文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としております。
また、「第4 経理の状況 1.四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載のとおり、第1四半期連結会計期間より、一部の在外関連会社において国際財務報告基準(IFRS)を適用しており、当該取扱いを反映した遡及適用後の数値で前年同期比較を行っております。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成27年4月1日~平成27年12月31日)の世界経済は、米国では回復基調にあるものの、中国をはじめとする新興国の景気減速や資源価格の下落等もあり、全体としては不透明な状況が続きました。国内経済は、輸出に弱さが見られるものの、企業収益や雇用環境の改善等により、全体としては緩やかな回復基調で推移しました。
当社グループの売上高は、高純度テレフタル酸事業からの撤退に伴う汎用芳香族化学品の販売数量減少、需要低迷による電子材料やポリカーボネートシート・フィルムの販売数量減少、メタノールの市況下落等がありましたが、㈱JSP等の連結子会社化等により、増収となりました。
営業利益は、電子材料やポリカーボネートシート・フィルムの販売数量が減少しましたが、円安及び原燃料価格の低下による採算改善に加え、㈱JSP等の連結子会社化もあり、増益となりました。
経常利益は、メタノール市況の下落等に伴う持分法利益の減少や、為替差損益の悪化等により営業外損益が悪化したものの、営業利益の増加により、増益となりました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、投資有価証券売却益の計上等により特別損益が改善したものの、非支配株主に帰属する四半期純利益の増加等により、減益となりました。
以上の結果、売上高4,509億円(前年同期比495億円増(12.3%増))、営業利益271億円(前年同期比157億円増(138.3%増))、持分法利益124億円(前年同期比96億円減(43.5%減))、経常利益362億円(前年同期比25億円増(7.6%増))、親会社株主に帰属する四半期純利益284億円(前年同期比5億円減(2.0%減))となりました。
事業セグメント別の業績
〔天然ガス系化学品事業〕
メタノールは、市況下落により減収となりましたが、単価の高い期首在庫を有していた前年同期に比べ、損益は改善しました。
メタノール・アンモニア系化学品は、円安及び原料価格の低下によりMMA系製品の採算が改善したことなどから、増益となりました。
原油その他のエネルギー販売は、原油価格の下落等により、減収減益となりました。
以上の結果、売上高1,279億円(前年同期比105億円減(7.6%減))、営業利益31億円(前年同期比15億円増(93.3%増))となりました。一方、海外メタノール生産会社を中心とする持分法利益が、メタノール市況の下落やブルネイ国生産拠点での定期修繕の実施等により、91億円と前年同期を大幅に下回った結果、経常利益は115億円(前年同期比99億円減(46.4%減))となりました。
〔芳香族化学品事業〕
特殊芳香族化学品は、メタキシレンジアミンやMXナイロンの販売数量増加に加え、円安及び原燃料価格の低下もあり、増収増益となりました。
汎用芳香族化学品は、高純度テレフタル酸事業からの撤退により売上高は減少したものの、メタキシレンや高純度イソフタル酸の輸出採算改善等により、増益となりました。また、㈱JSP等の連結子会社化に伴い、第1四半期より発泡プラスチック事業の業績を計上しております。
以上の結果、売上高1,566億円(前年同期比614億円増(64.5%増))、営業利益134億円(前年同期比105億円増(353.6%増))、経常利益122億円(前年同期比111億円増)となりました。
〔機能化学品事業〕
無機化学品は、ハイブリッドケミカルの販売数量が減少したものの、海外拠点における超純過酸化水素の販売数量増加に加え、円安や過酸化水素の販売価格是正の効果もあり、増収増益となりました。
エンジニアリングプラスチックスは、原料価格の低下によるポリカーボネート及びポリアセタールの採算改善や、モバイル機器のカメラレンズ用途を中心とする特殊ポリカーボネートの販売数量増加等により、損益が改善しました。
ポリカーボネートシート・フィルムは、フラットパネルディスプレイ向けフィルムの販売数量が前年同期を下回り、減収減益となりました。
以上の結果、売上高1,247億円(前年同期比22億円増(1.9%増))、営業利益98億円(前年同期比43億円増(79.3%増))となりました。また、エンジニアリングプラスチックス関連会社を中心とする持分法利益を32億円計上した結果、経常利益は104億円(前年同期比47億円増(84.6%増))となりました。
〔特殊機能材事業〕
電子材料は、主力の半導体パッケージ向けBT材料の販売数量が、半導体需要の伸び悩みに伴う在庫調整の影響により減少したことから、減収減益となりました。
「エージレス®」等の脱酸素剤は、国内食品用途の販売数量が増加したことに加え、輸出も伸長したことから、増収増益となりました。
以上の結果、売上高410億円(前年同期比35億円減(8.0%減))、営業利益25億円(前年同期比4億円減(15.9%減))、経常利益24億円(前年同期比9億円減(27.7%減))となりました。
〔その他の事業〕
その他の事業の売上高は4億円(前年同期比0億円減(0.1%減))、営業利益は1億円(前年同期比0億円減(25.9%減))、経常利益は1億円(前年同期比11億円減(92.1%減))となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、13,798百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、芳香族化学品事業の生産及び販売の実績が著しく増加しております。
これは、前連結会計年度末において、㈱JSP等を連結の範囲に含めたことによるものです。