当第3四半期連結累計期間において、財政状態及び経営成績の異常な変動等、または、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年12月31日)の間、2020年入りとともに始まった新型コロナウィルス感染症の流行が世界中に広がり、一時的な沈静化はあったものの収束を見ることはありませんでした。世界各国で都市封鎖や移動制限が繰り返され、我が国も例外ではありませんでした。世界中の経済活動が、4~6月期は大きく落ち込み、7~9月はその反動もあって上向きましたが、その後も感染症流行拡大の波が繰り返されて、いまだ正常化には程遠い状況にあります。
我が国の実質GDP成長率は4~6月期は過去最大のマイナスとなりました。輸出、鉱工業生産、個人消費、全てにわたってマイナスでした。7~9月期は、まず財輸出が復調に転じ、製造業が自動車を中心に幅広い業種で生産を増やし、非製造業も営業再開と人出の回復で増収に転じたため、全産業ベースの企業売上高・経常利益が増収増益となって、実質GDP成長率は大幅なプラスになりました。10~12月期は、財輸出の増加が継続し、製造業を中心に回復が続きましたが、11月以降感染が再び拡大したため非製造業の回復は緩慢になりました。企業の設備投資は、ソフトウェア投資が下支えをするものの全体では抑制傾向が続きました。
個人消費は4~6月期の落ち込みから、自粛ムードの緩和でプラスに転じはしたものの、すぐに頭打ちとなりました。有効求人倍率の低水準と、月次の現金給与総額の前年同月割れが続くという雇用所得環境の悪化、それに感染の再拡大が消費の重石となっています。かつて国内の消費にも大きく貢献していたインバウンド需要は4月以降ほぼゼロの状態が続きました。
この結果、10~12月期の実質GDP成長率は、プラスではあるものの鈍化することが見込まれ、我が国の経済活動が新型コロナウィルス感染症以前の水準を回復するには、これから長い時間を要することが懸念されます。
当社グループの主要事業は国内生産動向の影響を受けやすい産業用包装資材の製造・販売であり、当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績は、前年同期に対して減収減益となりました。売上高は14,847百万円で前年同期に比して1,335百万円の減収でした。損益は、営業利益837百万円(前年同期比202百万円の減益)、経常利益980百万円(同198百万円の減益)、親会社株主に帰属する四半期純利益678百万円(同155百万円の減益)となりました。
セグメントの業績を示すと、次の通りであります。
○重包装袋
重包装袋部門の主力製品であるクラフト紙袋は、業界全体の当第3四半期連結累計期間出荷数量(ゴミ袋を除く)は、前年同期を6.4%下回りました。微増だったセメント以外の全用途で減少となりました。化学薬品、合成樹脂といった産業用途が大幅に減少、米麦袋は3月に先取りされた関係でもともと少なかった前年同期からさらに微減、製粉、砂糖・甘味、塩、澱粉、飼料など食品用途も軒並み減少しました。重包装袋の原紙価格は、大きな変動はなく弱含みで推移しました。
当社のクラフト紙袋の売上数量は前年同期比△6.8%で、業界と同様に、化学薬品、合成樹脂、米麦、砂糖・甘味、塩などほぼすべての用途で減少しましたが、製粉用途は増加しました。
子会社の九州紙工㈱の売上数量は、九州地区のコメの作況不良と茶葉の需要縮小で米袋・茶袋が減少するなどした結果、全体で前年同期比△4.3%でした。タイ昭和パックス㈱の当第3四半期連結累計期間(1~9月)は、1~6月は顧客の在庫積み増しで出荷量は前年同期比微増でしたが、7~9月期はその反動で出荷が大幅に減少、累計では前年同期比△10.5%となり、やはり新型コロナウィルス感染症流行による需要の縮小を避けられませんでした。ただし、10月以降は顧客の生産の急回復を受けて、タイ昭和パックス㈱の出荷も復調しています。山陰製袋工業㈱の当第3四半期連結累計期間(1~9月)の売上数量は、4月以降顧客の減産が徐々に拡大し、累計では7.9%の減少でした。
当セグメントの第3四半期連結累計期間売上高は9,287百万円で、前年同期に対し9.1%の減収となりました。
○フィルム製品
フィルム製品の業界全体の当第3四半期連結累計期間の出荷量は、前年同期と比べて産業用、農業用ともに減少しました。主原料であるポリエチレン樹脂の価格は、ナフサ価格の変動を受けて一旦値下がりしたあと、反転して値上がり傾向になりました。
当社の売上数量も、産業用、農業用ともに減少し、合計で前年同期比△7.8%でした。産業用で発泡フィルム、農業用でサクランボ用農業フィルムが増加しましたが、ほとんどの品目で減少しました。
当セグメントの当第3四半期連結累計期間売上高は2,519百万円で、前年同期に対して8.7%の減収となりました。
○コンテナー
粒状内容物の大型輸送用ワンウェイ・フレコンは、業界の出荷量は、国内生産品と海外生産品の合計で前年同期から増加しました。窯業土木品用途、食品用途は減少しましたが、化学工業品、合成樹脂、飼料用途が増加しました。
当社のワンウェイ・フレコン「エルコン」の売上数量は、4~9月で前年度の失注分を一部取り戻して増加しましたが、10~12月期は減少し、累計では前年同期比6.4%の増加でした。大型ドライコンテナー用インナーバッグ「バルコン」、液体輸送用コンテナーライナー「エスタンク」は前年同期から増加、液体輸送用1,000ℓポリエチレンバック「エスキューブ」は減少しました。
当セグメントの当第3四半期連結累計期間売上高は1,448百万円で、前年同期に対して5.0%の減収でした。
○不動産賃貸
賃貸契約内容に変動はありません。当セグメントの当第3四半期連結累計期間売上高は前年同期から横ばいの193百万円でした。
(2)財政状態
(資産)
当社グループの当第3四半期連結会計期間末総資産は27,865百万円で、前連結会計年度末に比べて2,461百万円増加しました。主な増加要因は現金及び預金831百万円、商品及び製品142百万円、有形固定資産329百万円および投資有価証券1,604百万円です。主な減少要因は受取手形及び売掛金436百万円です。
(負債)
負債合計は9,571百万円で、前連結会計年度末に比べて1,067百万円増加しました。主な増加要因は支払手形及び買掛金334百万円、電子記録債務324百万円、繰延税金負債492百万円およびその他の流動負債361百万円です。主な減少要因は短期借入金104百万円、未払法人税等115百万円および賞与引当金159百万円です。
(純資産)
純資産合計は18,294百万円で、前連結会計年度末に比べて1,393百万円増加しました。増加は、主に親会社株主に帰属する四半期純利益678百万円と剰余金の配当支払168百万円による利益剰余金の増加509百万円、およびその他有価証券評価差額金の増加1,102百万円等によります。主な減少要因は為替換算調整勘定233百万円です。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、163百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第3四半期連結累計期間において、当社の経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。