(1)経営成績
当第1四半期連結累計期間の世界経済は、米国では景気の着実な回復が続き、日本や欧州、新興国地域でも緩やかに回復しました。中国では、景気の持ち直しの動きが続きました。
このような状況のもと、当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)は、継続的な業績の伸長を達成すべく、
(ⅰ)顧客との関係を深耕し、かつ顧客層を拡張し、
(ⅱ)顧客に密着した製品開発、品質の向上と技術における差別化を絶えず遂行し、
(ⅲ)的確な納期対応と厳格なコスト管理を継続するとともに、
(iv)需要増に応えるための投資を適宜に行ってまいりました。
その結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高は、前年同期に比べ14.1%(473億9千1百万円)増加し、3,836億3千3百万円となりました。営業利益は、前年同期に比べ28.7%(212億6千3百万円)増加し、954億5百万円となり、経常利益は、前年同期に比べ29.1%(223億9千1百万円)増加し、994億3千1百万円となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期に比べ37.3%(200億8百万円)増加し、737億1千8百万円となりました。
セグメントごとの状況は以下のとおりです。
[塩ビ・化成品事業]
塩ビ・化成品は、米国のシンテック社において1月の冷害の影響がありながらも、塩化ビニル、か性ソーダともに高水準の出荷を継続し、両品目の需給関係の改善が進んだ結果、業績を大きく伸長させました。また、欧州拠点も市況が底堅く推移し、販売量を伸ばし好調でした。国内拠点は大規模定期修理の影響で出荷が減少しました。
その結果、当セグメントの売上高は、前年同期に比べ8.5%(96億1千3百万円)増加し、1,231億7千6百万円となり、営業利益は、前年同期に比べ49.1%(86億7千2百万円)増加し、263億1千8百万円となりました。
[シリコーン事業]
シリコーンは、全世界で需要が旺盛で、汎用製品、機能製品ともに価格の修正を行いつつ、最大限生産し完売した結果、業績を伸長させました。
その結果、当セグメントの売上高は、前年同期に比べ11.4%(56億9千2百万円)増加し、556億7千万円となり、営業利益は、前年同期に比べ11.0%(13億4千4百万円)増加し、135億1千8百万円となりました。
[機能性化学品事業]
セルロース誘導体は、医薬用製品が好調な出荷となるとともに、建材用製品及び塗料用製品も底堅く推移しました。フェロモン製品やポバール製品ほかも総じて堅調な出荷となりました。
その結果、当セグメントの売上高は、前年同期に比べ7.8%(21億9千9百万円)増加し、305億7百万円となり、営業利益は、前年同期に比べ4.5%(2億9千5百万円)増加し、68億1千6百万円となりました。
[半導体シリコン事業]
半導体シリコンは、旺盛な半導体デバイス需要に支えられ、高水準な出荷が継続するとともに、製品価格修正も寄与し、業績を大きく伸長させました。
その結果、当セグメントの売上高は、前年同期に比べ27.3%(195億2千7百万円)増加し、909億9千8百万円となり、営業利益は、前年同期に比べ51.8%(102億3千6百万円)増加し、300億9百万円となりました。
[電子・機能材料事業]
希土類磁石は、ハイブリッド車をはじめとする自動車向けや産業機器向けを中心に幅広い分野で好調な出荷となりました。フォトレジスト製品は、KrFレジスト、ArFレジスト及び多層レジスト材料のいずれも堅調に推移しました。マスクブランクスは汎用品、先端品ともに販売を伸ばしました。光ファイバー用プリフォームは、世界的な需要増を取り込むとともに、中国の合弁会社での生産が寄与し好調でした。
その結果、当セグメントの売上高は、前年同期に比べ14.0%(68億6千2百万円)増加し、560億3千7百万円となり、営業利益は、前年同期に比べ6.0%(9億4百万円)増加し、160億円となりました。
[加工・商事・技術サービス事業]
信越ポリマー社の半導体ウエハー関連容器が高水準の出荷を継続し、好調に推移しました。
その結果、当セグメントの売上高は、前年同期に比べ14.7%(34億9千7百万円)増加し、272億4千2百万円となり、営業利益は、前年同期に比べ4.4%(1億2千7百万円)増加し、30億2千6百万円となりました。
(2)財政状態
当第1四半期連結会計期間末(以下「当四半期末」という。)の総資産は、前連結会計年度末(以下「前期末」という。)に比べて603億6千万円減少し、2兆8,427億7千7百万円となりました。主に円高の影響を受け在外連結子会社資産の円換算額が減少したことによるものです。
当四半期末負債合計額は、法人税等の支払いなどにより、前期末に比べ466億8千2百万円減少し、4,434億3千万円となりました。
当四半期末純資産は、前期末に比べ136億7千9百万円減少し、2兆3,993億4千6百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益などにより株主資本は増加したものの、円高に伴い為替換算調整勘定が減少したことによります。
その結果、自己資本比率は、前期末に比べ1.2ポイント増加し、82.2%となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループ(当社及び連結子会社)の研究開発費は13,739百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。