文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成30年4月1日~平成30年12月31日)における我が国経済は、4~6月期実質GDPが2四半期ぶりにプラス成長となった後、7~9月期は相次いだ自然災害の影響で大幅なマイナス成長となりました。しかし、10~12月期は災害の影響が一巡して供給制約が解消、挽回生産などでプラス成長に復帰する見通しです。
企業部門が堅調に推移し、7~9月期の売上高は4四半期連続の増加、経常利益は4~6月期に大きく増えた反動で7~9月期は減少したものの依然高水準を維持しています。労働需給の逼迫状況から雇用情勢の改善が続き、良好な雇用・所得環境を背景として、個人消費も緩やかに回復してきました。人手不足に対応するための合理化・省力化、生産性向上を目的とした設備投資も増加基調であり、個人消費、設備投資を二本柱に内需が景気回復を牽引する状況となっています。
輸出は、災害による工場操業停止の影響は脱したものの、スマホ関連需要の一服、米中貿易摩擦の長期化観測、中国経済の減速等を受けて伸びは鈍化し、外需の景気牽引力は低下しました。世界経済の不透明感の高まりは、我が国経済の回復テンポに影響を及ぼしています。
当社グループの主要事業は国内生産動向の影響を受けやすい産業用包装資材の製造・販売であります。当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績は、グループ各社とも概ね順調に推移し、売上高は16,443百万円で前年同期に比して856百万円の増収となりました。損益につきましては、営業利益1,147百万円(前年同期比50百万円の増益)、経常利益1,281百万円(同62百万円の増益)、親会社株主に帰属する四半期純利益903百万円(同77百万円の増益)となりました。
セグメントの業績を示すと、次の通りであります。
○重包装袋
重包装袋部門の主力製品であるクラフト紙袋は、業界全体の当第3四半期連結累計期間出荷数量(ゴミ袋を除く)は、前年同期を1.1%下回りました。米麦袋出荷数量の減少が更に進み、砂糖・甘味、合成樹脂、飼料などの用途も減少しました。一方で、その他食品、化学薬品、その他鉱産物などの用途は増加しました。10~12月期に限れば、セメント、その他食品、化学薬品等用途の増加分が砂糖・甘味、農水産物等用途の減少分をカバーして、前年同期の出荷量を若干上回りました。原材料については、製紙各社が、重包装袋用クラフト原紙についても、夏場以降大幅な値上げを実行したため、業界の損益に大きく影響しました。
当社の売上数量は、10~12月期が前年同期を僅かに上回り、累計では前年同期比△0.8%でした。業界と同様に米麦袋、合成樹脂用途が減少しましたが、化学薬品、砂糖・甘味、底貼袋で注力している製粉用途が増えました。
子会社の九州紙工㈱の売上数量は、九州北部地区の米麦袋や一般袋の新規受注がありましたが、減少した分野もあり、全体では前年同期比+1.0%にとどまりました。タイ昭和パックス㈱の当第3四半期連結累計期間(1~9月)は、合成樹脂など主力顧客向けがタイ国内、輸出ともに好調を持続し、新規客先の開拓もあって、売上数量は前年同期比+7.8%となりました。山陰製袋工業㈱の当第3四半期連結累計期間(1~9月)の売上数量は、7~9月期が米麦袋の当用分の減少などでやや低調でしたが、積極的な受注、生産活動で、累計では前年同期比で4.2%の増加でした。
当セグメントの第3四半期連結累計期間売上高は10,370百万円で、前年同期に対し1.5%の増収となりました。
○フィルム製品
フィルム製品の業界全体の当第3四半期連結累計期間の出荷量は、産業用、農業用ともに前年同期から増加しました。原油価格の上昇を受け、主原料であるポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂は、数度にわたり値上がりしましたが、その後の原油価格ピークアウト観測から、価格は軟化しつつあります。
当社の売上数量は、全体で前年同期比+5.6%となりました。産業用でマスキングフィルム用のHQF、農業用でハウス用のバーナル、サクランボ用などが増加しました。
当セグメントの当第3四半期連結累計期間売上高は2,727百万円で、前年同期に対して6.0%の増収となりました。
○コンテナー
粒状内容物の大型輸送用ワンウェイ・フレコンは、業界の出荷量は、国内生産品、海外生産品ともに窯業土木品用途、食品用途が前年同期より増加、他の用途は大体減少し、全体でもやや減少した見込みです。海外からの輸入量の全体はやや増加しています。
当社のワンウェイ・フレコン「エルコン」の売上数量は、前年の失注分を取り戻し前年同期比+23.2%の大幅増加でした。大型コンテナーバッグ「バルコン」は前年同期から数量を減らしましたが、液体輸送用コンテナーライナー「エスタンク」は累計で増加に転じ、液体輸送用1,000ℓポリエチレンバッグ「エスキューブ」は順調に数量を伸ばしています。
当セグメントの当第3四半期連結累計期間売上高は1,632百万円で、前年同期に対して22.3%の増収でした。
○不動産賃貸
賃貸用不動産及び賃貸契約内容に大きな変動はありません。当セグメントの当第3四半期連結累計期間売上高は前年同期から横ばいの198百万円でした。
(2)財政状態
(資産)
当社グループの当第3四半期連結会計期間末総資産は26,275百万円で、前連結会計年度末に比べて292百万円増加しました。主な増加要因は現金及び預金778百万円、受取手形及び売掛金125百万円、電子記録債権114百万円および商品及び製品153百万円です。主な減少要因は有形固定資産156百万円および投資有価証券741百万円です。
(負債)
負債合計は10,206百万円で、前連結会計年度末に比べて4百万円減少しました。主な増加要因は支払手形及び買掛金599百万円、電子記録債務357百万円およびその他の流動負債122百万円です。主な減少要因は短期借入金603百万円、未払法人税等115百万円、賞与引当金161百万円および繰延税金負債223百万円です。
(純資産)
純資産合計は16,069百万円で、前連結会計年度末に比べて297百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益903百万円、剰余金の配当支払159百万円による利益剰余金の増加743百万円およびその他有価証券評価差額金の減少523百万円等によります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、175百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第3四半期連結累計期間において、当社の経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。