当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
(1)経営成績の分析
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、景気は緩やかな回復傾向で推移しておりますが、米国の通商政策の影響や金融・資本市場の変動等により、先行き不透明な状況が続いております。
食品業界におきましては、物価高騰による消費者の節約志向は継続し、依然として厳しい経営環境となりました。
このような環境の中、当グループにおきましては、「2025-2027中期経営計画」に基づき、コアビジネスの事業強化と経営基盤の強化に取り組みました。
販売面では、昆布製品、ヨーグルト製品が前年実績を上回ったものの、デザート製品、豆製品、惣菜製品が前年実績を下回り、売上高は277億45百万円(前年同中間期比1.1%減)となりました。
利益面では、前中間連結会計期間に比べ売上高は減少したものの、投資効率を踏まえた広告宣伝投資の投下タイミングの見直しや、主要コストアップ課題に対する経費コントロールにより、営業利益は5億6百万円(前年同中間期比96.4%増)となりました。経常利益は7億13百万円(前年同中間期比58.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は、関係会社の株式譲渡に伴う特別利益の計上及び法人税等の減少により、7億63百万円(前年同中間期比101.8%増)となりました。
製品分類別の販売状況は、次のとおりであります。
惣菜製品は、前年実績を下回りました。包装惣菜は、「おばんざい小鉢」と「朝のたべるスープ」が好調に推移し、前年実績を上回りました。「朝のたべるスープ」は、より野菜の素材感を感じさせるリニューアルを9月に実施しております。日配惣菜は、豆腐ハンバーグやナムルをはじめとする既存の主力商品の販路拡大に取り組む一方で、8月の関係会社の売却により中華惣菜の売上高が減少し、前年実績を下回りました。
昆布製品は、物価高騰の中で、お得感のある塩こんぶの大容量タイプが好調に推移し、前年実績を上回りました。カップ佃煮「ふじっ子煮」は、需要創造企画の一環として、ミシュランガイド一つ星レストランのシェフによる「ふじっ子煮」を活用したオリジナルレシピを提案し、ごはんのお供以外での新たな食シーンの訴求に取り組みました。これにより、値上げ後に一時的に低下した物量は、現在回復基調で推移しております。また、9月より新商品として「ふじっ子煮MIRAI ゆず明太生昆布」を販売しております。
豆製品は、「おまめさん豆小鉢」は堅調に推移しましたが、袋タイプの煮豆や水煮・蒸し豆シリーズについては物価高騰による影響で販売が伸び悩み、前年実績を下回りました。プレミアムタイプの「おまめさん豆小鉢 丹波大納言あずき」と「おまめさん豆小鉢 丹波黒黒豆」においては、「豆の句キャンペーン」を6月から8月にかけて実施し、夏場の猛暑に向けて冷菓と組み合わせたアレンジメニューや食シーンの提案を行い、販売を伸ばしました。また、水煮・蒸し豆シリーズは、下期にかけて増量企画等の販促に取り組み、店頭での露出拡大を狙ってまいります。
ヨーグルト製品は、主力の「カスピ海ヨーグルト プレーン」と「まるごとSOYカスピ海ヨーグルト」が好調に推移し、前年実績を上回りました。ヨーグルト製品は、持続的成長ドライバーとして第3の柱を目指すべく、「カスピ海ヨーグルト」の発売20周年を記念した新商品「カスピ海ヨーグルト リッチモ プレーン」を9月より販売開始しております。
デザート製品は、夏場の最需要期に向けて「フルーツセラピー」のバンドル企画による価値訴求に取り組んだものの、価格改定後の物量確保が想定どおりに進まず苦戦を強いられ、前年実績を下回りました。厳しい状況ではありますが、下期にかけてSNSを通じた消費者向けのキャンペーンを実施し、若年層への認知・話題性を拡散しつつ購買促進に取り組んでまいります。
(2)財政状態の分析
当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ4億72百万円増加し、799億2百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ9億3百万円増加し、354億45百万円となりました。これは主に、棚卸資産の増加及び関係会社の売却による現金及び預金の増加があったこと等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ4億31百万円減少し、444億56百万円となりました。これは主に、保有する投資有価証券の時価評価の増加があったものの、関係会社の売却により、当該会社が保有していた固定資産が連結対象から外れたこと及び有形固定資産の減価償却が進んだこと等によるものであります。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ3億27百万円増加し、91億26百万円となりました。これは主に、未払金の増加及び原料仕入れの季節性に伴う買掛金の増加等によるものです。
固定負債は、前連結会計年度末と比べ4億39百万円減少し、15億94百万円となりました。これは主に、退職給付信託の設定に伴う退職給付に係る負債の減少によるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ5億84百万円増加し、691億81百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金及び利益剰余金の増加によるものです。
これらの結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の86.4%から86.6%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ2億97百万円増加し、119億89百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純利益7億36百万円、減価償却費17億51百万円の計上、棚卸資産の増加5億72百万円、退職給付信託への拠出5億円等により、11億34百万円の収入(前年同中間期は29億28百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産及び無形固定資産の取得等により、11億79百万円の支出(前年同中間期は16億83百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入10億円がある一方で、配当金の支払6億56百万円等により、3億42百万円の収入(前年同中間期は6億56百万円の支出)となりました。
なお、上記の長期借入れは、売却した関係会社によるものであり、当中間連結会計期間末の連結財務諸表には、長期借入金は残存しておりません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たな発生はありません。
(5)研究開発活動
当中間連結会計期間の研究開発費の総額は4億67百万円であります。
(吸収合併契約)
当社は、2025年7月7日開催の取締役会において、当社の完全子会社であるフジッコNEWデリカ株式会社の吸収合併を行うことを決議し、同日付で吸収合併契約を締結し、2025年10月1日付で吸収合併を行いました。
詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載しております。
(株式譲渡契約)
当社は、2025年7月31日開催の取締役会において、当社の連結子会社である株式会社フーズパレットの当社保有株式の全てを、株式会社プロデュースカンパニーが株式会社フーズパレットと同一の社名で新たに設立した株式会社フーズパレットに譲渡することを決議し、同日付で株式譲渡契約を締結し、2025年8月29日付で株式譲渡を行いました。
詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載しております。