留められるものと考えております。
なお、当社はアイスクリーム製品の製造及び販売等を行う単一セグメントのため、セグメント情報の記載を省略しております。
(2)財政状態の分析
当第3四半期末における総資産は前事業年度末に比べ7億58百万円増加の181億65百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加が22億15百万円、固定資産の減少が6億70百万円、売掛金の減少が2億68百万円及び未収入金の減少が1億87百万円あったことによるものです。
負債は前事業年度末に比べ2億73百万円増加の79億28百万円となりました。これは主に、預り金の増加が2億24百万円あったことによるものです。
純資産は前事業年度末に比べ4億85百万円増加の102億37百万円となりました。これは主に、四半期純利益により繰越利益剰余金が増加したことによるものです。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当社は、バスキン・ロビンス・フランチャイジング エルエルシーと“ライセンスおよび技術援助契約”を締結しており、アイスクリーム研究開発については同社で実施しているため、研究開発費は発生しておりません。
当第3四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。