当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が一時は収束に向けて推移したものの、第3波による感染拡大に伴う新規感染者の増加による影響から、個人消費の停滞が続き、依然として先行きが不透明な状況となっております。また、コロナ禍においては諸資源の価格は変動が続き、一部には原料の減産や供給不安があるなど、注視すべき状況にあります。
国内需要については、各商業施設ならびに店舗において感染防止対策の徹底のもとで営業を再開しているものの、営業時間の短縮や不要不急の外出自粛の影響から消費は総じて弱含みの状況が続いております。
海外需要については、欧州を中心として新型コロナウイルス感染症の再拡大により、外出自粛による消費マインドの低下と購買志向の変化や、大規模なイベントの開催が制限されるなどの影響から消費は総じて落ち込みました。
このような事業環境のもと、当社グループは市場低迷を克服するとともに、変化する市場ニーズに対応するため、あらゆる施策を実行してまいりました。
当第3四半期においては厳しい受注環境が続く中、技術開発及び商品開発の手を緩めず、くわえて費用管理を強化し、販売管理費を含めたコストダウンを図るとともに、生産活動におけるロス削減に注力しました。このようにトータルコストダウンの推進により、利益低減幅を最小限に食い止め、利益を下支えしました。
また、厳しい市場環境にあるがゆえ、需要喚起のため、技術開発を加速させ、継続的かつ意欲的に新商品の上市に挑みました。その結果、当第3四半期末までに、計12件の新商品のプレスリリースを行いました。
代表例として、新型コロナウイルスに対しても抗ウイルス効果が証明された、ウイルスを酸化分解する新技術「エアロテクノ」を用い、ファッション性の高い「エアロテクノカラードマスク(24色)を展開しました。続けて、顔全体を覆い表情筋を刺激し老け顔対策に効果的な「きもちあげマスク」を発表するとともに、世界初の新技術であり、あらゆる不織布マスクに装着可能なエコ・抗ウイルス素材「くっつくインナー」の開発に成功しました。商品開発はマスク関連にとどまらず、抗ウイルス素材を用いた新型パーティション「PPSA」を新たに開発し全国の学校を始めとする教育機関に向けて販売を開始しました。「PPSA」は受験用としても利用可能であり、受験シーズンを前に学校関係者から発売当初より受注いただいております。さらに、ポリエステルとコットンの優れた機能を併せ持ち、乾燥時間を最大50%短縮できるエコ新素材「ポリバ」を開発しました。本技術に関連して6件の特許を取得済みです。
このように、社会ニーズに的確に対応する新商品の開発と上市を続け、コロナ対策を中心に社会問題の解決に努力しました。なお、新技術の開発に伴う特許申請については、前年通期実績10件に対し、当第3四半期の段階で一部出願準備中を含め計29件の特許申請となっております。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大は依然として収束せず、対面販売が制約を受ける中、WEB環境を活用し、メーカー直販EC事業(DtoC)を加速させるため「商品販売部」を新設しました。商品販売部においては、製品事業として衛生・感染症予防商品を中心としたネット販売(BtoC)を本格化させるとともに、従来の集客型の展示会に代わる「YouTube」を利用した「LIVE動画配信」(ウェビナー)による双方向型のWEB上での営業活動を行うなど、販売促進に取り組みました。
SDGsの達成を含む環境事業の推進については、環境保全のための目標設定や環境改善活動の実施、監査等の環境マネジメントを継続しました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は229億81百万円(前期比18.4%減)となり、営業利益は10億83百万円(前期比36.2%減)、経常利益は14億69百万円(前期比30.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は15億60百万円(前期比14.1%増)となりました。
セグメントの業績につきましては、次のとおりであります。
① 繊維事業
衣料ファブリック及び資材ファブリックの両部門において、新型コロナウイルスの感染症拡大の影響により、第2四半期に続き、当第3四半期においても事業環境は依然として、厳しい状況に置かれました。
衣料ファブリック部門に関しては、国内外において高感性・高機能素材の開発と市場導入を進めてまいりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が継続したことから、ファッション及びスポーツの両分野において国内は減収となり、海外においても欧州向けアッパーミドルのみならずラグジュアリーが落ち込む結果となり、総じて減収となりました。一方、中東向けの民族衣装は新型コロナウイルスの影響を受けながらも、計画通り、順調に推移し増収となりましたが、当部門全体では前期比49億55百万円(25.4%)の減収となりました。
次に、資材ファブリック部門では、車輌分野は需要の持ち直しから、計画通りに推移しました。しかしながら、北米向けオーディオ機器等については新型コロナウイルス感染症の影響により受注が落ち込んだ結果、減収となりました。医療・福祉のメディカル分野、生活関連資材分野及び、カーテンをはじめとするビング分野におきましても、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、消費が停滞したことから減収となりました。以上の結果、当部門全体では前期比10億54百万円(14.0%)の減収となりました。
製品部門におきましては、EC事業の推進とともに、市場ニーズに応える抗ウイルス加工を施した衛生・感染症防止対策商品の販売を進めたことにより、増収となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の当事業の売上高は225億34百万円となりました。
② 物流物販事業
物流並びに物販分野の当第3四半期連結累計期間の売上高は4億47百万円となりました。
(2)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は4億73百万円であります。
(重要な資産の譲渡)
当社は、2020年7月31日開催の取締役会において、連結子会社である小松精練(蘇州)有限公司を解散および清算することを決議しておりましたが、清算手続きの一環として、下記の通り同社の固定資産を譲渡する契約を締結いたしました。
1.譲渡する相手の名称
譲渡先との契約等の都合により開示を控えさせていただきます。なお、当社との間に記載すべき資本関係、人的関係及び取引関係はありません。また、譲渡先は当社の関連当事者には該当いたしません。
2.譲渡する資産の種類、譲渡前の使途
譲渡資産の種類:建物、機械装置、土地使用権
譲渡前の使途:当連結子会社の製品製造設備
3.譲渡の時期
契約締結日:2020年9月18日
4.譲渡価額
130百万元