第2 【事業の状況】

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 財務状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により経済活動が大きく制限され、個人消費や輸出が急速に減少しました。また、世界経済も、感染症の世界的な流行により景気が大きく下振れし、極めて厳しい状況となりました。緊急事態宣言や各国の都市封鎖の解除後は、徐々に経済活動を再開してきているものの、足もとでは欧州などで感染症再拡大の動きがあり、先行きは不透明な状況が続いております。

このような経済環境のもと、当社グループは、企業理念“The Denka Value”を実現すべく、3つの成長ビジョン「スペシャリティーの融合体」「持続的成長」「健全な成長」を掲げ、2018年度より5か年の経営計画「Denka Value-Up」における2つの成長戦略「事業ポートフォリオの変革」と「革新的プロセスの導入」を推進し、業容の拡大と収益性向上に注力いたしました。

当第2四半期連結累計期間の業績は、一部の電子・先端プロダクツ製品で販売数量が増加したものの、全体的には世界的な景気後退による需要減のため販売数量が減少しました。また、原材料価格の下落に応じた販売価格の見直しもあり、売上高は1,603億2百万円と前年同期に比べ31650百万円(16.5%)の減収となりました。利益面では、営業利益は12065百万円(前年同期比3282百万円減、21.4%減益)、経常利益は12291百万円(前年同期比2242百万円減、15.4%減益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は100億8百万円(前年同期比8億43百万円減、7.8%減益)となりました。

なお、報告セグメントおよびその他事業の業績は次のとおりであります。

 

<エラストマー・機能樹脂>

クロロプレンゴムの販売は、感染症拡大などによる世界経済低迷の影響を大きく受け、自動車産業を中心に全般的に生産活動が停滞したことから、前年を下回りました。また、スチレンモノマーやデンカシンガポール社のポリスチレン樹脂およびMS樹脂の販売は、原材料価格の下落に応じた販売価格の見直しを行ったことから減収となりました。

この結果、当セグメントの売上高は545億56百万円(前年同期比241億16百万円減(30.7%減))、営業利益は20億81百万円(前年同期比47億70百万円減(69.6%減))となりました。

 

<インフラ・ソーシャルソリューション>

農業・土木用途向けのコルゲート管の販売は堅調に推移しましたが、セメントや特殊混和材、肥料、耐火物・鉄鋼用材料の販売は、感染症拡大などの影響を受け前年を下回りました。

この結果、当セグメントの売上高は244億79百万円(前年同期比24億69百万円減(9.2%減))、営業利益は1億70百万円(前年同期比96百万円減(36.2%減))となりました。

 

<電子・先端プロダクツ>

球状アルミナはxEV関連を中心に販売数量が増加し、電子部品・半導体関連分野向け機能フィルムや球状溶融シリカフィラーは、5G関連やデータセンターの世界的な需要の拡大により堅調に推移しました。また、高純度導電性カーボンブラックや高信頼性放熱プレート“アルシンク”は概ね前年並となりましたが、金属アルミ基板ヒットプレートなどの自動車産業用製品の販売は前年を下回りました。

この結果、当セグメントの売上高は332億93百万円(前年同期比2億43百万円減(0.7%減))、営業利益は65億73百万円(前年同期比7億97百万円増(13.8%増))となりました。

 

 

<生活・環境プロダクツ>

食品包材用シートおよびその加工品の販売は、テイクアウト需要の増加により概ね堅調に推移しましたが、プラスチック雨どいおよび合繊かつら用原糸“トヨカロン”、工業用テープの販売は感染症拡大の影響を受け前年を下回りました。

この結果、当セグメントの売上高は165億73百万円(前年同期比19億81百万円減(10.7%減))、営業利益は4億92百万円(前年同期は営業損失2億13百万円)となりました。

 

<ライフイノベーション>

インフルエンザワクチンは、出荷時期が早まったことから増収となりました。一方、試薬は、8月に新型コロナウイルスの抗原迅速診断キット“クイックナビ™ -COVID19 Ag”の販売を開始しましたが、その他の検査試薬の販売は感染症拡大の影響で受診者数の減少や健康診断の実施を控える動きがあったことなどから、前年を下回りました。また、感染症の患者を対象とした抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」の原料であるマロン酸ジエチルの出荷を行いました。

この結果、当セグメントの売上高は161億56百万円(前年同期比11億58百万円増(7.7%増))、営業利益は24億29百万円(前年同期比70百万円減(2.8%減))となりました。

 

<その他>

YKアクロス株式会社等の商社は取扱量が前年を下回りました。

この結果、売上高は152億44百万円(前年同期比39億98百万円減(20.8%減))、営業利益は2億46百万円(前年同期比7百万円増(3.1%増))となりました。

 

 

当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ33億56百万円減少の4,980億92百万円となりました。流動資産は、売上債権の減少などにより前連結会計年度末に比べ116億78百万円減少の1,867億74百万円となりました。固定資産は、有形固定資産の増加などにより前連結会計年度末に比べ83億22百万円増加の3,113億18百万円となりました。
 負債は、仕入債務の減少などにより前連結会計年度末に比べ92億24百万円減少の2,382億10百万円となりました。

非支配株主持分を含めた純資産は前連結会計年度末に比べ58億68百万円増加して2,598億82百万円となりました。

以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の50.0%から51.6%となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、229億78百万円となり、前連結会計年度末と比べ61億92百万円の減少となりました。なお、当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。

 

<営業活動によるキャッシュ・フロー>

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益の減少などにより、前年同期比52億25百万円収入減の121億60百万円の収入となりました。

 

<投資活動によるキャッシュ・フロー>

投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期には投資有価証券の取得による支払いがあったため、前年同期比34億8百万円支出減の188億99百万円の支出となりました。

 

<財務活動によるキャッシュ・フロー>

財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金による収入の減少などにより、前年同期比35億33百万円収入減の6億78百万円の収入となりました。

 

 

(3) 経営方針・経営戦略等

2020年6月19日に提出した前事業年度の有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載した内容から重要な変更はありません。

 

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

 

(5) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、74億29百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6) 従業員数

①連結会社の状況

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数に著しい増減はありません。

 

 

②提出会社の状況

2020年4月1日付で連結子会社であったデンカ生研株式会社を吸収合併したことにより、当第2四半期連結累計期間において、「ライフイノベーション」セグメントの従業員数が773名増加しております。

 

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。