当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2018年4月1日から2018年6月30日)の世界経済は、欧米を中心に総じて景気回復傾向が続いているものの、米国政権の追加関税に対し、中国や欧州が対抗措置を表明するなど、貿易摩擦の強まりに伴う輸出環境への懸念などから先行き不透明感が強まっています。日本経済は、個人消費の持ち直しなど緩やかな回復基調が持続していますが、日本の発泡プラスチックス業界におきましては、原油価格が当四半期に入り上昇を続け、原燃料価格や物流コストが値上がりする一方で、川下の小売業界ではネット通販の台頭などもあって、価格調整に時間を要する状況となっており、収益面で厳しい経営環境となりました。
このような経営環境のなか、当社グループは2016年度からの3カ年中期経営計画「Make Innovations 60」の最終年度を迎え、「事業ポートフォリオ変革」と「収益構造革新」を進めるべく、施策を着実に推進しております。当第1四半期連結累計期間は、自動車、医療・健康関連を中心に工業分野の伸長は続いていますが、建材・土木関連を中心に生活分野の需要が低調であったことに加え、原燃料価格などの上昇に対し、製品価格の改定が追いつかず、収益が悪化しました。
その結果、当第1四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ12億5千8百万円減少し、1,298億8千9百万円となりました。
当第1四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ3億2千1百万円増加し、653億2千3百万円となりました。
当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ15億7千9百万円減少し、645億6千6百万円となりました。
b.経営成績
当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高が261億2百万円(前年同期比0.3%の減少)、営業利益は4億4千7百万円(前年同期比51.8%の減少)、経常利益は5億1千2百万円(前年同期比49.3%の減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億3千8百万円(前年同期比48.2%の減少)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
①生活分野
生活分野の売上高は147億1千万円(前年同期比4.0%の減少)、セグメント利益は2億7百万円(前年同期比65.0%の減少)となりました。
食品容器関連は電子レンジ加熱に対応した耐熱容器などの需要が引き続き好調となりましたが、建材・土木関連の需要は低調に推移しました。また、関連仕入商品の販売減が前年同期比減収要因となりました。
主力製品では、「エスレンシート」(発泡ポリスチレンシート)は売上数量・金額とも前年同期を上回りましたが、「エスレンビーズ」(発泡性ポリスチレンビーズ)は売上数量・金額とも前年同期を下回りました。売上単価は製品価格の改定により、ともに前年同期を上回りましたが、原燃料価格の上昇に追いつかず、収益が悪化しました。
開発品では、土木関連資材の樹脂製雨水貯留浸透構造部材「アクアロード」に注力しています。「アクアロード」はゲリラ豪雨の冠水対策として、車道の下にも適応可能な部材で、道の駅や宅地造成などに採用されました。雨水貯留の性能に加えて、輸送・保管時の収納性や施工性がよい特長を活かして、国・地方公共団体等に積極的に展開・拡販しています。
②工業分野
工業分野の売上高は113億9千1百万円(前年同期比4.9%の増加)、セグメント利益は4億7千2百万円(前年同期比23.7%の減少)となりました。
家電・IT関連では、「ピオセラン」(ポリスチレン・ポリオレフィン複合樹脂発泡体)などを用いた液晶パネル搬送資材用途において、前年同期に好調であった台湾での需要が一巡となりました。「テクポリマー」(有機微粒子ポリマー)は、液晶パネルなどの光拡散用途や塗料用途において堅調に推移しました。自動車関連では、「ピオセラン」などを用いた部材用途において、グローバルに採用部位が拡大しました。医療・健康関連では、「テクノゲル(ST-gel)」(機能性高分子ゲル)が、低周波治療器用パッドや化粧品用パック材などで好調に推移しました。
5月に米国で開催された世界三大プラスチックス総合展「NPE 2018 The Plastics Show」に出展しました。当社ブースは、「Your Partner for a Better Future(未来(あした)を創るパートナー)」をコンセプトに、様々な素材を基軸に付加価値を創造する技術を活かした新製品を紹介しました。当社ブースでは多数の活発な商談が行われ、当社ブランドの浸透が図れた有意義な展示会となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
現金及び現金同等物の当第1四半期連結会計期間末残高は、前連結会計年度末に比べ1千4百万円減少し、51億3百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前四半期純利益の減少などにより、前年同期に比べ4億7百万円収入が減少し、4億3千2百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出の増加などにより、前年同期に比べ7億2千9百万円支出が増加し、18億4千1百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入れによる収入が増加したことなどにより、前年同期に比べ12億5千4百万円収入が増加し、14億1千7百万円の収入となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、5億1千5百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営に影響を与える主な要因としては、市場動向、資材費動向、海外動向等があります。
市場動向については、景気動向による需要の縮小、他社との競合による需給バランスや価格の変動によって、当社グループの業績及び財政状況に影響を与える可能性があるため、市場における経済状況、需要家や個人消費の動向に影響を受けないよう販売力、開発力、財政体質の強化に努めております。
資材費動向については、当社グループで使用する原材料の価格変動をタイムリーに製品価格に転嫁できなかった場合または自然災害の発生や仕入先の供給が不安定な場合、当社グループの業績及び財政状況に影響を与える可能性があるため、原材料、荷造材料、製造設備等の有利購買に注力しております。
海外動向については、アジア地域をはじめ、米国、中南米、欧州でも生産・販売事業を展開しており、予期しない法律または規制の変更、不利な政治または経済要因、戦争や政情不安等の社会的混乱などにより、当社グループの業績及び財政状況に影響を与える可能性があるため、リスクを最小限にとどめるため情報収集に努めております。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料や仕入商品の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用である。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達については、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当第1四半期連結会計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は215億8千4百万円となっております。また、当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は51億3百万円となっております。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。