第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間(2023年5月1日~2023年10月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う個人消費の持ち直しにより緩やかに回復しているものの、緊迫した世界情勢に加え、中国経済の先行き懸念など海外景気の下振れリスクや円安等の影響による原材料やエネルギー価格の高騰により依然として不透明な状況が続いております。

 中食・惣菜業界におきましては、エネルギーや原材料価格の上昇を商品価格に転嫁する動きが継続する中、労働力不足に伴う更なる人件費や採用コストの上昇により、引き続き厳しい状況となっております。

 このような状況のもと、当社グループにおきましては、2023年4月期を始期とする3ヶ年の中期経営計画達成へ向け、「商品力・技術力の進化」「新たな顧客接点の拡充」「経営基盤の強化」の3つの基本戦略の取り組みを推進しております。「商品力・技術力の進化」として、高付加価値メニューの商品開発及び提案を行いました。「新たな顧客接点の拡充」として、2022年9月の公式アプリ導入から1周年を迎えたことから、2023年10月に「ロック・フィールドメンバーズアプリ1周年感謝祭」を実施し、当社商品を抽選で贈呈するなど感謝の気持ちを込めた取り組みを行いました。また、「経営基盤の強化」におきましては、2023年8月より、静岡ファクトリー及び企業内保育所「風車の丘保育室」の購入電力を再生可能エネルギーに切り替えることで、ESG基盤の強化と脱炭素社会の実現に取り組みました。

 

 業態別の売上は次のとおりであります。なお、前連結会計年度末より、「ブランド別」を「業態別」と表示して

おりますが、売上高の集計方法に変更はありません。

業態

2023年4月期

第2四半期(連結)

2024年4月期

第2四半期(連結)

対前期比

売上

構成比

売上

構成比

 

 

百万円

百万円

 

サラダ

8,353

34.3

8,336

33.2

99.8

RF1

フライ

2,778

11.4

3,067

12.2

110.4

 

その他惣菜

3,912

16.0

3,898

15.5

99.6

 

小計

15,044

61.7

15,301

60.9

101.7

グリーン・グルメ

 

4,877

20.0

4,949

19.7

101.5

いとはん

1,736

7.1

1,812

7.2

104.4

神戸コロッケ

1,408

5.8

1,469

5.9

104.3

融合

 

467

1.9

484

1.9

103.7

ベジテリア

400

1.6

441

1.8

110.5

外販(卸)※

 

284

1.2

387

1.6

136.1

その他

 

177

0.7

259

1.0

146.0

合計

24,396

100.0

25,107

100.0

102.9

 ※ 2023年4月期第2四半期において「その他」として集計しておりました「外販(卸)」の売上高の金額的重要

  性が増したため、前連結会計年度末より独立した項目へ変更していることから、2023年4月期第2四半期の数

  値を変更後の区分に組み替えております。

 

 

 

主な業態別の概況は次のとおりであります。

「RF1」におきましては、「野菜、“才”発見。」のメッセージのもと、店頭やブランドサイトにおいて、野菜の魅力の発見と、更なるブランドへの愛着や共感の醸成に取り組みました。8月は「とうもろこし」、9月は「きのこ」、10月は「れんこん」と、月ごとにテーマとなる野菜を設定し、「甘さ際立つ『ホワイトコーン』のサラダ」「帆立と香ばし揚げ舞茸のサラダ ポン酢バターソース」「熊本県産『カワカミ蓮根』のサラダ 柚子の香り」などの提案を行い、売上高は15,301百万円(前年同期比1.7%増)となりました。

 

「グリーン・グルメ」におきましては、ブランドメッセージである「多彩な食卓、豊かな暮らし」のもと、セレクトショップとして「RF1」のサラダを中心に、「いとはん」「融合」のサラダや料理の提案を強化いたしました。旬の素材を使用した「カラダに食物繊維 大正長いもとアボカドのサラダ」や「無花果と燻製チキンの和さらだ」「牛いちぼのローストとグリルコーンのサラダ」など、和やアジアの味わいを提案し、売上高は4,949百万円(前年同期比1.5%増)となりました。

 

「いとはん」におきましては、コクと甘みが美味しく、粒皮が薄くて食べやすい品種のとうもろこし「恵味」を使用した「とうもろこし『恵味』の和さらだ」や、ねぎ油で旨みを閉じ込めた白舞茸を甘じょっぱいピーナッツだれで楽しむ「旬堪能 白舞茸のピーナッツ和え」、琵琶湖産の天然小鮎を満喫できる「琵琶湖産天然小鮎の天ぷら」など、旬の素材を活かした和さらだや料理の提案を行い、売上高は1,812百万円(前年同期比4.4%増)となりました。

 

「神戸コロッケ」におきましては、「北海道産枝豆のコロッケ」や「宮崎県産里芋のコロッケ」「徳島県産れんこんのコロッケ」など季節素材の食感にこだわったコロッケや、コロッケと買い合わせができる「れんこんのカツ」など、おかずカツの提案を行い、売上高は1,469百万円(前年同期比4.3%増)となりました。

 

「融合」におきましては、2001年創設からの歩みを振り返り、文化と文化がまざりあう多彩なアジアの食を提供する業態として2023年9月にリブランディングを実施し、ブランドステートメントとロゴマークを刷新いたしました。また、「冷やしトムヤムヌードル」を始めとしたアジアの麺や、季節素材を使用した「鰹とみょうがの生春巻き」などの商品提案を行い、売上高は484百万円(前年同期比3.7%増)となりました。

 

「ベジテリア」におきましては、ケールと季節素材を組み合わせた「フレッシュケール&デラウェア」や、旬の限定素材を使用した「津軽の黒ぶどう スチューベン」「長野県小布施の青りんご ブラムリー」などの提案を行い、売上高は441百万円(前年同期比10.5%増)となりました。

 

「外販(卸)」におきましては、冷凍食品ブランド「RFFF(ルフフフ)」及び「神戸コロッケ」について、ECサイトや地域密着型の小売店を中心に、引き続き取引先及び取扱い店舗を積極的に拡大し、売上高は387百万円(前年同期比36.1%増)となりました。

 

「その他」におきましては、ロック・フィールドオンラインショップにて、2022年9月よりヨーロッパの8つの街を巡ってきた「旅するサラダ」シリーズが好評を博したことから、8月には「サン・セバスチャンを味わうサラダセット」、9月には「ベネチアを味わうサラダセット」、10月には「ノルマンディーを味わうサラダセット」のリバイバル展開を実施しました。また、連結子会社である岩田(上海)餐飲管理有限公司におきましては、根強い不動産市況の先安観を背景に、厳しい雇用・所得環境にはあるものの、前年同期における上海市のロックダウン影響の反動により、売上高は259百万円(前年同期比46.0%増)となりました。

 

以上の結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高は25,107百万円(前年同期比2.9%増)、営業利益は840百万円(前年同期比20.0%増)、経常利益は879百万円(前年同期比20.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は568百万円(前年同期比24.3%増)となりました。

 

なお、当社グループは惣菜事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

 

(2)財政状態の状況

 当第2四半期連結会計期間末の資産合計は前連結会計年度末と比べて269百万円増加し、36,316百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加60百万円や、売掛金の減少211百万円、棚卸資産の増加253百万円等による流動資産の増加160百万円及び、有形固定資産の減少47百万円や無形固定資産の増加103百万円、投資その他の資産の増加53百万円による固定資産の増加109百万円によるものであります。

 負債合計は前連結会計年度末と比べて51百万円減少し、6,836百万円となりました。これは、買掛金の増加75百万円や、未払法人税等の増加177百万円、賞与引当金の減少176百万円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)の減少270百万円、主にリース契約によるその他の増加142百万円によるものであります。

 純資産合計は前連結会計年度末と比べて320百万円増加し、29,480百万円となりました。これは主に、配当金の支払による利益剰余金の減少345百万円や、親会社株主に帰属する四半期純利益による利益剰余金の増加568百万円、その他有価証券評価差額金の増加77百万円等によるものであります。

 以上の結果、自己資本比率は81.2%、1株当たり純資産額は1,108円03銭となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて39百万円増加し、13,462百万円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、1,407百万円(前年同期比549百万円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益879百万円、減価償却費816百万円、法人税等の支払額116百万円等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、625百万円(前年同期比35百万円の増加)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出448百万円、無形固定資産の取得による支出97百万円等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は、747百万円(前年同期比457百万円の減少)となりました。これは主に、配当金の支払額346百万円、長期借入金の返済による支出270百万円等によるものであります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は70百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

(8)経営成績に重要な影響を与える要因

 当第2四半期連結累計期間において、新たに経営成績に重要な影響を与える事象は発生しておりません。

 

(9)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当社グループは、主に百貨店との売上に関する契約等に基づき安定的に売上金の回収を行っております。また、直営店におきましては現金販売が中心となっているため、早期にキャッシュの回収を行うことができ、それにより仕入及び人件費の支払に関する運転資金は売上金の回収から得られたキャッシュから支出可能な状況にあります。

 当第2四半期連結累計期間の各キャッシュ・フローの詳しい状況につきましては、「(3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。