当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財務状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大により、個人消費や輸出などで一進一退の状況が続き、力強さに欠ける動きとなりました。世界経済は、中国が堅調に推移したほか、欧米諸国を中心にワクチン接種が進み、全体として回復に向かいました。
このような経済環境のもと、当社グループは、企業理念“The Denka Value”を実現すべく、3つの成長ビジョン「スペシャリティーの融合体」「持続的成長」「健全な成長」を掲げ、2018年度より5か年の経営計画「Denka Value-Up」における2つの成長戦略「事業ポートフォリオの変革」と「革新的プロセスの導入」を推進し、業容の拡大と収益性向上に注力いたしました。また、今年度からの2年間では、次期経営計画のありたい姿へ飛躍するための大切な準備期間と位置づけ、「社会にとってかけがえのない存在」になるための第一歩として、「事業」「環境」「人財」に関する3つの「Value-Up」に取り組んでおります。
当第2四半期連結累計期間の業績は、感染症で落ち込んだ需要が全般的に回復したほか、電子・先端プロダクツ製品や新型コロナウイルスの抗原迅速診断キットが大きく伸長するなど、販売数量が増加しました。このほか、原材料価格の上昇に応じた販売価格の見直しを行い、売上高は1,911億43百万円と前年同期に比べ308億40百万円(19.2%)の増収となりました。利益面では、成長分野製品の伸長により、営業利益は252億24百万円(前年同期比131億58百万円増、109.1%増益)、経常利益は236億51百万円(前年同期比113億59百万円増、92.4%増益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は180億45百万円(前年同期比80億36百万円増、80.3%増益)となり、それぞれ第2四半期連結累計期間として過去最高となりました。
なお、2021年4月1日付で、報告セグメントを従来の5部門から「電子・先端プロダクツ部門」、「ライフイノベーション部門」、「エラストマー・インフラソリューション部門」「ポリマーソリューション部門」の4部門に変更しており、当第2四半期連結累計期間の比較・分析は変更後の区分によって行っております。
<電子・先端プロダクツ>
球状アルミナや高純度導電性カーボンブラックはxEV関連を中心に販売が伸長しました。また、電子部品・半導体関連分野向け高機能フィルムや球状溶融シリカフィラーは5G関連やデータセンターなどの世界的な需要の拡大により好調に推移しました。このほか、自動車産業用向けの金属アルミ基板ヒットプレートや工業用テープの販売は増加し、LED用サイアロン蛍光体“アロンブライト”の販売も堅調となりましたが、高信頼性放熱プレート“アルシンク”は電鉄向けの需要が低調となりました。
この結果、当セグメントの売上高は438億13百万円(前年同期比71億30百万円(19.4%)増収)となり、営業利益は91億90百万円と前年同期に比べ26億1百万円(39.5%)の増益となりました。
<ライフイノベーション>
新型コロナウイルスの抗原迅速診断キット“クイックナビ™ -COVID19 Ag”は、感染症対策の一環として迅速な抗原検査体制の充実を図る厚生労働省の配布事業に供給したこともあり販売数量が増加しました。また、その他の試薬についても順調な販売となりましたが、インフルエンザワクチンは、世界的な新型コロナウイルスワクチンの増産により生産用資材が不足したことに加え、ワクチン製造株の増殖性等の影響により生産数量が前年を下回ったことから、出荷が前年を下回りました。
この結果、当セグメントの売上高は252億51百万円(前年同期比90億95百万円(56.3%)増収)となり、営業利益は107億14百万円と前年同期に比べ82億84百万円(341.0%)の増益となりました。
<エラストマー・インフラソリューション>
クロロプレンゴムは、前年は感染症拡大による世界経済低迷の影響を大きく受けましたが、関連産業の生産活動再開によって産業用途や自動車用途などの需要が回復に転じてきており、前年を上回りました。また、肥料や農業・土木用途向けのコルゲート管、耐火物・鉄鋼用材料の販売の販売も堅調となりましたが、セメントや特殊混和材の販売は前年を下回りました。
この結果、当セグメントの売上高は513億94百万円(前年同期比95億57百万円(22.8%)増収)となり、営業利益は38百万円(前年同期は営業損失1億31百万円)となりました。
<ポリマーソリューション>
ABS樹脂、デンカシンガポール社のMS樹脂やスチレンモノマーの販売は堅調に推移しました。また、合繊かつら用原糸“トヨカロン”は需要の回復により前年を上回り、雨どいや食品包材用シートおよびその加工品の販売も概ね順調となりました。
この結果、当セグメントの売上高は、原材料価格の上昇に応じた販売価格の見直しもあり、632億30百万円(前年同期比128億49百万円(25.5%)増収)となり、営業利益は43億37百万円と前年同期に比べ14億78百万円(51.7%)の増益となりました。
<その他>
YKアクロス株式会社等の商社は、需要の回復により取扱高は増加しましたが、収益認識に関する会計基準の適用により減収となりました。
この結果、売上高は74億52百万円(前年同期比77億91百万円(51.1%)減収)となり、営業利益は10億20百万円と前年同期に比べ7億73百万円(313.8%)の増益となりました。
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ176億26百万円増加の5,436億62百万円となりました。流動資産は、売上債権の増加などにより前連結会計年度末に比べ106億47百万円増加の2,113億74百万円となりました。固定資産は、有形固定資産の増加などにより前連結会計年度末に比べ69億78百万円増加の3,322億87百万円となりました。
負債は、仕入債務の増加などにより前連結会計年度末に比べ11億28百万円増加の2,571億26百万円となりました。
非支配株主持分を含めた純資産は前連結会計年度末に比べ164億98百万円増加して2,865億35百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の50.8%から52.3%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、257億33百万円となり、前連結会計年度末と比べ1億76百万円の減少となりました。なお、当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益の増加などにより、前年同期比225億88百万円収入増の347億49百万円の収入となりました。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>
投資活動によるキャッシュ・フローは、設備投資の支払いの増加などにより、前年同期比33億18百万円支出増の222億18百万円の支出となりました。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の減少などにより、132億65百万円の支出となりました。
(3) 経営方針・経営戦略等
2021年6月22日に提出した前事業年度の有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載した内容から重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、74億24百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。