第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、本有価証券届出書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)会社の経営の基本方針

 当社グループは、「『人は変われる。』を証明する」をグループ理念として掲げ、全ての人が、より健康に、より輝く人生を送るための「自己実現産業」を事業領域として様々な商品、サービスを提供しております。当社グループではこのグループ理念をグループ全社で共有し、世界中から必要とされ続ける商品・サービスを提供し続けることを使命として事業を推進しています。

 

(2)目標とする経営指標

 当社は継続的な収益力の指標として「営業利益」を、成長性の観点から「売上収益」を経営指標としております。また、事業毎の収益性の観点から「売上収益営業利益率」を補助指標としております。

 

(3)中長期的な会社の経営戦略

 2021年3月期は、2019年3月期に開始した構造改革の最終段階へ移行し、新しい中期経営計画に基づき持続的な成長に向けて前進する計画でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で経営環境が急速に悪化し、先々の見通しも不透明となったことから、「新型コロナウイルス危機対応」に集中することといたしました。具体的には当社グループ各社の共通機能の統合を進め、スケールメリットを最大化し、グループ全体のコスト最適化を行いました。また、政府が提唱する「新しい生活様式」に則った非対面・非接触事業の開発を急ぎ、新たな収益源の確保を進めました。

 当社グループでは、新型コロナウイルス感染拡大の収束時期は依然として不透明であるとの認識から、2022年3月期も「新型コロナウイルス危機対応」を継続し、引き続き新たな収益源の確保を進めるとともに、さらに安定した財務運営を目指してまいります。

 主な重点施策は以下のとおりです。

 

① グループ管理体制の強化およびグループ機能統合

 当社グループは当社および連結子会社73社で構成されており、今後の持続的成長のためには、各社の経営管理体制を整備し、経営の機動性および計画実行の確実性を向上させていくことが必要と考えております。

 そのため、当社グループ全体の執行体制を、中核子会社及びその傘下のグループ会社群から構成される体制に再編・集約しております。中核子会社には、当社グループの主力事業を運営するRIZAP株式会社をはじめ、上場グループ会社を中心とした当社中核事業を担当する会社を配置するとともに、投資機能及び経営再建支援機能に特化した中間持株会社であるRIZAPインベストメント株式会社及びREXT株式会社を配置しております。

 なお、中核子会社は以下のとおりとなります。

(1)RIZAP株式会社、(2)MRKホールディングス株式会社、(3)株式会社ワンダーコーポレーション、

(4)株式会社HAPiNS、(5)株式会社ジーンズメイト、(6)夢展望株式会社、

(7)BRUNO株式会社

 

 また、「新型コロナウイルス危機対応」の一環として、グループ各社の共通機能の統合を目的とした「One RIZAP」プロジェクトを開始いたしました。本プロジェクトでは、グループ会社間での人材の流動化を進めるとともに、グループ各社の営業、人事、マーケティング等の共通機能の統合を加速し、既存事業のビジネスモデル変革による収益力の強化を図ってまいります。

 2021年3月期においては、上述のグループ横断的な各種経営対策を実施し、グループ全体のコスト適正化・合理化をはじめ、グループ各社の収益力の改善、競争力向上を推進したなかで、当社からグループ各社への経営支援及び経営基盤強化に向けた施策が2020年6月以降に大幅に増加してきました。

 具体的な経営支援の内容としては毎週開催するグループ社長会において経営合理化(主に販管費削減及び在庫削減)に関する各種情報の提供・議論を通じたベストプラクティスの共有を行っており、各社において当該情報が経営改善活動に活用された他、新型コロナウイルス対応にかかる支援として対応マニュアルの整備や関連する助成金に係る情報提供等を行いました。また、経営基盤強化としてはコスト削減プロジェクトによる販管費削減支援等により各社の固定費削減に寄与いたしました。

 これにつき、今般の社会情勢の変化、グループ各社の成長、当社のグループ各社への関与程度の深化等を総合的に勘案し、また、上述の各種施策の成果が第3四半期までに明らかとなったことを踏まえ、これらの当社によるグループ各社への役務提供を適切に評価した結果、2021年1月分からの経営支援料の算出方法を変更することをグループ各社と合意いたしました。変更された算出方法についてはグループ各社間の公平性、客観性、および経済的合理性を担保するため、主な対象役務である経営支援については当社で発生した費用のうち、各グループ会社に対する役務提供の対価として請求すべき金額を各グループ会社の資本規模や売上高等の客観的指標を用いて按分して算出し、経営基盤強化については各グループ会社の固定費の前期比削減額を基礎として、一定割合の金額として算出しております。当社は、以前よりグループ各社との間で経営指導及び役務提供に関する契約を締結しており、これまではその対象役務の多くがRIZAP株式会社に対するものだったため、大半がRIZAP株式会社に係る経営支援料でしたが、算出方法の変更より、RIZAP株式会社以外のグループ各社の経営支援料が増加することとなりました。

 なお、当該契約の締結は関連当事者取引であり非支配持分に影響を与えるため、グループ各社において公正性を担保するための措置及び利益相反を回避するための措置が取られたのに加え、取引の合理性(事業上の必要性)と取引条件および取引条件の決定方針の妥当性については、グループ各社と討議及び検討を行い、その過程において、弁護士、税理士等の各種専門家から聴取した意見及び回答を踏まえて本契約を締結することによるリスクを含め、所要の検討を行いました。

 

② 新規事業の創出

 足元、消費者の購買行動はコロナ禍で急速に変化しつつあり、これまで「対面・接触型」で行っていたあらゆるビジネスが「非対面・非接触」に移行することが求められています。当社グループでも、全グループ会社でEC(電子商取引)化の加速を経営の重点施策の一つとしています。

 具体的には、小売業を営むグループ会社において、自社オンラインショップの充実やマーケティング施策の拡充を進めております。また、パーソナルトレーニングジム「RIZAP」において、オンライントレーニングの拡充やトレーニング関連動画の配信を拡充しているほか、今後はウエアラブル端末などを用いた遠隔での健康維持・ダイエットサポートサービスの充実を計画しております。

 

③ BPX(ビジネス・プロセス・トランスフォーメーション)の推進

 益々不透明性を増す経済環境下で、当社グループが今後も安定的に成長し続けるためには、グループ全体でさらに踏み込んだ経営改革が必要であると認識しております。そのため、2021年4月に「BPX(ビジネス・プロセス・トランスフォーメーション)」プロジェクトを開始いたしました。「BPX」とは「BPR(業務プロセス改革)のさらに先を行く改革」という意味の当社独自の概念です。グループ内のあらゆる業務を再設計することで、より付加価値の高い領域へ経営資源を再配置することを目指してまいります。

 

④ 海外事業の推進

 当社グループでは、以前より、RIZAPやパーソナルゴルフジム「RIZAP GOLF」を、主に中国や台湾等の東アジアで事業を展開してきました。今後、新型コロナウイルス感染拡大収束後に、当社グループの海外事業を東アジアから北米・欧州に拡大し、現在海外事業を行っていないグループ会社の海外進出も加速いたします。

 

⑤ キャッシュ・フロー経営の強化

 当社グループが今後持続的成長を実現するには、継続的に既存事業及び新規事業に投資を行っていく必要があり、そのためには、投資の原資となるキャッシュ・フローをより改善していく必要があると考えております。

 その実現のため、当社グループ各社に対し重点経営管理指標を設定するとともに、グループ横断でのコスト削減プロジェクトを立ち上げ、キャッシュ・フローの改善を図ってまいります。

 

(4)経営環境

 ① 全般

  当社グループを取り巻く経営環境につきましては、2020年より感染が急拡大している新型コロナウイルス感染症の影響などによる雇用環境の悪化や、消費者マインドの低下など、いまだ先行き不透明の状況にあります。また、2021年は新型コロナワクチンの普及に伴い、新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動への制限が徐々に緩和されたものの、2021年11月末に新たな変異株であるオミクロン株が確認されたこと等から、依然として厳しい経営環境が続いております。加えて、足元の状況といたしましては、2022年2月2日には、東京都における新型コロナウイルス新規感染者数が初めて2万人を超えており、オミクロン株の影響は急速に広がっております。

  また、我が国においては、業界・業態を超えた企業間の競争が激化していることに加え、少子高齢化や人口減少といった構造的な問題の他、生活様式及び購買行動の変化など、当社グループを取り巻く今後の消費マーケットが大きく変化し、当社グループを取り巻く経営環境に大きな影響を与えることが想定されております。

 

② ヘルスケア・美容セグメント

  ヘルスケア・美容セグメントの主要事業であるフィットネスクラブ業界においては、2019年に3,347億円だった市場規模が、2020年は2,235億円まで下がっております(出典元:経済産業省「特定サービス産業動態統計調査 18 表 フィットネスクラブの売上高、利用者数、会員数、事業所数、従業者数及び指導員数」)。また、2021年11月において、21ヶ月連続でフィットネスクラブの会員数が減少しており(出典元:経済産業省「フィットネスクラブの動向(特定サービス産業動態統計速報(2021年12月))」)、足元においても、依然として厳しい経営環境が続いております。RIZAP株式会社のパーソナルトレーニングジム「RIZAP(ライザップ)」においては、従業員の日々の体温チェックやマスクの着用及びPCR検査の実施に加え、店舗の除菌や清掃など、新型コロナウイルス感染症対策を徹底した上で店舗営業は継続しておりますが、社会全体として経済活動の自粛を余儀なくされていることから、新規顧客獲得において引き続き一定の影響を受けることが予想されます。そのほか、パーソナルゴルフレッスン「RIZAP GOLF」やRIZAP ENGLISH株式会社が提供しているパーソナル英語レッスン「RIZAP ENGLISH」、その他MRKホールディングス株式会社や健康コーポレーション等のヘルスケアおよび美容関連の小売を展開する事業においても同様の影響を受けており、ビフォーコロナの需要に回復するまでには至っておりません。

 

③ ライフスタイルセグメント

  ライフスタイルセグメントが属する小売業界においては、従前より、消費者行動の多様化、根強い節約志向及び人件費や物流費の上昇等により先行き不透明な状況が続いておりました。ライフスタイルセグメントの主要事業であるアパレル業界においては、2019年に91,732億円だった市場規模が、2020年は75,158億円まで下がっております(出典元:矢野経済研究所「2021 アパレル産業白書」)。当社においても2020年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、更なる消費者行動の変化や、緊急事態宣言発出中はテナントビルの休業及び時短営業に伴い当社グループが運営するほぼ全店において休業や時短営業を余儀なくされるなど、営業活動に多大な影響が生じており、依然として集客の戻りが鈍い状況が常態化しつつあります。一方で、新たな収益源の柱として注力しているEC事業においては、国内のBtoCのEC化率が2019年は6.76%だったのが、2020年は8.08%まで上がっており(出典元:経済産業省「令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」)、今後も新しい生活様式に即したサービス形態として、成長が見込める領域であると捉えております。

 

④ インベストメントセグメント

  インベストメントセグメントにおいては、ヘルスケア・美容セグメントまたはライフスタイルセグメントに資する事業を行っております。主要子会社で見ると、SDエンターテイメント株式会社ではフィットネスクラブを運営しておりヘルスケア・美容セグメントと同様に足元も厳しい経営環境が続いております。また、夢展望株式会社および堀田丸正株式会社においてはアパレル事業を営んでおり、ライフスタイルセグメントと同様に、新型コロナウイルスの影響を大きく受けております。一方で、国内のBtoCのEC化率は伸長するなどしており、今後も成長が期待できる市場環境となっております。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

① 持続的成長に向けた経営基盤の強化

 2021年3月期は、第1四半期において、新型コロナウイルス感染拡大に伴う店舗の臨時休業などの影響がありましたが、店舗の営業再開後は多くのグループ傘下店舗でいち早く客足が戻り第2四半期以降、売上が順調に回復しました。また、2019年3月期から続けてきた構造改革により収益構造が改善したことや、第2四半期以降売上が回復する中でも、「新型コロナウイルス感染拡大に伴う経営対策」として前期末から行っているグループ横断的なコスト削減を継続したことが功を奏し、通期で営業利益および親会社の所有者に帰属する当期利益の黒字化を達成しております。

 一方で、2021年4月に3回目となる緊急事態宣言が発出されるなど、新型コロナウイルス感染拡大の収束時期は依然として不透明であるため、当社では新型コロナウイルス感染拡大のさらなる長期化に備えて不採算店舗の閉鎖や収益性の低い店舗等の固定資産や在庫等に係る評価を今期末に実施した結果、一過性の損失約33億円を計上したことにより、前期に引き続き税引前損益が損失となったことから、金融機関との間で締結した金銭消費貸借契約における財務制限条項に抵触している状況にあります。その結果、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象等が存在する状況となっておりますが、主な取引銀行からは、当社の事業計画を遂行していく限り、期限の利益喪失請求権の権利行使は行わないという方針について承諾を得ております。具体的には、財務制限条項への抵触状況のみで判断するのではなく、当社の構造改革の一環として、短期的な収益改善が難しい事業や当初想定していたグループシナジーが見込めない事業の売却、コロナ危機克服に向けた当社グループ全体のコスト最適化、非対面事業等の新たな収益源の創出等を含めた当社グループ全体の事業計画の遂行状況を多面的・総合的に考慮する中で、当社への継続支援の具体的な内容や条件についての協議を行ってまいります。

 当社では、引き続き持続的成長に向けた経営基盤の強化のための構造改革施策を実施していくとともに、2022年3月期も引き続き新型コロナウイルス感染拡大に伴う経営対策に注力いたします。具体的には、グループ横断的なコスト最適化や業務合理化、在宅勤務常態化による本社家賃の低減をはじめとする固定費の削減、不採算店舗の統廃合などを進め、収益力の向上を目指してまいります。加えて、事業売却やグループ資金の活用等により事業活動に必要な資金を確保するための施策を講じており、当面の資金状況は安定して推移する見通しです。

 以上のことから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。

 

② 人材の確保及び管理体制の強化

 当社グループは、人材の確保が経営の重要課題の一つであると認識しております。今後の業績拡大のため、エンジニアを含むDX(デジタルトランスフォーメーション)人材を確保するとともに、引き続き、商品企画開発、マーケティング、営業等の事業成長に直結する能力を有する人材、そして業績管理やコンプライアンス等グループ全体を適切に管理できる能力を有する人材の確保が重要と考えております。グループ内での機能統合や人材の活用、外部からの採用等を行うことで、経営基盤の強化を着実に進めたいと考えております。

 

③ 消費者ニーズの変化に対応する新商品・新サービスの開発

 今後当社グループが業績を伸ばしていくためには、新型コロナウイルス感染拡大で急速に変化している消費者の購買行動やニーズに合致した新商品や新サービスの企画開発に努める必要があります。また、そのような消費者ニーズの変化に対応しながら、特にPB商品やその他商品・サービスのラインアップの充実とライフサイクルの段階に応じた新商品や新サービスの投入の強化を図ってまいります。

 

④ リピート顧客の育成

 当社グループが安定的な利益を生み出すためには、新規顧客だけでなく継続的に商品やサービスをご購入いただくリピート顧客の獲得が重要となります。当社グループは、新規にご購入いただいたお客様にリピートしていただくため、コールセンターによるフォローコールや、コミュニケーションツールとしてのショッピングサイトの構築等、顧客満足度の向上に努め、リピート顧客=ファン顧客の獲得・拡大に取り組んでまいります。

 

⑤ マーケティングの強化

 当社グループのヘルスケア・美容事業において、売上に対する広告宣伝費の割合は高く、新規顧客獲得のための広告宣伝活動は非常に重要であります。当社グループは、広告宣伝活動の強化を推進するとともに、費用対効果の高い広告宣伝媒体・手法を常に開拓し、顧客獲得コストの最適化を図ってまいります。

 

⑥ グループシナジーの活用

 当社グループは、グループ内の事業との親和性の高い事業を運営する企業を子会社化し、グループを拡大してまいりました。今後は個々の事業会社の強みを活かしながら、グループ会社間でのシナジーを最大限に発揮するための企業間連携を更に強め、グループ全体での売上・利益拡大の実現に向け取り組んでまいります。

 

⑦ コンプライアンス体制の強化

 当社グループは、各種事業を営むにあたり、大量に個人情報を収集・保有しております。個人情報保護を徹底するため、引き続き管理体制の強化に努めてまいります。

 また、当社グループは「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」、「食品衛生法」、「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」、「製造物責任法(PL法)」、「特定商取引に関する法律」等、多くの法的規制を受けており、関係部門で関係諸法令のチェック体制を常に整備しておく必要があります。

 当社は、当社およびグループ会社の財務報告の信頼性を確保するために内部統制システムの構築を行い、その仕組みが適正に機能することを継続的に評価し、不備があれば必要な是正を行うことにより、「金融商品取引法」およびその他関係法令等を遵守する体制を整備してまいります。

 今後も、コンプライアンス体制の充実に積極的に取り組んでまいります。

 

   ⑧決算業務における体制強化

     当社は2021年11月26日に「過年度の有価証券報告書等および決算短信等の訂正に関するお知らせ」にて公表いたしましたとおり、過年度において、IFRS第16 号「リース」の適用開始時点での会計処理を検討する際に、当社の連結子会社であった㈱ワンダーコーポレーション(現在、当社連結子会社 REXT㈱の子会社)から提出されたリース契約に関する報告から、一部の賃貸借契約が漏れていたこと等が判明したため、過年度において決算訂正をしております。

     当社は、本事案を受け、当社グループの連結子会社における経理部門社員の RIZAP ビジネスイノベーション

    ㈱(当社連結子会社:企業のバックオフィス業務の受託等)への集約による経理機能の強化、経理部門のさらな

    る専門知識の向上、IFRS 第 16 号を中心とした連結決算手続きにおける業務手順の見直しを図り、再発防止の

   徹底に努めてまいります。

 

 

2【事業等のリスク】

 以下においては、当社グループの事業展開その他に関する事項のうち、リスク要因となる可能性が考えられる主な事項及びその他投資家の判断に重要な影響を及ぼすと考えられる事項を記載しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社の株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容も併せて、慎重に検討した上で、行われる必要があるものと考えております。

 なお、文中の将来に関する事項は、本有価証券届出書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)当社特有のリスクについて

① 特定人物への依存

 当社設立の中心人物であり事業の推進者である代表取締役社長瀬戸健は、経営方針や経営戦略等、当社グループの事業活動全般において重要な役割を果たしております。何らかの理由で同氏の業務の遂行が困難になった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 当該リスクが顕在化する可能性の程度及び時期について予測することは困難ですが、当社は、同氏に対して過度に依存しない経営体制の構築を目指し、経験豊富な社外取締役の起用、執行役員制度の導入による監督と執行の分離及び業務遂行に優れた社外の人材の起用、社内の人材の育成を実施しております。これらにより、従前と比べ相対的に同氏への依存度は低くなっております。

 

② 当社の持株会社としてのリスク

 当社は2016年7月1日付で持株会社制へ移行いたしました。これにより当社の果たす役割は、主にグループ全体戦略の立案と実行、グループシナジーの最大化、グループ全体の最適なリソース配分、M&Aを含む機動的な事業再編、コーポレート・ガバナンスの強化推進となっております。子会社の収益動向によっては、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があり、当該リスクが顕在化する可能性は、一定程度あるものと認識しておりますが、安定的な収益を確保するため、子会社からの配当金及び適正な経営支援料を得ておりリスクの低減に努めております。

 

(2)法務に関するリスクについて

① 法規制について

 当社グループが営む事業においては、各関係法令によって規制を受けております。

 各種商品の製造・品質管理においては、品質・有効性・安全性確保のために必要な規定をした「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」、食品・添加物・器具容器の規格等を定める「食品衛生法」の規制を受けております。

 各種商品・サービスの広告や表示においては、主に「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」「食品衛生法」「健康増進法」「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)」「食品表示法」「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」「著作権法」「商標法」「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(男女雇用機会均等法)」「職業安定法」等の規制を受けており、虚偽または誇大な表示・広告の禁止等、適正な広告・表示が求められております。

 消費者との取引においては、「消費者契約法」、販売形態によっては、禁止行為、解約事項等を規定した「特定商取引に関する法律」等の規制を受けることがあります。

 また、住宅事業については、「建築基準法」「住宅の品質確保の促進に関する法律(住宅品質確保促進法)」「宅地建物取引業法」「国土利用計画法」「都市計画法」「建設業法」「建築士法」等の法的規制を、アパレル関連事業については、「製造物責任法」「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)」等、リユース事業については、「古物営業法」「犯罪収益移転防止法」等による規制を受けております。

 その他、特許権、商標権、意匠権等の知的財産権により、当社グループの各種商品・サービスの自社権益の保護に努める一方、他社の権利を侵害することがないよう、各種商品・サービス開発にあたっては十分な注意を払っております。

 これらの各関係法令において、予期せぬ法律規制強化があった場合や何らかの法規制に抵触する行為を行った場合等においては、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 当該リスクが顕在化する可能性の程度及び時期について現時点では認識しておりませんが、当社グループにおいては、上記のとおり様々な事業を運営していることから、当社の経営企画本部が主導となり、グループ全体にて関係諸法令のチェック体制およびコンプライアンス体制の整備、社員教育の実施および社内管理体制の強化を推進し、グループ各社の法務担当との連携及び必要に応じて外部の専門機関を活用するなど、各種関連法規を遵守し業務を遂行するよう努めております。

 

② 商品・サービスの安全性について

 当社グループの主力事業であるパーソナルトレーニングサービス「RIZAP」及び子会社で運営するスポーツジム等の各種トレーニングに関連するサービスにおいては、顧客にパーソナルトレーニングやトレーニングの場の提供を行っており、運営する施設内で事故が発生した場合、当社グループは賠償請求を受ける可能性があります。

 また、要件を満たさない商品の製造過程、原材料の使用や異物混入等を防止できなかった場合には、「製造物責任法(PL法)」に基づき損害賠償請求の対象となる可能性があります。

 住宅事業においては、施工した物件に重大な瑕疵があるとされた場合には、直接的な原因が当社子会社以外の責任によるものであったとしても、施工主として瑕疵担保責任を負う可能性があります。

 さらに、これら商品・サービスの事故が発生した場合には、安全性に関する悪い風評が発生する可能性もあります。このような場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 当該リスクが顕在化する可能性の程度及び時期について現時点では認識しておりませんが、サービスの提供を行うにあたり、顧客の安全性には十分に配慮しております。また、各種商品の製造・品質管理においては、製造工程、仕入先及び梱包作業委託先に対し、使用原材料及び製商品の安全性及びトレーサビリティを確保するため、定期的な監査の実施、必要に応じ製造現場及び関連施設への視察および状況報告の依頼、並びに発注品及び納期管理等の指導を実施しております。

 

 

③ 個人情報の保護について

 当社グループは様々な事業において、顧客の個人情報を取り扱っておりますが、万一、外部からの不正アクセス等により個人情報が社外に漏洩した場合、損害賠償請求や社会的な信用失墜により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

当該リスクが顕在化する可能性は、一定程度あるものと認識しております。個人情報保護においては、「個人情報の保護に関する法律」の遵守は勿論のこと、個人情報の取扱いを定めた個人情報管理規程やルールの策定及び運用徹底、従業員教育の実施、個人情報へのアクセス権限は承認が必要など、情報システムのセキュリティ強化等を行っており、当社グループでは、個人情報を厳正かつ慎重に管理しております。

また、当社の経営企画本部が主管となり、当社設置の個人情報管理事務局および当社グループの情報セキュリティを推進する情報セキュリティ小委員会が主導となり、各グループ会社の情報セキュリティおよび個人情報管理の担当部署と連携し、各社の個人情報保護における管理体制の把握および体制構築の支援等を通じて、グループ全体における個人情報管理の適正性の把握に努めております。

 

 

(3)財務に関するリスクについて

① 減損・評価減等のリスクについて

 当社グループは様々な商品を販売しております。また、店舗の運営を行う事業もあります。

 商品につきましては、流行や顧客の嗜好の変化、競合による画期的な新商品の発売等、様々な要因により需要動向を見誤った場合には、販売が難しい余分な在庫を抱える可能性があり、基準に照らし必要な場合は評価減を実施いたします。

 店舗につきましては、人口動態の変化や近隣への競合の出店等、様々な要因により、店舗の損益状況が計画を大きく下回った場合には、基準に照らし必要な場合は固定資産等の減損処理を実施いたします。

 また、当社は、連結財務諸表について国際財務報告基準(IFRS)を任意適用し決算を行っております。IFRSにおいては、日本において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準と異なりのれんの定額償却が不要となります。一方、のれんの対象会社における経営成績悪化等により減損の兆候が認められる等、回収可能価額がのれんの帳簿価額を下回る場合、減損処理を行う必要が生じます。

 このように評価減や減損処理を行い、その金額が大きい場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

当該リスクが顕在化する可能性は、一定程度あるものと認識しております。当社グループでは、四半期毎に減損兆候について把握と改善計画を策定・実行しつつ判定を行うとともに、実質的価値が下落した保有資産については、保有継続可否の検討を行っております。また、店舗出店時における投資判断精度の向上に努め、過去の販売実績や需要予測に基づいて商品仕入れや商品開発を行うなど、在庫水準の適正化に努めております。

 

 

 

② 継続企業の前提に関する重要事象について

 当第3四半期においては、2021年11月末に新型コロナウイルスの新たな変異株であるオミクロン株が確認されたこと等から、消費者の購買意欲の低下および購買行動の持ち直しが不透明な状況が続きましたが、新たな収益源として注力しているEC領域の好調に加え、「新型コロナウイルス感染拡大に伴う経営対策」として前期末から行っているグループ横断的なコスト削減を継続したことが功を奏し、第2四半期に引き続き、当第3四半期においても営業利益および親会社の所有者に帰属する四半期利益の黒字化を達成しております。

 このような状況の中、当社グループの収益が改善し黒字化を達成していること、安定的な財務基盤が構築できていることから、当第1四半期末から継続して当第2四半期末時点においては、主要金融機関との間で締結した金銭消費貸借契約における財務制限条項には抵触しておりません。

また、当第3四半期末時点においては、財務制限条項の一部に抵触しておりますが、連結子会社の株式会社ワンダーコーポレーションが保有する固定資産の譲渡が2022年1月に実行されており、本譲渡は2021年12月23日付で、同社親会社のREXT株式会社(当社連結子会社)にて取締役会決議を行い(同日に適時開示)、譲渡先とも合意がされていることを鑑み、主要金融機関との協議を行っております。主な取引銀行からは、当社の事業計画を遂行していく限り、期限の利益喪失請求権の権利行使は行わないという方針について了承を得ており、具体的には、財務制限条項への抵触状況のみで判断するのではなく、当社の構造改革の一環として、短期的な収益改善が難しい事業や当初想定していたグループシナジーが見込めない事業の売却、コロナ危機克服に向けた当社グループ全体のコスト最適化、非対面事業等の新たな収益源の創出等を含めた当社グループ全体の事業計画の遂行状況を多面的・総合的に考慮する中で、当社への継続支援の具体的な内容や条件についての協議を行ってまいります。

一方、当社が2021年5月14日に開示した通期業績予想に対して概ね想定通り推移しており、業績予想の内容に変更はありませんが、オミクロン株の感染拡大の急増により、まん延防止等重点措置の適用がされるなど、新型コロナウイルス感染拡大の収束時期は依然として不透明であることから、今後の事業進捗や追加的な資金調達の状況等によっては、当社の資金繰りに影響を及ぼす可能性もあり継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象等が存在する状況となっております。

 当社では、引き続き持続的成長に向けた経営基盤の強化のための構造改革施策を実施していくとともに、2022年3月期も引き続き、「グループ各社の共通機能の統合」、「グループ全体のコスト最適化」、「非対面・非接触事業の開発」の3つを柱とする「新型コロナウイルス危機対応」に注力し、新たな収益源の確保およびさらに安定した財務運営を目指してまいります。

 具体的には、パーソナルトレーニングジム「RIZAP」において、オンラインツールを用いたサービスを拡充するほか、アパレルや生活雑貨などの小売業を営む全てのグループ企業において、PB商品の開発およびEC部門への経営資源集中を進めます。また、REXT株式会社では、DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用した未来型リテールを推進し、オフラインとオンラインを融合した新しい顧客価値の創造に取り組みます。加えて、事業売却やグループ資金の活用等により事業活動に必要な資金を確保するための施策を講じており、当面の資金状況は安定して推移する見通しです。

 以上のことから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。

 

③ 契約管理システムについて

 当社グループの主力事業であるパーソナルトレーニングサービス「RIZAP」及び子会社で運営するスポーツジム等の各種トレーニングに関するサービスにおいては、顧客との契約において、契約管理システムを使用しております。

 RIZAP株式会社は、契約管理システムから、会計システムに情報を取り込む際に、RIZAPが提供している多種多様なサービス・物販に対応するため、売掛金残高や前受金残高を抽出する条件が広範に設定されております。また、抽出したデータから財務会計に基づくデータへ転換するため、前受金や売掛金に対して必要な調整を実施しており、調整項目は重要かつ多岐にわたっております。また、上記抽出データ及び調整データの多くは、外部業者を利用して抽出しており、売掛金および前受金の正確性に影響を及ぼす可能性があります。

 当該リスクが顕在化する可能性は、一定程度あるものと認識しておりますが、正確性を担保するために、以下の対応を行っております。

 まず、売掛金残高や前受金残高を抽出する条件が広範であることに対応すべく、前月残高と当月フロー情報との整合性を検証することにより、当月残高の妥当性を検証しております。

 また、財務会計に基づくデータへ転換するための多岐にわたる調整項目に対応すべく、定型的な作業手順に従い金額を集計し、月次で調整項目の金額が契約の実態を反映しているか検討しております。加えて、調整項目の明細より、相当数のサンプルを抽出し契約単位で調整内容の適切性を確認しております。

 さらに、これら一連の作業工程の正確性を検証すべく、会計システムに反映される調整後の売掛金残高および前受金残高明細より、相当数のサンプルを抽出し、契約書等との整合性を確認しております。

 上記対応を行うことでリスクの低減に努めております。

 

(4)事業に関するリスクについて

① 業界及び市場環境に関するリスク

 当社グループの商品・サービスは、一般消費者を顧客とするものが多く、様々な要因により、需要動向が変化いたします。景気の動向、流行や顧客の嗜好の変化、技術革新による画期的な新商品及び代替品の発売や、競合企業との激しい競争等により業界・市場環境に急激な変化があり、当社グループの商品・サービスが陳腐化する事態となった場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 当該リスクが顕在化する可能性及び時期について予測することは困難ですが、当社グループはそのような業界・市場環境に左右されないよう、常に顧客の要求に応えることのできる商品・サービスの開発や改良に努めております。また、新たな事業の展開、商品・サービスの提供の推進やEC領域の強化など販路の拡大を図り、堅固な収益基盤の構築に努めております。

 

② 店舗出店に関するリスク

 当社グループは事業により、店舗を出店し商品の販売、サービスの提供を行っております。

 よって、店舗出店は当社グループの各事業の戦略上、非常に重要でありますが、希望するエリア、施設等に出店条件に適う物件がなく、出店が滞る場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 また、当社グループの店舗の多くが賃貸物件となりますが、店舗賃貸のための保証金や敷金を貸主に差し入れております。貸主により異なりますが、基本的には保証金や敷金は契約期間が満了しなければ返還されず、倒産やその他貸主の事由により、返還されるべき保証金や敷金の一部もしくは全部が回収出来なくなることで、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 海外での生産・事業展開に伴う為替や政情等に関するリスク

 当社グループの商品の中には、BRUNO株式会社における家電製品、株式会社HAPiNSにおける生活雑貨、株式会社ジーンズメイト、株式会社エンジェリーベ、ナラカミーチェジャパン株式会社における衣類等、アジアを中心に海外で生産し輸入しているものがあります。また、BRUNO株式会社における家電製品、株式会社ジャパンギャルズにおける化粧品や美容機器、MRKホールディングス株式会社における婦人用下着等、アジアで展開している商品・サービスもあります。

 そのため、為替の動向による円換算での仕入価格の上昇又は販売価格の低下、また、現地で調達される原材料費や人件費等が当社グループの想定を超えて上昇した場合に仕入価格が上昇する等、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 また、各国における政治・経済状況の変化、法律・税制の改正、貿易問題の発生、自然災害や戦争等の発生等により、当社グループの商品仕入及びビジネス展開に悪影響が発生した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす場合があります。

 当該リスクが顕在化する可能性の程度及び時期について予測することは困難ですが、為替予約利用による為替相場の急激な変動によるリスクの低減や、生産拠点の複数化(中国、フィリピン、台湾を中心としたアジアや、アメリカ)による仕入の安定化を図っております。また、海外への事業展開については、国内販売とのバランスを考慮しながら、リスク分散に務めております。

 

④ 情報セキュリティに関するリスク

 当社グループは、多くのITシステムを使用しておりますが、予期できない情報システム障害や情報セキュリティ事故により、情報システム基盤や通信回線の重大な障害、或いは経営に係る機密情報の漏洩等が発生する可能性を完全に排除することはできず、そのような事態が発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 当該リスクが顕在化する可能性は、一定程度あるものと認識しております。自社管理の情報システムのシステムバックアップの取得、外部サービスのデータバックアップの実施、これらのバックアップ復旧手順の作成等のバックアップ体制の整備、内外からの不正アクセス防止、ネットワークやデータベースへのアクセス制御などのセキュリティ対策を実施しております。機密情報、個人情報等の管理については、情報セキュリティの強化等により社内管理体制の徹底強化に努めるとともに、従業員に対する情報管理、情報セキュリティに関する指導を定期的に実施しております。

 また、グループ全体の情報セキュリティ活動を統括する組織として情報セキュリティ小委員会を設置し、当委員会の主導のもと、グループ共通ルールである情報セキュリティ基本規程の周知、各グループ会社の情報セキュリティ担当部署と連携し、各社の情報セキュリティ体制の把握及び体制構築の支援等を通じて、グループ全体の情報セキュリティ体制の推進を図っております。

 

⑤ 災害の発生に関するリスク

 当社グループの各事業は、日本全国各地に店舗を展開しており、また、取引先も全国に点在しております。

 大地震や集中豪雨等の自然災害や、テロ、大規模な事故の発生等により、当社グループの各事業が運営する店舗の休業、仕入先の生産停止、配送網の寸断、データセンターの停止等が発生した場合は、当社グループの事業運営に支障をきたし、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 当該リスクが顕在化する可能性の程度及び時期について予測することは困難ですが、事業継続計画(BCP)を整備し、緊急時の被災状況等の情報収集体制の確立、お客様や従業員等の安全確保と事業継続に向けた体制の構築に努めております。また、避難・防災についての教育訓練を定期的に実施するとともに、万一当該リスクが顕在化した場合であっても影響の少ない営業所において事業活動を継続するための物流の複数拠点化、仕入れ先の生産停止の影響を最小限に抑えるために同一商品において取引先工場を複数設けるなどリスク低減に努めております。

 

⑥ 新型コロナウイルス感染症に関するリスク

  2021年3月期は新型コロナウイルス感染拡大に伴う店舗の臨時休業や時短営業などの影響がありました。また、コロナ禍で消費者の購買意欲が低下したほか、海外からの渡航自粛によるインバウンド需要の消失などの影響も重なり、グループ全体としては厳しい経営環境となりました。2022年3月期連結会計年度についても、2021年2月からワクチン接種が開始されたものの、4月には3回目となる緊急事態宣言が発出されるなど、新型コロナウイルス感染拡大の収束時期は依然不透明であり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

  現在、当該リスクが顕在化している状況ですが、そのような状況の中、当社では、引き続き「グループ各社の共通機能の統合」、「グループ全体のコスト最適化」、「非対面・非接触事業の開発」の3つを柱とする「新型コロナウイルス危機対応」に注力し、新たな収益源の確保およびさらに安定した財務運営を目指すことでリスクの低減に努めております。

 

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、本有価証券届出書提出日現在において判断したものであります。

 

 当社は、2021年3月期連結会計年度において、第3四半期連結会計期間に株式会社エス・ワイ・エスおよび北斗印刷株式会社の全株式を、第4四半期連結会計期間に株式会社日本文芸社の全株式を譲渡した結果、これら3社は当社の連結子会社から除外されることとなりましたので、非継続事業に分類しました。

 以上の結果、当期において、前述の非継続事業に分類した会社につきましては、「非継続事業からの当期利益(親会社所有者帰属)」として継続事業と区分して表示しています。

 当期及び前期の数値は、上記それぞれの内容を反映させた形で表示、比較・分析を行っております。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況の概要

①財政状態及び経営成績の状況

 a.経営成績

第18期連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

 当期の売上収益は168,876百万円(前期は192,261百万円、前期比12.2%減)、営業利益は1,490百万円(前期は980百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,608百万円(前期は5,831百万円の損失)となりました。

 

 当期は、第1四半期連結会計期間(以下、「第1四半期」)において、2020年4月7日から5月25日の緊急事態宣言発出中に、当社グループ全店舗数の約7割にあたる780店舗を臨時休業するなど(5月6日時点)、新型コロナウイルス感染拡大の影響がありましたが、店舗の営業を再開した6月以降は、RIZAP株式会社のパーソナルトレーニングジム「RIZAP」やMRKホールディングス株式会社の「マルコ」をはじめとする多くのグループ傘下店舗で順調に客足が戻りました。さらに、株式会社アンティローザや株式会社イデアインターナショナルなどのECに注力しているグループ企業が売上を伸ばしたことに加え、株式会社ワンダーコーポレーションや創建ホームズ株式会社などが「巣ごもり」や「リモートワークの普及」などの新しい需要を捉え順調に推移したことにより、第2四半期連結累計期間(以下、「第2四半期」)以降、順調に売上が回復しました。

 一方で、前期比では、新型コロナウイルス感染拡大の影響による消費者の購買意欲の低下や購買行動の変化により、実店舗を有するグループ企業を中心に減収となったほか、2021年1月7日に2回目となる緊急事態宣言が発出され、対象地域における当社グループ傘下店舗の一部では再び営業時間の短縮を行った影響もあり、通期で減収となりました。

 利益面につきましては、2019年3月期から続けてきた構造改革により収益構造が改善したことや、第2四半期以降売上が回復するなかでも、「新型コロナウイルス危機対応」として前期末から行っているグループ全体のコスト削減を継続したこと、さらに、グループ機能統合プロジェクト「ONE RIZAP」の方針の下、コスト最適化、グループ企業間での人材の流動化、新たな非対面事業の創出を進めたことが功を奏し、月次の営業利益は2020年8月以降、月次の親会社の所有者に帰属する利益は2020年7月以降、毎月前年同月を上回り推移しました。

 なお新型コロナウイルス感染拡大に伴う損失への補填として申請した雇用調整助成金等をその他の収益に、主に一部グループ傘下店舗の収益性低下に伴う減損損失等をその他の費用に計上しています。また、主にRIZAP株式会社において業績が回復基調にあることから、繰延税金資産を認識したことにより、法人所得税費用が大幅に減少しました。

 

 セグメント別の事業概況は、次のとおりであります。

 

(ヘルスケア・美容)

 RIZAP関連事業は、パーソナルトレーニングジム「RIZAP」において、新型コロナウイルス感染拡大への対応として2020年11月より、RIZAP事業の全トレーナーが月2回のPCR検査を実施する体制を確立し、外出自粛中の既存のお客様向けにオンラインセッションを引き続き提供している他、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」やYouTubeでトレーニング動画を公開するなど、非対面・非接触の新しいサービスに取り組んでおりますが、新型コロナウイルス感染拡大及び2回の緊急事態宣言の発令の影響を受け、売上が減少しました。一方で、2021年1月7日の緊急事態宣言の影響で2021年1月より前年比で大きく低下した問合せ件数は、3月までに順調に回復しております。また、RIZAPでは、アフターコロナを見据え、今後も非対面・非接触領域のサービスを拡充していく予定です。利益については、本社部門を中心にコストの最適化を進めた他、全国189店舗の採算性の見直しを行い、必要に応じて店舗の統廃合を進めるなど、依然不透明な経営環境の中でも安定的に利益を確保できる体制を整えています。

 RIZAPは今後、これまでの「結果を出すダイエットジム」から進化し、高齢化社会における健康寿命の延伸や、糖尿病をはじめとする生活習慣病予防等に資するサービスを幅広く展開していく予定です。

 MRKホールディングス株式会社は、婦人下着及びその関連事業において、主力の補正下着で期間限定カラー商品の発売等が好評を得るとともに新規事業のM.B.M.S(ドクターサプリ)がテストマーケティングから本格展開に向けて順調な立ち上がりを見せた結果、増収となりました。一方、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、ブライダル事業で宴席や挙式の延期や規模の縮小が相次いだほか、マタニティ及びベビー関連事業で外出自粛ムードの高まりにより店舗売上が減少しました。以上の結果、全社で減収となりました。

 この結果、ヘルスケア・美容セグメントの売上収益は43,806百万円(前期は51,981百万円、前期比15.7%減)、営業損失は222百万円(前期は2,048百万円の損失)となりました。

 

(ライフスタイル)

 株式会社ワンダーコーポレーションは、WonderGOO事業、TSUTAYA事業において、外出自粛による巣ごもり需要の高まりに伴い、ゲームソフトや書籍等の販売や映像・音楽レンタルが拡大したことや、人気コミックス作品とその関連商品の需要急騰などが寄与し、堅調に推移しました。また、不採算部門の撤退縮小や収益力の高い事業の導入等の構造改革により、収益改善に取り組んでまいりました。一方で、リユース事業を行っているWonderREX事業は、外出自粛の影響から、主力のブランド宝飾品および服飾品の販売が減少したことにより、引き続き厳しい状況が続いています。同事業では、2020年10月に自社運営のECサイトをオープンし、店舗とEC販売の連携強化と収益最大化に取り組んでおります。また、引き続き買取に特化した新業態店舗の出店や、買取鑑定会などのイベント強化に注力し、店舗への持ち込み以外の買取窓口の拡大を進めています。また、新星堂事業においても、感染拡大対策を講じたリアルイベントのみに留まらず、オンラインの利点を活かしたライブ配信とEC販売の融合イベント、インターネットサイン会やオンライントークイベント、ドライブインシアターなどの新しい生活様式に合致したイベントを多数実施しました。以上の結果、全社で減収増益となりました。

 株式会社イデアインターナショナルは、コロナ禍の巣ごもり需要高まりに伴い、主にEコマース事業で「ブルーノ」のキッチン家電が大きく売上を伸ばしました。また、「ブルーノ」が旧正月を迎えた中国や広告効果があった香港・台湾向け販売で引き続き好調に推移した他、2020年9月から販売を開始した北米市場でも、コンパクトホットプレートを中心に売上を拡大した結果、増収となりました。利益については、「ブルーノ」をはじめとする利益率の高い自社商品が好調だったことに加え、Eコマース売上高が大きく拡大したことや、本社従業員のテレワーク勤務推進による固定費削減を行った結果、増益となりました。

 株式会社HAPiNSは、「お家の中の癒し、くつろぎライフスタイル」をテーマに掲げ、巣ごもり需要にマッチしたMDを推進したほか、非対面事業強化として、自社オンラインショップサイトのリニューアルやオンラインショップ限定商品の販売などを実施してきましたが、店舗の長期の臨時休業ならびに営業時間短縮の影響を受け、減収となりました。利益については、売上高が減少したものの、前期より行っているPB商品の拡充やセール期における売価変更の抑制、またテレワークの推進などによる販管費の抑制が功を奏し、増益となりました。

 株式会社ジーンズメイトは、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるインバウンド需要の減少に伴う売上高の減少などにより、減収減益となりました。一方で、今期よりEC事業への再注力を開始し、人員増強やプロモーション強化を行った結果、EC売上が前年同期対比147.1%に拡大しました。また、MD改革の一環として、自社PBブランド商品強化のためタレント・キャラクターとのタイアップ商品の拡充やプロモーションを積極的に行ったことに加え、売上高の減少に応じた仕入の抑制、店舗運営人員のミニマム化、組織再編に伴う人員配置の適正化等の経費削減にも並行して注力し、販管費が前年同期対比78.5%となりました。

 この結果、ライフスタイルセグメントの売上収益は92,126百万円(前期は97,710百万円、前期比5.7%減)、営業利益は3,987百万円(前期は3,001百万円、前期比32.8%増)となりました。

 

(インベストメント)

 SDエンターテイメント株式会社は、主力であるウェルネス事業において、コロナ禍で利用低下しているフィットネス店舗を、「総合型」から、混雑を避けた利用がしやすい「24時間型」「365日型」への業態変更を進めた他、新規入会者・初心者がより安心して入会できるよう会費等の利用料金の見直しやサポートを充実させ、利用者数は徐々に回復傾向にありましたが、度重なる時短営業要請等の影響が大きく、引き続き厳しい経営状況となりました。一方、保育・介護事業は、通所介護施設において新型コロナウイルス感染拡大による利用自粛があったものの、保育施設は高い定員充足率で推移したこと及び首都圏を中心に新たに7園開園したことにより増収となりました。以上の結果、全社で減収減益となりました。

 夢展望株式会社は、中核のアパレル事業およびジュエリー事業において、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による海外からの仕入商品の納期遅延、商業施設の休業および営業時間の短縮、消費者の購買意欲の低下など、引き続き厳しい市場環境が続いています。一方、アパレル事業の既存ブランド「DearMyLove」は、売上および利益共に前期を上回る成長を続けているほか、前期に立ち上げた新ブランド「rectangle」もファッション通販サイト「ZOZOTOWN」でランキング1位を獲得するなど、好調に推移しました。トイ事業は厳しい市場環境の中でも引き続き好調に推移し売上および利益が前年同期比を上回ったものの、アパレル・ジュエリー両事業の売上減少を補うには至らず、全社で減収減益となりました。

 堀田丸正株式会社は、新型コロナウイルスの感染拡大による百貨店や専門店の営業時間短縮や集客の低下、店舗撤退、催事販売会の中止などが続いたことにより、全社で減収減益となりました。

 この結果、インベストメントセグメントの売上収益は34,208百万円(前期は43,918百万円、前期比22.1%減)、営業損失は565百万円(前期は200百万円の利益)となりました。

 

 なお、セグメント間の内部売上収益1,264百万円、親会社である当社の管理部門費用など、各セグメントに配賦不能なセグメント利益の調整1,709百万円があるため、グループ全体としての売上収益は168,876百万円、営業利益は1,490百万円となりました。

 

第19期第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)

 当社は、前連結会計年度において、株式会社エス・ワイ・エス、北斗印刷株式会社、株式会社日本文芸社を、当第3四半期において、株式会社アクトの事業を非継続事業に分類しています。このため、これらの会社については、「非継続事業からの四半期利益」として継続事業と区分して表示しています。

 

 当第3四半期は、新型コロナワクチンの普及に伴い新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動への制限が徐々に緩和されたものの、2021年11月末に新たな変異株であるオミクロン株が確認されたこと等から、前期に引き続き消費者の購買意欲の低下および購買行動の持ち直しが不透明な状況が続きました。

 このような状況の中で、新たな収益源の柱として注力しているEC領域で、ECへの大転換に成功したアンティローザや過去最高EC売上高を達成したBRUNOの成功事例をグループ全体で共有する取り組みを行った結果、HAPiNSにおいてEC売上高が前年同期比で約1.8倍、ジーンズメイトにおいてEC売上高が前年同期比で約1.5倍になるなど、多くのグループ会社でEC売上高が好調に推移いたしました。

 実店舗を展開している事業については、従業員の日々の体温チェックやマスクの着用およびPCR検査の実施に加え、店舗の除菌や清掃など、新型コロナウイルス感染症対策を徹底するとともに、お客様、社員及び家族、取引先を対象とした新型コロナワクチンの職域接種を実施するなど、安心・安全な空間の提供に努めてまいりましたが、緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置に伴う休業や時短営業により減収となりました。実店舗の減収分をECを始めとする非対面事業で補うには至らず、全社で減収となりました。

 利益面につきましては、前期より行っている「新型コロナウイルス危機対応」を更に踏み込んで継続して、コスト最適化、新たな非対面事業の創出、グループ会社間での人材の流動化、業務の断捨離・統合・フローの最適化による業務効率化など、抜本的な経営改革を行った結果、収益構造が大幅に改善され、全セグメントでの黒字計上および全社での増益を達成するに至りました。

 以上の結果、当第3四半期の売上収益は122,898百万円(前年同期は126,385百万円、前年同期比2.8%減)、営業利益は4,638百万円(前年同期は2,643百万円、前年同期比75.5%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1,584百万円(前年同期は301百万円の損失)となりました。

 

 セグメント別の事業概況は、次のとおりであります。

 

 RIZAP関連事業は、新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、パーソナルトレーニングジム 「RIZAP」をはじめとするグループスタジオサービスを含む全国全てのRIZAP関連事業店舗において、トレーナー・カウンセラーを対象として、新型コロナワクチンの接種を推進し、2022年3月からは3回目の職域接種の実施を予定するなど、ゲストの皆様に安心して通っていただける環境を整えております。また、前期に引き続き本社社員のリモートワークの推進やグループ会社とのシェアオフィス化による賃料削減などの継続的なコストの最適化および収益構造の改善を進めました。

 RIZAPでは、引き続きオンライントレーニングの提供や、Youtube等のSNSを活用したプロモーションを実施しており、今後も非対面・非接触での顧客価値最大化に向けた各種施策を推進してまいります。

 MRKホールディングス株式会社は、婦人下着及びその関連事業において、新型コロナウイルス感染症による影響が続く中、従業員へのPCR検査の実施等の安心・安全な店舗環境作りに取り組んだことに加え、主力の補整下着において、限定カラーが好評を得たことや、オリジナルサプリメントの新規販売及び定期購入による売上が好調に推移するなど商品販売が順調に推移した結果、全社で増収となりました。利益については、販売促進費及び広告宣伝費が増加するなどした結果、全社で減益となりました。

 以上の結果、ヘルスケア・美容セグメントの売上収益は33,914百万円(前年同期は32,239百万円、前年同期比5.2%増)、営業利益は1,298百万円(前年同期は469百万円、前年同期比176.8%増)となりました。

 

(ライフスタイル)

 ライフスタイルセグメントにおける中核子会社である、株式会社ワンダーコーポレーション、株式会社 HAPiNS、株式会社ジーンズメイトは、2021年4月1日をもちまして、共同株式移転により経営統合し、REXT株式 会社が発足いたしました。

 REXT株式会社は、ワンダーコーポレーション事業において、「高収益業態への転換」と「仕入れ型小売業からの脱却」を引き続きテーマに掲げ、アウトドア専門店「APORITO」のWonderGoo店内への導入や、リユース専門店WonderREXとエンタメ専門店WonderGoo、トレカ専門店Ganryuの複合業態となる新店舗を3店舗出店する等、利益率の改善を図るとともに、お客様のニーズに寄り添った新形態店舗の出店および改廃を行ってまいりました。また、オリジナルのジャズコンピレーションCDの発売や、オリジナル化粧品ブランドの新商品発売等を実施しPB商品の開発・強化にも力を入れております。WonderGooおよび新星堂にてLINEミニアプリの提供や複数の本を一括で読み取れるセルフレジの導入等、DX推進についても積極的に取り組んでおります。

 HAPiNS事業において、「おうちの中の癒し、くつろぎライフスタイル」を引き続きテーマに掲げ、コロナ禍における巣ごもり需要にマッチしたMDの推進および収益性の高いPB商品の拡充に取り組みました。オリジナルキャラクターFuku Fuku Nyanko(ふくふくにゃんこ)のキッチン家電や冬物寝具等、新規カテゴリーの商品も開発し、おうち時間をさらに楽しめる商品を販売開始したことに加え、各種マーケティング施策を引き続き強化するとともに、新規キャラクター「うさぴ」をリリースし、同キャラクターのLINEスタンプ発売などのキャラクターIPコンテンツの強化を図りました。また、EC事業の強化施策として、ECモールへの新規出店やWEB広告への投資、オンラインショップ限定商品の販売等を実施したことで、EC事業の売上高前年同期比は186.6%となりました。一方で、実店舗事業においては、引き続きコスト最適化に取り組み収益基盤の強化を図りましたが、緊急事態宣言解除後の客足の回復が鈍く、営業時間短縮を余儀なくされたことで苦戦しました。

 ジーンズメイト事業において、非対面事業強化に向けてEC事業に最注力し、2021年10月にはZOZOTOWNへZ世代に向けたショップ「UNIIT」(ユニット)を新規出店し、SNS中心のプロモーションを行うなど、新たな客層の獲得施策を実施しました。加えて、各種WEB販促施策の取組み強化・EC専用商材の拡充等を行うことで、EC売上高前年同期比は145.5%となりました。また、PB商品をメインにすべく、コストパフォーマンスが優れた商品群を拡充し、プロモーションに積極的に取り組んだことで、PB商品の売上構成比は54.9%(前年同期比14.2%増加)となりました。一方で、実店舗事業に関しては、商品の訴求方法の改善に向け、店頭VMD手法の見直しなど、実店舗の新しい魅力を演出する為のトライアルを実施しましたが、緊急事態宣言解除後も続く消費低迷等により苦戦が続きました。

 BRUNO株式会社は、ライフスタイル商品ブランド「BRUNO」において、主力商品のコンパクトホットプレート関連商品が年末商戦においても販売台数を堅調に伸ばし売上を牽引しました。また、2021年10月からテレビCMを放映し、「BRUNO」ブランド商品の認知を図ったことから、キッチン家電の売上が前年同期を上回りました。インテリア家電においても、売上が好調な既存商品に加え、新しく発売したフロア空気清浄機など生活家電を充実させたことにより、売上高は前年同期を上回りました。海外販売におきましては、台湾における広告宣伝により「BRUNO」ブランドの認知度が向上し、売上が好調に推移いたしました。トラベル商品ブランド「MILESTO」は、新型コロナウイルス感染拡大の落ち着きによる国内移動者数の増加に伴い、キャリー関連商品の売上が回復いたしました。また、強撥水生地の新シリーズを発売するなどコロナ禍のライフスタイルに対応したバッグ類の売上が伸長いたしましたが、主力であるトラベル商品は売上回復にはいたらず、「MILESTO」の売上高は前年同期比90%となりました。以上の結果、全社で増収となりました。利益については、テレワークの定着や直営店舗の徹底的なコスト削減により固定費を削減する一方、「BRUNO」ブランド認知度向上を図った戦略的広告宣伝費投下を行ったことにより全社で減益となりました。

 以上の結果、ライフスタイルセグメントの売上収益は64,021百万円(前年同期は69,711百万円、前年同期比8.2%減)、営業利益は2,955百万円(前年同期は3,862百万円、前年同期比23.5%減)となりました。

 

(インベストメント)

 SDエンターテイメント株式会社は、ウェルネス事業において、フィットネスは、業態転換した店舗については売上、会員数が伸びたものの、既存店舗においては休会者の利用再開が遅れており、減収となりました。保育・介護等は、前期末より開園した保育施設の園児定員充足率が順調に推移したことにより、増収となりました。また、クリエーション事業において、オンラインクレーンゲームは2021年9月よりサービスの拡充・収益の向上を目的として、「ぽちくれ」「#とれたね」の2サービスを「ぽちくれ」として1拠点に統合しましたが、統合に伴うサービス縮小期間及びコロナ禍の先行き不安からの消費意欲低迷の影響を受け、減収となりました。以上の結果、全社で増収増益となりました。

 夢展望株式会社は、アパレル事業において、厳しい外部環境の中で利益確保を優先し、連結子会社の不採算店舗の撤退を進めたほか、様々な戦略的施策により収益が大幅に改善いたしました。商品ごとのメリハリのある販売価格施策により不要な値引きを抑制することで粗利率を前年同期比で16%改善するとともに、引き続き業務効率化や事務所・倉庫の効率的運用に伴う面積圧縮等により販管費の削減を進めた結果、減収増益となりました。また、ジュエリー事業において、成約率の引き上げや平均販売単価上昇などにより増収となり、トイ事業において、新型コロナウイルス感染症拡大影響により、国内向けの売上が減少する等した結果、減収減益となりました。以上の結果、全社で減収増益となりました。

 堀田丸正株式会社は、きもの事業において、得意先における催事販売会が新型コロナウイルスの感染対策を徹底したうえで実施され集客が進むとともに消費の回復がみられました。また、業務効率化・経費削減も進捗しております。ライフスタイル事業においては、事業撤退となる寝装品における取引の減少により、営業所の統廃合等による経費削減が進捗したものの減収減益となりました。ファッション事業では、東日本事業において、得意先における催事販売会が実施されたこと、消費の回復が見られたことで売上は回復傾向となりました。一方で西日本事業は、婦人洋品事業は堅調に推移しましたが、ホームファッション、ベビー・子供服事業は受注減の影響で低調に推移しました。マテリアル事業は、OEM受託事業並びに製品卸事業は取引先の売上回復もあり受注増となりました。国内の糸卸事業においては、原料調達の遅延等の影響もあり前年同四半期で売上は微減しましたが、海外事業において新規取引先の開拓、受注が進み売上高が大幅に増加した結果増収増益となりました。以上の結果、全社で減収増益となりました。

 この結果、インベストメントセグメントの売上収益は26,321百万円(前年同期は25,498百万円、前年同期比3.2%増)、営業利益は873百万円(前年同期は53百万円の損失)となりました。

 

 なお、セグメント間の内部売上収益1,359百万円、親会社である当社の管理部門費用など、各セグメントに配賦不能なセグメント利益の調整△488百万円があるため、グループ全体としての売上収益は122,898百万円、営業利益は4,638百万円となりました。

 

 b.財政状態

第18期連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

(資産)

 流動資産は、前期末に比べて6,952百万円、7.5%減少し、85,445百万円となりました。これは主として、現金及び現金同等物が6,738百万円増加した一方で、営業債権及びその他の債権が7,007百万円減少したこと、棚卸資産が5,044百万円減少したこと、売却目的で保有する資産が1,052百万円減少したことによるものです。

 非流動資産は、前期末に比べて14,442百万円、16.0%減少し、75,841百万円となりました。これは主として、有形固定資産が3,837百万円減少したこと、使用権資産が10,220百万円減少したことによるものです。

 この結果、資産合計は、前期末に比べて21,394百万円、11.7%減少し、161,286百万円となりました。

 

(負債)

 流動負債は、前期末に比べて8,366百万円、10.3%減少し、72,559百万円となりました。これは主として、営業債務及びその他の債務が1,483百万円減少したこと、有利子負債が7,345百万円減少したことによるものです。

 非流動負債は、前期末に比べて15,782百万円、22.8%減少し、53,305百万円となりました。これは主として、有利子負債が12,927百万円減少したこと、退職給付に係る負債が968百万円減少したことによるものです。

 この結果、負債合計は、前期末に比べて24,149百万円、16.1%減少し、125,864百万円となりました。

 

(資本)

 資本合計は、前期末に比べて2,754百万円、8.4%増加し、35,421百万円となりました。これは主として、利益剰余金が増加したことによるものです。

 

第19期第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)

(資産)

 流動資産は、前期末に比べて8,085百万円、9.5%減少し、77,360百万円となりました。これは主として、リース負債および借入金の返済等によって現金及び現金同等物が10,702百万円減少した一方で、年末年始商戦に向けた在庫の拡充等により棚卸資産が1,756百万円増加したこと、営業債権及びその他の債権が1,304百万円増加したことによるものです。

 非流動資産は、前期末に比べて5,620百万円、7.4%減少し、70,220百万円となりました。これは主として、使用権資産の償却によって使用権資産が3,662百万円減少したことによるものです。

 この結果、資産合計は、前期末に比べて13,705百万円、8.5%減少し、147,581百万円となりました。

 

(負債)

 流動負債は、前期末に比べて6,817百万円、9.4%減少し、65,742百万円となりました。これは主として、短期借入金の返済により有利子負債が4,216百万円減少したこと、その他の流動負債が1,710百万円減少したことによるものです。

 非流動負債は、前期末に比べて9,446百万円、17.7%減少し、43,858百万円となりました。これは主として、長期借入金および長期リース債務の返済により有利子負債が8,871百万円減少したことによるものです。

 この結果、負債合計は、前期末に比べて16,264百万円、12.9%減少し、109,600百万円となりました。

 

(資本)

 資本合計は、前期末に比べて2,558百万円、7.2%増加し、37,980百万円となりました。これは主として、親会社の所有者に帰属する四半期利益を計上したことにより利益剰余金が増加したこと及び非支配持分が増加したことによるものです。

 

②キャッシュ・フローの状況

第18期連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

 当期における現金及び現金同等物(以下「資金」)の残高は前期末に比べ6,738百万円増加し、売却目的で保有する資産に含まれる現金及び現金同等物の振戻額および振替額を加味すると、33,786百万円(前期は27,047百万円)となりました。

 各キャッシュ・フローの増減状況とそれらの主要因は以下のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当期における営業活動による資金の増加は24,867百万円(前期は14,648百万円の増加)となりました。主な要因は、減価償却費及び償却費が12,671百万円となったこと、棚卸資産の減少に伴う収入が4,820百万円となったこと、営業債権及びその他の債権の減少に伴う収入が4,778百万円となったことです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当期における投資活動による資金の減少は20百万円(前期は3,389百万円の減少)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出が3,067百万円となった一方で、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入が2,024百万円となったこと、事業譲渡による収入が550百万円となったことです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当期における財務活動による資金の減少は18,172百万円(前期は28,279百万円の減少)となりました。主な要因は、長期借入れによる収入が8,529百万円となった一方で、短期借入金の減少額が2,798百万円となったこと、長期借入金の返済による支出が9,054百万円となったこと、リース負債の返済による支出が13,599百万円となったことです。

 

第19期第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)

 当第3四半期における現金及び現金同等物(以下「資金」)の残高は前期末に比べ10,702百万円減少し、売却目的で保有する資産に含まれる現金及び現金同等物の振戻額および振替額を加味すると、23,084百万円となりました。

 各キャッシュ・フローの増減状況とそれらの主要因は以下のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第3四半期における営業活動による資金の増加は5,686百万円(前年同期は18,998百万円の増加)となりました。主な要因は、減価償却費及び償却費が8,208百万円となったこと、税引前四半期損益が3,373百万円の利益となった一方で、年末商戦に向けた在庫の拡充等により棚卸資産の増加に伴う支出が1,764百万円となったこと、営業債権及びその他の債権の増加に伴う支出が1,949百万円となったこと、その他の支出が3,581百万円となったことです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当第3四半期における投資活動による資金の減少は1,228百万円(前年同期は1,151百万円の減少)となりました。主な要因は、新規出店や過去に取得した有形固定資産の未払金の支払いにより有形固定資産の取得による支出が1,816百万円となった一方で、敷金及び保証金の回収による収入が929百万円となったことです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当第3四半期における財務活動による資金の減少は15,254百万円(前年同期は12,111百万円の減少)となりました。主な要因は、リース料の支払いによりリース負債の返済による支出が8,535百万円となったこと、返済期限到来および約定弁済が進んだことにより長期借入金の返済による支出が5,807百万円となったこと、返済期限到来により短期借入金の返済による支出が1,977百万円となった一方で、長期借入れによる収入が1,492百万円となったことです。

 

 

③生産、仕入、販売及び受注の実績

a.生産実績

 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

自 2020年4月1日

至 2021年3月31日

前年同期比(%)

ヘルスケア・美容

(百万円)

1,119

70.4 %

ライフスタイル

(百万円)

3,613

218.9 %

インベストメント

(百万円)

2,811

81.1 %

合計

(百万円)

7,543

112.5 %

(注)1 セグメント間取引については相殺消去しております。

2 金額は、製造原価によっております。

3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

4 上記の金額には、非継続事業に係る金額は含まれておりません。

 

b.仕入実績

 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

自 2020年4月1日

至 2021年3月31日

前年同期比(%)

ヘルスケア・美容

(百万円)

15,525

79.2 %

ライフスタイル

(百万円)

46,790

90.9 %

インベストメント

(百万円)

17,955

72.0 %

合計

(百万円)

80,271

83.6 %

(注)1 セグメント間取引については相殺消去しております。

2 金額は、仕入価格によっております。

3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

4 上記の金額には、非継続事業に係る金額は含まれておりません。

 

c.販売実績

 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

自 2020年4月1日

至 2021年3月31日

前年同期比(%)

ヘルスケア・美容

(百万円)

43,448

84.2 %

ライフスタイル

(百万円)

91,975

94.3 %

インベストメント

(百万円)

33,453

77.6 %

合計

(百万円)

168,876

87.8 %

(注)1 セグメント間取引については相殺消去しております。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3 上記の金額には、非継続事業に係る金額は含まれておりません。

 

d.受注実績

 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

自 2020年4月1日

至 2021年3月31日

受注高

(百万円)

前年同期比

(%)

受注残高

(百万円)

前年同期比

(%)

ヘルスケア・美容

529

58.4 %

126

52.9 %

インベストメント

10,749

100.4 %

1,581

159.1 %

合計

11,278

97.1 %

1,707

138.5 %

(注)1 ライフスタイルについては、該当事項がないため記載しておりません。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3 上記の金額には、非継続事業に係る金額は含まれておりません。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

①最近連結会計年度並びに当第3四半期連結累計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.財政状態

 「第2 事業の状況 3経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)財政状態及び経営成績の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.財政状態」に記載の通りであります。

 

b.経営成績

第18期連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

(売上収益)

 売上収益は168,876百万円(前年同期は192,261百万円)となりました。内訳としてはヘルスケア・美容セグメントが43,806百万円(前年同期は51,981百万円)、ライフスタイルセグメントが92,126百万円(前年同期は97,710百万円)、インベストメントセグメントが34,208百万円(前年同期は43,918百万円)となっております。なお、セグメント間取引消去又は各報告セグメントに配分していない全社費用は1,264百万円(前年同期は1,349百万円)となっております。

 ヘルスケア・美容セグメントにおいては、2020年4月および2021年1月に発出された緊急事態宣言の影響で、一時は主要なRIZAP関連の全ての事業で休業および時短影響を余儀なくされるなどした影響で減収となりました。

 ライフスタイルセグメントにおいては、従前は実店舗サービスを中心として事業展開をしておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって、テナントビルの休業や時短営業に伴い当社グループの店舗についても通常の営業活動ができなかった影響で苦戦が続きました。一方で、ライフスタイルセグメントを中心に、新たな生活様式に即したサービス形態としてEC事業を強化しており堅調に拡大を進めておりますが、構成比の大きい実店舗の減収を補うには至らず減収となりました。

 インベストメントセグメントにおいては、上記2セグメントと同様に新型コロナウイルス感染拡大の影響で減収となりました。

 

(売上原価、売上総利益)

 売上原価は90,607百万円(前年同期は102,691百万円)となりましたが、一方で、新型コロナウイルス感染拡大の影響による売上収益減の影響が大きく、売上総利益は78,269百万円(前年同期は89,569百万円)となりました。

 

(販売費及び一般管理費、その他の収益、その他の費用、営業利益)

 販売費及び一般管理費は74,012百万円(前年同期は86,099百万円)となりました。内訳としてはヘルスケア・美容セグメントが24,292百万円(前年同期は27,908百万円)、ライフスタイルセグメントが35,204百万円(前年同期は39,063百万円)、インベストメントセグメントが11,497百万円(前年同期は15,139百万円)となっております。ヘルスケア・美容セグメントにおいては、販促費の減少、出張等の減少による旅費交通費の減少、休業や時短営業による人件費の減少が主な要因となっております。ライフスタイルセグメントにおいては、減価償却費の減少、出張等の減少による旅費交通費の減少、休業や時短営業による人件費の減少が主な要因となっております。インベストメントセグメントにおいては、減価償却費の減少、販促費の減少、出張等の減少による旅費交通費の減少、休業や時短営業による人件費の減少が主な要因となっております。

 その他の収益はコロナ関連特別利益、為替差益等の計上により、4,274百万円(前年同期は2,093百万円)となりました。その他の費用はコロナ関連特別損失、減損損失等の計上により7,040百万円(前年同期は6,543百万円)となりました。

 この結果、営業利益は1,490百万円(前年同期は980百万円の営業損失)となりました。内訳としてはヘルスケア・美容セグメントが222百万円の損失(前年同期は2,048百万円の損失)、ライフスタイルセグメントが3,987百万円(前年同期は3,001百万円)、インベストメントセグメントが565百万円の損失(前年同期は200百万円)となっております。なお、セグメント間取引消去又は各報告セグメントに配分していない全社費用は1,709百万円(前年同期は2,134百万円)となっております。

 

(税引前当期利益)

 支払利息及び割引料、リース支払利息等を金融費用として計上した結果、税引前当期利益は634百万円の損失(前年同期は3,466百万円の損失)となりました。

 

(親会社の所有者に帰属する当期利益)

 繰延税金資産を認識し、法人税等調整額を計上したこと等により親会社の所有者に帰属する当期利益は1,608百万円(前年同期は5,831百万円の損失)となりました。

 

第19期第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)

(売上収益)

 売上収益は122,898百万円(前年同期は126,385百万円)となりました。内訳としてはヘルスケア・美容セグメントが33,914百万円(前年同期は32,239百万円)、ライフスタイルセグメントが64,021百万円(前年同期は69,711百万円)、インベストメントセグメントが26,321百万円(前年同期は25,498百万円)となっております。なお、セグメント間取引消去又は各報告セグメントに配分していない全社費用は1,359百万円(前年同期は1,064百万円)となっております。

 ヘルスケア・美容セグメントにおいては、主要なRIZAP関連事業において、2020年4月の緊急事態宣言時は、休業が中心となった一方で、2021年は安心安全の環境作りを最大限行った上での時短営業、オンラインでのサービス提供を行った結果、増収となりました。

 ライフスタイルセグメントにおいては、2020年と比較して期間の長い緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置の影響で実店舗を展開する事業の多くの店舗で休業および時短営業となりました。引き続きEC領域の強化を行っておりますが、依然として構成比の大きい実店舗の減収を補うには至らず減収となりました。

 インベストメントセグメントにおいては、上記2セグメントと同様に新型コロナウイルス感染拡大の影響で依然として厳しい経営環境が続きましたが、一新時計における高額商品や創建ホームズにおける住宅関連事業が好調に推移する等した結果増収となりました。

 

(売上原価、売上総利益)

 売上原価は65,585百万円(前年同期は67,969百万円)となったものの、実店舗の休業および時短営業に伴う売上収益減少により、売上総利益は57,312百万円(前年同期は58,416百万円)となりました。

 

(販売費及び一般管理費、その他の収益、その他の費用、営業利益)

 販売費及び一般管理費は53,020百万円(前年同期は54,591百万円)となりました。内訳としてはヘルスケア・美容セグメントが18,766百万円(前年同期は17,838百万円)、ライフスタイルセグメントが24,467百万円(前年同期は26,054百万円)、インベストメントセグメントが8,050百万円(前年同期は8,468百万円)となっております。ヘルスケア・美容セグメントにおいては、販促費や地代家賃は増加したものの、休業や時短営業による人件費の減少、減価償却費の減少が主な要因となっております。ライフスタイルセグメントにおいては、販促費や地代家賃は増加したものの、減価償却費の減少、休業や時短営業による人件費の減少が主な要因となっております。インベストメントセグメントにおいては、販促費や地代家賃は増加したものの、減価償却費の減少、休業や時短営業による人件費の減少が主な要因となっております。

 その他の収益はコロナ関連特別利益、為替差益等の計上により、2,464百万円(前年同期は3,302百万円)となりました。その他の費用はコロナ関連特別損失、減損損失等の計上により2,118百万円(前年同期は4,483百万円)となりました。

 この結果、営業利益は4,638百万円(前年同期は2,643百万円)となりました。内訳としてはヘルスケア・美容セグメントが1,298百万円(前年同期は469百万円)、ライフスタイルセグメントが2,955百万円(前年同期は3,862百万円)、インベストメントセグメントが873百万円(前年同期は53百万円の損失)となっております。なお、セグメント間取引消去又は各報告セグメントに配分していない全社費用は488百万円(前年同期は1,635百万円)となっております。

 

(税引前四半期利益)

 支払利息及び割引料、リース支払利息等を金融費用として計上した結果、税引前当期利益は3,373百万円(前年同期は1,144百万円)となりました。

 

(親会社の所有者に帰属する四半期利益)

 法人税等調整額を計上したこと等により親会社の所有者に帰属する当期利益は1,584百万円(前年同期は301百万円の損失)となりました。

 

   c.目標となる経営指標

 

最近連結会計年度

(自 2020年4月1日

至 2021年3月31日)

2022年3月期

(期初計画)

(参考)

当第3四半期

連結累計期間

(自 2021年4月1日

至 2021年12月31日)

売上収益(百万円)

168,876

170,000

122,898

営業利益(百万円)

1,490

7,000

4,638

売上収益営業利益率

0.9%

4.1%

3.8%

 

2021年3月期については、 2020年4月および2021年1月において緊急事態宣言が発出されたことから、新型コロナウイルス感染症の収束時期や消費者の購買意欲回復時期が見通せない状況であったことから、業績予想を未定としておりました。

 2022年3月期は前期に引き続き、依然として新型コロナウイルスの影響が続いており、厳しい経営環境となっております。

 売上収益については、非対面・非接触事業の強化を続けておりますが、実店舗の減収分を補う程には至っておらず、最近連結会計年度と同程度を見込んでおります。当第3四半期累計期間における進捗率は約73%と概ね想定通りに推移しております。

 一方で営業利益については、前述の「新型コロナウイルス危機対応」を更に踏み込んで継続することで、収益構造の改善を図り、大幅な増益を見込んでおります。当第3四半期累計期間における進捗率は約66%と概ね想定通りに進捗しており業績予想の修正はございません。

 

d.キャッシュ・フローの状況の分析

 「第2 事業の状況 3経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)財政状態及び経営成績の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載の通りであります。

 

②資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、商品等の仕入費用、人件費、集客用のテレビCMにやWEB広告に使用する広告宣伝費、主に店舗運営のための地代家賃等であります。また、設備投資資金需要の主なものは、新規店舗開設のための有形固定資産等の取得にかかる費用であります。

 運転資金につきましては、内部資金の活用、金融機関からの借入を基本としております。

 なお、最近連結会計年度末における借入金及びリース負債を含む有利子負債の残高は84,606百万円、現金及び現金同等物の残高は33,786百万円となり、ネット有利子負債は50,820百万円(前期末は77,831百万円)となりました。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(1976年大蔵省令第28号)第93条の規定により、IFRSに準拠して作成しております。

 当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度末における資産、負債の報告金額及び収益、費用の報告金額に影響を与える見積り、判断及び仮定を使用することが必要となります。当社グループの経営陣は連結財務諸表作成の基礎となる見積り、判断及び仮定を過去の経験や状況に応じ合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っております。しかしながら、これらの見積り、判断及び仮定は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。

    なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計方針、見積りの詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表

   等 連結財務諸表注記」の「3.重要な会計方針」「4.重要な判断及び見積り」をご参照ください。

 

 

4【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

 

5【研究開発活動】

 該当事項はありません。