第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

 当中間会計期間におけるわが国経済は、雇用や所得環境が改善する中、各種政策の効果もあり景気は緩やかな回復が続いております。一方で、原材料価格の高止まりによる物価上昇や金融資本市場の変動の影響など、先行きには十分留意する必要があります。

 このような状況のもと、政府の方針による防衛予算の増額を背景に、防衛関連市場では需要拡大が期待されております。当社の扱う訓練・救命用の防衛装備品についても、大幅な受注増加こそ見込めないものの、当面は堅調に推移すると思われます。

 以上により、当中間会計期間の売上高は682百万円(前年同期比23.6%増)、営業利益185百万円(同111.9%増)、経常利益188百万円(同105.4%増)、中間純利益130百万円(同96.1%増)となりました。

 セグメントごとの業績は次のとおりであります。

 (火工品事業)

 主力の防衛省向け製品は、防衛予算の増額に伴い前期に比べ受注が増加いたしました。また、比較的収益性の高い民間契約及び化成品分野でのスポット契約の増加が、利益率の大幅な向上に寄与しました。

 以上により、売上高は595百万円(前年同期比27.4%増)、セグメント利益は142百万円(同194.9%増)となりました。

 (賃貸事業)

 売上高は87百万円(前年同期比3.1%増)、セグメント利益は62百万円(同3.3%増)となりました。

 

② 財政状態の状況

 当中間会計期間末における総資産は4,348百万円となり、前事業年度末に比べ38百万円減少しました。これは主に、棚卸資産が388百万円増加した一方で、現金及び預金が336百万円、売掛金が281百万円それぞれ減少したことによるものです。

 当中間会計期間末における負債合計は1,171百万円となり、前事業年度末に比べ166百万円減少しました。これは主に、流動負債のその他が152百万円減少したことによるものです。

 当中間会計期間末における純資産合計は3,177百万円となり、前事業年度末と比べ127百万円増加しました。これは主に、利益剰余金が90百万円、有価証券評価差額金が37百万円増加したことによるものです。

 以上により、自己資本比率は73.1%となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前年同期と比べ52百万円減少して632百万円となりました。

 当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間会計期間における営業活動による資金の減少額は153百万円となりました。これは主に、売上債権の減少294百万円に対し、棚卸資産の増加388百万円によるものです。

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間会計期間における投資活動による資金の減少額は82百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得82百万円によるものです。

 (財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間会計期間における財務活動による資金の減少額は、50百万円となりました。これは主に、配当金の支払39百万円によるものです。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間会計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 (火工品事業)

 当中間会計期間における研究開発活動の金額は5,354千円であります。

 (賃貸事業)

 賃貸事業については、研究開発活動を行っておりません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。