当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2019年4月1日~2019年12月31日)における世界経済は、全体としては緩やかな回復基調が続きましたが、米中間の通商問題を巡る緊張が高まったほか、中国経済の減速や英国のEU離脱問題の影響が一段と懸念され、先行きへの不透明感が高まりました。国内経済は、生産および輸出で弱含んだ状況が続いているものの、雇用情勢の改善が継続するなど、全般的には緩やかな回復の動きを見せました。
当社グループを取り巻く経営環境は、メタノール、ポリカーボネート、高純度イソフタル酸等の汎用品の市況が低水準で推移するなど厳しい状況が続きました。
当社グループの売上高は、メタノールやポリカーボネートの市況が下落したことなどにより、減収となりました。
営業利益は、スマートフォンのカメラレンズ等に使用される光学樹脂ポリマーや特殊芳香族化学品の販売数量が増加したものの、ポリカーボネート、高純度イソフタル酸、メタノール等の市況が下落したことなどから、減益となりました。
経常利益は、営業利益の減少に加え、後述するサウジアラビア合弁事業での一過性費用の計上や市況下落等で海外メタノール生産会社の持分法損益が大幅に悪化したことなどから、減益となりました。
以上の結果、売上高4,639億円(前年同期比356億円減(7.1%減))、営業利益264億円(前年同期比119億円減(31.2%減))、持分法損失32億円(前年同期比277億円悪化)、経常利益225億円(前年同期比400億円減(64%減))、親会社株主に帰属する四半期純利益147億円(前年同期比353億円減(70.5%減))となりました。
なお、既に公表いたしましたとおり、第1四半期連結会計期間より、当社の持分法適用関連会社である日本・サウジアラビアメタノール株式会社のSaudi Methanol Company(以下、「AR-RAZI」)への持分比率の減少、AR-RAZI合弁事業延長対価の償却費相当額が、持分法による投資損失に反映されております。加えて、一過性費用として、AR-RAZI株式売却に伴う損失や追加の税金費用など78億円が持分法による投資損失に含まれております。
〔天然ガス系化学品〕
メタノールは、市況が前年同期に比べ下落したことなどから、減収減益となりました。
メタノール・アンモニア系化学品は、MMAやネオペンチルグリコールの市況が下落したことなどから、前年同期を下回る損益となりました。
原油その他のエネルギー販売は、原油販売数量の増加などにより、前年同期を上回る結果となりました。
以上の結果、売上高1,184億円(前年同期比196億円減(14.2%減))、営業損失0億円(前年同期比31億円悪化)となりました。また、海外メタノール生産会社を中心とする持分法損失を59億円計上した結果、経常損失は65億円(前年同期比273億円悪化)となりました。
〔芳香族化学品〕
特殊芳香族化学品は、メタキシレンジアミンや芳香族アルデヒドの販売数量が増加したことなどから、増収増益となりました。
汎用芳香族化学品は、高純度イソフタル酸やメタキシレンの販売価格が前年同期に比べ下落したことなどから、減収減益となりました。
発泡プラスチック事業は、需要低迷の影響や新規需要へ向けた生産体制構築に伴う固定費の増加などにより減益となりました。
以上の結果、売上高1,532億円(前年同期比90億円減(5.6%減))、営業利益112億円(前年同期比43億円減(27.8%減))、経常利益106億円(前年同期比43億円減(29.3%減))となりました。
〔機能化学品〕
無機化学品は、超純過酸化水素の北米新工場立ち上げに伴う固定費の増加や過酸化水素の採算悪化などにより、減益となりました。
エンジニアリングプラスチックスは、スマートフォン用カメラレンズの複眼化の進展や生産能力の増強等により光学樹脂ポリマーの販売数量が増加したものの、ポリカーボネートの市況が前年同期に比べ大幅に下落したことなどから、減益となりました。
以上の結果、売上高1,509億円(前年同期比69億円減(4.4%減))、営業利益131億円(前年同期比46億円減(25.9%減))となりました。また、エンジニアリングプラスチックス関連会社を中心とする持分法利益を23億円計上した結果、経常利益は150億円(前年同期比79億円減(34.4%減))となりました。
〔特殊機能材〕
電子材料は、前年度下期に落ち込んだ需要が回復したことに加え、第3四半期に入りスマートフォンやメモリー向けの需要も増加し、主力の半導体パッケージ用BT材料の販売数量が増加したことなどから、増収増益となりました。
「エージレス®」等の脱酸素剤は、第3四半期に入り、自然災害の影響による国内菓子用途での落ち込みが見られたことなどから、前年同期を下回る損益となりました。
以上の結果、売上高407億円(前年同期比0億円減(0.2%減))、営業利益39億円(前年同期比2億円増(5.9%増))となりました。また、持分法利益を3億円計上した結果、経常利益は42億円(前年同期比0億円減(1.8%減))となりました。
〔その他の事業〕
その他の事業の売上高は5億円(前年同期比0億円増(20.4%増))、営業損失は1億円(前年同期比2億円悪化)、経常損失は0億円(前年同期比2億円悪化)となりました。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて62億円減少の7,977億円となりました。
流動資産は、79億円減少の3,708億円となりました。減少の要因は、現金及び預金の減少などであります。
固定資産は、17億円増加の4,269億円となりました。増加の要因は、建物及び構築物の増加などであります。
負債は、35億円減少の2,471億円となりました。流動負債は、短期借入金の減少などにより87億円減少しました。固定負債は、資産除去債務の増加などにより52億円増加しました。
純資産は、26億円減少の5,506億円となりました。減少の要因は、自己株式の増加などであります。
この結果、自己資本比率は62.4%となりました。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、14,072百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。