(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間の世界経済は、米国では景気の回復が続きましたものの、欧州では一部力強さを欠く展開となり、アジア地域などの新興国でも減速の傾向が続きました。日本経済は、雇用情勢の改善や、設備投資に持ち直しの動きが見られましたが、円高の進行により不安定な状況が続きました。
このような状況のもとで、当社グループは、世界の幅広い顧客への積極的な販売活動を展開するとともに、技術や品質の向上のほか特長ある製品の開発にも鋭意取り組んでまいりました。また、海外新工場の早期戦力化、国内外の製造拠点の拡充、原材料の安定的な確保にも注力いたしました。
当第1四半期連結累計期間の業績といたしましては、売上高は、前年同期に比べ4.2%(133億2千7百万円)減少し、3,007億1千6百万円となりました。営業利益は、前年同期に比べ16.8%(86億1千7百万円)増加し、600億2千7百万円となり、経常利益も、前年同期に比べ5.1%(28億3千1百万円)増加し、578億3千9百万円となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期に比べ20.4%(76億7千9百万円)増加し、453億9百万円となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
[塩ビ・化成品事業]
塩化ビニルは、米国シンテック社が、拡大の動きが見られた米国内の需要を着実に取り込むとともに、引き続き世界中の顧客への積極的な販売に努め、出荷は底堅く推移しました。オランダのシンエツPVC社は、安定した操業を続け、出荷は堅調に推移しました。国内事業は、工場の定期修理による出荷量減少の影響を受けました。
この結果、当セグメントの売上高は、前年同期に比べ8.7%(89億7千5百万円)減少し939億2千2百万円となり、営業利益は、前年同期に比べ24.8%(26億3千2百万円)増加し132億3千8百万円となりました。
[シリコーン事業]
シリコーンは、国内では、化粧品向けや建材向けの出荷が好調に推移しました。海外では、欧米向けや東南アジア向けの出荷が堅調に推移しました。
この結果、当セグメントの売上高は、前年同期に比べ2.9%(13億6千2百万円)減少し454億4千3百万円となり、営業利益は、前年同期に比べ0.3%(2千8百万円)増加し102億4千2百万円となりました。
[機能性化学品事業]
セルロース誘導体は、国内では、建材用製品が振るいませんでしたが、医薬用製品が好調な出荷を継続しました。ドイツのSEタイローズ社は、塗料用製品を中心に順調に推移しました。豪州シムコア社の金属珪素は、出荷が堅調に推移しました。
この結果、当セグメントの売上高は、前年同期に比べ4.1%(12億2千万円)減少し285億1百万円となり、営業利益は、前年同期に比べ34.0%(16億3百万円)増加し63億2千1百万円となりました。
[半導体シリコン事業]
半導体シリコンは、メモリデバイス向けが底堅く推移すると共に、ロジックデバイス向けも中国スマートフォン用をはじめ回復基調となりました。
この結果、当セグメントの売上高は、前年同期に比べ0.2%(1億7百万円)減少し625億3千万円となり、営業利益は、前年同期に比べ14.7%(17億5千1百万円)増加し136億4千万円となりました。
[電子・機能材料事業]
希土類磁石は、産業機器向けが振るいませんでしたが、ハイブリッド車をはじめとする自動車向けが堅調に推移しました。フォトレジスト製品は、ArFレジストや多層レジスト材料が底堅く推移し、マスクブランクスは好調な出荷を続けました。LED用パッケージ材料や光ファイバー用プリフォームは堅調に推移しました。
この結果、当セグメントの売上高は、前年同期に比べ3.3%(15億9千9百万円)減少し469億1千2百万円となり、営業利益は、前年同期に比べ13.3%(16億4千万円)増加し140億1百万円となりました。
[その他関連事業]
信越ポリマー社の自動車用入力デバイスや半導体ウエハー関連容器が、堅調に推移しました。また、信越エンジニアリング社のエンジニアリング事業も好調でした。
この結果、当セグメントの売上高は、前年同期に比べ0.3%(6千4百万円)減少し234億6百万円となり、営業利益は、前年同期に比べ96.7%(13億2千1百万円)増加し26億8千7百万円となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は12,581百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。