第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、財政状態及び経営成績の異常な変動等、または、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)業績の状況

当第3四半期連結累計期間(2019年4月1日~2019年12月31日)における我が国経済は、全体として底堅く推移したものの、製造業で停滞感が次第に強まりました。

実質GDP成長率は4~6月期、7~9月期とプラスが続き、プラス成長は4四半期連続となりました。消費増税の影響で個人消費が10月以降下振れしていますが、各種の消費税対策により家計の負担が緩和されており、下振れは限定的なものにとどまる見通しです。

鉱工業生産を見ると、世界景気の減速、特に米中貿易摩擦と国内要因による中国経済の減速の影響が広く及んで、我が国からの財輸出は、輸送機械やアジア向けの資本財などで低迷が続きました。そのため、鉱工業生産は一進一退で伸び悩み、10~12月期に入ると、消費増税と自然災害の影響もあって減産となりました。四半期ごとの業況判断DIも製造業は低下が続いています。

しかし、人手不足から労働需要は依然として強く、ペースは鈍化したものの雇用者数は増加基調が持続、実質雇用者報酬も改善されたことから、個人消費は緩やかな回復が続き、内需は堅調に推移しました。

企業収益は、内需型、非製造業を中心として高水準を維持しています。ただ、4~6月期、7~9月期と2四半期続けて経常利益が減少となっており、10~12月期はさらに弱含みとなっています。

企業の設備投資は、製造業に慎重姿勢が見られるものの、構造的要因から、省力化、維持更新とソフトウェア投資の需要が強く、増加基調が続きました。

今後の見通しは、消費増税、自然災害の影響で景気が一時的に落ち込んだものの、世界のIT需要が底入れして輸出がやや持ち直すであろうこと、個人消費の低迷も長期化は避けられる見通しであることから、早晩緩やかな回復軌道に復帰することが期待されますが、中国で発生した新型肺炎が懸念材料になりつつあります。

 当社グループの主要事業は国内生産動向の影響を受けやすい産業用包装資材の製造・販売であります。当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は16,183百万円で前年同期に比して259百万円の減収となりました。損益につきましては、営業利益1,039百万円(前年同期比108百万円の減益)、経常利益1,179百万円(同102百万円の減益)、親会社株主に帰属する四半期純利益834百万円(同68百万円の減益)となりました。

 

セグメントの業績を示すと、次の通りであります。

○重包装袋

重包装袋部門の主力製品であるクラフト紙袋は、業界全体の当第3四半期連結累計期間出荷数量(ゴミ袋を除く)は、前年同期を2.5%下回りました。米麦袋が毎年の漸減に加えて一部出荷が前年度3月に先取りされたこともあって大きく減少したほか、合成樹脂、化学薬品、その他農水産物などの用途が減少しました。増加したのは、その他食品、飼料、砂糖・甘味などの用途でした。重包装袋の原紙価格は、前年度に値上がりして以降、大きな変動はありませんでした。

当社のクラフト紙袋の売上数量は前年同期比4.3%減少しました。米麦袋の減少はわずかでしたが、主力である合成樹脂のほか、化学薬品、砂糖・甘味用途を減少させてしまいました。

子会社の九州紙工㈱の売上数量は、九州地区の作況不良で米麦袋は大きく減少しましたが、冷凍魚分野、飼料用や茶袋の増加があり、全体では前年同期比1.5%の減少でとどめました。タイ昭和パックス㈱の当第3四半期連結累計期間(1~9月)は、中国経済減速の影響が東南アジア全般に及んで顧客の生産量が落ちこんだため、前年同期比9.1%の大幅減少となりました。山陰製袋工業㈱の当第3四半期連結累計期間(1~9月)の売上数量は、米麦袋の先取り出荷の関係で1~3月は前年同期比増加、4~6月は減少となり、全体では前年同期比微増でした。

 原紙価格が前年度に値上がりした分を製品価格に転嫁を進めた効果はあったものの、数量の減少分をすべてカバーするには至らず、当セグメントの第3四半期連結累計期間売上高は10,217百万円で、前年同期に対し1.5%の減収となりました。

○フィルム製品

 フィルム製品の業界全体の当第3四半期連結累計期間の出荷量は、前年同期と比べて産業用は減少、農業用は増加しました。主原料であるポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂の価格は、ナフサ価格の変動や、中東情勢の変化を受けて、不安定な動きになっています。

 当社の売上数量は、産業用が増加、農業用が減少し、合計でほぼ前年同期並みでした。産業用で広幅ポリエチレンフィルム、アスベスト隔離シート、ポリスチレンフィルム「エスクレア」、農業用でハウス用農サクビフィルムなどが増加しました。

 当セグメントの当第3四半期連結累計期間売上高は2,760百万円で、前年同期に対して1.2%の増収となりました。

○コンテナー

 粒状内容物の大型輸送用ワンウェイ・フレコンは、業界の出荷量は、国内生産品、海外生産品合計の前年同期比で、合成樹脂、飼料、食品用途が増加、化学工業品、窯業土石品用途が減少しています。総出荷量では前年同期からほぼ横ばいでした。海外からの輸入量の全体はやや増加しています。

当社のワンウェイ・フレコン「エルコン」の売上数量は、前年同期比で減少し△6.6%でした。大型ドライコンテナー用インナーバッグ「バルコン」、液体輸送用コンテナーライナー「エスタンク」は、いずれも前年同期から数量を減らしました。液体輸送用1,000ℓポリエチレンバック「エスキューブ」はほぼ前年同期並みでした。

当セグメントの当第3四半期連結累計期間売上高は1,524百万円で、前年同期に対して6.6%の減収でした。

○不動産賃貸

 賃貸契約内容に若干の変動があって、当セグメントの当第3四半期連結累計期間売上高は前年同期から2.4%減の193百万円でした。

 

(2)財政状態

(資産)

 当社グループの当第3四半期連結会計期間末総資産は27,038百万円で、前連結会計年度末に比べて816百万円増加しました。主な増加要因は現金及び預金629百万円、商品及び製品222百万円および投資有価証券339百万円です。主な減少要因は受取手形及び売掛金410百万円です。

(負債)

 負債合計は9,879百万円で、前連結会計年度末に比べて199百万円減少しました。主な増加要因は電子記録債務136百万円、営業外電子記録債務111百万円、繰延税金負債106百万円およびその他の流動負債210百万円です。主な減少要因は短期借入金537百万円、未払法人税等175百万円および賞与引当金159百万円です。

(純資産)

 純資産合計は17,158百万円で、前連結会計年度末に比べて1,015百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益834百万円、剰余金の配当支払177百万円による利益剰余金の増加656百万円およびその他有価証券評価差額金の増加234百万円等によります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、160百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

 当第3四半期連結累計期間において、当社の経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。