第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当社グループが当四半期報告書提出日現在において合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の結果とは様々な要因により大きく異なる可能性があります。

(1)業績の状況

注:以下、「実質」とは為替変動の影響を除く増減率を表示しています。

 

売上高

営業利益

営業利益率

税引前

四半期

利益

四半期

利益

親会社の

所有者に帰属する

四半期利益

基本的

1株当たり

四半期利益

 

(億円)

(億円)

(%)

(億円)

(億円)

(億円)

(円)

2018年12月期

第2四半期累計期間

7,290

908

12.4

899

635

628

127.76

2017年12月期

第2四半期累計期間

7,173

874

12.2

867

569

565

114.56

増減率

1.6%

実質1.0%

3.9%

-

3.7%

11.5%

11.2%

11.5%

 

社グループの主要市場である日本のトイレタリー(化粧品を除くコンシューマープロダクツ)及び化粧品市場は、小売店の販売実績や消費者購入調査データによると、2018年1月から6月において、堅調に推移しました。いずれの市場も、Eコマースチャネルの構成がさらに高まり、インバウンド需要も伸長しました。またトイレタリー商品の平均単価は、前年同期に対して1ポイント上昇しました。

売上高は、前年同期に対して1.6%増の7,290億円(実質1.0%増)となりました。営業利益は908億円(対前年同期34億円増)となり、税引前四半期利益は899億円(対前年同期32億円増)となりました。四半期利益は635億円(対前年同期65億円増)となりました。全体的には激しい市場競争の中、想定通りに進捗しました。

なお、2018年4月27日開催の取締役会において、資本効率の向上と株主への一層の利益還元のため、自己株式の取得を決議し、総額500億円の自己株式を取得しました。

 

当第2四半期の海外連結子会社等の財務諸表項目(収益及び費用)の主な為替の換算レートは、次のとおりです。

 

 

第1四半期

1-3月

第2四半期

4-6月

米ドル

108.44円[113.71円]

109.08円[111.13円]

ユーロ

133.23円[121.13円]

130.09円[122.28円]

中国元

 17.04円[ 16.50円]

 17.11円[ 16.19円]

注:[ ]内は前年同期の換算レート

 

〔セグメント別の概況〕

第1四半期より以下の変更を行っています(参照21ページ 第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表に関する注記事項 5.セグメント情報)。

1.ビューティケア事業を化粧品事業とスキンケア・ヘアケア事業に区分し、従来4区分としていた報告セグメントを5区分に変更しています。

2.従来、スキンケア・ヘアケア製品に分類していた乾燥性敏感肌ケア「キュレル」を化粧品事業に、ヒューマンヘルスケア事業に分類していたメンズプロダクツ「サクセス」をスキンケア・ヘアケア事業に組み入れたことにより、前年同期の売上高及び営業利益を組み替えて表示しています。

3.日本のコンシューマープロダクツ事業の販売組織を再編したため、前年同期の営業利益を組み替えて表示しています。

セグメントの業績

 

売上高

営業利益

第2四半期累計期間

増減率

第2四半期累計期間

増 減

(億円)

2017年

12月期

(億円)

2018年

12月期

(億円)

(%)

実質

(%)

2017年

12月期

2018年

12月期

(億円)

利益率(%)

(億円)

利益率(%)

 

化粧品事業

1,236

1,282

3.7

3.0

(2)

(0.2)

73

5.7

75

 

スキンケア・ヘアケア事業

1,668

1,708

2.4

2.2

256

15.3

226

13.3

(29)

 

ヒューマンヘルスケア事業

1,399

1,363

(2.6)

(3.1)

179

12.8

181

13.3

2

 

ファブリック&ホームケア事業

1,523

1,531

0.6

0.5

291

19.1

277

18.1

(14)

コンシューマープロダクツ事業計

5,826

5,884

1.0

0.6

724

12.4

757

12.9

33

ケミカル事業

1,525

1,587

4.1

2.5

146

9.6

148

9.3

2

小   計

7,351

7,470

1.6

1.0

869

-

904

-

35

セグメント間消去又は調整

(178)

(180)

-

-

4

-

3

-

(1)

合   計

7,173

7,290

1.6

1.0

874

12.2

908

12.4

34

 

販売実績

(億円、増減率%)

第2四半期累計期間

日 本

アジア

米 州

欧 州

合 計

 

化粧品事業

2017年

1,013

120

28

74

1,236

2018年

997

173

28

84

1,282

増減率

(1.7)

43.6

0.7

12.8

3.7

実質

(1.7)

40.2

4.1

5.7

3.0

スキンケア・ヘアケア事業

2017年

942

145

365

215

1,668

2018年

962

152

372

223

1,708

増減率

2.1

4.9

1.8

3.3

2.4

実質

2.1

4.9

5.0

(4.2)

2.2

ヒューマンヘルスケア事業

2017年

899

501

0

-

1,399

2018年

866

496

0

-

1,363

増減率

(3.6)

(1.0)

608.5

-

(2.6)

実質

(3.6)

(2.3)

617.2

-

(3.1)

ファブリック&ホームケア事業

2017年

1,324

188

10

-

1,523

2018年

1,323

199

9

-

1,531

増減率

(0.1)

5.8

(12.2)

-

0.6

実質

(0.1)

4.9

(11.4)

-

0.5

コンシューマープロダクツ事業

2017年

4,179

954

404

290

5,826

2018年

4,148

1,020

410

306

5,884

増減率

(0.7)

6.9

1.5

5.7

1.0

実質

(0.7)

5.6

4.6

(1.7)

0.6

ケミカル事業

2017年

605

335

268

317

1,525

2018年

615

348

276

348

1,587

増減率

1.6

3.9

2.8

9.9

4.1

実質

1.6

2.3

5.9

1.6

2.5

セグメント間売上高の消去

2017年

(153)

(17)

(0)

(7)

(178)

2018年

(155)

(16)

(0)

(8)

(180)

売上高

2017年

4,630

1,272

671

599

7,173

2018年

4,608

1,351

685

647

7,290

増減率

(0.5)

6.2

2.0

7.9

1.6

実質

(0.5)

4.8

5.2

0.1

1.0

注:コンシューマープロダクツ事業は、外部顧客への売上高を記載しており、ケミカル事業では、コンシューマープロダクツ事業に対する売上高を含めています。地域別の売上高は、販売元の所在地に基づき分類しています。

 

売上高に占める海外に所在する顧客への売上高の割合は、前年同期の38.2%から39.6%となりました。

コンシューマープロダクツ事業

売上高は、前年同期に対して1.0%増の5,884億円(実質0.6%増)となりました。

日本では、消費者の購買行動や価値観の変化に対応したマーケティング活動に取り組んだほか、提案型販売活動やEコマース等の成長著しい販売チャネルの強化も行いました。しかし、厳しい競争環境が続き、売上高は、前年同期に対して0.7%減の4,148億円となりました。

アジアでは順調に伸長し、売上高は6.9%増の1,020億円(実質5.6%増)となりました。

米州の売上高は、1.5%増の410億円(実質4.6%増)となり、欧州の売上高は、5.7%増の306億円(実質1.7%減)となりました。

営業利益は、757億円(対前年同期33億円増)となりました。

 

当社は、〔化粧品事業〕、〔スキンケア・ヘアケア事業〕、〔ヒューマンヘルスケア事業〕、〔ファブリック&ホームケア事業〕を総称して、コンシューマープロダクツ事業としています。

 

化粧品事業

売上高は、前年同期に対し3.7%増の1,282億円(実質3.0%増)となりました。

デパートチャネルで展開しているカウンセリング化粧品の「SUQQU」や「RMK」、セルフ化粧品では、低刺激で和漢植物エキスを配合した「フリープラス」、乾燥性敏感肌ケア「キュレル」の売り上げは、好調に推移しました。日本の中価格帯化粧品は市場が縮小しており、売り上げは前年同期を下回りました。また好調なアジアでは、中国を中心に売り上げは、大きく伸長しました。課題である日本の中価格帯及び高価格帯化粧品については、構造改革を着実に進めながら、2018年5月に発表した新たな成長戦略を本格的に実行していきます。

営業利益は、好調なブランドやアジア事業の増収効果等により、73億円(対前年同期75億円増)と大きく改善しました。

 

スキンケア・ヘアケア事業

売上高は、前年同期に対し2.4%増の1,708億円(実質2.2%増)となりました。

スキンケア製品では、日本、アジアで「ビオレ」が順調に売り上げを伸ばしました。米州では、「ビオレ」は競合品の激しい攻勢を受けましたが、ハンド&ボディローションの「ジャーゲンズ」は好調に推移しました。

ヘアケア製品では、日本で、高付加価値の次世代型の白髪ケア「Rerise(リライズ)」ブランドを立ち上げ、好調に推移しています。シャンプー・リンスは、日本や欧州で厳しい競争環境の中、売り上げは前年同期を下回りました。また2018年1月に、ヘアサロン向けブランド「Oribe(オリベ)」を所有するOribe Hair Care, LLC(米国)の買収を完了し、連結子会社になりました。

営業利益は、欧米での競争激化が影響し、226億円(対前年同期29億円減)となりました。

 

〔ヒューマンヘルスケア事業〕

売上高は、前年同期に対して2.6%減の1,363億円(実質3.1%減)となりました。

ベビー用紙おむつ「メリーズ」は、競合との競争環境の激化の中で高付加価値化に取り組みましたが、昨年の中国での初期出荷の影響もあり、売り上げは前年同期に比べて減少しました。インドネシアでは、中間所得層向けの現地生産品が順調に売り上げを伸ばしています。

生理用品「ロリエ」は、日本、アジアで高付加価値品が好調に推移し、売り上げを伸ばしました。大人用おむつは、日本で、下着らしさにこだわった超薄型紙パンツの「リリーフ まるで下着」が、順調に伸長しました。

パーソナルヘルス製品の売り上げは、堅調に推移しています。

フード&ビバレッジ製品では、収益構造を立て直すために、販売チャネルを絞る等の改革を進め、徐々にその成果が出始めました。

営業利益は、減価償却費の増加や為替変動の影響等がありましたが、生理用品の増収効果等により、181億円(対前年同期2億円増)となりました。

 

〔ファブリック&ホームケア事業〕

売上高は、前年同期に対して0.6%増の1,531億円(実質0.5%増)となりました。

ファブリックケア製品は、日本で競合との厳しい競争環境の中、売り上げは、ほぼ前年並みに推移しました。衣料用洗剤「アタック」は、「洗たく水を抗菌水に変える」という価値伝達の強化を図り、柔軟仕上げ剤では、防臭効果の高い「ハミングファイン」を改良しました。

ホームケア製品は、日本では、台所用洗剤や住居用洗剤等で、売り上げは堅調に推移しました。

アジアではタイ等で高付加価値品の投入と店頭展開の強化を進め、売り上げは順調に推移しました。

営業利益は、石化原料等の価格上昇、有形固定資産の除却損の影響等により、277億円(対前年同期14億円減)となりました。

ケミカル事業

売上高は、前年同期に対して4.1%増の1,587億円(実質2.5%増)となりました。

油脂製品では、海外での需要が堅調なこと等により売り上げは伸長しました。機能材料製品では、インフラ関連分野の市況が回復基調にあることもあり、売り上げを伸ばしました。スペシャルティケミカルズ製品では、トナー・トナーバインダーは顧客の需要減の影響を受けたものの、昨年4月から連結子会社となった欧州のインク事業会社の貢献により売り上げは伸長しました。

営業利益は、海外での油脂製品の伸長と高付加価値化により、148億円(対前年同期2億円増)となりました。

 

(2)資産、負債及び資本の状況

(連結財政状態)

 

 

 

 

前連結会計年度末

当第2四半期

連結会計期間末

増 減

資産合計(億円)

14,274

13,588

(685)

負債合計(億円)

6,080

5,662

(418)

資本合計(億円)

8,194

7,927

(267)

親会社所有者帰属持分比率

56.5%

57.4%

-

1株当たり親会社所有者帰属持分(円)

1,636.41

1,603.37

(33.04)

社債及び借入金(億円)

1,206

1,206

(0)

 

資産合計は、前連結会計年度末に比べ685億円減少し、1兆3,588億円となりました。主な増加は、棚卸資産104億円、のれん234億円、無形資産174億円であり、主な減少は、現金及び現金同等物1,051億円、営業債権及びその他の債権120億円です。

負債合計は、前連結会計年度末に比べ418億円減少し、5,662億円となりました。主な減少は、営業債務及びその他の債務126億円、未払法人所得税等83億円、その他の流動負債178億円です。

資本合計は、前連結会計年度末に比べ267億円減少し、7,927億円となりました。主な増加は、四半期利益635億円であり、主な減少は、市場買付けによる自己株式の取得500億円、在外営業活動体の換算差額121億円、配当金281億円です。

なお、親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末の56.5%から57.4%となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

(連結キャッシュ・フローの状況)

 

 

 

 

第2四半期連結累計期間

増 減

2017年12月期

2018年12月期

 

(億円)

(億円)

(億円)

営業活動によるキャッシュ・フロー

661

642

(19)

投資活動によるキャッシュ・フロー

(508)

(853)

(344)

フリー・キャッシュ・フロー(営業活動+投資活動)

153

(211)

(363)

財務活動によるキャッシュ・フロー

(261)

(790)

(529)

 

営業活動によるキャッシュ・フローは、642億円となりました。主な増加は、税引前四半期利益899億円、減価償却費及び償却費295億円、主な減少は、棚卸資産の増減額120億円、未払費用を含むその他102億円、法人所得税等の支払額359億円です。

投資活動によるキャッシュ・フローは、△853億円となりました。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出402億円、企業結合による支出442億円です。

営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローは、△211億円となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、△790億円となりました。主な内訳は、自己株式の取得による支出500億円、非支配持分への支払いを含めた支払配当金280億円です。なお、2018年6月に社債の発行と償還を行い、その内訳は、社債の発行による収入249億円、社債の償還による支出249億円です。

当第2四半期末の現金及び現金同等物の残高は、為替変動による影響を含めて前連結会計年度末に比べ1,051億円減少し、2,379億円となりました。

 

(4)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における研究開発費は、289億円であります。