第2 【事業の状況】

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定及び締結等はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。

 

(1) 業績等の状況

当第3四半期連結累計期間における世界経済は、米国で個人消費が増加し、中国で景気に持ち直しの動きが見られたこと等により、緩やかに回復しました。一方で、英国の欧州連合(EU)からの離脱や米国の政権交代が決定される等、先行きは不安定な状況です。国内経済は、雇用・所得環境の改善が続き、企業収益には底堅さが見られ、緩やかな回復基調で推移しました。

このような状況の中で、当社グループは、平成29年度を最終年度とする第2次中期事業計画(平成27年5月28日発表)の経営目標達成に向け、グループ一体となって取り組んでいます。

当事業年度の取組みについては、紙・板紙事業では、洋紙事業の構造転換と徹底したコスト低減、板紙・段ボール事業の強化を推進しています。

ホーム&パーソナルケア事業の国内市場においては、店頭の販売力強化に取り組み、現場起点のフィールドマーケティングを推進しています。当事業年度の販売状況は、ベビー用紙おむつのインバウンド需要縮小の影響による減少があったものの、衛生用紙の付加価値商品の継続した販売伸長、大人用紙おむつの新商品の上市効果、及びウェットワイプの大幅な販売伸長を達成した結果、事業全体の売上は前年同四半期並となりました。

海外市場においては、中国でベビー用紙おむつのテープタイプに加えて急速に市場が伸長しているパンツタイプの生産ラインを増設し、生産を開始しています。また、当事業年度に販売を開始した韓国のフェミニンケア用品、タイのウェット商品等、海外事業の複合化に向けた商品カテゴリーの拡大が順調に進んでいます。

 

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、以下のとおりとなりました。

連結売上高

351,680

百万円

(前年同四半期比

0.7%減

)

連結営業利益

17,012

百万円

(前年同四半期比

0.9%増

)

連結経常利益

13,893

百万円

(前年同四半期比

0.8%減

)

親会社株主に帰属する
連結四半期純利益

7,019

百万円

(前年同四半期比

17.1%増

)

 

 

セグメントの状況は、次のとおりです。

①  紙・板紙

売上高

218,733

百万円

(前年同四半期比

2.4%減

)

セグメント利益

8,030

百万円

(前年同四半期比

13.4%増

)

 

 

新聞用紙は、発行部数及び頁数が微減傾向にあるものの、販売数量・金額ともに前年同四半期並となりました。

印刷・情報用紙、包装用紙の国内需要は、前年同四半期から減少となりました。当社は販売品種構成改善を進めた結果、販売数量は前年同四半期を上回りましたが、販売金額は国内市況価格下落により減少しました。

板紙・段ボールは、天候不順による青果物の需要減少があったものの、通販や加工食品分野等の伸長もあり、販売数量は前年同四半期並となりましたが、販売金額は販売先や販売品種構成の変化により前年同四半期を下回りました。

セグメント利益は、工場での設備改造によるクラフトパルプの増産効果及び、エネルギー、薬品等のコスト低減と円高による原燃料コストの減少等により、前年同四半期を上回りました。

 

②  ホーム&パーソナルケア

売上高

122,058

百万円

(前年同四半期比

2.3%増

)

セグメント利益

6,492

百万円

(前年同四半期比

14.7%減

)

 

 

衛生用紙は、「贅沢保湿ティシュー」のリニューアル上市、「消臭+トイレット」等の付加価値商品の拡販を進めた結果、販売数量・金額ともに前年同四半期を上回りました。

大人用紙おむつは、新商品「アテント コットン100%自然素材パッド」の販売と、リニューアルした「アテント 夜一枚安心パッド」シリーズの拡販が大きく寄与し、販売数量・金額ともに前年同四半期を上回りました。

ベビー用紙おむつは、インバウンド需要減少の影響を受け、販売数量・金額ともに前年同四半期を下回りました。

フェミニンケア用品は、リニューアルした夜用ナプキン「elis 朝まで超安心」の拡販と、主力商品「新・素肌感」の適正価格での販売実現に取り組んだ結果、販売数量は前年同四半期を下回りましたが、販売金額は前年同四半期並となりました。

海外事業は、中国、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア等でのベビー用紙おむつの販売が順調に推移しました。最も市場規模の大きい中国では、スーパープレミアムゾーンの「GOO.N 天使シリーズ(テープタイプ)」が高評価を受けていることを背景に、天使シリーズのパンツタイプを発売し、拡販が順調に進んでいます。また、韓国と台湾ではフェミニンケア用品、大人用紙おむつ、タイではウェット商品の販売を拡大しました。ただし、販売金額は海外拠点の現地通貨安の影響があったため、前年同四半期より微増となりました。

セグメント利益は、衛生用紙が好調であったものの、ベビー用紙おむつの国内での競争が激しくなってきたこと、及び平成27年12月に生産を開始したPT.エリエールインターナショナルマニュファクチャリングインドネシアでの為替の影響に加え、初期費用が発生したこと等により、前年同四半期を下回りました。

 

③  その他

売上高

10,889

百万円

(前年同四半期比

0.1%増

)

セグメント利益

2,210

百万円

(前年同四半期比

17.5%増

)

 

 

主に売電事業、機械事業、木材事業であり、売電は前年同四半期を下回りましたが、チップ販売の増加により、売上高・セグメント利益は前年同四半期を上回りました。

 

(2) 財政状態

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ12,303百万円減少し、644,007百万円となりました。主な増減要因は、借入金の返済等による現金及び預金の減少9,543百万円、及びのれんの減少3,289百万円です。

また、負債は前連結会計年度末に比べ17,415百万円減少し、464,075百万円となりました。主な増減要因は、短期借入金の減少7,100百万円、長期借入金(1年以内返済予定のものを含む)の減少6,955百万円、及び未払法人税等の減少2,545百万円です。

純資産は、前連結会計年度末に比べ5,112百万円増加し、179,932百万円となりました。主な増減要因は、利益剰余金の増加5,178百万円、その他有価証券評価差額金の増加3,486百万円、非支配株主持分の増加2,334百万円、及び
為替換算調整勘定の減少5,976百万円です。また、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.9ポイント上昇し、25.8%となりました。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。

 

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、2,187百万円です。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5) 従業員数

当第3四半期連結累計期間における当社及び連結子会社の従業員数は、第1四半期会計期間において外部代理店で雇用していた従業員を直接雇用したこと、及び連結子会社が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ1,079名増加し、9,576名となりました。セグメント別の従業員数は、次のとおりです。

(平成28年12月31日現在)

セグメントの名称

従業員数(人)

紙・板紙

4,437

ホーム&パーソナルケア

3,863

報告セグメント計

8,300

その他

1,035

全社(共通)

241

合計

9,576

 

 (注)従業員数は就業人員数を表示しています。

 

(6) 主要な設備

当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設等の計画は次のとおりです。

会社名
事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の
内容

投資予定額

資金調達
方法

着手及び完了予定

完成後の
増加能力

総額
(百万円)

既支払額
(百万円)

着手

完了予定

当社三島工場
(愛媛県四国中央市)

その他

発電設備の増設

21,000

社債発行資金及び借入金(注2)

平成29年
1月

平成32年
1月

発電能力
61,000kW

当社川之江工場他
(愛媛県四国中央市他)

ホーム&
パーソナ
ルケア

生産設備の新設

24,000

727

借入金等

平成29年
6月

平成30年7月

(注3)

 

 (注) 1.投資予定額には、消費税等は含まれていません。

2.社債発行資金とは、平成27年9月17日に発行した2020年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債の発行資金です。

3.川之江工場の生産能力については、ティシュー、トイレットペーパー、キッチンタオル等 4,500t/月を計画しています。