当第2四半期連結累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
世界経済の状況
当第2四半期連結累計期間(2021年4月1日~2021年9月30日)の世界経済は、新型コロナ感染の再拡大により不透明な局面が続いたなかで、経済活動は着実に活発化し、各国の経済政策・金融緩和の下支えもあり回復基調となりました。しかしながら、半導体部品や資材不足による、自動車、住宅などの供給遅れ、ロジスティクスの混乱や原材料・エネルギー価格の高騰など不透明な事業環境が続いています。
当社グループの業績
このような状況のなか、当社グループの当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は330,267百万円(前年同四半期連結累計期間(以下、前年同期)比23.8%増)、営業利益は23,015百万円(前年同期比227.2%増)、経常利益は20,891百万円(前年同期比420.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は14,766百万円(前年同期比496.2%増)となりました。
2022年3月期 第2四半期 連結業績 (単位:百万円)
セグメント別売上高・営業利益 (単位:百万円)
第2四半期連結会計期間(2021年7月1日~2021年9月30日)は、売上高が過去最高を更新し、営業利益は100億円を超える高水準で推移しています。また第2四半期連結累計期間では、すべての事業セグメントで増収増益となりました。
先端事業群においては、新型コロナウイルスの感染が再拡大するなか、Health Care SUはバイオロジクスの能力増強設備の生産スタートやPCR検査キット・検査試薬の販売拡大、血液浄化新製品の上市が寄与し、事業業績は着実に進捗しました。E & I Technologyはリモートワークが拡大するなか、スマホ、PC向けポリイミド製品、大型TV向けアクリルフィルム用樹脂の販売が伸長しました。また、カーボンニュートラルに向けた環境負荷低減への取り組みが急速に進展し、当社のユニークな技術による太陽電池のニーズが高まっています。一方、コア事業では、原材料価格が高騰するなか、グローバル拠点網を活かして海外需要を着実に取り込み、Performance Polymersのモディファイヤー、変成シリコーンポリマー、Performance Fibersなどで収益基盤を強化しました。ポートフォリオの変革は着実に進んでいます。
※ コア事業(Core) … Vinyls and Chlor-Alkali, Performance Polymers, Foam & Residential Techs, Performance Fibers, Foods
先端事業(Leading Edge)… E & I Technology, Pharma, Medical, Supplemental Nutrition, Agris, PV & Energy management
各セグメントの状況は、次のとおりであります。
① Material Solutions Unit
当セグメントの売上高は140,889百万円と前年同期と比べ36,407百万円(34.8%増)の増収となり、営業利益は17,964百万円と前年同期と比べ10,589百万円(143.6%増)の増益となりました。
Vinyls and Chlor-Alkaliは、塩化ビニル樹脂でアジア市場の旺盛な需要が続き、苛性ソーダは海外市況が上昇しました。
Performance Polymersのモディファイヤーは、欧米建築用途の需要好調に加え、非塩ビ用途(自動車、PC・家電向け)が世界的に拡大しています。
変成シリコーンポリマーは、ニューフロンティアアジアの拡販が加速しています。欧米を含むグローバルな全体需要が順調に拡大を続けています。更なる能力増強を検討してまいります。
生分解性ポリマー「Green Planet」は、新しい採用の拡大が続いています。引き合いが活発化するなか環境負荷低減に関心が高い世界中のブランドホルダーとの大型共同開発が進展しています。本格的な生産能力増強に向けて設備計画の詰めを急いでいます。
② Quality of Life Solutions Unit
当セグメントの売上高は82,735百万円と前年同期と比べ19,071百万円(30.0%増)の増収となり、営業利益は9,324百万円と前年同期と比べ5,394百万円(137.3%増)の増益となりました。
Foam & Residential Techsのスチレン系発泡樹脂、押出し発泡ボードは、販売は堅調に推移しましたが、原材料高騰の影響を受けました。発泡ポリオレフィンは、自動車向け需要回復が遅れています。
PV & Energy managementは、「脱炭素社会に向けた住宅・建築物における省エネ対策等のあり方・進め方」が8月に政府公表され、再生可能エネルギーの普及促進が活発になるなか太陽光発電の実装拡大に弾みが付いています。当社の高効率太陽電池の戸建て・集合住宅向けの販売拡大が加速しています。
E & I Technologyは、スマートフォンや有機ELディスプレイ用のポリイミド製品、大型TV向けのアクリルフィルム用樹脂の販売が好調に推移しています。
Performance Fibersは、アフリカ向け頭髪製品の旺盛な需要が続くとともに、難燃資材向けの販売も堅調に推移しています。
③ Health Care Solutions Unit
当セグメントの売上高は26,617百万円と前年同期と比べ2,163百万円(8.8%増)の増収となり、営業利益は5,252百万円と前年同期と比べ281百万円(5.7%増)の増益となりました。
Medicalは、新規投入したASO治療用の血液浄化器の販売が大幅に増加しました。カテーテルは脳動脈瘤塞栓コイルなど、海外向けを中心に販売が拡大しました。新たにコロナウイルス変異株PCR検査キットを販売しました。コロナ感染拡大防止に貢献してまいります。
Pharmaは、バイオ医薬品では、カネカユーロジェンテックの増設ラインでのコロナワクチンの受託製造がスタートし、研究試薬・検査診断サービスが好調に推移しています。低分子医薬品はAPI案件が順調に進展しました。
④ Nutrition Solutions Unit
当セグメントの売上高は79,479百万円と前年同期と比べ5,980百万円(8.1%増)の増収となり、営業利益は2,085百万円と前年同期と比べ653百万円(45.6%増)の増益となりました。
Supplemental Nutritionは、「免疫力アップ」意識の高まりを背景に、還元型コエンザイムQ10の販売が好調に推移しました。国内でも「わたしのチカラ」還元型コエンザイムQ10配合シリーズが[一過性のストレスを感じている方の睡眠の質の向上][一過性のストレスの軽減][お口の潤い]など新たな機能性表示を取得しました。商品のラインナップを強化しています。
Foods & Agrisは、需要が回復してきていますが、油脂原料価格の大幅な上昇の影響を受けています。リニューアルした「ベルギーヨーグルト ピュアナチュール」など高付加価値品を拡販し、収益性の向上に努めています。「別海ウェルネスファーム」牧場では搾乳を開始しました。有機酪農を通じサステナブル社会への貢献や本物志向の乳製品の品揃え強化を加速させます。
⑤ その他
当セグメントの売上高は545百万円と前年同期と比べ70百万円(11.4%減)の減収となり、営業利益は251百万円と前年同期と比べ90百万円(26.4%減)の減益となりました。
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、棚卸資産の増加等により、前連結会計年度末に比べ19,105百万円増の686,534百万円となりました。負債は、買掛金の増加等により3,421百万円増の289,811百万円となりました。また、純資産は、その他有価証券評価差額金の増加等により15,683百万円増の396,723百万円となりました。この結果、自己資本比率は54.2%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ8百万円増加し、46,368百万円となりました。
区分毎の概況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、20,102百万円の収入(前年同期比8,090百万円減)となりました。税金等調整前四半期純利益20,891百万円、減価償却費18,875百万円、仕入債務の増加額5,810百万円等による資金の増加と、売上債権の増加額4,604百万円、棚卸資産の増加額13,712百万円等による資金の減少がその主な内容であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、16,908百万円の支出(前年同期比5,857百万円減)となりました。有形固定資産の取得による支出16,893百万円等がその主な内容であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、3,603百万円の支出(前年同期比576百万円増)となりました。配当金の支払3,261百万円等による資金の減少がその主な内容であります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの「経営方針、経営環境及び対処すべき課題」については、重要な変更又は新たな発生はありません。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は14,401百万円であります。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。