第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、新たに締結した重要な契約は以下のとおりであります。

  技術導入契約

会社名

相手先

国名

契約の内容

契約期間

対価

Strakan International S.A.

アストラゼネカAB社

スウェーデン王国

オピオイド誘発性便秘治療剤の欧州における開発及び販売の許諾

平成28年2月29日から対象国ごとに販売開始後10年又は特許有効期限末日までのいずれか長い期間

契約一時金

一定料率のロイヤルティ

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 当第1四半期連結累計期間より、「連結財務諸表に関する会計基準」(企業会計基準第22号 平成25年9月13日)第39項に掲げられた定め等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としております。

 

(1) 業績の状況

当第1四半期連結累計期間(平成28年1月1日から3月31日までの3か月間)の売上高は884億円(前年同期比1.3%減)、営業利益は85億円(同8.8%減)、経常利益は78億円(同3.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は73億円(同60.6%増)となりました。なお、2016-2020年中期経営計画の経営目標に掲げるコア営業利益(営業利益+のれん償却額+持分法投資損益)は107億円(同7.0%減)となりました。

◎ 売上高及び営業利益は、新製品の伸長があったものの、為替影響や研究開発費の増加等により減収減益となりました。

◎ 経常利益も減益となりましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益は、固定資産売却益等の特別利益の増加により増益となりました。

 

セグメントの業績は、次のとおりであります。

① 医薬事業

医薬事業の売上高は、680億円(前年同期比0.1%減)となり、営業利益は59億円(同24.2%減)となりました。

◎ 日本の売上高は、新製品の伸長等により前年同期を上回りました。

主力製品の持続型赤血球造血刺激因子製剤「ネスプ」は堅調に推移し、売上高が前年同期を上回りました。

持続型G-CSF製剤「ジーラスタ」、パーキンソン病治療剤「ノウリアスト」、2型糖尿病治療剤「オングリザ」及び尋常性乾癬治療剤「ドボベット」等の新製品は順調に伸長しました。

抗アレルギー剤「アレロック」、高血圧症・狭心症治療剤「コニール」、好中球減少症治療剤「グラン」等の長期収載品は、後発医薬品の浸透等の影響を受けて売上高が減少しました。

◎ 海外の売上高は、為替影響や技術収入の減少等により前年同期を下回りました。

欧州及び米州では、癌疼痛治療剤「Abstral」及び「PecFent」等が伸長したものの、技術収入の減少等により売上高は前年同期を下回りました。

・オピオイド誘発性便秘治療剤「Moventig」の欧州における販売権をアストラゼネカ社から2月に取得しました。

アジアでは、韓国を中心に堅調に推移したものの、為替の円高進行もあり売上高は前年同期並みとなりました。

② バイオケミカル事業

 バイオケミカル事業の売上高は、212億円(前年同期比4.1%減)となり、営業利益は23億円(同58.8%増)となりました。

◎ 日本の売上高は、前年同期並みとなりました。

輸液用アミノ酸や医薬品原薬は、前年同期を上回りました。

・「オルニチン」をはじめとする通信販売事業は堅調に推移しました。

◎ 海外の売上高は、為替の円高進行の影響等により前年同期を下回りました。

米州では、Cognizin(シチコリン)が米国で全国展開する健食チェーンのサプリメントシリーズに採用になり数量が増加したほか、輸液用アミノ酸が伸長しました。

欧州では、前年5月の香粧品原料事業譲渡の影響により、前年同期を下回りました。

・アジアでは、工業用アミノ酸での顧客の生産調整の影響等により、前年同期を下回りました。

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(3) 研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費の総額は、137億円であります。

 また、当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の状況の変更の内容は、次のとおりであります。

① 医薬事業

 当社では、抗体技術を核にした最先端のバイオテクノロジーを駆使し、腎、がん、免疫・アレルギー、中枢神経の各カテゴリーを研究開発の中心に据え、資源を効率的に投入することにより、新たな医療価値の創造と創薬の更なるスピードアップを目指しております。

 当第1四半期連結累計期間における主な後期開発品の開発状況は次のとおりであります。

腎カテゴリー

・日本においてカルシウム受容体作動薬KHK7580の血液透析施行中の二次性副甲状腺機能亢進症を対象とした第Ⅲ相臨床試験を実施中です。

・日本においてRTA 402の2型糖尿病を合併する慢性腎臓病を対象とした第Ⅱ相臨床試験を実施中です。

中国において持続型赤血球造血刺激因子製剤KRN 321(日本製品名「ネスプ」)の透析施行中の腎性貧血を効能・効果とする承認申請を2月に取り下げました。なお再申請の時期は未定です。

がんカテゴリー

・日本においてc-Met阻害剤ARQ 197のソラフェニブ治療歴を有するc-Met高発現の切除不能肝細胞癌を対象とした第Ⅲ相臨床試験を実施中です。

・抗CCR4ヒト化抗体KW-0761(日本製品名「ポテリジオ」)は、皮膚T細胞性リンパ腫を対象とした第Ⅲ相臨床試験を米国、欧州及び日本等において、成人T細胞白血病リンパ腫を対象とした第Ⅱ相臨床試験を米国及び欧州等において、それぞれ実施中です。

免疫・アレルギーカテゴリー

・日本において抗IL-17受容体完全ヒト抗体KHK4827は乾癬を対象として承認申請中です(平成27年7月申請)。

・日本及び韓国において抗IL-5受容体ヒト化抗体KHK4563の喘息を対象とした第Ⅲ相臨床試験を、ライセンス導出先であるアストラゼネカ社が実施中の国際共同試験計画の一環として実施中です。また、日本において慢性閉塞性肺疾患を対象とした第Ⅲ相臨床試験を、アストラゼネカ社が実施中の国際共同試験計画の一環として実施中です。

中枢神経カテゴリー

・北米及び欧州等においてKW-6002(日本製品名「ノウリアスト」)のパーキンソン病を対象とした第Ⅲ相臨床試験を実施中です。

その他

・北米、欧州、日本及び韓国において抗線維芽細胞増殖因子23完全ヒト抗体KRN23の成人X染色体遺伝性低リン血症を対象とした国際共同第Ⅲ相臨床試験を実施中です。また、米国及び欧州において小児X染色体遺伝性低リン血症を対象とした第Ⅱ相臨床試験を実施中です。

・中国においてトロンボポエチン受容体作動薬AMG531(日本製品名「ロミプレート」)の慢性特発性(免疫性)血小板減少性紫斑病を対象とした第Ⅲ相臨床試験を実施中です。

② バイオケミカル事業

 重要な変更はありません。

 

(4) 主要な設備

 当第1四半期連結累計期間において新たに確定した重要な設備の新設、拡充等の計画は次のとおりであります。

会社名

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

投資予定金額

着手及び完了予定

総額
(百万円)

既支払額
(百万円)

着手

完了

Thai Kyowa Biotechnologies Co., Ltd.

ラヨン工場

(タイ王国ラヨーン県)

バイオ

ケミカル

アミノ酸製造設備拡充

5,440

平成28年12月

平成30年5月

 注1.在外子会社の投資予定金額は、決算日の直物為替相場により円貨に換算しております。

  2.上記計画の所要資金は、当社グループの自己資金により賄う予定であります。