第2 【事業の状況】

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定及び締結等はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。

 

(1) 業績等の状況

当第3四半期連結累計期間における世界経済は、米国では企業収益や雇用・所得情勢の改善を背景に個人消費は持ち直しました。また、当社が事業を展開しているアジア諸国の状況は、まず中国では経済成長率は鈍化したものの、個人消費は堅調に推移し、世界経済の回復を受け輸出は拡大しました。タイではアジア経済の伸長を受け輸出は好調に推移したものの、前国王崩御に伴う自粛ムードの影響により、個人消費は低調に推移しました。インドネシアではインフラ等への投資が伸び、資源価格の回復で輸出も堅調だったものの、賃上げ幅は緩やかで個人消費は鈍化しています。一方、国内経済においては、企業収益が回復し堅調な雇用・所得情勢により、個人消費は底堅く推移し、緩やかな回復基調が続いています。

このような状況の中で、当社グループは、平成29年度を最終年度とする第2次中期事業計画(平成27年5月28日発表)の施策の実行に加え、平成29年4月に日清紡ホールディングス株式会社(以下、日清紡HD)より譲り受けた紙製品事業、及び三浦印刷株式会社が当社グループになり、洋紙事業やホーム&パーソナルケア事業におけるシナジー効果の早期発現に向け、グループ一体となって取り組んでいます。

紙・板紙事業では、古紙や原燃料価格の上昇を受け、印刷用紙、段ボール原紙及び段ボール製品の値上げを進めてきました。また新聞用紙、印刷用紙の需要が年々減少する中で、非塗工紙、機能材等の付加価値品の拡販による構造改革に取り組んでいます。

ホーム&パーソナルケア事業の国内事業については、日清紡HDより紙製品事業を譲り受け、「コットンフィール」や「シャワートイレのためにつくった吸水力が2倍のトイレットペーパー」等の付加価値品がラインナップに加わり、衛生用紙事業の強化を図っています。さらに世界で初めてセルロースナノファイバー(以下、CNF)を配合したトイレクリーナーを上市する等、新商品の投入及び大型リニューアルを連続して行った事により、順調に拡販が進んでいます。海外事業については、現地に拠点を有する中国、タイ、インドネシアにおいて、ベビー用紙おむつの販売拡大に加えて、フェミニンケア用品やウェットワイプ等の品揃えや拡販を進め、各国での多品種販売による複合事業化を推進しています。

 

当第3四半期連結累計期間の連結業績は、以下のとおりとなりました。

連結売上高

392,713

百万円

(前年同四半期比

11.7%増

)

連結営業利益

6,308

百万円

(前年同四半期比

62.9%減

)

連結経常利益

8,729

百万円

(前年同四半期比

37.2%減

)

親会社株主に帰属する

四半期純利益

4,824

百万円

(前年同四半期比

31.3%減

)

 

 

セグメントの状況は、次のとおりです。

①  紙・板紙

売上高

232,810

百万円

(前年同四半期比

6.4%増

)

 

セグメント損失(△)

△1,037

百万円

(前年同四半期は8,030百万円の利益

)

 

 

新聞用紙は、新聞の発行部数及び頁数減少の影響等により、販売数量・金額ともに前年同四半期を下回りました。

洋紙(新聞用紙を除く)の国内需要は、出版発行部数の減少や広告を中心とした印刷需要の落ち込み等により、前年同四半期を下回りました。当社の国内販売数量は前年同四半期並となり、販売金額は連結子会社の増加により、前年同四半期を上回りました。

板紙・段ボールは、通販や飲料を中心とした加工食品分野等の需要増加もあり、販売数量・金額ともに前年同四半期を上回りました。

セグメント利益は、印刷用紙、段ボール原紙の値上げにより、当第3四半期会計期間(10~12月)は黒字転換したものの、古紙や原燃料価格の上昇及び印刷用紙の値上げの決着が当初の見込みから遅れたことにより、前年同四半期を下回りました。

 

②  ホーム&パーソナルケア

売上高

145,024

百万円

(前年同四半期比

18.8%増

)

セグメント利益

5,804

百万円

(前年同四半期比

10.6%減

)

 

 

ホーム&パーソナルケア事業の国内事業については、すべての商品カテゴリーにおいて販売数量・金額ともに前年同四半期を上回りました。商品カテゴリーごとの状況は次のとおりです。

衛生用紙は、日清紡HDからの紙製品事業譲受による販売拡大、及びティシュー、トイレット、キッチンタオルの各カテゴリーにおける付加価値品への販売シフトが寄与しました。

大人用紙おむつは、新商品「アテント 夜1枚安心パッド たっぷり12回吸収で朝まで超安心」と連動した夜1枚安心パッドシリーズの拡販に加え、昨年秋に発売した「アテント コットン100%自然素材パッド」が、伸長する失禁もしくはコンチネンス市場のニーズを天然素材の表面シートという差別化要素で取り込み販売が大きく伸長しました。また、業務ルートにおける新規獲得件数の伸長も販売拡大に寄与しました。

ベビー用紙おむつは、入口ユーザーを獲得する戦略に加え「スピード通気」に拘った全面リニューアルを行い、販売を伸長させました。

フェミニンケア用品は、リニューアルした「elis Megami 素肌のきもち」を軸として店頭露出を高めたこと、及び吸水ライナー「ナチュラ さら肌さらり」の配荷拡大による拡販が進みました。

ウエットワイプは、新商品「キレキラ!ワイパー徹底キレイ」の発売、及び全ての商品にCNFを配合した「キレキラ!トイレクリーナー1枚で徹底おそうじシート」のリニューアル等により販売が好調に推移しました。

海外事業については、販売数量・金額ともに前年同四半期を上回りました。商品カテゴリーごとの状況は次のとおりです。

ベビー用紙おむつは、超プレミアムゾーンの「天使シリーズ」の上位に位置付ける新商品「光の羽シリーズ」の発売等により、販売単価の高い商品の拡販がさらに進んだ中国や、国内だけでなくASEAN周辺国での拡販が進んだタイ、市場が拡大しているパンツタイプの販売が伸長したインドネシア等により、販売が順調に拡大しました。

フェミニンケア用品は、現地生産品の出荷を開始したタイや、「elis」のブランド認知の拡大及び販売促進活動の強化に取り組んだ韓国で拡販が進みました。

ウェットワイプは、おしりふきの市場が拡大している中国で「天使シリーズ」ブランドの新商品を発売し、消費者ニーズに対応した多品種の品揃えを進めているタイ等で拡販が進みました。

セグメント利益は、国内事業、海外事業ともに販売が順調に推移したものの、第1四半期会計期間(4~6月)での中国の販売促進費用が一時的に高まった影響により、前年同四半期を下回りましたが、第2四半期会計期間(7~9月)及び第3四半期会計期間(10~12月)では、前年同四半期を上回りました。

 

③  その他

売上高

14,879

百万円

(前年同四半期比

36.6%増

)

セグメント利益

1,185

百万円

(前年同四半期比

46.4%減

)

 

 

主に売電事業、機械事業、木材事業であり、売上高は連結子会社及びチップ販売の増加等により、前年同四半期を上回りましたが、セグメント利益は、売電価格の下落及びコストの高い木材の販売等により、前年同四半期を下回りました。

 

 

(2) 財政状態

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、主に連結子会社の増加により、前連結会計年度末に比べ42,767百万円増加し、700,514百万円となりました。

負債は、主に連結子会社の増加及び社債の発行により、前連結会計年度末に比べ35,321百万円増加し、501,989百万円となりました。

純資産は、主に利益剰余金及びその他有価証券評価差額金の増加により、前連結会計年度末に比べ7,446百万円増加し、198,525百万円となりました。

この結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.6ポイント低下し、26.2%となりました。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、2,466百万円です。

なお、CNFについては「CNF水分散液」製造プロセスの開発、「CNF成形体」の開発に続き、新たに「CNF乾燥体」のパイロットプラントを三島工場に建設し、平成30年1月より多岐にわたる用途開発及び量産試作に向けたサンプル提供を開始しました。「CNF水分散液」、「CNF成形体」、「CNF乾燥体」のサンプル供給体制が整ったことを機に、当社CNFの名称を「ELLEX(エレックス)」と命名しました。3形態のサンプル提供をベースに自動車用部品、電化製品、塗料、食品、化粧品、紙・板紙や家庭紙製品等の用途開発を加速していきます。

 

(5) 従業員数

当第3四半期連結累計期間における当社グループの従業員数は、連結子会社の増加等により、前連結会計年度末に比べ1,458名増加し、11,052名となりました。セグメント別の従業員数は、次のとおりです。

(平成29年12月31日現在)

セグメントの名称

従業員数(人)

紙・板紙

5,162

ホーム&パーソナルケア

4,521

報告セグメント計

9,683

その他

1,123

全社(共通)

246

合計

11,052

 

(注)従業員数は就業人員数を表示しています。

 

(6) 生産、受注及び販売の実績

当第3四半期連結累計期間における当社グループの生産実績は、連結子会社の増加等により、前年同四半期と比べ増加しました。セグメント別の生産実績は、次のとおりです。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同四半期比(%)

紙・板紙

210,732

113.0

ホーム&パーソナルケア

98,961

125.4

報告セグメント計

309,693

116.7

その他

13,324

110.4

合計

323,017

116.4

 

(注)金額は製造原価によっています。