第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、財政状態及び経営成績の異常な変動等、または、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

2【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

3【財政状態及び経営成績の分析】

(1)業績の状況

 当第3四半期連結累計期間(平成28年4月1日~平成28年12月31日)におけるわが国経済は、4~6月期は円高と株安で景況感が悪化したものの住宅投資・公共投資の増加で実質GDPはプラス成長となりました。7~9月期は生産活動が総じて持ち直し、輸出増加も寄与して実質GDPは3四半期連続のプラス成長でした。10~12月期に入ると円安株高基調に転じ、米国景気の堅調・中国経済復調も寄与して景況感が改善、プラス成長が続く見通しです。

 企業部門は、輸入原材料価格が低めで推移したことと変動費の抑制で利益は確保しつつも、売上高は伸び悩む状況が続きましたが、為替環境の変化、住宅投資増加と輸出の持ち直しで売上高も底を打ちつつあります。しかし、設備投資は、維持・更新・省力化目的の投資意欲は底堅いものの、能力増強投資には慎重な姿勢が続いています。 雇用は、非製造業を中心に依然人手不足感が強く、雇用所得環境の改善は継続していますが、個人消費は、可処分所得の伸び悩みや将来不安心理から低迷が長期化しています。インバウンド需要も一定の水準は維持しつつも頭打ちとなりました。

 世界経済や資源価格の動向は予測しがたい面があり、また国内の消費者マインドは慎重姿勢が続くことが懸念されるものの、生産の回復傾向に政府の経済対策による公共投資の増加が加わって、当面は緩やかな景気改善が続くことが期待されます。

 当社グループの主要事業は国内の生産動向の影響を受けやすい産業用包装資材の製造・販売であります。当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績は、為替の関係で海外子会社の円換算売上高が縮小した影響もあって、売上高は14,867百万円で、前年同期に比して295百万円の減収となりました。しかし、損益については、全体的に原価を低減した結果、営業利益912百万円(前年同期比133百万円の増益)、経常利益1,005百万円(同147百万円の増益)、親会社株主に帰属する四半期純利益675百万円(同91百万円の増益)となりました。

 

セグメントの業績を示すと、次の通りであります。

①重包装袋

 重包装袋セグメントの主力製品であるクラフト紙袋は、業界全体の当第3四半期連結累計期間出荷数量(ゴミ袋を除く)は、前年同期を1.0%下回りました。大型輸送形態が増えたことで米麦袋が前年同期比△7.9%と大きく減少したことが主な原因です。米麦袋以外では、セメント、合成樹脂用途が減少、澱粉、飼料、農水産物、化学薬品などの用途は増加しました。

 当社の売上数量は前年同期比△0.6%で、減少の幅は業界全体より低くなりました。米麦袋の減少は3.9%にとどめましたが、主力の合成樹脂用途が減少しました。製粉、化学薬品、その他食品等の用途が増加しました。

 子会社の九州紙工㈱の売上数量は米麦袋が減少したものの、茶袋や一般袋の新規受注増加で前年同期比+2.1%でした。山陰製袋工業㈱の当第3四半期連結累計期間(1~9月)は、同じく米麦袋が期待した数量に達しませんでしたが、他の分野で受注を増やし前年同期比+6.0%でした。タイ昭和パックス㈱の第3四半期連結累計期間(1~9月)は、1~3月はやや低調だったものの4~6月以降は勢いを取り戻して好調が持続、累計では前年同期比8.8%の伸びとなりました。

 当セグメントの当第3四半期連結累計期間売上高は9,734百万円で、為替換算の影響で前年同期に対し0.8%の減収となりました。

②フィルム製品

 フィルム製品の業界全体の当第3四半期連結累計期間の出荷量は、前年同期比で産業用農業用ともに、前年同期から減少しました。主原材料であるポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂の価格は、弱含んだままでしたが、直近では需給の関係から値上がりに転じつつあります。

 当社の売上数量は、産業用が第2四半期連結会計期間から前年同期比プラスに転じ、農業用も持ち直しつつありますが、全体の累計では前年同期比△1.6%でした。

 当セグメントの当第3四半期連結累計期間売上高は2,451百万円で、前年同期に対し6.1%の減収となりました。

③コンテナー

 粒状内容物の大型輸送用ワンウェイ・フレコンは、国内生産品は、前年同期より減少、海外からの輸入品も含めた全体の流通量はやや増加していると推測されます。用途別では除染用途が大きく減少、飼料、合成樹脂用途が増加しました。

 当社のワンウェイ・フレコン「エルコン」の売上数量は、自社製品、輸入販売品いずれも減少、全体では前年同期比△5.0%でした。大型コンテナーバッグ「バルコン」は増加、液体輸送用では、1,000ℓ内袋「エスキューブ」は増加しましたが、液体輸送用コンテナーライナー「エスタンク」は累計では減少となりました。

 当セグメントの当第3四半期連結累計期間売上高は1,380百万円で、前年同期に対し6.5%の減収となりました。

④不動産賃貸

 賃貸用不動産の内容に大きな変動はありません。当セグメントの当第3四半期連結累計期間売上高は前年同期に対して3.2%増の197百万円でした。

 

(2)財政状態

(資産)

 当社グループの当第3四半期連結会計期間末総資産は23,844百万円で、前連結会計年度末に比べて1,466百万円増加しました。主な増加要因は現金及び預金752百万円、受取手形及び売掛金224百万円および投資有価証券778百万円です。主な減少要因は有形固定資産284百万円です。

(負債)

 負債合計は10,525百万円で、前連結会計年度末に比べて488百万円増加しました。主な増加要因は支払手形及び買掛金336百万円、電子記録債務533百万円および繰延税金負債272百万円です。主な減少要因は短期借入金344百万円、未払法人税等171百万円および賞与引当金152百万円です。

(純資産)

 純資産合計は13,319百万円で、前連結会計年度末に比べて978百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益675百万円および剰余金の配当支払133百万円による利益剰余金の増加542百万円、その他有価証券評価差額金の増加533百万円および為替換算調整勘定の減少195百万円等によります。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、191百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

 当第3四半期連結累計期間において、当社の経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。