第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。

 

(1)業績の状況

当第1四半期連結累計期間(2018年1月1日~2018年3月31日)における世界経済は、消費、投資、貿易の拡大基調が続き、良好に推移していますが、一方で、保護貿易政策をめぐる各国の対立や、中東や東アジアを中心とする国際的緊張の高まりから、先行き不透明な状況が継続しました。

また、化学業界におきましては、順調な世界経済を背景に引き続き需要が拡大していますが、昨今の原燃料価格の上昇による製造コストアップが、企業収益を圧迫する要因となっています。

当社グループは当連結会計年度より中期経営計画『PROUD 2020』をスタートさせました。初年度にあたり、ありたい姿である「独自の技術に新たな要素を取り込み、持続的に成長するスペシャリティ化学企業」を目指し、『PROUD 2020』で掲げた主要経営戦略の具体的施策を順次実施していくとともに、中長期的な視点に基づく、新たな事業ポートフォリオ構築に取り組んでまいります。

当第1四半期連結累計期間の経営成績につきましては、売上高は前年同期比22,815百万円(18.1%)増149,158百万円、営業利益は516百万円(2.3%)増23,300百万円、経常利益は812百万円(3.7%)増22,891百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は451百万円(3.0%)増15,725百万円となりました。
 なお、当第1四半期連結会計期間において、たな卸資産のうち製品、原材料及び仕掛品の評価方法を先入先出法に統一しており、経営成績の前年比較の説明は、遡及処理後の数値を適用しています。さらに、当第1四半期連結会計期間より有形固定資産の減価償却方法と耐用年数、及び全社共通費の各セグメントへの配賦方法の変更を行いました。
 加えて、当社は、前連結会計年度においてクラリーノ事業を機能材料セグメントに区分していましたが、2018年1月1日付の組織改定に伴い繊維セグメントへ編入しました。当第1四半期連結累計期間の比較及び分析は、変更後のセグメント区分に基づいています。
 また、当社は2018年3月9日付でCalgon Carbon Corporation(以下、Calgon Carbon社)の買収を完了し、当第1四半期連結会計期間より連結対象に含めています。

 

[ビニルアセテート]

当セグメントの売上高は69,184百万円(前年同期比8.3%増)営業利益は15,738百万円(同1.8%減)となりました。各事業とも順調に販売を伸ばしていますが、前述の有形固定資産の減価償却方法と耐用年数、及び全社共通費の配賦方法の変更により、当セグメントの営業利益はマイナスの影響を受けました。

①ポバール樹脂は、昨年より本格稼働を開始した北米工場が寄与し、北米市場で販売が増加したものの、原燃料価格上昇の影響を受けました。光学用ポバールフィルムは販売量が増加しました。また、ディスプレイ市場の拡大とパネルサイズ大型化のニーズに対応するため、倉敷事業所で新設備投資(2019年末稼動予定)を決定しました。水溶性ポバールフィルムは引き続き数量が拡大しました。また、PVBフィルムは販売量が増加しましたが、原燃料価格上昇の影響を受けました。

② EVOH樹脂<エバール>は、食品包装用途、自動車ガソリンタンク用途ともに販売量が拡大し、好調でした。

 

[イソプレン]

当セグメントの売上高は14,626百万円(前年同期比3.4%増)営業利益は4,313百万円(同7.5%減)となりました。

① イソプレン関連では、ファインケミカル、液状ゴムは販売が拡大し堅調に推移したものの、熱可塑性エラストマー<セプトン>は、販売量が減少しました。

② 耐熱性ポリアミド樹脂<ジェネスタ>は、自動車用途、コネクタ用途、LED反射板用途のいずれも販売が拡大しました。

 

 

[機能材料]

当セグメントの売上高は31,237百万円前年同期比120.1%増営業利益は2,502百万円(同14.9%増となりました。なお、当第1四半期連結会計期間より、Calgon Carbon社の業績を含んでいます。

① メタクリルは、好市況が継続しましたが、樹脂の一部用途が低調でした。

② メディカルは、歯科材料のジルコニア系製品の拡充が寄与し、好調でした。

③ カルゴン・カーボンは販売が順調に推移しましたが、炭素材料は汎用用途の販売量が減少しました。

 

[繊維]

人工皮革<クラリーノ>は、スポーツシューズ向け出荷が減少し、低調に推移しました。また、ビニロンは一部用途での出荷時期ずれによる数量減に加え、原燃料価格上昇の影響を受けました。生活資材は総じて順調に推移した結果、当セグメントの売上高は16,665百万円(前年同期比5.6%減)営業利益は934百万円(同49.7%減)となりました。

 

[トレーディング]

繊維関連事業のテキスタイルは衣料分野のスポーツ用途及びユニフォーム用途が堅調に推移し、海外縫製事業も販売が拡大しました。また、樹脂・化成品関連事業は輸出を中心に順調であった結果、売上高は32,454百万円(前年同期比2.0%増)営業利益は1,126百万円(同11.6%増)となりました。

 

[その他]

その他事業は、売上高は12,776百万円(前年同期比9.3%増)、営業利益は新事業の研究開発費の増加などが影響し、295百万円(同68.1%減)となりました。

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(3)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は4,868百万円です。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(4)主要な設備

当第1四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設計画は次のとおりです。

会社名
事業所名

セグメント
の名称

設備の内容

投資予定金額

資金調達
方法

着手及び完了予定年月

完成後の
増加能力

総額

既支払額

着手

完了

株式会社クラレ

 倉敷事業所

(岡山県倉敷市)

ビニルアセテート

光学用ポバールフィルム
生産設備増強

12,280

(百万円)

 16

(百万円)

自己資金

2018年
1月

2019年
12月

3,200万
㎡/年