当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における国内経済は、企業収益や雇用環境の改善に伴い、緩やかな改善傾向が続くなか、年末まで続いた円高の継続や、原油や素材価格の上昇懸念もあり、輸出や設備投資は軟調に推移しております。また、海外においては、米国・欧州の先進国を中心に景気は緩やかに回復しておりますが、米国では、継続する資源安の影響が残っていることや、英国のEU離脱や地政学的リスクによる欧州経済の不透明感、中国をはじめとする新興国の成長の鈍化など、予断を許さない状況にあります。このような事業環境の中、当社グループでは、国内需要の取り込みや強化、海外での販路拡大による売上の確保に努めておりますが、内外需の低迷や円高の影響を受け、販売が伸び悩みました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は29,645百万円(前年同期比△4.2%)となり、営業利益は1,150百万円(前年同期比+4.3%)、経常利益は1,115百万円(前年同期比△5.3%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は703百万円(前年同期比△18.9%)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①管材システム事業
主力の配管材料は、国内においては企業の設備投資鈍化の影響があるなか、積極的な販売活動や主力のバルブ製品を中心とした新製品の投入などにより、販売は堅調に推移しました。海外は、米国においてシェールガス市場の落ち込みや、物件の規模縮小や進捗の遅れがあり販売が落ち込みました。一方、東アジアにおいては、引き続き電子産業向け投資が継続していることから、バルブ製品やダイマトリックス製品の販売が堅調に推移しました。全体としては、前年に配管工事の大型物件完工があった影響で、販売が減少しました。
利益面においては、全体として販売が伸び悩んだことや、減価償却費の増加などの影響で、前年を下回る結果となりました。
その結果、当セグメントの売上高は16,618百万円(前年同期比△6.2%)、営業利益は1,268百万円(前年同期比△9.5%)となりました。
②樹脂事業
主力の素形材用途向け製品は、国内において自動車向け主要顧客の熊本地震による被災及び生産調整等の影響は和らいだものの、完全に回復するまでには至らず、販売は伸び悩みました。海外において旭有機材樹脂(南通)有限公司が中国の景気減速による当地同業他社との競争激化に伴い、販売は前年を下回りました。一方、インドにてアサヒモディマテリアルズPvt.,Ltd.が安定的な商業生産体制に移行したことで、販売を大きく伸ばしました。
建材や半導体・液晶パネルを主要市場とする機能樹脂は、前期まで好調に推移していたトンネル掘削時に用いる固結材「AGSR®」が主要工事の延期等により、販売は伸び悩みました。電子材料用途については、台湾を始めとした東アジア市場において、半導体並びに液晶用途が低調に推移したため、販売は前年を下回りました。
利益面においては、全体として販売が伸び悩んだことによる影響をうけたものの、人材の効率的配置や生産面での合理化によるコストダウンに努めたことで前年を大きく上回りましたが、営業損失を解消するには至りませんでした。
その結果、当セグメントの売上高は8,918百万円(前年同期比△7.3%)、営業損失は17百万円(前年同期の営業損失は381百万円)となりました。
③水処理・資源開発事業
受注については、水処理事業は官需、民需ともに好調に推移したこと、資源開発事業においても、国家政策の支援を受けた地熱開発は好調に推移し、温泉設備も大型工事の受注をしたことにより、12月末の受注残は対前年を大幅に上回る結果となりました。
売上高については、水処理事業においては、前年度末に完成引渡しが集中したことから、当年度期首の受注残が大幅に減少した状態でスタートしたことにより、売上高は対前年で大幅な減収となりました。しかしながら、メンテナンス維持管理業と、新規スタートした環境薬剤事業は堅調に推移し、資源開発事業は、受注した工事の進捗が進んで大幅な増収となり、全体として売上高は増収となりました。
利益面では、水処理事業においては、前年度に工事人員を増強したこと、新規事業である環境薬剤事業の人員を配置したことなど先行的に固定費が増加したこと、および大型物件の収益率の低下により、対前年で大幅な減益となりました。
その結果、当セグメントの売上高は4,110百万円(前年同期比+14.6%)、営業損失は69百万円(前年同期の営業利益は19百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産は52,003百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,199百万円減少しました。これは主に現金及び預金などの流動資産が減少したことによるものです。負債は14,898百万円となり、前連結会計年度末に比べ163百万円減少しました。これは主に短期借入金などの流動負債が減少したことによるものです。純資産は37,105百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,036百万円減少しました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益を計上しましたが、配当金の支払いや為替換算調整勘定が減少したことによるものです。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発活動の総額は974百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。