第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はない。

なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、今後の経過によっては、当社の事業活動及び収益確保に影響を及ぼす可能性がある。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものである。

当社は、2020年9月30日付「当社連結子会社における不適切な取引の発生および特別調査委員会の設置について」に記載のとおり、当社連結子会社である旧ダイワボウノイ株式会社(同社は2020年4月1日をもって当社連結子会社である大和紡績株式会社に吸収合併されている。)において、不適切な取引が行われていたことが判明したため、特別調査委員会を設置し調査を行い、2020年11月27日付で同委員会より「調査報告書」を受領し、その概要を公表した。

当社は、本調査結果を真摯に受け止め、再発防止策を策定のうえ着実に実行してまいります。なお、具体的な再発防止策については、決定次第改めてお知らせいたします。

株主、投資家の皆様をはじめとするステークホルダーの皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを心よりお詫び申し上げますとともに、信頼回復に全力を挙げて取り組んでまいります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、企業業績が低迷し設備投資が減少するとともに、雇用・所得環境も悪化を余儀なくされ個人消費が低迷した。

このような状況において、当社は今年度の事業方針である「リーディングカンパニーとして更なる高みへの挑戦」「持続的発展に向けた成長ドライバーの創出」「たゆまぬ変革による高効率経営の追求」のもと、社会構造の変化に果敢に挑戦し、グループの成長戦略を推し進め、連結企業価値の向上に努めてきた。

その結果、当第2四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなった。

a.財政状態

当第2四半期連結会計期間末の資産の合計は、商品及び製品の増加等により前連結会計年度末に比べて12,891百万円増加し、341,705百万円となった。

当第2四半期連結会計期間末の負債の合計は、支払手形及び買掛金の増加等により前連結会計年度末に比べて6,670百万円増加し、230,743百万円となった。

当第2四半期連結会計期間末の純資産の合計は、利益剰余金の増加等により前連結会計年度末に比べて6,221百万円増加し、110,962百万円となった。

 

b.経営成績

当第2四半期連結累計期間の経営成績については、前第2四半期連結累計期間に比べ売上高は47,518百万円減収424,503百万円(前年同期比10.1%減)、営業利益は4,965百万円減益10,853百万円(前年同期比31.4%減)、経常利益は4,798百万円減益11,052百万円(前年同期比30.3%減)となった。これに特別利益として物流センターの売却益754百万円、海外工場の移転補償金645百万円、その他47百万円、特別損失として遊休地等の減損損失513百万円、その他118百万円を計上し、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,804百万円減益8,803百万円(前年同期比17.0%減)となった。

セグメントごとの経営成績は次のとおりである。

なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの管理区分を変更しており、以下の前年同期間との比較については、変更後の数値で比較している。報告セグメントの管理区分の変更の詳細については「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)Ⅱ 2.報告セグメントの変更等に関する事項」のとおりである。

ITインフラ流通事業

法人向け市場では、コロナ禍で企業のIT関連支出の減少がみられるなか、全国の営業拠点で対面営業とテレワークを柔軟に使い分けて地域密着営業を推し進めた。その結果、新たな働き方のITニーズを捉え、サブスクリプション(継続課金)型クラウドサービスやテレワーク関連製品の受注が増加し、ICT環境の整備が進む文教市場でも全国的に販売が拡大した。しかしながら、Windows7サポート終了に伴う更新需要の反動減のカバーには至らず、売上・利益ともに前年同期を下回った。一方、個人向け市場においては、EC販売向けの商材確保・提案を強化することで、在宅勤務やオンライン学習の推進で需要の高まりをみせたノートPCや液晶モニタ、ヘッドセット、Webカメラなどの周辺機器の受注が増加し、売上・利益ともに前年同期を上回った。

以上の結果、当事業の売上高は、386,870百万円(前年同期比9.4%減)、セグメント利益は10,749百万円(前年同期比18.9%減)となった。

繊維事業

合繊・レーヨン部門では、除菌関連向けの商品が旺盛な需要に支えられ、販売が大幅に増加した。産業資材部門では、テント・帆布などの重布関連商品において各種イベントの中止や建築工事の減少により受注が低迷した。衣料製品部門では、抗ウイルス関連の機能性製品の販売は好調に推移したが、外出自粛等の影響によりカジュアル・ブランド製品は苦戦が続いた。

以上の結果、当事業の売上高は31,179百万円(前年同期比17.2%減)、セグメント損失は194百万円(前年同期は2,142百万円のセグメント利益)となった。なお、不適切な取引に関して、当期の売上高640百万円を取消ししており、さらに当期の売上原価と過年度の累計損益の影響が取り込まれた結果、セグメント利益は1,994百万円減少している。

産業機械事業

工作機械部門および自動機械部門の両部門ともに、企業の設備投資は慎重な姿勢が継続しており、加えて国内出張や海外渡航の自粛による営業活動の制限が影響し、苦戦を強いられた。

以上の結果、当事業の売上高は5,994百万円(前年同期比7.9%減)、セグメント利益は375百万円(前年同期比3.8%減)となった。

その他

報告セグメントに含まれない事業セグメントについて、当事業の売上高は459百万円(前年同期比55.5%減)、セグメント損失は77百万円(前年同期は21百万円のセグメント利益)となった。

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりである。

営業活動によるキャッシュ・フローは、たな卸資産の増加による支出13,258百万円等があったが、税金等調整前四半期純利益の計上11,867百万円等により、6,423百万円の収入超過(前年同四半期は10,502百万円の収入超過)となった。

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の売却による収入1,641百万円等により、385百万円収入超過(前年同四半期は2,927百万円の支出超過)となった。

財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額3,067百万円等により、3,587百万円の支出超過(前年同四半期は5,424百万円の支出超過)となった。

以上の結果、当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末に比べて3,183百万円増加し、34,758百万円となり、また、当第2四半期連結会計期間末の借入金残高は前連結会計年度末に比べて405百万円減少し、31,230百万円となった。

(3) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はない。

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はない。

なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりである。

 

Ⅰ.当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、当社の財務及び事業の内容や当社の企業価値の源泉を十分に理解し、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保、向上していくことを可能とする者であるべきと考えている。

当社は、金融商品取引所に株式を上場していることから、市場における当社株式の取引については株主の自由な意思によって行われるべきであり、たとえ当社株式等の大規模買付行為がなされる場合であっても、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものである限り、これをすべて否定するものではない。また、経営の支配権の移転を伴う株式の大規模買付提案に応じるかどうかは、最終的には株主の判断に委ねられるべきだと考えている。

しかしながら、資本市場における株式の大規模買付提案の中には、その目的等から見て、例えばステークホルダーとの良好な関係を保ち続けることができないことが予測されるなど、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益を損なうおそれのあるものや、当社グループの価値を十分に反映しているとは言いがたいもの、あるいは株主が最終的に判断されるために必要な時間や情報が十分に提供されずに、大規模買付行為が行われる可能性も否定できない。

そのような提案に対して、当社取締役会は、株主から負託された者の責務として、株主のために必要な時間や情報の確保、株式の大規模買付提案者との交渉、場合によっては必要かつ相当な対抗措置を取る必要があると考えている。

Ⅱ.基本方針の実現に資する取組み

当社は、上記方針の実現、つまり企業価値向上及び株主共同の利益のために、次の取組みを実施している。

① 経営体制の改革

当社は、1941年に紡績会社の4社合併により大和紡績株式会社として設立されたが、純粋持株会社への移行、ITインフラ流通事業の再編、ダイワボウホールディングス株式会社への商号変更、繊維事業を統括する中間持株会社の設立、産業機械事業の再編と、継続して事業構造の改革を実行してきた。

これらの施策により、当社グループはITインフラ流通事業、繊維事業、産業機械事業を3つのコア事業に据え、「ITインフラ」「生活インフラ」「産業インフラ」という「社会インフラ」の領域において地球環境との共生と持続可能な社会の創造に貢献することをグループビジョンに掲げ、バリュー・イノベーション(価値革新)を推進する創造革新企業へと変貌を遂げた。

② 中期経営3ヵ年計画

当社は2018年4月1日から中期経営計画「イノベーション21」第三次計画をスタートさせた。本中期経営計画では新たな基本コンセプトとして、「ITインフラを主軸に、生活関連、産業分野での幅広い社会貢献型の経営を目指す」を掲げ、新たな成長ステージを目指す事業展開とグループ全体の収益基盤の強化に努めている。

Ⅲ.基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組み

当社は、当社株式等の大規模買付行為が行われる場合には、買付者等に対して必要かつ十分な情報の提供を求め、併せて当社取締役会の意見の開示など適時適切な開示を行い、株主の皆様の検討時間の確保に努める等、金融商品取引法、会社法及びその他関連法令の許容する範囲内において、適切な措置を講じていく。

Ⅳ.具体的取組みに対する当社取締役会の判断及びその理由

上記Ⅱ及びⅢで述べた取組みは、当社の企業価値を継続的かつ持続的に向上させるための具体的な方策として策定されたものであり、上記Ⅰの会社の支配に関する基本方針及び株主共同の利益に沿うものであり、当社の会社役員の地位の維持を目的としているものではないと判断している。

(5) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、438百万円である。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はない。

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はない。