第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

金額は消費税抜きで記載しております。
また、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大により社会経済活動が急速に停滞したことから、極めて厳しい状況で推移しました。緊急事態宣言解除後、個人消費に持ち直しの動きはみられるものの、感染第2波の到来も懸念されており、景気の先行きは大幅な下振れリスクを抱えたまま不透明さを増しております

印刷業界におきましても、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いさまざまな企業・自治体において事業の中止・延期が相次いだことや、外出自粛要請に伴う個人消費の需要変動で一部製品・サービスが減少したことなどから、厳しい経営環境が続きました

このような状況の中、共同印刷グループは中期経営方針「強みの育成・拡大と、事業基盤の改革に挑戦し、成長を続ける。」に基づいた取り組みを進めております。

情報系事業では、お客さまの潜在的な課題を解決するサービスメニューの提案推進に取り組みました。生活・産業資材系事業では、外出自粛で需要が拡大した食品・日用品向けパッケージやラミネートチューブの受注拡大に取り組みました。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高223億1千1百万円(前年同期比5.9%減)、営業損失1億3千6百万円(前年同期は営業利益1千9百万円)、経常利益2億3千1百万円(前年同期比28.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失5千2百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益2億4千3百万円)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

情報コミュニケーション部門

出版印刷では、デジタルソリューションの提案推進によるデジタルコンテンツの受注拡大や、知育・教育関連分野の受注拡大に取り組みました。書籍や電子コミックの配信は堅調に推移したものの、各種イベントの中止や取材・編集作業が難航したことを受けて定期刊行物の発行中止や延期が相次いだため、売上高は前年同期を下回りました。

一般商業印刷では、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う外出自粛により、店頭プロモーションの需要減や各種キャンペーンの中止など販促需要が大幅に減少したため、前年同期を下回りました。

以上の結果、部門全体の売上高は75億8千万円(前年同期比11.9%減)、営業損失は4億6千5百万円(前年同期は営業損失3億9千1百万円)となりました。

 

情報セキュリティ部門

情報セキュリティ部門では、データプリントを核としたBPOの受注拡大をめざし金融機関や官公庁・自治体への提案推進に取り組むとともに、法人決済ソリューション事業の拡大に向け「Bizプリカ」の拡販に注力しました。

ICカードは、交通系カードを中心に堅調に推移しました。ビジネスフォームでは、企業の健康診断の延期や各種試験関係の中止により関連するBPOが減少したことや、企業の活動低下によりDM類が減少したため、前年同期を下回りました。証券類については、旅客需要の低下により乗車券類が大幅に減少したため、前年同期を下回りました。

以上の結果、部門全体の売上高は69億8千万円(前年同期比12.5%減)、営業利益は2億8千4百万円(前年同期比26.2%減)となりました。

 

生活・産業資材部門

チューブは、歯磨き向けは堅調に推移しましたが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外出自粛の影響により日焼け止めクリーム向けが大幅に減少しました。一方、巣ごもり需要の拡大により、軟包装で即席麺の包材など食品向けが増加し、紙器も食品・日用品向けを中心に堅調に推移しました。産業資材は医薬品向けを中心に増加しました。2019年11月より本格稼働を開始したブローボトル事業では、家庭用ケチャップ向けの需要が増加しました。

以上の結果、部門全体の売上高は69億8千5百万円(前年同期比8.1%増)、営業利益は4千6百万円(前年同期は営業損失6千4百万円)となりました。

 

その他

売上高は、物流業務は減少したものの、偽造防止関連製品の受注などにより7億6千5百万円(前年同期比13.5%増)となりましたが、営業利益は1千9百万円(前年同期比52.8%減)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

当第1四半期連結会計期間末の資産、負債及び純資産は、前連結会計年度末との比較において以下のとおりになりました。

総資産は1,264億1千6百万円(前連結会計年度末1,246億3千4百万円)となり、17億8千2百万円増加しました。これは主に、現金及び預金が30億2千3百万円、投資有価証券が17億3千1百万円増加した一方、受取手形及び売掛金が27億8千3百万円減少したことによるものです。負債は662億6千7百万円(前連結会計年度末648億6千9百万円)となり、13億9千8百万円増加しました。これは主に、長期借入金が39億9千4百万円増加した一方、支払手形及び買掛金が16億5百万円減少したことによるものです。純資産は、601億4千9百万円(前連結会計年度末597億6千4百万円)となり、3億8千4百万円増加しました。これは主に、その他有価証券評価差額金が12億2千1百万円増加した一方、親会社株主に帰属する四半期純損失5千2百万円、配当金の支払4億3千2百万円があったことによるものです

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ30億1千9百万円増加し160億9千万円となりました

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第1四半期連結累計期間において営業活動により得られた資金は、16億8千7百万円(前年同期比24億3千4百万円減)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益1億7千2百万円、減価償却費13億4千3百万円の計上及び売上債権の減少27億4千7百万円があった一方、仕入債務の減少15億7千2百万円があったことによるものです

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第1四半期連結累計期間において投資活動により使用した資金は、20億1千6百万円(前年同期比5億4千9百万円減)となりました。これは主に、固定資産の取得による支出20億2千1百万円があったことによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第1四半期連結累計期間において財務活動により得られた資金は、34億2千4百万円(前年同期は8億円の使用)となりました。これは主に、長期借入れによる収入40億円があった一方、配当金の支払4億3千2百万円があったことによるものです

 

(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計方針及び見積りの記載について重要な変更はありません。

 

(5) 経営方針等

当第1四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営方針に重要な変更はありません。

 

(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(7) 財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当第1四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(8) 研究開発活動

当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、207百万円であります。

なお、当第1四半期連結累計期間において、当グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当社及び当社の完全子会社である株式会社コスモグラフィック(以下「コスモグラフィック」という。)と、同じく当社の完全子会社である共同印刷製本株式会社(以下「共同印刷製本」という。)は、2020年6月18日開催の取締役会において、同年10月1日を効力発生日として、当社情報コミュニケーション部門の情報メディア事業部製造本部における紙印刷事業及びコスモグラフィックの刷版出力事業を会社分割(簡易吸収分割)により共同印刷製本が承継することを決議し、同年7月1日に吸収分割契約を締結しました。

会社分割の概要は次のとおりであります。

(1)会社分割の目的

グループ内に分散している印刷加工に関する製造工程と組織機能を統合し、印刷から加工までの一貫体制を構築することで、生産体制の合理化及び収益性の向上を図るためであります。

(2)会社分割の方法

当社情報コミュニケーション部門の情報メディア事業部製造本部を分割し既存の共同印刷製本に承継させるとともに、コスモグラフィックの刷版出力部門を分割し共同印刷製本に承継させる吸収分割であります。

(3)会社分割期日

2020年10月1日

(4)会社分割に際して発行する株式及び割当

本会社分割に際して発行される株式はありません。

(5)分割する事業の経営成績

記載事項はありません。

(6)分割する資産、負債の状況(2020年10月1日見込額)

当社 情報メディア事業部製造本部

資産

金額(百万円)

負債

金額(百万円)

流動資産

624

流動負債

62

固定資産

1,807

固定負債

314

合計

2,431

合計

376

コスモグラフィック 刷版出力部門

資産

金額(百万円)

負債

金額(百万円)

流動資産

0

流動負債

0

固定資産

5

固定負債

2

合計

5

合計

2

 

(7)コスモグラフィックの概要

代 表 者  取締役社長 滝口 裕司

住  所  東京都文京区小石川四丁目14番12号

資 本 金  95百万円

事業内容  製版

業  績  2020年3月期

売上高            5,213百万円    資産合計       2,795百万円

経常損失(△)     △94          負債合計         905

当期純損失(△)  △178          純資産合計     1,889

(8)共同印刷製本の概要

代 表 者  取締役社長 雨宮 弘明

住  所  茨城県猿島郡五霞町大字元栗橋7514番地

資 本 金  60百万円

事業内容  印刷、製本、加工

業  績  2020年3月期

売上高              810百万円    資産合計         290百万円

経常損失(△)     △36          負債合計          87

当期純損失(△)  △115          純資産合計       203

なお、共同印刷製本は、効力発生日である2020年10月1日をもって商号を「共同印刷メディアプロダクト株式会社」に変更する予定です。