第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

当中間連結会計期間(自 2024年1月1日 至 2024年6月30日)における世界経済は、不安定な国際情勢の中で、資源価格の高騰や世界的な金融引き締め政策が継続し、先行きが不透明な状況となっております。また、わが国経済は、株価上昇やインバウンド消費の持ち直しなど景気は緩やかな回復基調となっておりますが、急激な円安の進行による物価の上昇や、長期金利の上昇が進む中で、不安定な経営環境となっております。

このような中、当社グループは企業パーパス「Activate Your Life」(ステークホルダーとともに、無限に広がる界面カガクのチカラで様々な社会課題を解決し、より豊かな暮らしや輝く未来に貢献すること)に基づき、中長期成長ビジョンとして『世界中のお客様から最も信頼されるイノベーション・カンパニー』を掲げております。当パーパス、ビジョンのもと3か年中期経営計画『INNOVATION25』(2023-2025)を策定し、現在、中期経営計画の5大戦略である「事業構造の大転換」「メリハリのある投資」「生産性改革」「サステナブル経営の推進」「大家族主義の進化」の推進に取り組んでいるところであります。

今後も激変していく経営環境をビジネスチャンスへと昇華し、社会からますます必要とされる価値を提供する事業に注力し永続的成長を目指してまいります。

 

当中間連結会計期間の売上高は26,044百万円(前年同期比7.1%増)、営業利益1,626百万円(前年同期比275.8%増)、経常利益2,007百万円(前年同期比161.8%増)、親会社株主に帰属する中間純利益1,217百万円(前年同期比327.0%増)となりました。

 

セグメントの業績は次のとおりであります。なお、文中の各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおりません。

 

(化学品事業)

売上高は19,186百万円(前年同期比11.8%増)、セグメント利益は1,856百万円(前年同期比317.5%増)となりました。

フッ素フリー系撥水剤や繊維加工工程合理化薬剤といった高付加価値EHD(Environment/環境、Health/健康・衛生、Digital/先端材料)関連売上の伸長及び新規ビジネス獲得に加え、繊維市場における欧米アパレルの在庫調整、中国におけるコロナ急拡大に伴う稼働率低下からの一部回復、価格改定・原料コストダウンによる収益力向上、更に、為替の影響もあり、増収増益となりました。

 

(化粧品事業)

売上高は6,707百万円(前年同期比1.7%減)、セグメント利益は675百万円(前年同期比20.6%減)となりました。

当社デミコスメティクスにおきましては、新商品を含めた注力商品は販売増となりましたが、引き続き美容サロンの来店客数減による市況悪化の影響を受け既存品の販売減が大きく、また連結子会社の山田製薬株式会社における大口受託案件も販売減となりました。

一方、連結子会社のDEMI KOREA CO.,LTD.における販売は好調に推移し、山田製薬株式会社におけるその他受託案件も堅調に推移いたしましたが、化粧品事業全体としては減収となりました。

また、減収による影響に加えて、販売関連費用の増加や在庫変動の影響を受けた事で減益となりました。

 

(その他)

売上高は150百万円(前年同期比53.4%減)、セグメント損失は9百万円(前年同期はセグメント利益58百万円)となりました。

 

②財政状態に関する説明

(資産)

当中間連結会計期間末の資産合計につきましては、前連結会計年度末に比べ、2,471百万円増加し59,390百万円となりました。この主な要因は、現金及び預金が869百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が986百万円、原材料及び貯蔵品が443百万円増加したことによるものであります。

 

(負債)

当中間連結会計期間末の負債合計につきましては、前連結会計年度末に比べ、162百万円減少し23,934百万円となりました。この主な要因は、支払手形及び買掛金が479百万円増加し、1年以内返済予定の長期借入金が550百万円減少したことによるものであります。

 

(純資産)

当中間連結会計期間末の純資産合計につきましては、前連結会計年度末に比べ、2,633百万円増加し35,455百万円となりました。この主な要因は、利益剰余金が964百万円、為替換算調整勘定が1,577百万円増加したことによるものであります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度に比べ35百万円減少し、7,942百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られたキャッシュ・フローは2,175百万円となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益2,007百万円及び減価償却費1,087百万円等の収入と、売上債権の増加額463百万円による資金の減少、法人税等の支払額390百万円の支出によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用したキャッシュ・フローは1,512百万円となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入375百万円等の収入と、定期預金の預入による支出1,230百万円及び有形固定資産の取得による支出601百万円の支出によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用したキャッシュ・フローは1,299百万円となりました。これは主に、借入金の返済による支出(純額)734百万円、配当金の支払252百万円によるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,223百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社グループの運転資金・設備投資資金については、営業活動から獲得する自己資金及び金融機関からの借入による調達を基本としております。

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。