第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

2 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、輸出の増加を背景に生産や設備投資の拡大が続く企業部門が牽引し、良好な雇用情勢のもと個人消費にも持ち直しの動きが見られるなど、緩やかな回復基調が続いています。
 一方、世界経済は米国を中心に緩やかな拡大が続いていますが、米国の政治状況の混乱や、朝鮮半島や中東情勢などの地政学的リスクの高まりが懸念されます。

このような状況下、当第3四半期連結累計期間(平成29年4月1日~平成29年12月31日)の当社グループの売上高は376億10百万円前年同期比4.3%の増収)、営業利益は61億72百万円前年同期比16.2%の増益)、経常利益は65億96百万円前年同期比11.0%の増益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は45億11百万円前年同期比11.4%の増益)と、いずれも前年を上回りました。

 

セグメントの業績は、次のとおりであります。

 

①化学品事業
 (無機化成品)

ラジアルタイヤ向け原料である不溶性硫黄は、国内外とも好調に推移しました。レーヨン・セロハン向けの二硫化炭素は、輸出が低調に推移しました。浴用剤・合成洗剤向けの無水芒硝は、低調に推移しました。

 (有機化成品)

殺菌消毒剤シアヌル酸誘導品は、国内向けは順調に推移しましたが、海外では米国の市況軟化を受け、市場の開拓と収益性の維持に努めました。

 (ファイン ケミカル)

プリント配線板向けの水溶性防錆剤タフエースを主力製品とする電子化学材料は、輸出が好調に推移しました。エポキシ樹脂硬化剤(イミダゾール類)を中心とする機能材料は、新規開発品や輸出を中心に伸張しました。

 

この結果、化学品事業の売上高は233億21百万円前年同期比3.4%の増収)、セグメント利益は52億10百万円前年同期比12.5%の増益)と、いずれも前年を上回りました。

 

②建材事業
 (壁材)

湿式壁材市場が停滞する中、収益性の改善に努めました。

 (エクステリア)

住宅投資や設備投資、インフラ建設等の需要の盛り上がりを受け、住宅分野、景観分野ともに好調に推移しました。

 

この結果、建材事業の売上高は137億43百万円前年同期比5.8%の増収)、セグメント利益は23億16百万円前年同期比14.0%の増益)と、いずれも前年を上回りました。

 

〔参考情報〕

  販売実績

セグメントの名称

当第3四半期連結累計期間

(自 平成29年4月1日

至 平成29年12月31日)

前年同期比(%)

化学品事業

 

 

 

  無機化成品

(百万円)

10,284

104.8

  有機化成品

(百万円)

6,663

90.6

  ファイン ケミカル

(百万円)

6,374

118.2

  小計

(百万円)

23,321

103.4

建材事業

 

 

 

  壁材

(百万円)

1,419

91.6

  エクステリア

(百万円)

12,324

107.7

  小計

(百万円)

13,743

105.8

報告セグメント計

(百万円)

37,065

104.2

その他

(百万円)

545

105.5

合計

(百万円)

37,610

104.3

 

(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。

2 販売実績の総販売実績に対する割合が10%以上となる販売先はありません。

3 上記の金額には消費税等は含まれておりません。

 

(2) 財政状態の分析

総資産は、前連結会計年度末比49億1百万円増加し、883億34百万円となりました。主な増加は、投資有価証券32億82百万円現金及び預金24億7百万円、主な減少は、機械装置及び運搬具3億17百万円であります。

負債は、前連結会計年度末比3億53百万円減少し、215億76百万円となりました。主な減少は、支払手形及び買掛金2億31百万円であります。

純資産は、前連結会計年度末比52億54百万円増加し、667億57百万円となりました。主な増加は、利益剰余金32億84百万円その他有価証券評価差額金18億76百万円であります。

以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の72.9%から74.7%となりました。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 会社の支配等に関する基本方針

当社は、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容の概要は、以下のとおりであります。

①当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当社は、公開会社として当社株式の自由な売買を認める以上、株式の大量取得を目的とする買付けが行われる場合において、それに応じるか否かの判断は、最終的には、株主全体の意思に基づいて行われるべきだと考えております。

しかし、当社株式の大量取得行為や買付提案の中には、その目的等からみてステークホルダーとの関係を破壊するもの、当社に対して高値で買取りを請求する場合や、株主の皆様に株式の売却を事実上強要するおそれがあるもの、また当社や株主の皆様が買付けの条件について検討し、あるいは当社が代替案を提案するための十分な時間や情報を提供しないもの等、企業価値及び株主共同の利益に対する明白な侵害をもたらすものもないとは言えず、これらの行為に関して、当社の基本理念や株主の皆様を始めとするステークホルダーの利益を守るのは、当社の経営を預かるものとして当然の責務であると認識しております。

 

そこで、当社は、かかる買付行為に対して、当社取締役会が、当社が設定し事前に開示する一定の合理的なルールに従って適切と考える方策をとることも、当社の企業価値及び株主共同の利益を守るために必要であると考えております。

以上、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を、以下「基本方針」といいます。

 

②基本方針の実現に資する特別な取組み

(a)企業理念、企業ビジョン等

当社グループは、創業の基となり事業展開の源泉ともなってきた「独創力」を企業理念として、「豊かで輝く企業、小粒でも世界に通用する企業集団となる」ことをビジョンに掲げております。このビジョンの実現に向け「スピード&ストレッチ」を行動指針として、より高い目標設定とその達成に向けた意思決定、並びに行動の迅速化を全役職員共通の価値観としています。

(b)中期経営計画

上記ビジョンに近づくための具体的な取組みとして、当社グループでは平成31年3月期を最終年度とする3年間の中期経営計画である「中期経営計画2019」を策定し、その達成に向けた事業運営を行っております。

「中期経営計画2019」は、既存事業のコア・コンピタンスを起点に、将来の売上・利益に繋がる「新規コア製品」の確立に目処をつけることを主眼に、利益水準の維持・向上を伴う持続的な成長を目指しております。

(c)コーポレート・ガバナンス及び内部統制システムの整備

当社は、継続的な企業価値向上のため、コーポレート・ガバナンスが有効に機能する組織と透明性の高い株主重視の経営システムの構築を重要施策として認識しております。具体的には、株主の権利・平等性の確保、株主以外のステークホルダーとの適切な協働、適時適切な情報開示と透明性の確保、取締役会の役割・責務の適切な遂行、株主との建設的な対話を主題として、その実効性を確保する体制の構築に努めております。

適正なコーポレート・ガバナンスを確保するために、意思決定・監督機能と業務執行機能を分離し、執行役員制度を導入しております。経営責任と業務執行責任を明確にし、経営環境の変化に迅速に対応できるようにするため、取締役、執行役員の任期は1年としております。

また、企業の社会的責任を真摯に受け止め、内部統制システムの構築によりグループ全体のコンプライアンス体制並びにリスク管理体制を確立するとともに、「環境・安全・健康」を確保するために環境負荷軽減と環境保全に向けた活動を自主的かつ継続的に行い、循環型社会の形成に貢献する企業集団を目指して取組んでおります。

当社グループは、今後とも、こうした「中期経営計画」への取組みやコーポレート・ガバナンス向上への取組みが、企業価値の向上、ひいては株主共同の利益の向上に資するものと考えております。

 

③基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取
 組み(当社株式の大量買付行為への対応策(買収防衛策))

当社は、上記基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止する取組みとして、平成20年6月26日開催の第88回定時株主総会において「当社株式の大量買付行為への対応策(買収防衛策)」(以下、「本プラン」といいます。)を導入いたしました。その後、平成23年6月28日開催の第91回定時株主総会、平成26年6月25日開催の第94回定時株主総会、及び平成29年6月27日開催の第97回定時株主総会において、必要な範囲で本プランの内容の一部改定を行っております。

本プランは、当社株式等の大量買付行為を行おうとする者が遵守すべきルール(以下、「大量買付ルール」といいます。)を策定するとともに、一定の場合には当社が対抗措置をとることを明らかにし、大量買付行為を行おうとする者に対し、株主及び取締役会による判断のための情報提供と当社取締役会による評価・検討の期間の付与を要請しております。また、大量買付行為を行おうとする者が大量買付ルールを遵守しない場合又は大量買付行為によって当社の企業価値及び株主共同の利益を著しく損なうと判断される場合に限り、当社取締役会は、対抗措置として当社株主に対する新株予約権の無償割当等を決議することができます。なお、本プランの有効期間は、平成32年6月開催予定の第100回定時株主総会の終結の時までとしております。

 

 

④上記取組みが基本方針に沿うものであること、当社の株主の共同の利益を損なうものではないこと、及び当社の
 会社役員の地位の維持を目的とするものではないこと、並びにその理由

上記②の取組みにつきましては、当社の企業価値の向上及び株主共同の利益の実現を直接の目的とするものでありますので、上記①の基本方針の実現に沿うものと考えております。

また、この取組みは当社株主の共同の利益を損なうものではなく、当社役員の地位の維持を目的とするものでもありません。

上記③の取組みにつきましては、当社取締役会が大量買付行為に対する対抗措置の発動を決議するにあたり、その判断の客観性・合理性を担保するための十分な仕組みが確保されているものと考えます。従いまして、上記①の基本方針の実現に沿うものであり、当社株主の共同の利益を損なうものではなく、当社役員の地位の維持を目的とするものではないことは明らかであると考えております。

 

(6) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は9億19百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において研究開発活動の状況に重要な変更はありません。