第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営の基本方針

当社グループは『ともに挑み ともに繋ぐ 常にお客様目線で上質な価値を創出する』を経営の基本理念としております。

時代の変化に即応し、お客様をはじめ社会に貢献すべく、藤倉化成は豊かな想像力を発揮し、さらなる変革を目指しています。

当社グループの事業はエレクトロニクス、自動車、住宅等の分野に関連しておりますが、高機能・高付加価値製品そして地球環境に優しい製品を創出することで社会に貢献してまいります。

 

(2)目標とする経営指標

当社グループは自己資本当期純利益率(ROE)、総資産事業利益率(ROA)を経営における重要な指標と位置づけております。なお、下記数値目標はあくまでも経営管理上目指す目標であり、将来の様々な要因によって目標とする数値を達成できない可能性があります。

具体的な目標と数値は次のとおりであります。

・自己資本純利益率(ROE)・・・・・  7%以上

・総資産事業利益率(ROA)・・・・・  7%以上

・売上高経常利益率・・・・・・・・・・  7%以上

・株主資本比率・・・・・・・・・・・・ 60%以上

 

(3)中長期的な経営戦略

当社グループは基本方針をベースとし、企業活動を展開してまいりますが、その基本戦略として次の項目を掲げグループ一丸となって強力に展開しております。

① 株主重視の経営

1株当たりの利益及びROE・ROAの向上を図ってまいります。

② 成長分野・強い部門への特化

現在、事業別の重点課題は次のとおりであります。

・コーティング事業

プラスチック用コーティング材

アジア市場での生産拠点の整備及び市場の拡大

グローバル市場の展開(日・米・欧・アジアネットワーク化)

環境対応型塗料の開発

・塗料事業

新築・リフォーム向けハウジング用超耐久性塗料及び環境配慮型塗装システムの開発、事業拡大及び安心、安全施工対応

・電子材料事業

新接合分野導電材料の開発及び用途の拡大

・化成品事業

トナー用バインダー樹脂等の開発及び販売の拡大、電荷制御剤の軌道化及び拡大、体外診断薬、電子部品用ファインポリマー及びエマルジョン系粘・接着剤ポリマーの開発

・合成樹脂事業

アクリル樹脂原材料・加工品の仕入れ・販売及びIT機器市場向け高機能材料の加工販売

③ 利益率重視の経営

当社グループは、経営の基本として『量より質の追求』を行います。

小さな市場でも大きなシェアを獲得し、プライスリーダーを目指し、利益率を重視した経営を行います。

④ 研究開発費

当社グループは、売上高の一定割合を目途に研究開発投資を行っております。

当社グループの製品の需要家は、地球環境保全の点から、省エネルギー型製品、溶剤系製品から水系製品への移行及びリサイクル可能なプラスチック用塗料の開発等を強く要望しております。したがって当社グループは、これらの要望に対応するため、一層の努力を払い、着実に新製品の開発の成果を挙げてまいります。

当連結会計年度における研究開発関連費用は26億32百万円であります。

 

(4)対処方針

 今後の経済見通しにつきましては、国内においては、政府による経済対策などを背景に、企業の経営環境が引き続き改善されるなど、緩やかな回復基調で推移していくものと思われます。しかしながら、米国の経済政策動向や英国のEU離脱交渉による影響、緊迫化する中東情勢に伴う原油価格の上昇懸念など、先行き不透明な状況が続いていくものと思われます。

 当社グループにおきましては、コーティング事業におけるグローバルな事業展開を加速させており、当社グループでは、米国、欧州、ASEAN及び中国において現地法人を設立し、「藤倉化成グローバルネットワーク」として、製品の供給体制網の整備を行っております。本年4月には、更なる生産体制の強化を図るため、インドの現地法人においては初めてとなる自社工場を竣工させ、新たな生産体制の確立に向けて準備を進めております。

 当社は、平成29年11月10日に公表いたしました子会社藤光樹脂株式会社における架空取引事案により、当連結会計年度において大幅な貸倒引当金繰入額を計上することとなりました。当社及び藤光樹脂株式会社では、特別調査委員会を設置し、事実関係の把握、損害の有無の確認、原因の究明を図ると共に、委員会からの改善策の提言を受け、顧客与信管理の見直し等を行い、再発防止策に取り組んでまいります。

 当社といたしましては、生産効率の向上や固定費削減などのコスト低減活動を行うとともに、技術開発に引き続き注力することによって事業領域の拡大を図り、持続的な成長と確実な収益基盤の確保に努めてまいります。

 

 

2【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社が判断したものであり、リスクを網羅するものでありませんので、本項以外の記載事項も慎重に検討する必要があると考えております。

(1)為替変動のリスク

 当社グループの海外売上高比率は、平成28年3月期57.2%、平成29年3月期49.7%、平成30年3月期49.2%と高い比率であり、為替変動の影響を受ける状況にありますが、中国・韓国を中心とする東南アジア間の売上高ウエイトが高いため、円建取引で決済いたしております。しかしながら、子会社において外貨建決済の取引が増加してきており、為替の動向によっては、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

(2)知的財産のリスク

 当社グループでは、当社グループの知的財産権を守り、他社の権利を尊重した製品・技術の開発を進めております。しかしながら、技術革新のスピードが加速していること、また、当社グループの事業活動がグローバルに展開していることから、知的財産権の係争が発生する可能性があり、そうした場合、知的財産が保護できなかったり、違法に侵害されることにより、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

(3)原料仕入れ価格の変動によるリスク

 当社グループが生産及び販売している製品の多くは、その主原料として石油化学製品を使用しておりますが、原油価格の大幅な変動が、原材料価格の動向に影響を及ぼす傾向にあるため、国際石油市場の著しい変動によっては、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

(4)法的規制によるリスク

 当社グループの製品及び各事業所を規制する代表的な法令・規則・行政指導は以下の通りであります。それぞれについて法的適合、遵法を保証するようグループ各社の経営管理を最適状態におくべく、諸施策を講じております。しかしながら、新たな法規制、条例等の改正により、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。

 ・化学物質の審査及び製造の規制に関する法律
 ・水質汚濁防止法
 ・廃棄物の処理及び清掃に関する法律
 ・諸外国の化学物質の審査及び登録に関する法規制

(5)カントリーリスク

 当社グループは米国・英国・中国・韓国・タイ等海外への事業展開を拡大してきております。このようなグローバル化の進展は、進出国における予期しない法律または規制の変更、災害やテロによる社会的混乱等を通して、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

(6)原材料の調達に関するリスクについて

  当社グループは、主に外部の取引先を通じてメーカーから原材料を調達しておりますが、製品の製造において用いるいくつかの原材料については、特定のメーカーに依存しているものがあります。購買ルートの検討等対策を講じておりますが、メーカーの生産設備における事故など、当社グループがコントロールできない要因により、それらのメーカーを通じた原材料の調達が困難となった場合、当社グループの生産能力に影響を与え、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

(7)自然災害等のリスク

 当社グループは栃木県を主要な生産拠点としております。現在のところ生産拠点及び近隣地域には活断層は発見されておりませんが、建物・製造設備・製品等の資産が自然災害や火災等の事故等によって損失が発生しないよう、OHSAS18001の認証取得を行う等十分対策を講じております。製造設備等に重要な影響を及ぼす事象が発生した場合には、当社グループの操業が中断し、生産及び出荷が遅延することにより売上高は低下し、さらに生産拠点の修復または代替のため多額の費用を要する可能性があります。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 ①財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国の経済は、企業収益の改善を背景に、設備投資の増加や所得・雇用環境が改善され、個人消費も持ち直しの動きが見られるなど、緩やかな回復基調で推移いたしました。海外におきましては、米国経済が引き続き好調を維持しておりますが、保護主義的政策をとる米国政権の動向や朝鮮半島における情勢不安などへの懸念もあり、先行き不透明な状況で推移いたしました。

このような環境の下、当連結会計年度の売上高は574億31百万円(前連結会計年度比8.5%減)となり、営業利益は25億88百万円(同15.9%減)、経常利益は28億8百万円(同16.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は20億1百万円(同16.6%減)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 

1) コーティング

 プラスチック用コーティング材(『レクラック』・『フジハード』など)を取扱うコーティング部門におきましては、主力の自動車向け分野において、国内市場では前年度をやや下回りましたが、海外市場においては、米国子会社であるレッドスポット社の業績が堅調に推移したほか、アジア市場における需要が現地法人のあるASEAN諸国を中心に拡大し、売上高は増加いたしました。

 この結果、売上高は243億14百万円(同3.8%増)となり、営業利益は18億80百万円(同1.9%減)となりました。

2) 塗料

 建築用塗料を取扱う塗料部門におきましては、リフォーム向け市場において、工事を伴う施工棟数が前年度に比べ増加するなど需要が堅調に推移したものの、新築住宅向け市場における需要が伸び悩んだことなどもあり、売上高は微増となりました。

 この結果、売上高は127億40百万円(同1.0%増)となり、営業利益は8億30百万円(同12.2%増)となりました。

3) 電子材料

 導電性ペースト材(『ドータイト』など)を取扱う電子材料部門におきましては、パソコン向け市場での需要の減少や海外市場における価格競争の激化などがあったものの、国内における新製品の販売効果などにより、営業利益は前年度を上回り、売上高は前年度をわずかに下回りました。

 この結果、売上高は29億66百万円(同0.7%減)となり、営業利益は1億4百万円(同3.7%増)となりました。

4) 化成品

 トナー用レジン、樹脂ベース(『アクリベース』)やメディカル材料などを取扱う化成品部門におきましては、樹脂ベース分野における新製品の販売が好調に推移したほか、トナー用レジン分野においても新製品の需要が拡大するなど、売上高は増加いたしました。

 この結果、売上高は39億59百万円(同7.5%増)となり、営業利益は2億55百万円(同1.5%増)となりました。

5) 合成樹脂

 子会社藤光樹脂株式会社などが取扱うアクリル樹脂の原材料・加工品の販売におきましては、藤光樹脂株式会社において第1四半期に発生したATT株式会社との間における架空取引により、貸倒引当金繰入額を計上するなど営業損失となり、また売上高につきましても大幅な減少となりました。

 この結果、売上高は135億61百万円(同32.7%減)となり、営業損失は4億81百万円(前連結会計年度は70百万円の営業利益)となりました。

 

 ②キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ11億73百万円増加し、117億91百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

1) 営業活動によるキャッシュ・フロー

当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払が9億24百万円であったものの、税金等調整前当期純利益30億7百万円や減価償却費15億82百万円などにより、45億40百万円の収入(前連結会計年度は35億35百万円の収入)となりました。

2) 投資活動によるキャッシュ・フロー

当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出13億37百万円、無形固定資産の取得による支出1億90百万円などにより、18億20百万円の支出(前連結会計年度は12億9百万円の支出)となりました。

3) 財務活動によるキャッシュ・フロー

当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金により5億41百万円の支出、社債の償還により5億円の支出などがあったため、15億17百万円の支出(前連結会計年度は25億19百万円の支出)となりました。

 

 ③生産、受注及び販売の状況

1)生産実績

 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 平成29年4月1日

至 平成30年3月31日)

前年同期比(%)

コーティング(百万円)

21,340

104.8

塗料(百万円)

4,802

98.3

電子材料(百万円)

2,825

91.6

化成品(百万円)

3,577

104.9

合計(百万円)

32,544

102.5

 (注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

2)商品仕入実績

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 平成29年4月1日

至 平成30年3月31日)

前年同期比(%)

合成樹脂(百万円)

12,485

66.6

合計(百万円)

12,485

66.6

 

3)受注状況

 当社グループは、主として見込生産によっていますので、受注ならびに受注残高について特に記載すべき事項はありません。

 

4)販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 平成29年4月1日

至 平成30年3月31日)

前年同期比(%)

コーティング(百万円)

24,314

103.8

塗料(百万円)

12,740

101.0

電子材料(百万円)

2,934

98.8

化成品(百万円)

3,958

107.5

合成樹脂(百万円)

13,484

67.1

合計(百万円)

57,431

91.5

 (注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

① 財政状態に関する認識及び分析・検討内容

当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比べ18億76百万円(前連結会計年度末比3.8%)増加し、518億94百万円となりました。

1) 流動資産

現金及び預金の増加などの結果、前連結会計年度末と比べ14億20百万円(同4.7%)増加し、313億13百万円となりました。

2) 固定資産

有形固定資産の増加などの結果、前連結会計年度末と比べ4億57百万円(同2.3%)増加し、205億80百万円となりました。

3) 流動負債

仕入債務の増加など結果、前連結会計年度末と比べ10億60百万円(同8.5%)増加し、134億67百万円となりました。

4) 固定負債

社債の償還による減少などの結果、前連結会計年度末と比べ10億82百万円(同26.3%)減少し、30億35百万円となりました。

5) 純資産

利益剰余金の増加などの結果、前連結会計年度末と比べ18億98百万円(同5.7%)増加し、353億91百万円となりました。

この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の61.1%から62.6%へと1.5ポイント増加となり、1株当たり純資産額は前連結会計年度末より61円88銭増加し、1,021円25銭となりました。

 

② 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

1) 売上高

当連結会計年度における売上高は、国内市場では、自動車産業においては、前年をやや下回りましたが、トナー用レジン分野おいては、新商品の需要が拡大するなどしました。海外市場においては米国子会社、ASEAN諸国中心に売上高が増加いたしました。しかし、合成樹脂セグメントにおいて大幅に売上が減少したことにより、全体では売上高は減少いたしました。

 このような環境の下、前連結会計年度末対比53億48百万円(前連結会計年度末比8.5%)減少し、574億31百万円となりました。

2) 営業利益

営業利益は前連結会計年度末対比4億89百万円(前連結会計年度末比15.9%)減少し、25億88百万円となりました。主に藤光樹脂株式会社での貸倒引当金繰入額によるものです。

3) 営業外損益

営業外収益は前連結会計年度末対比1億37百万円(前連結会計年度末比29.0%)減少し、3億35百万円となりました。主な減少要因は、前期の償却債権取立益によるものであります。

営業外費用は前連結会計年度末対比86百万円(前連結会計年度末比42.8%)減少し、1億15百万円となりました。主に為替差損の減少によるものです。

4) 経常利益

上記の結果、経常利益は前連結会計年度末対比5億40百万円(前連結会計年度末比16.1%)減少し、28億8百万円となりました。

5) 特別利益

特別利益は、藤光樹脂株式会社の保険解約返戻金、FUJIKURA KASEI(THAILAND)CO.,LTD.の固定資産売却益及び当社などの投資有価証券売却益です。

6) 特別損失

特別損失は、当社の退職給付制度終了損です。

7) 親会社株主に帰属する当期純利益

上記の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度対比3億99百万円(前連結会計年度末比16.6%)減少し、20億1百万円となりました。

 

③ 資本の財源及び資金の流動性

当社グループの運転資金需要のうち主なものは、設備投資・出資などの長期資金需要と製品製造のための原材料購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。

当社グループは、一時的な余資は安全性の高い金融資産で運用しております。デリバティブは、金融商品に係るリスクを回避するために利用しており、投機的な取引は行なわないことを基本方針としております。

短期的な運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金につきましては、自己資金・金融機関からの長期借入及び社債を基本としております。

なお、当連結会計年度末における借入金・社債及びリース債務を含む有利子負債の残高は30億13百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は117億91百万円となっております。

 

④ 経営上の目標の達成状況について

「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(2)目標とする経営指標」に記載の通り当社グループは、資産効率の向上及び株主資本の有効利用が全てのステークホルダーの利益に合致するものと考え、「自己資本当期純利益率(ROE)」及び「総資産事業利益率(ROA)」を重要な指標として位置付けております。当連結会計年度における「自己資本当期純利益率(ROE)」は6.3%、「総資産事業利益率(ROA)」は5.3%でした。引き続きこれらの指標について、目標値を超えるよう取り組んでまいります。

 

 

4【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

5【研究開発活動】

当社グループは

<コーティング>

・自動車、家電製品及び化粧品容器向け塗料

<塗料>

・新築・リフォーム向けハウジング用超耐久性塗料、新規デザイン及び環境配慮型塗装システムの開発

<電子材料>

・電子部品用導電性接着剤、回路形成用導電性ペースト及び機能性絶縁ペースト、電磁波シールド材料

<化成品>

・複写機及びプリンター向けトナー用樹脂及び粘・接着剤用を中心とするアクリベース樹脂

<合成樹脂>

情報関連機器向け液晶部品

移動体通信の素材

等を販売しております。

当社グループは高度情報化社会に対応していくため、各分野にわたって研究開発に取り組んでおり、売上高の一定割合を目途に研究開発投資を行っております。

当連結会計年度における研究開発関連費用の総額は26億32百万円となっております。また、当連結会計年度における各セグメント別の研究開発関連費用は下記のとおりであります。

(1) コーティング

自動車業界における環境製品の要求に伴い環境対応型塗料(溶剤排出低減、環境負荷物質非含有)の積極的な開発に努力しております。家電・化粧品分野市場においても蒸着用塗料を中心に高耐久性塗料の開発、機能性付与塗料、環境対応型塗料の開発に注力しております。また、効率的な開発を図るためRED SPOT PAINT & VARNISH CO.,INC.及びFujichem Sonneborn Ltd2社との相互開発を促進させております。

コーティングに係る研究開発費は14億76百万円であります。

(2) 塗料

集合住宅及び戸建住宅の新築、リフォームに対応する製品の開発に努力しております。特に低汚染、高耐久、環境対応型及び新規デザイン等の当社の特徴を生かした開発に注力しております。

塗料に係る研究開発費は3億80百万円であります。

(3) 電子材料

電子・電機機器の高機能化・小型軽量化に対応するため、新工法、機能付与に対応できる導電性材料及び高機能性材料(例えば、微小点塗布対応の導電性接着剤、狭ピッチ回路用ペースト、磁気シールド材料など)の開発を行っております。また、これらに使用する新しい導電性フィラーの開発、応用展開も並行して行っており、独自性のある製品開発を進めております。

電子材料に係る研究開発費は2億32百万円であります。

(4) 化成品

プリンター向けを重点にトナー用樹脂及び樹脂系電荷制御剤の開発、環境対応を基本にした、粘・接着剤分野、IT材料分野向けに高機能樹脂を鋭意開発しております

化成品に係る研究開発費は5億44百万円であります。