第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善などを背景に緩やかな回復基調で推移しましたが、一方、世界経済においては、米中間の通商問題や英国のEU離脱問題などの影響から、依然として先行き不透明な状況で推移致しました。

 国内の住宅市場では、戸建木造持家住宅は堅調に推移しているものの、都市部を中心とした新築マンションは、災害復興や東京五輪の開催決定による建設資材や人件費の高騰、また非住宅施設(ホテル等)との競争による用地取得コストの増加を背景に、価格は高止まりし、契約率は低い水準で推移しております。

 このような状況の中、当社は、安定した利益確保のため、コスト削減活動を継続的に実施し、業務内容の見直し、工場レイアウト全面変更、省力化設備の導入などにより生産効率の向上と原価低減に取り組んで参りました。

 販売活動に関しましては、首都圏及び近畿圏への営業活動の強化に加え、九州地方、中国地方など地方都市の開拓(2019年4月 中国営業所開設)や既存顧客への深耕拡大を図って参りました。また、ホテルや老健施設、サービス付高齢者住宅物件など非住宅部門の受注強化と1住戸当たりの売上増を図る為、主力製品である建具・造作材に加えシステム収納家具の販売にも注力致しました。

 中国においては、政府は「不動産は住むものであって投機の対象ではない」との位置づけを堅持し、マンションの売買を制限し、住宅ローンの審査を厳格にするなど、不動産市場への監督・規制の強化が継続しており、不動産価格の上昇は周期的に一服する傾向にあります。一方で中国政府は、戸籍制度改革の一環として、地方都市を対象に戸籍取得制限を撤廃し農村からの出稼ぎ労働者の都市定住を促すなど都市化政策を継続して促進しております。

 また、中国政府は、安全性や健康問題、環境負荷の低減や投機目的の購入を抑えるため、マンション建設における方針をスケルトン(内装別)からインフィル(内装付)へシフトしており、これを受けて分譲住宅の内装工事を義務付ける政策が、多数の省や市から発表されております。

 このような状況の中、当社グループは、販売面に関しては、全国30カ所に営業所を設置し、内装付住宅の開発を進める大手有力デベロッパーへのシェアを確保しつつ、新規顧客開拓を積極的に行い受注獲得に努めて参りました。さらに、従来からのスケルトン市場についても、当社はこの市場を狙ったルート販売(代理店を通じたエンドユーザーへの販売、現在沿岸部を中心に販売代理店を88店舗展開)にも注力して参りました。

 また、旺盛な住宅需要に応えるため、宜春工場(日門(江西)建材有限公司)においては、工場増設のため隣接地(26,680㎡)を取得し、新工場(2棟 建築面積16,400㎡)は試運転を経て2019年6月から本格稼働しております。これにより中国国内での生産能力は、現状より30%以上の増強となる見込みです。これに加えて、昆山工場(昆山日門建築装飾有限公司)においては、内装ドアをはじめ流し台や収納ボックスなど中国国内で製造する製品を集約し、一括納入する物流センターとして活用するための倉庫の増設(地上5階・地下1階 面積9,000㎡)を進めて参りました。また、2017年10月より操業を開始致しました流し台、収納家具等の住器製造会社(吉屋(青島)家居有限公司)におきましては、生産性、品質の向上に取組みながら今期下期から安定稼働に入り、製造販売量は前期に比べ大幅に増加しております。以上のように、増加する受注に応えるため製品の供給体制を強化し、成長拡大と安定への布石を着々と投じて参りました。

 以上の結果、円高の影響で中国元の期中平均レートは前年同期比で約5%下がっておりますが、当第3四半期連結会計期間の受注高は前年同期比35.3%増の25,450百万円、売上高は前年同期比28.3%増収の21,846百万円、営業利益は前年同期比36.3%増益の3,180百万円、経常利益は前年同期比43.9%増益の3,186百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比41.9%増益の2,292百万円となり、同期間において売上高、利益ともに過去最高を更新し、売上高については3期連続の更新となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 日本においては、売上高は、前年同期比1.5%増の6,881百万円、セグメント利益(営業利益)につきましては前年同期比0.4%減の962百万円となりました。

 中国においては、売上高は、前年同期比46.0%増の14,965百万円、セグメント利益(営業利益)につきましては前年同期比62.1%増の2,217百万円となりました。

 

 当第3四半期連結会計期間末における資産総額は28,698百万円となり、前連結会計年度末より2,530百万円増加しております。これは主に現金及び預金の増加313百万円、受取手形及び売掛金の増加2,749百万円、有価証券の減少710百万円、原材料及び貯蔵品の増加209百万円によるものです。

 負債総額は8,410百万円となり、前連結会計年度末より1,661百万円増加しております。これは主に、支払手形及び買掛金の増加1,076百万円、電子記録債務の増加162百万円、長期借入金の増加167百万円、未払金の増加192百万円によるものです。

 純資産につきましては、20,288百万円となり、前連結会計年度末より869百万円増加しております。これは主に利益剰余金の増加1,666百万円、為替換算調整勘定の減少810百万円によるものです。

 以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末より3.6%減少して68.8%となりました。

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

(3)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は54百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

(4)生産、受注及び販売の実績

①生産実績

 当第3四半期連結累計期間の生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。

セグメントの名称

当第3四半期連結累計期間

(自 2019年4月1日

至 2019年12月31日)

前年同四半期比(%)

日本(千円)

6,040,246

101.2

中国(千円)

7,742,711

131.2

合計(千円)

13,782,957

116.1

(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

②受注状況

 当第3四半期連結累計期間における受注状況をセグメントごとに示すと次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同四半期比(%)

受注残高(千円)

前年同四半期比(%)

日本

7,148,152

103.8

7,433,404

108.3

中国

18,302,065

153.5

14,293,752

135.7

合計

25,450,217

135.3

21,727,156

124.9

(注)1.金額は販売価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

③販売実績

 当第3四半期連結累計期間の販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。

セグメントの名称

当第3四半期連結累計期間

(自 2019年4月1日

至 2019年12月31日)

前年同四半期比(%)

日本(千円)

6,881,246

101.5

中国(千円)

14,965,505

146.0

合計(千円)

21,846,751

128.3

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.本表の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(5)主要な設備

 前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第3四半期連結累計期間に著しい変更があったものは、次のとおりであります。

新設

 前連結会計年度末において建設中であった日門(江西)建材有限公司の工場は、2019年7月に完成いたしました。詳細は次のとおりであります。

事業所名

セグメントの名称

設備の内容

建物及び構築物、機械及び装置

帳簿価額(千円)

日門(江西)建材有限公司

中国

工場

690,329

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。