第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当中間連結会計期間における国内経済は、雇用・所得の改善が進む中、緩やかな回復基調が続きましたが、一方でコメなどの食料品価格の高止まりや、社会保障問題などの将来不安、米国の通商政策や地政学的リスクによる景気の不透明感等により、消費マインドは弱含みで推移しています。

このような状況のなか、当社グループは2025年度からの中期経営計画に基づき、「フルーツのアヲハタ」実現に向けた取り組みを進めております。

 

①財政状態

当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ5億8百万円増加し176億98百万円となりました。資産の増減の主な要因は、投資その他の資産のその他の増加7億33百万円、受取手形及び売掛金の増加7億2百万円、原材料及び貯蔵品の増加4億54百万円、商品及び製品の増加3億86百万円、現金及び預金の減少16億96百万円などであります。

負債合計は、前連結会計年度末に比べ5億円増加し40億76百万円となりました。負債の増減の主な要因は、買掛金の増加4億60百万円、1年内返済予定の長期借入金の増加3億57百万円、未払金の増加1億10百万円、長期借入金の減少5億円などであります。

純資産合計は、前連結会計年度末に比べ7百万円増加し136億22百万円となりました。純資産の増減の主な要因は、利益剰余金の増加68百万円、自己株式の減少21百万円、繰延ヘッジ損益の減少42百万円、退職給付に係る調整累計額の減少25百万円、資本剰余金の減少13百万円などであります。

 

②経営成績

売上につきましては、家庭用のジャム・スプレッドが好調を維持しました。特に「アヲハタ・55」シリーズの発売55周年を迎えるにあたりプロモーションを強化したことが奏功し、売上に貢献しました。一方で、産業用および生産受託の売上減少の影響により、売上高は102億82百万円(前年同期比1.8%減)となりました。

利益につきましては、原資材や物流費などのコストアップの影響はありましたが、収益構造の改善や不採算商品の見直しにより、営業利益は2億4百万円(前年同期比88.2%増)、経常利益は2億12百万円(前年同期比95.8%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は1億50百万円(前年同期比227.4%増)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ16億96百万円減少し、8億65百万円となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果支出した資金は、5億94百万円(前年同期は7億4百万円の収入)となりました。主な要因は、棚卸資産の増加額8億41百万円、売上債権の増加額7億円、仕入債務の増加額4億59百万円、減価償却費4億3百万円、税金等調整前当期純利益2億12百万円などによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果支出した資金は、8億64百万円(前年同期は23百万円の収入)となりました。主な要因は、関係会社出資金の払込による支出6億17百万円、有形固定資産の取得による支出1億68百万円などによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果支出した資金は、2億25百万円(前年同期は2億25百万円の支出)となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出1億42百万円、配当金の支払による支出82百万円などによるものであります。

 

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1億76百万円であります。なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。