文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(平成30年4月1日~平成30年9月30日)における世界経済は、全体としては緩やかな回復基調が続きましたが、通商問題の動向や原油価格の上昇、金融資本市場が与える影響が懸念され、先行きへの不透明感が高まりました。国内経済は、原油高や人手不足による生産・物流コストの上昇がありましたが、雇用・所得環境の改善が継続するなど、緩やかな回復の動きを見せました。
当社グループを取り巻く経営環境は、全般的に需要が堅調で、メタノール市況も高止まりで推移した一方で、原燃料価格の上昇や、これまで高い水準を維持してきたポリカーボネート、高純度イソフタル酸の市況が下落基調に転じるなどの変化もみられました。
このような経営環境において、当社グループは、グループビジョン「社会と分かち合える価値の創造」のもと、当期より新たにスタートした中期経営計画「MGC Advance2020」の基本方針に基づき、基本施策「中核事業を中心とした既存事業の収益力強化」、「新規事業の創出と育成」「最適な事業ポートフォリオに向けた投資戦略の実行」等を進め、企業価値の向上に努めてまいりました。
当社グループの売上高は、メタノールの市況が依然として高い水準を維持したことや、販売数量が全体として堅調に推移したことなどから、増収となりました。
営業利益は、ポリカーボネートの市況が前年同期を上回ったほか、特殊ポリカーボネートやBT材料の販売数量も増加しましたが、発泡プラスチック事業における原燃料価格の上昇や高純度イソフタル酸の市況下落などにより、減益となりました。
経常利益は、海外メタノール生産会社およびエンジニアリングプラスチックス関連会社に係る持分法利益が増加したことなどにより、増益となりました。
以上の結果、売上高3,283億円(前年同期比254億円増(8.4%増))、営業利益289億円(前年同期比13億円減(4.4%減))、持分法利益172億円(前年同期比67億円増(64.5%増))、経常利益465億円(前年同期比45億円増(10.8%増))、親会社株主に帰属する四半期純利益379億円(前年同期比24億円増(7.0%増))となりました。
当第2四半期連結会計期間末における当社グループの財政状態は、次のとおりであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて159億円増加の8,016億円となりました。
流動資産は、27億円減少の3,814億円となりました。減少の要因は、現金及び預金の減少などであります。
固定資産は、187億円増加の4,201億円となりました。増加の要因は、投資有価証券の増加などであります。
負債は、前連結会計年度末に比べて168億円減少の2,496億円となりました。流動負債は、短期借入金が減少したことなどにより184億円減少しました。固定負債は、引当金が増加したことなどにより16億円増加しました。
純資産は、前連結会計年度末に比べて328億円増加の5,520億円となりました。増加の要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴い利益剰余金が増加したことなどであります。
この結果、自己資本比率は62.4%となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントごとの業績をより適切に評価管理するため、セグメント間取引の調整方法及び当社の共通費等の配賦方法を見直し、事業セグメントの利益又は損失の算定方法の変更を行っております。そのため、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を当該変更後の数値で比較しております。
[天然ガス系化学品事業]
メタノールは、市況が前年同期に比べ大幅に上昇したことなどから、増収増益となりました。
メタノール・アンモニア系化学品は、全般的な販売数量の増加に加え、MMA系製品の市況上昇などもあり増収となりましたが、原料価格が上昇したことなどから、前年同期並みの損益となりました。
原油その他のエネルギー販売は、原油価格が上昇したものの、原油販売数量が減少したことなどから、前年同期並みの損益となりました。
以上の結果、売上高881億円(前年同期比128億円増(17.1%増))、営業利益32億円(前年同期比14億円増(79.6%増))となりました。また、海外メタノール生産会社を中心とする持分法利益を126億円計上した結果、経常利益は157億円(前年同期比74億円増(89.9%増))となりました。
[芳香族化学品事業]
特殊芳香族化学品は、原燃料価格の上昇があったものの、メタキシレンジアミンや芳香族アルデヒドの販売が堅調に推移したことなどから、増収増益となりました。
汎用芳香族化学品は、原燃料高による採算悪化に加え、高純度イソフタル酸の市況下落もあり、減益となりました。
発泡プラスチック事業は、原燃料価格の上昇などにより減益となりました。
以上の結果、売上高1,071億円(前年同期比24億円増(2.4%増))、営業利益101億円(前年同期比37億円減(27.2%減))、経常利益97億円(前年同期比37億円減(27.8%減))となりました。
[機能化学品事業]
無機化学品は、販売数量の増加により売上高は増加したものの、半導体・液晶向け薬液の競争環境の激化などにより、減益となりました。
エンジニアリングプラスチックスは、フラットパネルディスプレイ向けフィルムの販売数量の減少やポリアセタールの原料価格上昇があったものの、スマートフォンのカメラレンズ向け等に使用される特殊ポリカーボネートの販売数量の増加やポリカーボネートの市況が前年同期を上回ったこともあり、増収増益となりました。
以上の結果、売上高1,055億円(前年同期比80億円増(8.2%増))、営業利益141億円(前年同期比7億円増(5.6%増))となりました。また、エンジニアリングプラスチックス関連会社を中心とする持分法利益を41億円計上した結果、経常利益は178億円(前年同期比6億円増(3.8%増))となりました。
[特殊機能材事業]
電子材料は、主力の半導体パッケージ用BT材料の販売数量がメモリー向けなどを中心に堅調に推移し、増収増益となりました。
「エージレス®」等の脱酸素剤は、国内食品市場における競争や海外顧客の在庫調整の影響等により、減益となりました。
以上の結果、売上高271億円(前年同期比19億円増(7.7%増))、営業利益25億円(前年同期比4億円増(23.7%増))となりました。また、持分法利益を4億円計上した結果、経常利益は30億円(前年同期比0億円増(2.8%増))となりました。
[その他の事業]
その他の事業の売上高は3億円(前年同期比1億円増(53.3%増))、営業利益は0億円(前年同期比0億円減(8.7%減))、経常利益は0億円(前年同期比0億円減(28.5%減))となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物は、前年同期比で80億円増加し、793億円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間は、前年同期比で109億円収入が減少し、310億円の収入となりました。減少の要因は、持分法適用関連会社からの配当金の受取額の減少などであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間は、前年同期比で25億円支出が増加し、192億円の支出となりました。増加の要因は、投資有価証券の売却による収入の減少などであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間は、前年同期比で23億円支出が増加し、235億円の支出となりました。増加の要因は、配当金の支払額の増加などであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、9,167百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。