第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間における国内経済は、社会・経済活動が活性化し、雇用・所得の改善が進む中、インバウンド需要の増加もあり、緩やかな回復基調が続きました。食品業界を取り巻く環境は、気候変動などによる不安定な原料相場や世界的な需要も引き続き強く、加えてエネルギーコスト、資材コストなどの高止まりも継続しています。

このような状況のなか、当社グループは2022年度からの中期経営計画の最終年度として、「フルーツのアヲハタ」実現へ向けた取り組みを引き続き進めております。

 

①財政状態

 当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ4億40百万円増加し175億2百万円となりました。資産の増減の主な要因は、受取手形及び売掛金の増加6億52百万円、現金及び預金の増加4億78百万円、原材料及び貯蔵品の減少2億61百万円、機械装置及び運搬具の減少1億59百万円、商標権の減少1億5百万円、建物及び構築物の減少1億円などであります。

 負債合計は、前連結会計年度末に比べ5億26百万円増加し41億67百万円となりました。負債の増減の主な要因は、支払手形及び買掛金の増加5億34百万円、賞与引当金の増加84百万円、未払法人税等の増加59百万円、長期借入金の減少1億42百万円などであります。

 純資産合計は、前連結会計年度末に比べ85百万円減少し133億35百万円となりました。純資産の減少の主な要因は、為替換算調整勘定の減少40百万円、利益剰余金の減少36百万円などであります。

 

②経営成績

売上につきましては、家庭用のジャム・スプレッドが好調に推移しました。中でも「アヲハタ・55」シリーズの販売が伸長し、新たな需要創出を目指している「アヲハタ・Spoon Free」も貢献しました。育成している冷凍フルーツ加工品「アヲハタ・くちどけフローズン」もポップアップストアの展開などPRの効果もあり堅調に推移しました。産業用は大手外食向け商品の新規の受注もあり貢献しました。以上の結果から、売上高は104億69百万円(前年同期比5.2%増)となりました。

利益につきましては、原材料の高騰やエネルギーコストの上昇などの大きな影響はありましたが、家庭用の販促プロモーションの効果もあり、主力である家庭用ジャムの売上が増加した事で操業度も向上し、営業利益は1億8百万円(前年同期比33.1%増)、経常利益は1億8百万円(前年同期比20.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、46百万円(前年同期比41.8%増)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ4億78百万円増加し、17億93百万円となりました。当第2四半期連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、7億4百万円(前年同四半期は69百万円の支出)となりました。主な要因は、仕入債務の増加額5億37百万円、減価償却費4億10百万円、棚卸資産の減少額2億11百万円、税金等調整前四半期純利益1億45百万円、売上債権の増加額6億53百万円などによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果得られた資金は、23百万円(前年同四半期は1億7百万円の支出)となりました。主な要因は、有形固定資産の売却による収入69百万円などによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果支出した資金は、2億25百万円(前年同四半期は30百万円の支出)となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出1億42百万円などによるものであります。

 

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1億69百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。