当第1四半期連結累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2021年4月1日~2021年6月30日)の世界経済は、先進国を中心としたワクチン接種の普及や各国の財政・金融政策が下支えし、全体として回復基調が続きました。しかしながら、発展途上地域では産業別の回復モメンタムはfragileであり、また、半導体不足に代表されるグローバルなサプライチェーンの混乱やアジア地域での輸出船腹の確保難等が回復の足枷となっています。コロナパンデミックスは世界各国で変異型の感染再拡大がみられることから、世界経済の先行きはますます不透明となっています。
このような状況のなか、当社グループの当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高は164,106百万円(前年同四半期連結累計期間(以下、前年同期)比29.6%増)、営業利益は11,848百万円(前年同期比483.9%増)、経常利益は10,765百万円(前年同期比1,207.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7,757百万円(前年同期比1,674.9%増)となりました。
海外市場を中心に先端事業・コア事業ともに強いモメンタムを継続しています。
四半期として、売上高は過去最高を更新し、営業利益は前年度の第3四半期連結会計期間、第4四半期連結会計期間をさらに上回りました。新型コロナウイルス感染拡大による世界経済の大停滞に直面した前年同期に比べ、すべての事業セグメントで増収増益となりました。
2022年3月期 第1四半期 連結業績 (単位:百万円)
(注)2021年5月13日公表の連結業績予想に対する進捗率
第1四半期 セグメント別売上高・営業利益 (単位:百万円)
各セグメントの状況は、次のとおりであります。
① Material Solutions Unit
当セグメントの売上高は69,967百万円と前年同期と比べ21,073百万円(43.1%増)の増収となり、営業利益は9,311百万円と前年同期と比べ6,455百万円(226.1%増)の増益となりました。
Vinyls and Chlor-Alkaliは、塩化ビニル樹脂はアジア市場の活発な需要が継続し、衛生用手袋向けペーストの販売も堅調となりました。
Performance Polymersのモディファイヤーは、アジアの非塩ビ用途(自動車、パソコン・家電向け)、欧米の建材用途・DIY用途の需要が着実に拡大しています。
変成シリコーンポリマーは、欧米の需要が順調に拡大しています。中国・アジアでも建築用途・工業用途における拡販が加速しています。
生分解性ポリマー「Green Planet」は、飲料メーカーやコンビニエンスストア等での採用が一層拡大し、世界中のブランドホルダーとの共同開発に注力しています。
② Quality of Life Solutions Unit
当セグメントの売上高は40,856百万円と前年同期と比べ11,117百万円(37.4%増)の増収となり、営業利益は4,586百万円と前年同期と比べ3,350百万円(270.9%増)の増益となりました。
Foam & Residential Techsのスチレン系発泡樹脂、押出し発泡ボードは、国内需要が回復していますが、原材料高騰の影響を受けました。発泡ポリオレフィンは、自動車向けの需要の回復が遅れています。
PV & Energy managementは、高効率太陽電池の販売が着実に増加しています。カーボンニュートラルに向けた民生用の太陽光発電の実装拡大に注力するとともに次世代型太陽電池の開発を加速させています。
E & I Technologyは、スマホ向けピクシオや有機ELディスプレイ用ワニス等のポリイミド製品、新常態下で需要が伸びている大型TV向けのアクリルフィルム用樹脂の販売が好調に推移しています。
Performance Fibersは、アフリカ向け頭髪製品の需要が活発化し、販売が順調に推移しています。
③ Health Care Solutions Unit
当セグメントの売上高は13,220百万円と前年同期と比べ1,521百万円(13.0%増)の増収となり、営業利益は2,310百万円と前年同期と比べ11百万円(0.5%増)の増益となりました。
Medicalは、コロナ禍を背景とした治療頻度の減少が続くなか、ASO治療用の新血液浄化器は市場の評価が高く、販売数量が順調に増加しています。脳動脈瘤塞栓コイルなどカテーテルは、海外向けを中心に着実に販売が拡大しました。
Pharmaは、低分子医薬品ではAPIの販売が順調に増加しました。バイオ医薬品では、カネカユーロジェンテックの増設ラインで新製品向けの受注が進んでいます。検査試薬の販売も拡大し、今後コロナワクチン中間体の受託製造が本格化する見通しです。
④ Nutrition Solutions Unit
当セグメントの売上高は39,753百万円と前年同期と比べ3,814百万円(10.6%増)の増収となり、営業利益は1,429百万円と前年同期と比べ602百万円(72.9%増)の増益となりました。
Supplemental Nutritionは、欧米消費者の「免疫力アップ」意識の高まりを背景に、還元型コエンザイムQ10の販売が好調に推移しています。乳酸菌は、米国での販売基盤を強化し、拡販に繋がっています。
Foods & Agrisは、国内の製パン市場が緩やかな回復基調となるなか、油脂原料の大幅上昇の影響を受けました。高付加価値品の拡販に注力しています。「別海ウェルネスファーム」が稼働し、サステナブル社会への貢献や本物志向の乳製品の品揃え強化を加速させます。
⑤ その他
当セグメントの売上高は308百万円と前年同期比65百万円(17.5%減)の減収となり、営業利益は177百万円と前年同期比71百万円(28.6%減)の減益となりました。
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、棚卸資産の増加等により前連結会計年度末に比べて7,164百万円増の674,594百万円となりました。負債は、買掛金の増加等により2,043百万円増の288,432百万円となりました。また、純資産は、利益剰余金の増加等により5,121百万円増の386,162百万円となりました。この結果、自己資本比率は53.6%となりました。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの「経営方針、経営環境及び対処すべき課題」については、重要な変更又は新たな発生はありません。
(3) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は7,192百万円であります。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。