第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はない。

2【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はない。

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益及び雇用・所得環境に改善の動きがみられ、景気は緩やかな回復基調で推移した。一方、海外では、中国や新興国経済の成長鈍化に改善の兆しがみられず、英国のEU離脱問題や米国新政権の経済政策など世界経済の不確実性も増大し、先行き不透明な状況で推移した。

このような状況の下、当社グループは、平成26年5月からスタートした中期経営計画に掲げる成長戦略の早期実現に向け、高分子事業を中心とする機能素材メーカーとしての基盤強化や収益改善のための各施策の実行に努めてきた。この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は92,187百万円(前年同四半期比13.7%減)、営業利益は9,220百万円(同30.8%増)、経常利益は8,387百万円(同63.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6,285百万円(同2.0%増)となった。

セグメント別の業績は次のとおりである。

[高分子事業]

フィルム事業では、包装分野は、国内での販売が第3四半期に入っても引き続き好調に推移し、海外でも、インドネシア子会社のP.T.EMBLEM ASIA(エンブレムアジア)の生産能力増強に伴う販売数量増により、売上が増加した。工業分野は、情報端末機器用途で需要が伸び悩んだが、耐熱ポリアミドフィルム「ユニアミド」等の高付加価値品の販売は拡大し収益に貢献した。

樹脂事業では、当社独自処方の高輝度メタリックナノコンポジットナイロン樹脂等の高付加価値品が、自動車用途等で採用拡大している。熱可塑性飽和共重合ポリエステル樹脂「エリーテル」は、海外向け太陽電池用途などで好調に推移し、当社独自のポリアリレート樹脂「Uポリマー」も、海外向け情報端末機器用途で好調だったが、汎用のエステル樹脂は低調に推移した。

不織布事業では、ポリエステルスパンボンドは、産業資材用途で販売数量を伸ばしたが、それ以外の用途では低調に推移した。海外では、タイ子会社のTHAI UNITIKA SPUNBOND CO.,LTD.(タスコ)は、産業資材用途での海外展開が堅調に推移した。コットンスパンレースは、スキンケア用品等の生活資材用途で引き続き堅調に推移し、輸出数量も増加した。

以上の結果、高分子事業の売上高は40,829百万円(前年同四半期比2.3%減)、営業利益は7,867百万円(同38.0%増)となった。

[機能材事業]

ガラス繊維事業では、産業資材分野は、建築用途の販売が堅調に推移したが、電子材料分野のICクロスは、情報端末機器用途での需要が回復せず、低調に推移した。

ガラスビーズ事業では、反射材用途は一部ユーザーで低調に推移したが、ロードマーキング用途や工業用途は堅調に推移し、商品構成の改善等も含め、事業全体として収益は増加した。

活性炭繊維事業では、主力の浄水器用途で需要が回復し、VOC除去用途や工業用フィルター用途等は引き続き堅調に推移した。

以上の結果、機能材事業の売上高は8,832百万円(同1.1%減)、営業利益は818百万円(同24.4%減)となった。

[繊維事業]

産業繊維事業では、ポリエステル高強力糸は、複合繊維など高付加価値品への商品構成シフトが進み、収益は増加した。ポリエステル短繊維は、前期までに実施した構造改革による事業縮小に伴い大きく減収となったが、高付加価値品の拡販を進め、計画通りの収益を確保した。

衣料繊維事業では、ユニフォーム分野は、ワーキング用途で需要が回復し、レディス分野は、生地販売や二次製品の拡販により、それぞれ堅調に推移した。一方で、スポーツや寝装用途での素材販売及びデニム輸出は引き続き低調に推移したため、事業全体の売上は減少した。

以上の結果、繊維事業の売上高は39,866百万円(同17.0%減)、営業利益は1,005百万円(同26.1%増)となった。

[その他]

その他の事業については、事業ポートフォリオ改革に伴う子会社の株式譲渡・清算、事業譲渡の影響などにより、その他の売上高は2,659百万円(同66.8%減)、営業損失は483百万円(前年同四半期は555百万円の損失)となった。

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はない。

(3)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2,323百万円である。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はない。