当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年12月31日)における世界経済は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により、厳しい状況で推移いたしました。日本経済も、生産、輸出などで持ち直しの動きがみられるものの、冬季に入り再び感染が拡大するなど依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く事業環境は、半導体向け製品や光学樹脂ポリマーの需要が堅調に推移しました。新型コロナウイルスの影響で、上半期は自動車関連製品を中心に需要が減退し、汎用製品の市況も低水準で推移したものの、第3四半期においては全般的に需要が回復し、メタノール、ポリカーボネートの市況も上昇しました。
当社グループの売上高は、汎用芳香族化学品、発泡プラスチックおよびエンジニアリングプラスチックスの販売数量減少に加え、汎用製品の市況下落もあり、減収となりました。
営業利益は、修繕費など固定費の増加があったものの、半導体向け製品や光学樹脂ポリマーの販売数量増加、原燃料安に加え、販売費及び一般管理費が減少したことなどから、増益となりました。
経常利益は、営業利益の増加に加え、前年同期に計上したサウジアラビア合弁事業での一過性費用(78億円)の剥落により海外メタノール生産会社の持分法損益が改善したことなどから、増益となりました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、経常利益の増加に加え、税金費用が減少したことなどにより、大幅な増益となりました。
以上の結果、売上高4,281億円(前年同期比357億円減(7.7%減))、営業利益293億円(前年同期比29億円増(11.1%増))、持分法利益38億円(前年同期比70億円改善)、経常利益333億円(前年同期比107億円増(47.5%増))、親会社株主に帰属する四半期純利益260億円(前年同期比112億円増(76.2%増))となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
なお、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおり、第1四半期連結累計期間より報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較においては、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
〔基礎化学品〕
メタノールは、市況が前年同期に比べ下落したことなどから減収となったものの、第3四半期に市況が上昇したことなどから、損益は改善しました。
メタノール・アンモニア系化学品は、MMA系製品の市況下落に加え、修繕費の増加などもあり、減益となりました。
特殊芳香族化学品は、芳香族アルデヒドの販売が堅調に推移したものの、住宅関連用途を中心にメタキシレンジアミンの需要が上半期に減少したことなどから、前年同期を下回る損益となりました。
汎用芳香族化学品は、原燃料安があったものの、高純度イソフタル酸およびメタキシレンの販売数量減少・販売価格下落などにより、減収減益となりました。
発泡プラスチック事業は、第3四半期に自動車分野で販売が回復したほか、食品・土木分野での需要増加もありましたが、上半期の自動車分野での需要低下などの影響が大きく、前年同期をやや下回る水準の損益となりました。
以上の結果、売上高2,238億円(前年同期比478億円減(17.6%減))、営業利益63億円(前年同期比47億円減(42.7%減))、経常利益82億円(前年同期比42億円増(104.7%増))となりました。
〔機能化学品〕
無機化学品は、半導体向け薬液の販売数量が増加したことなどから、前年同期を上回る損益となりました。
エンジニアリングプラスチックスは、第3四半期に自動車向けを中心にポリカーボネート、ポリアセタールの需要が大きく回復したものの、上半期に同分野で需要が減退したことなどが響き、前年同期をやや下回る水準の損益となりました。
光学材料は、スマートフォン用カメラレンズの複眼化の進展や2019年10月の生産能力増強により光学樹脂ポリマーの販売数量が増加したことなどから、増収増益となりました。
電子材料は、データセンターなどのICT関連需要の高まりや、5G対応スマートフォン用アンテナ・イン・パッケージ基板向けの立ち上がりなどにより、主力の半導体パッケージ用BT材料の販売数量が増加したことなどから、増収増益となりました。
「エージレス®」等の脱酸素剤は、土産などの観光需要が減少したものの、輸出が堅調に推移したことなどから、前年同期を上回る損益となりました。
以上の結果、売上高1,946億円(前年同期比29億円増(1.5%増))、営業利益245億円(前年同期比73億円増(42.7%増))、経常利益257億円(前年同期比63億円増(33.0%増))となりました。
〔その他の事業〕
その他の事業の売上高は96億円(前年同期比91億円増(1,610.3%増))、営業利益は4億円(前年同期比5億円改善)、経常利益は5億円(前年同期比6億円改善)となりました。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて429億円増加の8,146億円となりました。
流動資産は、341億円増加の3,927億円となりました。増加の要因は、現金及び預金の増加などであります。
固定資産は、88億円増加の4,218億円となりました。増加の要因は、建物及び構築物の増加などであります。
負債は、309億円増加の2,544億円となりました。流動負債は、支払手形及び買掛金の増加などにより114億円増加しました。固定負債は、社債の増加などにより194億円増加しました。
純資産は、120億円増加の5,601億円となりました。増加の要因は、利益剰余金の増加などであります。
この結果、自己資本比率は61.9%となりました。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、14,927百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。