第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定及び締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。

 

(1)業績等の状況

 当第3四半期連結累計期間における世界経済は、中国経済を始めとするアジア新興国経済に減速の動きが見られましたが、米国経済では雇用の回復が続き、消費も堅調に推移しました。国内経済は、企業収益や雇用情勢が持ち直しつつある一方で、消費の回復は鈍く、輸出も力強さを欠く等、景気の回復は緩やかなものとなりました。

 このような状況の中で、当社グループは平成29年度を最終事業年度とする第2次中期事業計画(平成27年5月28日発表)達成に向け、洋紙事業の構造転換と徹底したコスト削減、板紙・段ボール事業の強化及び当社グループの成長分野であるホーム&パーソナルケア事業の拡大に取り組み、収益力向上及び財務体質の改善に取り組んでいます。

 当事業年度の取り組みについては、洋紙事業では、塗工紙から非塗工紙・包装用紙へのシフト、平判比率アップ等市場動向に対応した生産・販売品種へのシフトを進めています。板紙・段ボール事業では、いわき大王製紙の新マシン増設による安定供給体制の更なる強化及び大王パッケージの統合効果の発現による総合力の強化を進めています。

 ホーム&パーソナルケア事業の国内市場においては、衛生用紙では、平成27年9月に可児工場のティシュー生産設備の増設が完了し、ファーストブランドであるエリエールティシューや付加価値品の増産・拡販が順調に進んでいます。加工品では、平成27年春にリニューアルしたベビー用紙おむつ・軽失禁商品の拡販及び平成27年秋に上市したウェット新商品の販売が好調であることに加え、平成27年12月に新工場(福島県いわき市)が稼働しました。

 海外市場においては、「大王(南通)生活用品有限公司」ではプレミアムゾーンでの販売拡大に向け、生産ラインを増設しました。「エリエールインターナショナルタイランドCo.,LTD」では、工場倉庫を増築し、物流費の削減に繋がっています。平成27年12月には「PT.エリエールインターナショナルマニュファクチャリングインドネシア」での生産を開始し、アジアを中心に更なる販路の拡大を図っています。また、韓国・中国を中心に大人用紙おむつ「アテント」の本格販売を開始し、日本同様、高齢化による市場拡大が見られる東アジアを中心に販路の拡大を継続的に進めています。

 なお、当第3四半期連結会計期間において、減損損失897百万円、のれん償却額346百万円を特別損失に計上したこと等により、当第3四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する連結四半期純利益は、前年同四半期を下回りました。

 

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、以下のとおりとなりました。

 

連結売上高

 

354,201

 百万円

(前年同四半期比  6.7%増)

連結営業利益

 

16,861

 百万円

(前年同四半期比  9.8%増)

連結経常利益

 

14,006

 百万円

(前年同四半期比 12.9%増)

親会社株主に帰属する

連結四半期純利益

 

5,993

 百万円

(前年同四半期比 18.9%減)

セグメントの状況は、次のとおりです。

 なお、各事業セグメントの業績をより適切に把握するため、第1四半期連結累計期間より全社費用を各事業セグメントに配賦することとしました。この変更に伴い、前第3四半期連結累計期間のセグメント利益についても、変更後の利益の算定方法により作成しています。

①紙・板紙

 

売上高

 

224,034

 百万円

(前年同四半期比  4.5%増)

セグメント利益

 

7,084

 百万円

(前年同四半期比  1.2%減)

 

 

 新聞用紙の広告出稿量は前年を若干下回ったものの、頁数は横ばいとなりましたが、発行部数減少の影響により、販売数量・金額ともに前年同四半期を下回りました。

 印刷用紙の国内需要は縮小しましたが、高付加価値品の拡販及び品種構成改善により、販売数量は前年同四半期を上回りました。また、販売金額についても販売数量増加及び前期の価格修正を推し進めたことで前年同四半期を上回りました。

 板紙・段ボールは、通販や加工食品分野の堅調な需要及びいわき大王製紙の新マシン稼働により、販売数量・金額ともに前年同四半期を上回りました。

 

②ホーム&パーソナルケア

 

売上高

 

119,283

 百万円

(前年同四半期比 10.2%増)

セグメント利益

 

7,614

 百万円

(前年同四半期比 13.8%増)

 

 衛生用紙は、付加価値品への販売シフトによる国内市場の活性化に取り組んだことに加え、平成27年秋にリニューアルした主力商品「エリエールティシュー」が好調で、伸長に寄与し、販売数量・金額ともに前年同四半期を上回りました。

 大人用紙おむつは、夜用を中心とした高機能パッドの拡販に加え、リニューアルした「アテントうす型さらさらパンツ」が大きく寄与し、販売数量・金額ともに前年同四半期を上回りました。

 ベビー用紙おむつは、平成27年春の『肌へのやさしさ』に拘った全面リニューアルの効果と、適正価格での販売実現に取り組んだ結果、販売数量・金額ともに前年同四半期を大きく上回りました。

 フェミニンケア用品は、夜用ナプキン「elis 朝まで超安心」を軸に店頭露出拡大と、主力商品「新・素肌感」の適正価格での販売実現への取り組みに加え、軽失禁商品「ナチュラ さら肌さらり」の配荷拡大を進めた結果、販売数量・金額ともに前年同四半期を上回りました。

 ウェットワイプは、平成27年秋に発売した新商品トイレクリーナー「キレキラ!」の配荷及び販売が好調であったことから、販売数量・金額ともに前年同四半期を大きく上回りました。

 海外事業は、ベビー用紙おむつを主力に、現地に拠点を有する韓国、中国、タイ、インドネシアが順調に推移したことにより、海外売上全体で販売数量・金額ともに前年同四半期を上回りました。国別では、ロシアはルーブル安に伴う現地景気停滞の影響により、日本からの輸出販売は前年同四半期を下回りましたが、一方で韓国、台湾が前年同四半期を大きく上回るとともに、中国はパンツタイプやスーパープレミアムゾーンの「GOO.N 天使シリーズ」が伸長しました。またタイ及び周辺国においてもエコノミーゾーンをターゲットにしたセカンドブランド「GOO.N FRIEND」が伸長しました。

 

③その他

 

売上高

 

10,884

 百万円

(前年同四半期比  15.0%増)

セグメント利益

 

1,880

 百万円

(前年同四半期比 66.1%増)

 

 主に売電事業、機械事業、木材事業であり、当期は売電、チップ販売の増加により、販売金額・セグメント利益は前年同四半期を上回りました。

 

(2)財政状態

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ26,711百万円増加し、679,456百万円となりました。主な増加要因は、転換社債型新株予約権付社債の発行及び借入金の返済による現金及び預金の増加10,052百万円、受取手形及び売掛金の増加8,643百万円です。

また、負債は前連結会計年度末に比べ19,598百万円増加し、507,848百万円となりました。主な増加要因は、転換社債型新株予約権付社債30,143百万円です。

純資産は、前連結会計年度末に比べ7,113百万円増加し、171,608百万円となりました。主な増加要因は、利益剰余金の増加4,758百万円です。また、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.2ポイント下落し、23.5%となりました。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、2,221百万円です。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。