当連結会計年度(平成29年1月1日から平成29年12月31日まで)におけるわが国経済は、好調な企業収益や雇用・所得環境の改善などから、景気は緩やかに回復いたしました。世界経済は、米国、欧州など先進国経済が堅調に推移したほか、中国における構造改革が進展するなど新興国経済にも持ち直しの動きが見られました。
当社グループを取り巻く事業環境につきましては、原油をはじめとした資源価格は年中盤から上昇しましたが、回復基調が続く日本経済や中国における環境規制の影響などにより化学製品全般の需要が好調に推移いたしました。さらに、エレクトロニクスや自動車関連製品の需要も増加しました。
この結果、当連結会計年度の売上高は1,447億8百万円(前年度比6.9%増収)、営業利益は174億5千3百万円(前年度比8.1%増益)、経常利益は184億9千2百万円(前年度比9.2%増益)、親会社株主に帰属する当期純利益は遊休不動産の売却益が減少したことなどから129億1千1百万円(前年度比6.4%減益)となりました。
セグメントの業績は次のとおりです。
当社は、従来、報告セグメントを「基礎化学品事業」、「アクリル製品事業」、「機能製品事業」および「樹脂加工製品事業」の4つの区分としておりましたが、当連結会計年度から、「基幹化学品事業」、「ポリマー・オリゴマー事業」、「接着材料事業」、「高機能無機材料事業」および「樹脂加工製品事業」の5つの区分に変更いたしました。
この変更は、当連結会計年度を初年度とする中期経営計画「成長への軌道 2019」の戦略を推進するために、平成29年1月1日付で実施いたしました組織改編を反映したものであります。
なお、本セグメント区分の変更に伴い、前年度比につきましては、変更後の区分方法により作成した前連結会計年度の数値と比較しております。
① 基幹化学品事業
電解製品は、カセイソーダや無機塩化物の販売数量が好調に推移し、一部製品では販売価格の是正が進んだことなどから増収となりました。アクリルモノマー製品は、販売数量の増加に加え販売価格の是正を進めたことなどから増収となりました。工業用ガスは、底堅い需要に支えられ販売数量が増加したことなどから増収となりました。これらの結果、当セグメントの売上高は666億3千万円(前年度比9.8%増収)となりました。
営業利益は、原燃料価格の上昇や固定費の増加は利益減少要因となりましたが、電解製品やアクリルモノマー製品の増販と価格是正が寄与し、57億9千5百万円(前年度比24.6%増益)となりました。
② ポリマー・オリゴマー事業
アクリルポリマーは、車載用材料や化粧品原料などに使用される高付加価値製品の販売好調により増収となりました。アクリルオリゴマーは、フィルムコーティングや電子材料などに使用される光硬化型製品の販売が好調に推移し増収となりました。高分子凝集剤は、販売価格は低下しましたが販売数量の増加により増収となりました。これらの結果、当セグメントの売上高は280億9千6百万円(前年度比5.2%増収)となりました。
営業利益は、アクリルオリゴマーは増益となりましたが、高分子凝集剤の採算悪化やアクリルポリマーの固定費増加などから、44億2千9百万円(前年度比3.6%減益)となりました。
③ 接着材料事業
瞬間接着剤は、コンビニエンスストア向けや工業用途向けの販売が好調に推移し増収となりました。機能性接着剤は、高機能情報端末などに使用される反応型接着剤の販売が伸長したことなどから増収となりました。これらの結果、当セグメントの売上高は120億1千万円(前年度比3.1%増収)となりました。
営業利益は、機能性接着剤は販売好調により増益となりましたが、国内における瞬間接着剤の広告宣伝費が増加したことなどが利益を圧迫し、26億5千9百万円(前年度比6.8%減益)となりました。
④ 高機能無機材料事業
高純度無機化学品は、旺盛な半導体需要により液化塩化水素など高純度製品の販売が拡大したことから増収となりました。無機機能材料は、快適で衛生的な生活に対する関心の高まりに伴い、無機抗菌剤、消臭剤、防カビ剤などアメニティ製品の販売が順調に伸長し増収となりました。これらの結果、当セグメントの売上高は77億9千1百万円(前年度比16.2%増収)となりました。
営業利益は、高純度無機化学品や無機機能材料の増販が寄与し、23億9千7百万円(前年度比34.4%増益)となりました。
⑤ 樹脂加工製品事業
管工機材製品は、販売価格は弱含みで推移しましたが販売数量の増加により増収となりました。建材・土木製品は、ほぼ前年並みの販売となりました。ライフサポート製品は、新製品投入などが寄与し増収となりました。エラストマーは、医療や飲料分野向けの販売が好調に推移し増収となりました。これらの結果、当セグメントの売上高は268億2千8百万円(前年度比1.4%増収)となりました。
営業利益は、ライフサポート製品やエラストマーは増益となりましたが、管工機材製品の販売価格下落と原料価格値上がりの影響などから、19億4千6百万円(前年度比4.5%減益)となりました。
⑥ その他の事業
新規製品の研究開発事業、輸送事業、商社事業などにより構成される当セグメントは、売上高は33億5千万円(前年度比6.1%増収)、営業利益は2億1千8百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、たな卸資産および法人税等の支払額が増加しましたため、前連結会計年度に比べ収入が68億2千3百万円減少し、151億6千6百万円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の売却による収入が減少しましたため、前連結会計年度に比べ支出が55億1千2百万円増加し、231億8千6百万円の支出となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、親会社による配当金および非支配株主への配当金の支払額が増加しましたため、前連結会計年度に比べ支出が1億8百万円増加し、40億4千7百万円の支出となりました。
以上の結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は421億3千6百万円となり、前連結会計年度末に比べ120億9千5百万円の減少となりました。
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
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セグメントの名称 |
金額(百万円) |
前年度比(%) |
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基幹化学品事業 |
55,995 |
10.6 |
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ポリマー・オリゴマー事業 |
26,138 |
5.7 |
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接着材料事業 |
12,969 |
3.4 |
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高機能無機材料事業 |
6,836 |
8.9 |
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樹脂加工製品事業 |
24,881 |
1.6 |
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合計 |
126,821 |
6.9 |
(注) 1 その他の事業につきましては、主としてサービス業ですので記載しておりません。
2 金額は、販売価格により算出しております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
4 当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。前年度比については前連結会計年度
の数値を変更後のセグメントに組替えた数値で比較しております。
当社および各社は受注生産はほとんど行わず、主として見込み生産であります。
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
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セグメントの名称 |
金額(百万円) |
構成比(%) |
前年度比(%) |
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基幹化学品事業 |
66,630 |
46.0 |
9.8 |
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ポリマー・オリゴマー事業 |
28,096 |
19.4 |
5.2 |
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接着材料事業 |
12,010 |
8.3 |
3.1 |
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高機能無機材料事業 |
7,791 |
5.4 |
16.2 |
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樹脂加工製品事業 |
26,828 |
18.5 |
1.4 |
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その他の事業 |
3,350 |
2.4 |
6.1 |
|
合計 |
144,708 |
100.0 |
6.9 |
(注) 1 総販売実績に対し10%以上に該当する販売先はありません。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3 当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。前年度比については前連結会計年度
の数値を変更後のセグメントに組替えた数値で比較しております。
当社グループは、「化学事業を通じてより多くの人々とより多くの幸福を分かち合う」という企業理念のもと、新製品・新事業の創出による持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指しております。
当連結会計年度末現在における当社グループを取り巻く経営環境につきましては、日本経済は、好調な雇用・所得環境を背景に個人消費が持ち直すなど緩やかな回復が続くと見込まれます。また、世界経済は、金融資本市場の変動や米国における保護主義の高まりなどが懸念されますものの、各国経済の堅調な伸びに支えられ、景気は回復基調を維持するものと期待されます。化学業界におきましては、原油をはじめとした資源価格の上昇は利益圧迫要因となりますが、世界的に底堅い景気に支えられた好調な需要は当面続くと思われます。
当社グループは、2025年のグループビジョンを策定し、そのビジョンを実現するための第一歩として、2017年から2019年までの3年間を対象とする中期経営計画「成長への軌道2019」を実行しております。本中期経営計画2年目となる2018年は、下記の事項に重点的に取り組み、成長に向けた歩みを確かなものといたします。
①新製品・新事業の創出
顧客ニーズに基づく継続的な新規テーマの発掘と早期実績化を図ります。
②海外事業展開の加速
トウアゴウセイ・タイランドの第1期プロジェクトを着実に立ち上げ東南アジア市場における高付加価値事業を拡大するとともに、M&Aなど成長投資案件の探索を進めます。
③経営基盤の強化
基幹事業の抜本的改革、グループ全体の間接業務の効率化を進めるとともにCSRマネジメントを徹底し、経営基盤のさらなる強化に努めます。
<2025年のグループビジョン>
・技術と高付加価値製品で存在感のある化学企業グループ
・国内外で生産販売活動を展開している海外売上高比率25%以上の化学企業グループ
・事業拡大を担う優秀で意欲的な社員を豊富に擁する化学企業グループ
・安定した収益基盤を有する売上高2,000億円以上の化学企業グループ
<中期経営計画「成長への軌道2019」連結数値目標>
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平成31(2019)年目標 |
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売上高 |
1,550億円 |
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営業利益 |
180億円 |
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売上高営業利益率 |
11.6% |
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親会社株主に帰属する当期純利益 |
125億円 |
(注)2019年目標の前提条件:ナフサ価格 32,000円/KL、為替 105円/USD
(会社の支配に関する基本方針)
(1) 基本方針の内容
当社は、当社の企業価値が、「化学事業を通じてより多くの人々とより多くの幸福を分かち合う」という企業理念に基づき、化学関連の事業を推進することにより、当社およびその子会社の株主・取引先・地域住民等のステークホルダーの皆様の利益・幸せを実現していくことにその淵源を有することに鑑み、特定の者またはグループによる当社の総議決権の20%以上に相当する議決権を有する株式の取得により、このような当社の企業価値または株主の皆様共同の利益が毀損されるおそれが存する場合には、かかる特定の者またはグループは当社の財務および事業の方針の決定を支配する者として不適切であるとして、法令および定款によって許容される限度において、当社の企業価値または株主の皆様共同の利益の確保・向上のための相当な措置を講じることを、その基本方針といたします。
(2) 基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務および事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組み
当社は、基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務および事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みの一つとして、平成19年3月29日開催の当社第94回定時株主総会において、「当社株式の大規模買付行為に関する対応方針(買収防衛策)」の導入について株主の皆様のご承認をいただきました。
その後、平成22年3月30日開催の当社第97回定時株主総会、平成25年3月28日開催の当社第100回定時株主総会および平成28年3月30日開催の当社第103回定時株主総会において、それぞれ所要の変更を行ったうえで、買収防衛策の継続について株主の皆様のご承認をいただいております(以下、継続された現在の買収防衛策を「本プラン」といいます)。なお、当社は特別委員会を設置し、特別委員会委員として、北村康央、佐藤勝、安田昌彦の3氏を選任しております。
本プランの概要は、以下に記載のとおりですが、本プランの詳細につきましては、平成28年2月4日付の当社プレスリリース「当社株式の大規模買付行為に関する対応方針(買収防衛策)の一部変更および継続に関するお知らせ」をご参照下さい。
(当社ホームページ…http://www.toagosei.co.jp/)
① 本プランの導入の目的
本プランは、大規模買付者に対して事前に大規模買付行為に関する必要な情報の提供および考慮・交渉のための期間を確保することを求めることによって、当該大規模買付行為に応じるべきか否かを株主の皆様が適切に判断されること、取締役会が、当該大規模買付行為に対する賛否の意見または代替案を株主の皆様に対して提示すること、あるいは、株主の皆様のために大規模買付者と交渉を行うこと等を可能とし、もって基本方針に照らして不適切な者(具体的には、本プランに違反をした大規模買付者および濫用的買収者ならびにこれらの者と一定の関係にある者等)によって当社の財務および事業の方針の決定が支配されることを防止し、企業価値ないし株主共同の利益を確保・向上することを目的として導入されたものです。
② 本プランに基づく対抗措置の発動に係る手続
(イ) 対象となる大規模買付行為
次の(ⅰ)から(ⅲ)までのいずれかに該当する行為(ただし、取締役会があらかじめ承認をした行為を除きます)またはその可能性のある行為がなされ、またはなされようとする場合に、本プランに基づく対抗措置が発動される場合があります。
(ⅰ) 当社が発行者である株券等に関する当社の特定の株主の株券等保有割合が20%以上となる当該株券等の買付けその他の取得
(ⅱ) 当社が発行者である株券等に関する当社の特定の株主の株券等所有割合とその特別関係者の株券等所有割合との合計が20%以上となる当該株券等の買付けその他の取得
(ⅲ) 上記(ⅰ)または(ⅱ)に掲げる各行為がなされたか否かにかかわらず、当社の特定株主グループが、当社の他の株主(複数である場合を含みます。以下、本(ⅲ)において同じとします)との間で、当該他の株主が当該特定株主グループに属する株主の共同保有者に該当するに至るような合意その他の行為、または当該特定株主グループと当該他の株主との間にその一方が他方を実質的に支配しもしくはそれらの者が共同ないし協調して行動する関係を樹立する行為(ただし、当社が発行者である株券等につき当該特定グループに属するすべての株主と当該他の株主との株券等保有割合の合計が20%以上となるような場合に限ります)
(ロ) 大規模買付者に対する情報提供の要求
大規模買付者には、大規模買付行為の開始に先立ち、意向表明書および大規模買付情報を提供していただきます。
(ハ) 大規模買付者との交渉等
取締役会は、対価を現金(円貨)のみとする公開買付けによる当社のすべての株券等の買付けが行われる場合には、60日間、それ以外の場合には、90日間の期間を、取締役会評価期間として設定し、当社の企業価値および株主の皆様共同の利益の確保・向上の観点から評価、検討、意見形成、代替案立案および大規模買付者との交渉を行うものとします。なお、当該取締役会評価期間は、必要な範囲内で最大30日間延長することができるものとします。
(ニ) 特別委員会の勧告および取締役会の決議
特別委員会は、大規模買付者が大規模買付ルールにつきその重要な点において違反した場合で、取締役会がその是正を書面により当該大規模買付者に対して要求した後10営業日以内に当該違反が是正されない場合には、原則として、取締役会に対して、大規模買付行為に対する対抗措置の発動を勧告します。
他方、大規模買付者が大規模買付ルールを遵守した場合、特別委員会は、原則として、取締役会に対して、大規模買付行為に対する対抗措置の不発動を勧告しますが、大規模買付ルールが遵守されている場合であっても、当該大規模買付者がいわゆるグリーンメイラーである場合等一定の事情を有していると認められる者である場合には、取締役会に対して、対抗措置の発動を勧告します。
取締役会は、特別委員会の勧告を最大限尊重したうえで、対抗措置の発動または不発動その他必要な決議を行うものとします。
(ホ) 株主意思確認総会の開催
上記(ニ)にかかわらず、下記のいずれかの事由に該当し、かつ、取締役会が、株主総会の開催に要する時間等を勘案したうえで、取締役の善管注意義務に照らし株主の皆様の意思を確認することが適切と判断する場合には、株主総会(以下「株主意思確認総会」といいます)において対抗措置の発動に関する株主の皆様の意思を確認することができるものとします。
(ⅰ) 特別委員会が対抗措置の発動に関して、あらかじめ株主総会の承認を得るべき旨の留保を付した場合
(ⅱ) 取締役会が、当該大規模買付行為が、当社の企業価値または株主の皆様共同の利益を著しく損なうおそれがあると判断した場合
株主意思確認総会において、対抗措置の発動または不発動について決議された場合、取締役会は、当該株主意思確認総会の決議に従って対抗措置の発動または不発動の決議を行うものとします。
③ 本プランの特徴
(イ) 基本方針の制定
本プランは、当社の財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する「基本方針」を制定したうえで、導入されたものです。
(ロ) 特別委員会の設置
当社は、本プランの必要性および相当性を確保するために特別委員会を設置し、取締役会が対抗措置を発動する場合には、その判断の公正を担保し、かつ、取締役会の恣意的な判断を排除するために、特別委員会の勧告を最大限尊重するものとしております。
(ハ) 株主総会における本プランの承認
本プランの法的安定性を高めるため、本プランにつきましては、当社第103回定時株主総会において本プランの導入に関する承認議案の付議を通じて、株主の皆様のご意思を確認させていただいております。
(ニ) 適時開示
取締役会は、本プラン上の必要な事項について、適用ある法令等および金融商品取引所規則に従って、適時かつ適切な開示を行います。
(ホ) 本プランの有効期間
本プランの有効期間は、平成31年3月31日までとします。ただし、かかる有効期間の満了前であっても、取締役会において本プランを廃止する旨の決議が行われた場合、本プランはその時点で廃止されるものとします。また、取締役会は、企業価値ないし株主の皆様共同の利益の確保・向上の観点から、必要に応じて本プランを見直し、または変更する場合があります。ただし、当社は、本プランの内容に重要な変更を行う場合には、株主の皆様の意思を適切に反映する機会を得るため、変更後のプランの導入に関する承認議案を株主総会に付議するものとし、変更後のプランは、その承認議案につき、株主の皆様のご承認が得られることを条件に効力を生じるものとします。
④ 株主および投資家の皆様への影響
(イ) 本プランの効力発生時に株主および投資家の皆様へ与える影響
本プランの効力発生時には、新株予約権の発行自体は行われません。したがって、本プランが本プランの効力発生時に株主および投資家の皆様の権利および経済的利益に直接具体的な影響を与えることはありません。
(ロ) 新株予約権の発行時に株主および投資家の皆様へ与える影響
取締役会が対抗措置として新株予約権の無償割当ての決議をした場合、基準日における最終の株主名簿に記録された株主の皆様は、新株予約権の無償割当ての効力発生日に、当然に新株予約権者となります。そして、当社が新株予約権を取得する場合、株主の皆様は、行使価額相当の金銭を払い込むことなく、当社による新株予約権の取得の対価として、当社普通株式の交付を受けることになります。ただし、例外事由該当者につきましては、その有する新株予約権が取得の対象とならないことがあります。
(3) 上記の取組みに対する取締役会の判断およびその判断に係る理由
当社は、前記(2)①記載のとおり、本プランは企業価値ないし株主の皆様共同の利益の確保・向上という目的をもって導入されたものであり、基本方針に沿うものと考えております。特に本プランは、(a)当社第103回定時株主総会において本プランの導入について株主の皆様のご意思を確認させていただいており、一定の場合に、本プランに定める対抗措置の発動の是非について、株主意思確認総会において株主の皆様の意思を確認するものとしている点において株主の皆様のご意思を重視していること、(b)対抗措置の発動に際しては、必要に応じて、取締役会から独立した第三者的立場にある専門家の意見を取得できること、(c)独立性の高い特別委員会の設置を伴うものであり、対抗措置の発動に際しては必ず特別委員会の勧告を経る仕組みとなっているうえ、特別委員会はさらに独立した第三者的立場にある外部専門家の意見を取得できること、(d)対抗措置の発動または不発動その他必要な決議に関する判断の際によるべき基準が設けられていること等から、当社は、本プランは当社の企業価値ないし株主の皆様共同の利益を損なうものではなく、当社の取締役の地位の維持を目的とするものではないと考えております。
有価証券報告書に記載した事業の概況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものが含まれております。
なお、以下記載の中には将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は有価証券報告書提出日(平成30年3月29日)現在において判断したものであります。
(1) 競合他社との価格競争の影響について
当社グループが製造・販売する製品には、性質・性能面において他社製品との差別化が困難なものが多く、激化する価格競争の環境下においては、営業活動の強化および生産コストの低減に取り組んでいるものの、当社グループの製品と同等の製品をより低価格で販売可能な競合他社に対して、当社グループが優位性を維持することができなくなり、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼすおそれがあります。
(2) 原油・ナフサ価格の変動による影響について
当社グループが製造・販売する製品の主原料購入価格は、原油・ナフサ価格の変動に影響されるため、当該価格変動を反映した製品価格の是正および合理化が十分に実施できなかった場合、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼすおそれがあります。
(3) 製造物責任による影響について
製品の品質維持には万全の体制で取り組んでいるものの、当社グループが製造・販売する製品の予期せぬ欠陥に起因して、顧客および第三者に対して損害を与えた場合、発生する損失すべてを製造物賠償責任保険によって補填できない可能性があり、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼすおそれがあります。
(4) 災害による影響について
当社グループの生産拠点は、主に東海地区に立地しており、東海地震等の震災が発生した場合、操業の停止をはじめとした多くの損害が予想され、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼすおそれがあります。
(5) 重要な訴訟等による影響について
当社グループの事業活動に関して、重要な訴訟等が提起された場合、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼすおそれがあります。
(6) 繰延税金資産の回収可能性による影響について
当社グループの繰延税金資産は、将来の課税所得の予測を基に回収可能性を判断し、計上した金額を基礎としております。将来の課税所得の予測と実績に乖離が生じた場合などは、当社グループの経営成績および財政状況に影響を及ぼすおそれがあります。
(7) 為替レート変動による影響について
当連結会計年度の当社グループにおける海外売上高の割合は16.7%となっております。また、海外に連結子会社8社、持分法適用関連会社1社を有しております。そのため、為替レートの変動は、当社グループの経営成績および財政状況に影響を及ぼすおそれがあります。
(8) 金利変動による影響について
当社グループは、事業運営に必要な資金調達を行っており、金利変動が当社グループの経営成績および財政状況に影響を及ぼすおそれがあります。
(9) 固定資産の減損会計適用による影響について
当社グループは、固定資産の減損に係る会計基準を適用しております。この基準の適用に伴い、今後の土地等の時価や事業環境の大幅な変動によって、当社グループの経営成績および財政状況に影響を及ぼすおそれがあります。
当社グループは、以上のような事項発生の可能性を十分に認識し、当社および各社の経営成績および財政状態への影響を最小限に抑えるべく、適切な対応に努めてまいります。
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契約会社名 |
契約の相手方 |
契約の内容 |
許可年月日 |
契約期間 |
対価の支払 |
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東亞合成㈱ |
アメリカ S.C.ジョンソンポリマー社 ※
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SGO技術導入および共同技術開発 |
平成10年5月20日 |
調印日から10年および自動継続 |
(1) 契約時一定額の一時金 (2) 純販売金額によるロイヤリティ |
※ なお、現在の契約の相手方は、BASF社(ドイツ)となっております。
中長期的な観点に立った大型で次世代のコアとなる新規研究開発テーマの創出、既存開発テーマの集中的取り組みによる早期実績化、一人ひとりの自律的成長による研究開発力の強化を基本方針とし、引き続き「重点テーマの開発促進」「R&D部門の全体最適化」「コラボレーションやオープンイノベーション機会の創出活動」に重点を置き、効率的な研究開発を進めました。また、関係会社と共同で研究開発を推進し、グループ全体が一体となった運営に努めています。上記の施策により、当社グループは、新製品・新事業を継続的に創出することを目指してまいります。
当連結会計年度の当社グループ全体の研究開発費は、3,795百万円です。
以下、セグメント別に説明いたします。
(1) 基幹化学品事業
当社グループの基幹事業である電解事業につきましては、革新的プロセス技術開発の一環として、大幅な電力消費削減が可能なガス拡散電極法電解技術の実機での実証化を進めています。
当セグメントに係る研究開発費は154百万円です。
(2) ポリマー・オリゴマー事業
光硬化型樹脂関連では、光硬化型樹脂「アロニックス」の改良や新規オリゴマーの開発など高付加価値製品の研究開発に取り組んでおります。また、種々の機能性アクリル系高分子を電子・電機、自動車、建材分野などへ応用展開するとともに、機能性複合材料の研究開発を行っています。また、建材関係では、コンクリ-トの劣化を防ぎ建物を強靱化、長寿命化できる外壁保護剤や工法の開発・改良に注力しており、環境問題や建物の資産価値向上に貢献しています。
当セグメントに係る研究開発費は1,157百万円です。
(3) 接着材料事業
接着剤関連商品としては瞬間接着剤アロンアルフアをはじめ、自動車・精密機器などの工業用や医療用に至るまでの幅広い分野で、各種機能性接着剤の研究開発を推進しております。
当セグメントに係る研究開発費は1,042百万円です。
(4) 高機能無機材料事業
重点事業の一つである無機高純度品事業の研究開発に取り組んでおり、高純度液化塩化水素、高純度アルカリ、高品位過塩化鉄液などを取り扱っております。また、抗菌剤や消臭剤などの無機機能材料の開発を行っております。
当セグメントに係る研究開発費は380百万円です。
(5) 樹脂加工製品事業
当社連結子会社のアロン化成株式会社では、提案型メーカーとしてものづくり力を強化し事業の変革を生み出す組織として「ものづくりセンター」を活用しています。樹脂加工技術を応用した管工機材の開発や介護・福祉など生活用品関連製品の開発に加え、当社「R&D総合センター」との連携の中で、エラストマーなどの新規合成樹脂の成形加工技術の開発にも取り組んでおります。
当セグメントに係る研究開発費は863百万円です。
(6) その他の事業
研究開発全般のレベルアップを目指し、基盤技術研究所では、分析・評価技術の向上、新規材料の設計、物性・構造解析および新規物質の合成に取り組んでおります。先端科学研究所では、京都大学iPS細胞研究所との共同研究など、機能性ペプチドを用いたバイオインフォマティックス関連の研究に取り組んでおります。
当セグメントに係る研究開発費は196百万円です。
(1) 経営成績の分析
① 売上高
前連結会計年度に比べ93億2千5百万円、6.9%増収の1,447億8百万円となりました。売上高につきましては、1 [業績等の概要] (1) 業績のとおりであります。
② 営業利益
エレクトロニクスや自動車関連製品をはじめ、化学製品全般の需要が好調に推移したため、前連結会計年度に比べ13億6百万円、8.1%増益の174億5千3百万円となりました。
なお、売上高営業利益率は、前連結会計年度に比べ0.2ポイント増加の12.1%となりました。
③ 営業外損益
為替差損や環境整備費の減少により、前連結会計年度に比べ2億5千1百万円増加し、10億3千9百万円の収益となりました。
④ 経常利益
営業利益、営業外損益の増益を受け、前連結会計年度に比べ15億5千7百万円、9.2%増益の184億9千2百万円となりました。
なお、売上高経常利益率は、前連結会計年度に比べ0.3ポイント増加の12.8%となりました。
⑤ 特別損益
固定資産売却益の減少により、前連結会計年度に比べ35億5千8百万円減少し、2億3百万円の利益となりました。
⑥ 税金費用(法人税、住民税及び事業税・法人税等調整額)
税金費用は、前連結会計年度に比べ10億2千8百万円減少し、54億4千5百万円となりました。
法人税等の負担率(税金費用/税金等調整前当期純利益)は、前連結会計年度に比べ2.2ポイント減少の29.1%となりました。
⑦ 親会社株主に帰属する当期純利益
以上の結果、前連結会計年度に比べ8億9千万円、6.4%減益の129億1千1百万円となりました。
なお、売上高当期純利益率は、前連結会計年度に比べ1.3ポイント減少の8.9%となりました。また、1株当たり当期純利益は、前連結会計年度に比べ6.75円減少の98.08円となりました。
(2) 財政状態の分析
① 資産、負債および純資産の状況
資産合計は、「有価証券」および「投資有価証券」が増加しましたため、前連結会計年度末に比べ198億1千7百万円、9.0%増加し、2,393億3千8百万円となりました。
負債合計は、「その他」に含まれる設備未払金などが増加しましたため、前連結会計年度末に比べ53億3千3百万円、11.5%増加し、518億5千万円となりました。
純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により「利益剰余金」が増加しましたため、前連結会計年度末に比べ144億8千4百万円、8.4%増加し、1,874億8千7百万円となり、自己資本比率は76.3%となりました。
② キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローの状況につきましては、1 [業績等の概要] (2) キャッシュ・フローの状況のとおりです。