当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルスの感染がいったん沈静化し、経済活動が正常化に向かうなか、人手不足や物流の停滞などによる供給制約、原燃料価格の高騰により、景気は緩やかな回復にとどまりました。足元では、原燃料価格の高止まり、半導体不足の継続による自動車生産の回復遅れ、供給制約の長期化、さらには新型コロナウイルスの新たな変異株(オミクロン株)の感染急拡大により、経済の見通しは不確実性が高まっています。
こうした事業環境のもと、「フィルム・機能マテリアル」では、液晶偏光子保護フィルム“コスモシャインSRF”が、堅調な市況を背景に、新ラインの稼働により販売を伸ばしましたが、包装用フィルムは、原料価格高騰の影響を受けました。「モビリティ」では、エンジニアリングプラスチック、エアバッグ用基布は、原料価格の高騰、半導体不足などによる自動車減産の影響を受けたものの、前年同期に対して販売は回復しました。「生活・環境」では、スーパー繊維は、経済活動の復調に伴い需要が回復し、販売は堅調さを取り戻した一方、ポリエステル短繊維や長繊維不織布スパンボンドは、原料価格高騰の影響を受けました。「ライフサイエンス」では、新型コロナウイルスの感染がいったん沈静化するもPCR検査需要は底堅く、PCR検査用原料や試薬の販売が堅調に推移しました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比307億円(12.6%)増の2,745億円となり、営業利益は同46億円(25.1%)増の229億円、経常利益は同57億円(46.0%)増の182億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は121億円となりました(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益0億円)。
セグメント別の概況は、次のとおりです。
(フィルム・機能マテリアル)
当セグメントは、工業用フィルム事業、機能マテリアル事業が堅調に推移した結果、増収増益となりました。
フィルム事業では、包装用フィルムは、巣ごもり需要が継続しましたが、前年度の火災事故による販売減少、および原料価格高騰の影響を受け苦戦しました。工業用フィルムは、堅調な市況を背景に、液晶偏光子保護フィルム“コスモシャインSRF”が、新ラインの稼働により販売を伸ばしました。
機能マテリアル事業では、工業用接着剤“バイロン”は、エレクトロニクス用途の販売が堅調に推移しました。また、水現像型感光性印刷版用途の光機能材料は、中国・北米・欧州向けに販売を伸ばしました。
この結果、当セグメントの売上高は前年同期比143億円(12.6%)増の1,273億円、営業利益は同22億円(15.6%)増の166億円となりました。
(モビリティ)
当セグメントは、原料価格の高騰、半導体不足などによる自動車減産の影響を受けたものの、前年同期に対して販売が回復した結果、増収、営業損失縮小となりました。
エンジニアリングプラスチックは、原料価格の高騰、半導体不足などによる自動車減産の影響を受けたものの、国内・海外ともに、前年同期に対して販売は回復しました。
エアバッグ用基布は、前年同期に対して販売は回復したものの、原料価格の高騰、自動車減産の影響を受け苦戦しました。
この結果、当セグメントの売上高は前年同期比66億円(26.0%)増の322億円、営業損失は14億円となりました(前年同期は営業損失17億円)。
(生活・環境)
当セグメントは、スーパー繊維は、経済活動の復調に伴い需要が回復し、販売は堅調さを取り戻した一方、ポリエステル短繊維や長繊維不織布スパンボンドは、原料価格高騰の影響を受けた結果、増収減益となりました。
環境ソリューション事業では、溶剤を回収するVOC処理装置は、LIBS(リチウムイオン電池セパレーター)市場が回復基調にあるものの、前年度の営業活動の停滞により受注が減少し苦戦しました。
不織布事業では、長繊維不織布スパンボンドは、建材用途が堅調でしたが、原料価格高騰の影響を受けました。機能フィルターは、マスク向けの販売が減少しました。
繊維機能材事業では、スーパー繊維は、“イザナス”が釣糸用途やロープ用途が堅調に推移し、“ザイロン”は自転車タイヤ用途や消防服用途の需要が回復し、販売が伸びました。ポリエステル短繊維は、原料価格高騰の影響を受け、機能性クッション材“ブレスエアー”は、店頭販売が低調に推移しました。
衣料繊維事業では、中東向け特化生地は、円安により輸出採算が好転し、インナー用途は、市況が回復したものの、スポーツ用途、ユニフォーム用途は、市況低迷が続き、販売が回復しませんでした。
この結果、当セグメントの売上高は前年同期比51億円(6.6%)増の824億円、営業利益は同3億円(11.5%)減の27億円となりました。
(ライフサイエンス)
当セグメントは、新型コロナウイルスの感染がいったん沈静化するもPCR検査需要は底堅く、PCR検査用原料や試薬の販売が堅調に推移した結果、増収増益となりました。
バイオ事業では、PCR検査用原料・試薬、遺伝子検査装置・診断薬の販売が拡大しました。
医薬品製造受託事業は、FDA対応のため、操業度を下げたことが影響し低調でした。
メディカル事業では、人工腎臓用中空糸膜、ウイルス除去フィルターの販売が堅調に推移しました。
この結果、当セグメントの売上高は前年同期比53億円(27.8%)増の246億円となり、営業利益は同32億円(102.2%)増の64億円となりました。
(不動産、その他)
当セグメントでは、不動産、エンジニアリング、情報処理サービス、物流サービス等のインフラ事業は、それぞれ概ね計画どおりに推移しました。
この結果、当セグメントの売上高は前年同期比7億円(8.2%)減の81億円、営業利益は同0億円(2.7%)減の16億円となりました。
資産、負債及び純資産の状況
総資産は、前年度末比193億円(3.9%)増の5,105億円となりました。これは主として現金及び預金が減少した一方で、棚卸資産の増加や設備投資による有形固定資産の増加、および投資有価証券の時価評価に伴い投資その他の資産が増加したことによります。
負債は、前年度末比56億円(1.9%)増の3,082億円となりました。これは主として借入金が増加したことによります。
純資産は、利益剰余金の増加や、その他有価証券評価差額金などの増加により前年度末比137億円(7.3%)増の2,024億円となりました。
(2)事業上および財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は10,244百万円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。