第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

  当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 (1)業績の状況

  当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、株安・円高の進行などを背景に景気の足踏みが続きましたが、米国大統領選以降は円安・株高に転じたことで、企業収益が改善するなど、緩やかな回復基調で推移しております。

  染色加工業界におきましては、国内では、衣料品需要が少子高齢化や人口減少などによって構造的に減少傾向にあることに加え、消費者の根強い節約志向もあり、百貨店などの店頭で衣料品販売の低迷が深まっており、受注環境は厳しさを増しております。一方、当社が進出している東南アジア地域では、タイでは、国王崩御に伴う自粛ムードにより、個人消費が依然として停滞していますが、インドネシアでは、堅調な個人消費に支えられ景気は徐々に回復に向かっており、新たな事業機会の広がりが期待されるなど、東南アジア地域全体で、今後も人口増加や中間所得層の拡大により衣料分野や生活関連分野などで需要増加が見込まれます。

  このような状況のもと、当社グループは、国内では染色加工事業で安定的な売上が確保できるユニフォームや非衣料分野の受注強化を進め、海外では、新規市場開拓を狙いフィリピンに販社を設立したことに加え、需要旺盛なインドネシアで更なる売上拡大に取り組んでおります。その一方で、非衣料化に伴う加工料単価の低下に対応するため、国内・海外の各生産拠点で原価低減活動の強化をさらに進め、グループ全体で収益力の向上に努めました。

  これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は11,413百万円(前年同期比2.2%減、254百万円減)となり、保育サービス事業が増収となりましたが、主力の染色加工事業に加え、縫製品販売事業が減収となったことにより、全体で減収となりました。

  一方、利益面では、営業利益746百万円(前年同期比0.6%増、4百万円増)、経常利益780百万円(前年同期比20.4%増、132百万円増)、親会社株主に帰属する四半期純利益462百万円(前年同期比19.2%増、74百万円増)と各利益段階で増益となりました。

 

 セグメントの業績は次のとおりであります。

①染色加工事業

  染色加工事業は、売上高は8,814百万円(前年同期比1.9%減、166百万円減)と減収になりましたが、営業利益は691百万円(前年同期比15.4%増、92百万円増)と増益になりました。

  染色加工事業における部門別(加工料部門、テキスタイル販売部門)の業績は次のとおりであります。

(加工料部門)

  加工料部門の売上高は6,998百万円(前年同期比0.1%増、5百万円増)と微増収になりました。

  国内では、非衣料分野の受注拡大の取り組みにより、無地染加工は堅調に売上を伸ばしましたが、カジュアル衣料の販売不振によるプリント加工の減収や、非衣料化に伴う単価減少の影響により国内加工料部門全体で減収となっております。

  海外では、タイ子会社が、国内景気低迷の影響により減収となりましたが、前期に実施した合理化の成果により、収益性は大幅に改善へ向かっております。その一方で、インドネシア子会社は、ローカル向けの受注を積極的に取り込み、売上数量を順調に伸ばしたことに加え、継続的なコスト削減活動の効果が寄与したことで増収増益となり染色加工事業全体における営業利益の増益に貢献しました。

(テキスタイル販売部門)

  テキスタイル販売部門の売上高は1,816百万円(前年同期比8.6%減、171百万円減)となりました。国内は既存顧客との取り組み強化や、新規顧客の開拓を促進し、ユニフォームや資材用途商品の販売増に努めましたが、衣料品用途向けの販売が落ち込んだことで減収となり、また海外では、インドネシア子会社において、ローカル市場向けに委託加工での受注拡大を進めたことで、テキスタイル販売の売上は減少しております。

②縫製品販売事業

  縫製品販売事業は、売上高1,103百万円(前年同期比17.9%減、240百万円減)、営業損失36百万円(前年同期は営業利益12百万円)となりました。同事業は、インドネシア一貫生産体制による製品販売に加え、新たにイベント用製品の販売に取り組むなど販売強化に努めました。しかしながら、既存客先の販売計画減少や政情不安と不安定な品質を背景としたバングラデシュ生産の縮小に加えて、相対的に為替相場が円安基調になったことで、輸入コストが膨らみ収益を圧迫したことから、厳しい業績となっております。

③保育サービス事業

  保育サービス事業は、売上高1,544百万円(前年同期比12.2%増、168百万円増)、営業利益15百万円(前年同期比56.6%減、19百万円減)となりました。

  同事業は、病院・企業内の保育所数や行政から受託運営する保育園数を順調に拡大し増収となりましたが、新規保育園開設などの業容拡大を目的とした費用が先行していることに加え、保育士の確保・定着を図るために積極的に保育士の処遇改善と採用活動を進めていることでコスト増となり、当四半期は減益となりました。

④倉庫事業

  倉庫事業は、売上高196百万円(前年同期比4.3%減、8百万円減)、営業利益3百万円(前年同期比46.1%減、2百万円減)となりました。

  同事業は、国内染色加工事業における商量減少に伴い、荷役取扱量が落ち込んだことで減収となりましたが、経費圧縮に努め、黒字を確保しております。

⑤その他事業

  当セグメントには、機械販売事業、システム事業及び、付随事業である不動産賃貸事業が含まれており、売上高は162百万円(前年同期比8.1%減、14百万円減)、営業利益72百万円(前年同期比17.3%減、15百万円減)となりました。

 

  (2)財政状態の状況

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は、14,419百万円(前連結会計年度末比2.6%減、384百万円減)となりました。これは主に現金及び預金の増加399百万円、受取手形及び売掛金の減少849百万円等によるものです。

 負債は、7,326百万円(前連結会計年度末比9.8%減、797百万円減)となりました。これは主に支払手形及び買掛金の減少436百万円、短期借入金の返済による減少241百万円等によるものです。

 純資産は、7,092百万円(前連結会計年度末比6.2%増、413百万円増)となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益による増加462百万円、配当金支払による減少153百万円、投資有価証券の時価評価に伴うその他有価証券評価差額金の増加179百万円、為替換算調整勘定の減少127百万円、非支配株主持分の増加53百万円等によるものです。

 

  (3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において重要な変更及び新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題はありません。

 

  (4)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、44百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。