第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1)  財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間(2020年7月1日~2021年3月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルスに対する度重なる緊急事態宣言による外出自粛の影響で個人消費は大きく落込み、また入国規制によるインバウンド需要が激減したことなどにより、国内経済は広範に影響を受けました。世界に目を向ければ、国民へのワクチン接種が順調に進んでいる国もあり、アフターコロナを見込んで3月にはダウ平均株価は32,000ドル台に達するなど経済回復への期待が先行する一方で、新型コロナウイルス変異株によるパンデミック再拡大の懸念など、依然として予断を許さない状況が続いております。

新型コロナウイルス感染予防のため外食を控え、内食化傾向が高まることでフードデリバリーの需要やECサイトでの買物が増加するなど、ニューノーマルという新しい生活様式への対応が求められるなか、消費者の価値観・購買行動は大きく変化してきております。

また、厳しい経済状況が継続することによるデフレ経済の再燃懸念、原材料価格の高騰や人手不足を背景とした人件費の増加などコストの上昇が見込まれており、依然として当社グループを取り巻く経営環境には厳しいものがあります。

このような状況のもと、当社グループでは、“ICHIMASA30ビジョン”(30年後の目指す姿)を目指し、2016年7月から2021年6月までの5ヶ年の中期経営計画の最終年度を迎え、「成長基盤創り」と「お客さまが中心」を基本方針とし、引き続き経営課題に取り組んでおります。

また、地球環境の維持は企業活動の持続的な成長・発展のためには不可欠であり、2015年9月に国連総会で採択された17 の目標と169 のターゲットからなる「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」の達成を目指し、当社グループもステークホルダーの皆さまと協働しながら、社会のサステナブルな課題の解決に取り組んでおります。

この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高276億79百万円(前年同四半期比9億12百万円(3.2%)の減少)、営業利益は19億55百万円(前年同四半期比2億30百万円(13.4%)の増加)、経常利益は19億77百万円(前年同四半期比2億90百万円(17.2%)の増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は15億19百万円(前年同四半期比3億51百万円(30.1%)の増加)となりました。

 

セグメントの状況は、次のとおりであります。

 

①  水産練製品・惣菜事業

主力商品群のカニかまは魚肉たんぱくが手軽に摂れる食材として浸透し、健康志向の高まりが続くなかで販売が伸長しております。定番商品である「サラダスティック」、「オホーツク」、「ピュアふぶき」や食べ応えのある「大ぶりカニかま」も好調に推移いたしました。また、竹輪も使い勝手の良さやおつまみとしての需要が増加し、売上が伸長いたしました。

年末のおせち商品では、主原料・副材料のすべてが国産の「純」シリーズの蒲鉾や伊達巻が前年を超える売上げを達成いたしました。

おでん商材では、新型コロナウイルス感染拡大予防のための外出自粛により内食需要が増加したことから、調理の簡単なレトルトおでんが堅調な売れ行きとなった一方で、昨夏の猛暑に続き、例年であれば販売が本格化する秋口もしばらくは気温が高めに推移したことにより揚物は厳しい売上状況となりました。

利益面におきましては、新興国の経済成長や世界的な健康志向の高まりから水産加工品需要が拡大し、すり身価格は依然として高止まりの状況が続いておりますが、生産ラインの合理化や商品アイテムの見直しなどの内部要因やエネルギー単価下落の外部要因の影響もあり、前年同四半期を上回る結果となりました。

 

以上の結果、当セグメントの売上高は235億93百万円(前年同四半期比6億97百万円(2.9%)の減少)、セグメント利益(営業利益)は10億55百万円(前年同四半期はセグメント利益(営業利益)7億76百万円)となりました。

②  きのこ事業

11月後半から12月にかけて、気温が記録的に高い状態が続き、野菜の生育が順調に進んだことから相場は急落し、野菜市場価格及びきのこ市場価格は軟調となりましたが、年末から1月にかけては低温と大雪の影響で、野菜市場価格が持ち直したことで、きのこ市場価格も回復しました。

しかし、2月後半から3月にかけて気温が高めに推移して野菜の生育状況が改善されたことから、野菜市場価格及びきのこ市場価格は再び軟調となり、前年が新型コロナウイルスによって巣ごもり需要が拡大し販売が好調だった反動も重なり、きのこの販売については厳しい環境となりました。

生産面におきましては、安定栽培や生産の効率化、品質管理体制の強化に努めるとともに、販売面におきましては、家庭内調理の需要の高まりを受けてメニュー提案を強化し需要喚起を図りました。

利益面におきましては、業績不振であった連結子会社の事業停止があるものの、きのこ市場価格の下落により前年同四半期を下回る結果となりました。

以上の結果、当セグメントの売上高は37億31百万円(前年同四半期比2億3百万円(5.2%)の減少)、セグメント利益(営業利益)は8億30百万円(前年同四半期はセグメント利益(営業利益)8億46百万円)となりました。

 ③  その他

(運送事業・倉庫事業)

運送事業におきましては、定期輸送便の一部終了により売上高は前年同四半期を下回りましたが、経費抑制及び燃料価格の値下がりもあり、利益は前年同四半期を上回る結果となりました。

倉庫事業におきましては、前年実績を上回る新規入庫を獲得いたしましたが、保管在庫量が低調に推移した結果、売上高・利益ともに前年同四半期を下回る結果となりました。

以上の結果、報告セグメントに含まれないその他の売上高は3億54百万円(前年同四半期比11百万円(3.2%)の減少)、セグメント利益(営業利益)は55百万円(前年同四半期はセグメント利益(営業利益)91百万円)となりました。

 

(2)  財政状態の分析

①  流動資産

当第3四半期連結会計期間末における流動資産の残高は77億81百万円(前連結会計年度末比2億31百万円の増加)となりました。

これは主に現金及び預金の増加、商品及び製品ならびに原材料及び貯蔵品の減少によるものであります。

②  固定資産

当第3四半期連結会計期間末における固定資産の残高は141億59百万円(前連結会計年度末比3億44百万円の減少)となりました。

これは主に投資有価証券の時価上昇による増加の一方、有形固定資産の売却及び減損損失の計上による減少であります。

③  流動負債

当第3四半期連結会計期間末における流動負債の残高は61億28百万円(前連結会計年度末比6億91百万円の減少)となりました。これは主に支払手形及び買掛金の減少によるものであります。

④  固定負債

当第3四半期連結会計期間末における固定負債の残高は29億87百万円(前連結会計年度末比10億72百万円の減少)となりました。これは主に社債ならびに長期借入金の減少によるものであります。

⑤  純資産

当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により128億25百万円(前連結会計年度末比16億50百万円の増加)となり、自己資本比率は前連結会計年度末の50.7%から58.5%となりました。

 

 

(3)  経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)  事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じたものはありません。

 

(5)  研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は2億46百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。