第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間(2019年4月1日~2019年9月30日)における世界経済は、全体としては緩やかな回復基調が続きましたが、米中間の通商問題を巡る緊張が高まったほか、中国経済の減速、英国のEU離脱の行方や金融資本市場の変動等による影響が一段と懸念され、先行きへの不透明感が高まりました。国内経済は、輸出を中心に弱さが長引いているものの、雇用情勢の改善が継続するなど、全般的には緩やかな回復の動きを見せました。

当社グループを取り巻く経営環境は、メタノール、ポリカーボネート、高純度イソフタル酸等の汎用品の市況が低水準で推移するなど厳しい状況が続きました。

 

当社グループの売上高は、メタノールやポリカーボネートの市況が下落したことなどにより、減収となりました。

営業利益は、特殊ポリカーボネートや特殊芳香族化学品の販売数量が増加したものの、前年同期に高い水準を維持していたポリカーボネート、高純度イソフタル酸、メタノール等の市況が大幅に下落したことなどから、減益となりました。

経常利益は、営業利益の減少に加え、後述するサウジアラビア合弁事業での一過性費用の計上等で海外メタノール生産会社の持分法損益が大幅に悪化したことなどから、減益となりました。

 

以上の結果、売上高3,033億円(前年同期比250億円減(7.6%減))、営業利益160億円(前年同期比129億円減(44.6%減))、持分法損失38億円(前年同期比211億円悪化)、経常利益116億円(前年同期比348億円減(74.9%減))、親会社株主に帰属する四半期純利益81億円(前年同期比297億円減(78.5%減))となりました。

 

なお、既に公表いたしましたとおり、第1四半期連結会計期間より、当社の持分法適用関連会社である日本・サウジアラビアメタノール株式会社のSaudi Methanol Company(以下、「AR-RAZI」)への持分比率の減少、AR-RAZI合弁事業延長対価の償却費相当額が、持分法による投資損失に反映されております。加えて、一過性費用として、AR-RAZI株式売却に伴う損失や追加の税金費用など78億円が持分法による投資損失に含まれております。

 

〔天然ガス系化学品〕

メタノールは、市況が前年同期に比べ下落したことなどから、減収減益となりました。

メタノール・アンモニア系化学品は、MMA系製品やネオペンチルグリコールの市況が下落したことなどから、減益となりました。

原油その他のエネルギー販売は、原油販売数量の増加などにより、前年同期を上回る結果となりました。

以上の結果、売上高753億円(前年同期比128億円減(14.6%減))、営業損失5億円(前年同期比38億円悪化)となりました。また、海外メタノール生産会社を中心とする持分法損失を55億円計上した結果、経常損失は64億円(前年同期比221億円悪化)となりました。

 

〔芳香族化学品〕

特殊芳香族化学品は、メタキシレンジアミンや芳香族アルデヒドの販売数量が増加したことなどから、増収増益となりました。

汎用芳香族化学品は、高純度イソフタル酸の市況が前年同期に比べ大幅に下落したことなどにより、減収減益となりました。

発泡プラスチック事業は、需要低迷の影響や新規需要へ向けた生産体制構築に伴う固定費の増加などにより減益となりました。

以上の結果、売上高1,028億円(前年同期比42億円減(4.0%減))、営業利益77億円(前年同期比23億円減(23.4%減))、経常利益73億円(前年同期比23億円減(24.5%減))となりました。

 

〔機能化学品〕

無機化学品は、超純過酸化水素の北米新工場立ち上げに伴う固定費の増加や過酸化水素の採算悪化などにより、減益となりました。

エンジニアリングプラスチックスは、スマートフォン用カメラレンズの複眼化の進展等で特殊ポリカーボネートの販売数量が増加したものの、ポリカーボネートの市況が前年同期に比べ大幅に下落したことなどから、減益となりました。

以上の結果、売上高986億円(前年同期比69億円減(6.5%減))、営業利益80億円(前年同期比61億円減(43.3%減))となりました。また、エンジニアリングプラスチックス関連会社を中心とする持分法利益を16億円計上した結果、経常利益は94億円(前年同期比84億円減(47.3%減))となりました。

 

〔特殊機能材〕

電子材料は、前年度下期に落ち込んだ需要が戻り、主力の半導体パッケージ用BT材料の販売数量が回復しましたが、前年同期の水準には及ばず、減益となりました。

「エージレス®」等の脱酸素剤は、国内菓子用途を中心に堅調に推移したことから、前年同期並みの損益となりました。

以上の結果、売上高261億円(前年同期比10億円減(3.8%減))、営業利益20億円(前年同期比4億円減(18.2%減))となりました。また、持分法利益を2億円計上した結果、経常利益は23億円(前年同期比6億円減(22.7%減))となりました。

 

〔その他の事業〕

その他の事業の売上高は3億円(前年同期比0億円増(19.5%増))、営業利益は0億円(前年同期比0億円減(75.8%減))、経常損失は0億円(前年同期比0億円悪化)となりました。

 

(2)財政状態の状況

当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて326億円減少の7,713億円となりました。

流動資産は、269億円減少の3,519億円となりました。減少の要因は、受取手形及び売掛金の減少などであります。

固定資産は、57億円減少の4,194億円となりました。減少の要因は、投資有価証券の減少などであります。

負債は、301億円減少の2,205億円となりました。流動負債は、支払手形及び買掛金の減少などにより316億円減少しました。固定負債は、資産除去債務の増加などにより14億円増加しました。

純資産は、24億円減少の5,507億円となりました。減少の要因は、その他有価証券評価差額金の減少などであります。

この結果、自己資本比率は64.5%となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物は、前年同期比で73億円減少し、719億円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間は、前年同期比で76億円収入が増加し、386億円の収入となりました。増加の要因は、持分法適用会社からの配当金の受取額の増加などであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間は、前年同期比で26億円支出が増加し、219億円の支出となりました。増加の要因は、固定資産の取得による支出の増加などであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間は、前年同期並みの235億円の支出となりました。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、9,487百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。