第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 会計方針の変更」に記載しております。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

a. 財政状態

(総資産)

受取手形、売掛金及び契約資産が2,865百万円増加したこと等により、総資産は前連結会計年度末に比べて0.4%増加し、123,962百万円となりました。

(負債)

金融機関からの借入金が4,791百万円減少したこと等により、負債合計は前連結会計年度末に比べて0.7%減少し、75,465百万円となりました。

(純資産)

純資産合計は、前連結会計年度末に比べて2.2%増加し、48,497百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する四半期純利益1,190百万円により利益剰余金が増加したことによります。自己資本比率は前連結会計年度末に比べて0.7ポイント増加し、39.1%となりました。

 

b. 経営成績

当社グループを取り巻く経済環境は、ワクチン接種の進展などにより経済活動は緩やかな回復基調にありますが、新たに発生したオミクロン株感染症の急拡大、エネルギー価格の上昇や海外物流の混乱など、依然不透明な状況が続いております。

このような状況のなか当社グループは、紙販売におきましては内需の大幅な回復が見込めない状況下、輸出案件を積極的に受注しコロナ感染症拡大前の前々期並みの数量確保を目指しました。パルプ販売につきましては、世界的なパルプ市況の回復により、前々期と比較し販売数量を増やしております。

当第3四半期連結累計期間の営業成績につきましては、売上高は、65,850百万円と需要の大きく落ち込んだ前年同四半期と比較し12.5%の増収となりました。収益面では、原燃料価格アップなどの悪化要因はありましたが、販売量の増加に伴う稼働率の向上や、徹底したコスト削減対策を推進したこと等により、営業利益は1,931百万円、経常利益は2,424百万円と前年同四半期と比較し改善いたしました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。

 

連結売上高            65,850百万円 (前年同四半期比 12.5%増)

連結営業利益           1,931百万円 (前年同四半期は2,076百万円の連結営業損失)

連結経常利益           2,424百万円 (前年同四半期は2,221百万円の連結経常損失)

親会社株主に帰属する四半期純利益 1,190百万円 (前年同四半期は2,596百万円の

                                親会社株主に帰属する四半期純損失)

 

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

① 紙・パルプ製造事業

◎ 新聞用紙

新聞用紙の販売につきましては、構造的な要因による発行部数の減少と新型コロナウイルス感染症による広告減での頁数減少という複合要素により減少傾向が続いており数量・金額共に前期を下回りました。

◎ 印刷用紙

印刷用紙の販売につきましては、コロナ禍で停滞した前期の反動を受けて数量・金額共に前期を上回る事が出来ました。

◎ 包装用紙

包装用紙の販売につきましては、コロナ禍での需要減少の影響を受け依然インバウンド需要に回復は見られませんが、自動車関連を中心とした需要が回復基調にあり、数量・金額共に前期を上回りました。

◎ 特殊紙・板紙及び加工品等

特殊紙・板紙及び加工品等の販売につきましては、新型コロナウイルス感染症による影響で高級白板紙分野にて需要減退を余儀なくされましたが、壁紙は前期を上回り、巣ごもり需要の食品関連を中心とした加工原紙も前期を上回ることが出来ました。全般的な回復基調により、数量・金額ともに前期を上回りました。

◎ パルプ

パルプの販売につきましては、世界的にパルプ市況が回復し、数量・金額とも前期を上回りました。

これらにより、当事業の業績は以下のとおりとなりました。

 

連結売上高     57,800百万円  (前年同四半期比 14.7%増)

連結営業利益     1,162百万円  (前年同四半期は3,187百万円の連結営業損失)

 

② 発電事業

発電事業につきましては、安定操業に努めましたが、紙生産数量増加に伴う売電量の減少や燃料価格の上昇などにより減収・減益となりました。

これらにより、当事業の業績は以下のとおりとなりました。

 

連結売上高      4,780百万円  (前年同四半期比 7.5%減)

連結営業利益      516百万円  (前年同四半期比 48.3%減)

 

③ その他

販売数量増加に伴う工場稼働率向上もあり、紙断裁選別包装・運送事業等の紙・パルプ製造事業を補助する「その他事業」につきまして増収・増益となりました。

これらにより、当事業の業績は以下のとおりとなりました。

 

連結売上高     14,133百万円  (前年同四半期比 13.6%増)

連結営業利益      184百万円  (前年同四半期比 518.1%増)

 

 

(2) 経営方針・経営戦略等

当社グループは、当第3四半期連結累計期間において、2030年に目指す姿として「ビジョン2030」を新たに掲げました。また、本年度をスタートとする新たな中期経営計画を策定し、実施していくこととしました。

紙パルプ業界を取り巻く環境は、構造的問題と新型コロナウイルス感染症拡大に伴う急激なライフスタイルの変化による需要減少のため、今後より一層厳しい情勢が予想されます。これに加え、持続可能な社会を実現するための地球温暖化防止の取り組みが企業の社会的責任として強く求められております。

以上のことから、「既存事業の構造転換」「森林資源を活用した環境投資、環境ビジネス推進」を柱とした『中期経営計画2025』を策定し推進するとともに、カーボンニュートラルな社会を目指し、事業活動によるCO₂排出量の削減目標を新たに設けて取り組んでまいります。

 

 (ビジョン2030)

既存事業の発展・環境ビジネスの発展・イノベーションにより、森林資源の有効活用を通した循環型社会の構築と持続可能な未来を実現する。

 

 (中期経営計画2025)

1.計画の期間

  2021年度~2025年度(5年間)

 

2.「中期経営計画2025」概要

     ① 既存事業の構造転換

   (1)紙パルプ事業の生産体制再構築(グラフィック用紙の比率低減 75→60%)

    ⅰ高岡工場 6号マシン停機

    ⅱ高岡工場 家庭紙マシン新設(検討)

    ⅲ事業領域拡大(パルプ事業増強他)

   (2)グループ関係会社事業の選択と集中による収益力強化

    ⅰ三善製紙 他社商権の譲受

    ⅱ文運堂 文具事業の整理

   ② 森林資源を活用した環境投資、環境ビジネス推進

    ⅰnanoforest 実用化、高機能CNF 研究開発の加速

    ⅱ減プラに貢献する中越エコプロダクツ製造工場の早期稼働

    ⅲ新規木質バイオマス発電の検討

    ⅳ既存ボイラーの燃料転換による脱石炭の実施

    ⅴ新規植林事業の検討

 

3.経営目標

   ① 2025年度までに、営業利益40億円、ROE5%の収益を確保します。

   ② 製造工程における化石燃料由来のCO₂排出量を2030年度までに2013年度比50%削減することを目標と

     して掲げ、達成に向けて取り組んでまいります。

 

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は445百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(4) 主要な設備

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。