文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び当社の連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善を背景に緩やかな回復基調が継続しましたが、米国の政策運営や中東・東アジアにおける地政学的リスク等の懸念材料を受け、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループの連結業績につきましては、国内塗料事業は、工業用分野における活発な需要に支えられ、増収増益となりました。海外塗料事業は、北中米市場における自動車部品分野の堅調な需要を受け、増収増益となりました。照明機器事業は、業務用LED照明分野の需要が堅調に推移し、増収増益となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は365億8千7百万円(前年同四半期比 2.0%増)、営業利益は32億8千9百万円(同 3億2千5百万円増)、経常利益は31億1千9百万円(同 1億9千8百万円増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は24億4千1百万円(同 5億5千7百万円増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
[国内塗料事業]
主力の構造物分野では、インフラ市場を中心にシェア拡大に努め、売上は前年並みの水準となりました。工業用分野では高付加価値品の拡販継続や工作機械分野の需要拡大により、好調に推移しました。当セグメント全体の業績としては、増収増益となりました。
この結果、売上高は267億9千9百万円(前年同四半期比 1.1%増)、営業利益は18億2千2百万円(同 9千2百万円増)となりました。
[海外塗料事業]
北中米市場では、自動車生産台数の増加を背景に、自動車部品分野における販売が好調に推移しました。東南アジア市場及び中国市場では、自動車部品分野における販売は低調に推移しましたが、構造物分野の出荷が増加しました。当セグメント全体の業績としては、増収増益となりました。
この結果、売上高は38億4千5百万円(前年同四半期比 7.7%増)、営業利益は7億2千3百万円(同 8千2百万円増)となりました。
[照明機器事業]
業務用LED照明分野の需要が堅調に推移したことに加え、工事受注高が回復基調に転じたことで、蛍光灯分野における市場縮小の影響を補い、増収増益となりました。
この結果、売上高は44億9百万円(前年同四半期比 3.7%増)、営業利益は4億4千2百万円(同 5千3百万円増)となりました。
[蛍光色材事業]
主要市場である海外向け蛍光顔料市場の低迷や価格競争の激化により減収となりましたが、国内向けの高付加価値品の需要が堅調に推移し、増益となりました。
この結果、売上高は6億4千2百万円(前年同四半期比 9.6%減)、営業利益は7千1百万円(同 9百万円増)となりました。
[その他事業]
売上高は8億9千1百万円(前年同四半期比 5.4%増)、営業利益は9千8百万円(同 5千1百万円増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、41億9千1百万円となり、前連結会計年度末と比較して8億6千7百万円の増加となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動により得られた資金は、21億9百万円(前年同四半期は23億1千5百万円の収入)となりました。これは税金等調整前四半期純利益、減価償却費、仕入債務の増加、たな卸資産の減少等の収入と、法人税等の支払、退職給付に係る資産の増加、売上債権の増加等の支出を主因とするものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動により得られた資金は、2億6千7百万円(前年同四半期は3億9千5百万円の支出)となりました。これは投資有価証券の売却、定期預金の払戻等による収入と、有形固定資産の取得等の支出を主因とするものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動により使用した資金は、21億9千3百万円(前年同四半期は14億1千4百万円の支出)となりました。これは短期借入金による調達等の収入と、長期借入金の返済、リース債務の支払、配当金の支払、自己株式の取得等の支出を主因とするものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。
1.当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針(以下、「基本方針」といいます。)
当社は、金融商品取引所に株式を上場している者として、市場における当社株式の自由な取引を尊重し、特定の者による当社株式の大規模買付行為であっても、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものである限り、これを一概に否定するものではありません。また、最終的には株式の大規模買付提案に応じるかどうかは株主の皆様の決定に委ねられるべきだと考えています。
ただし、株式の大規模買付提案の中には、たとえばステークホルダーとの良好な関係を保ち続けることができない可能性があるなど、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益を損なうおそれのあるものや、当社グループの価値を十分に反映しているとは言えないもの、あるいは株主の皆様が最終的な決定をされるために必要な情報が十分に提供されないものもありえます。
そのような提案に対して、当社取締役会は、株主の皆様から負託された者の責務として、株主の皆様のために、必要な時間や情報の確保、株式の大規模買付提案者との交渉などを行う必要があると考えています。
2.基本方針の実現に資する特別な取組み
当社は、昭和4年に島津、三菱、大倉の共同出資により設立された企業であり、今日まで塗料製造を基軸とした事業活動を営んでまいりました。
現在、当社及び当社グループは、塗料、蛍光色材及び照明機器の製造販売を主な事業領域としておりますが、当社グループの企業価値の主な源泉は、「国家社会の繁栄に奉仕し得る将来性ある企業足るべし」という創業精神のもとに、永年に亘ってお届けしている各種製品の品質・性能とサービスが築いたブランド力、顧客との信頼関係にあると考えております。特にコア事業である塗料事業におきましては、起業の礎となった錆止め塗料「ズボイド」をはじめ、市場から絶大な支持を得てまいりました防食塗料、その他の独創的な塗料技術は、地球環境や資源を護り、広く社会の繁栄、豊かな暮らしの実現に貢献し得たものと自負いたしております。このような創業以来の当社及び当社グループの取組みの積み重ねが企業文化、あるいは「DNT」ブランドとして結実し、現在の企業価値の源泉になっており、今後も企業文化の継続発展を通して当社の社会的存在意義を高めることが、結果として企業価値及び株主共同の利益の最大化につながるものと考えております。
当社グループの経営戦略の基本命題は、コアビジネスである塗料事業の継続的成長を図り、市場の好・不調に影響されることの少ない高収益事業とすることにあります。しかしながら、国内市場の構造変化、海外市場の急速な変貌、更には原油、ナフサ価格、為替相場変動に起因する塗料用原材料価格高騰の影響等により、企業価値・株主共同の利益の確保・向上は容易ではありません。そのため、より強固な企業体質を構築する必要があります。具体的には、
① 国内塗料事業の高付加価値化
② 海外塗料事業の積極拡大
③ 新たな収益源事業の育成・強化
を必達目標として掲げ、経営基盤の整備とともに地球環境保全活動、適切な情報開示、社会貢献活動など企業の社会的責任を誠実に果たしてまいります。
また、株主、顧客、従業員及び社会全体から「存在価値のある企業」として認められるには、コーポレート・ガバナンスの充実・強化が経営の最重要課題の一つであると考えております。そのために、当社は、金融庁と東京証券取引所が上場企業の企業統治の指針としたコーポレートガバナンス・コードの主旨を踏まえた「コーポレートガバナンスに関する基本方針」を制定し、持続的成長と中長期的な企業価値の向上のために、コーポレートガバナンスに関する基本的な考え方とその枠組み、運営に係る方針を定めて充実・強化を図っております。また、社外取締役や監査役制度により経営監視機能を強化・充実し、決算や経営施策等の情報開示を適時且つ正確に行うなど、透明性の高い企業経営の実現に向けて努力しております。
当社は経営理念「当社は、新しい価値の創造を通じて地球環境や資源を護り、広く社会の繁栄と豊かな暮らしの実現に貢献できる企業を目指します」のもと、グループ一丸となって、広く社会にとって有用な商品・サービスを提供し、消費者・顧客の満足と信頼を獲得することが、歴史と伝統ある島津系・三菱系企業の一員としての使命であると認識し、今後とも様々なステークホルダーと良好な関係を維持・発展させて経営基盤を強化することで、企業価値・株主共同の利益の確保・向上を図ってまいります。
3.基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組み
当社は、平成26年4月24日開催の当社取締役会において、「当社株券等の大規模買付行為に関する対応策」(以下、「原プラン」といいます。)の継続を決議し、同年6月27日開催の第131期定時株主総会において、株主の皆様のご承認をいただきました。原プランの有効期間は、平成29年6月29日開催の第134期定時株主総会終結の時までであることから、当社では、株主共同の利益及び企業価値の維持・向上の観点から、当社を取り巻く事業環境、情勢変化等も踏まえ、更なる検討を加えました結果、同年4月26日開催の当社取締役会において、原プランを一部変更したうえで、「当社株券等の大規模買付行為に関する対応策」を継続することを決議し(以下、継続する「当社株券等の大規模買付行為に関する対応策」を「本プラン」といいます。)、同年6月29日開催の第134期定時株主総会において株主の皆様にご承認をいただきました。
本プランは、当社が発行者である株券等について、保有者の株券等保有割合が20%以上となる買付け、又は公開買付けに係る株券等の株券等所有割合及びその特別関係者の株券等所有割合の合計が20%以上となる公開買付けを行う者を対象者として、当社株券等の大規模買付行為を行おうとする者が遵守すべきルールを明確にし、株主の皆様が適切な判断をするために必要且つ十分な情報及び時間、並びに大規模買付行為を行おうとする者との交渉の機会を確保するためのものであります。
大規模買付者があらかじめ定めるルールを遵守しない場合、又は当該大規模買付等が当社の企業価値・株主共同の利益を著しく損なうものであると認められ、且つ対抗措置の発動を相当と判断する場合、当社取締役会の決議に基づき発動する対抗措置としては、原則として新株予約権の無償割当てを行うこととします。ただし、かかる判断に当たっては、当社取締役会から独立した独立委員会の勧告を最大限に尊重します。
なお、本プランの詳細につきましては、インターネット上の当社のホームページ掲載の平成29年4月26日付プレスリリース「当社株券等の大規模買付行為に関する対応策(買収防衛策)の継続について」( http://www.dnt.co.jp/japanese/ir/library/file/other/news20170426.pdf )をご参照ください。
4.基本方針にかかる取組みについての当社取締役会の判断及びその判断にかかる理由
本プランは、大規模買付者が基本方針に沿う者であるか否かを株主の皆様及び当社取締役会が適切な判断をするに当たり、十分な情報及び時間を確保する為に定めるものであり、特定の者による大規模買付行為を一概に拒絶するものではありません。
本プランの有効期間は3年間としていますが、有効期間満了前であっても株主総会で変更又は廃止できることとし、株主の皆様の意思が反映される仕組みになっております。
また、対抗措置の発動は、当該大規模買付等が当社の企業価値・株主共同の利益を著しく損なうものであると判断される場合など、あらかじめ定められた合理的且つ客観的要件を充足する場合に限定されるとともに、その発動に当たっては、独立委員会の中立的な判断を重視することとしており、当社取締役会の恣意的判断を排除しております。更に、発動する対抗措置については、あらかじめその内容を株主の皆様に適時に情報開示を行うこととしております。
したがって、当社取締役会は、前記3.基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みの具体的内容は基本方針に沿うものであり、企業価値・株主共同の利益の確保・向上の原則、事前開示・株主意思の原則、必要性・相当性確保の原則を充足しており、当社役員の地位の維持を目的とするものでないと判断しております。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の金額は、7億9千万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産は711億1千8百万円となり、前連結会計年度末と比較して7億4千3百万円の増加となりました。流動資産は337億6千5百万円で前連結会計年度末と比較して8億4千2百万円の増加となりましたが、これは現金及び預金の増加8千6百万円、受取手形及び売掛金の増加7億3千4百万円、たな卸資産の減少1億9百万円、繰延税金資産の増加8千万円、その他流動資産の増加5千1百万円等が主因であります。固定資産は373億5千3百万円で前連結会計年度末と比較して9千8百万円の減少となりましたが、これは有形固定資産の減少4億6千4百万円、投資その他の資産の増加3億4千6百万円等が主因であります。
負債は330億2千3百万円となり、前連結会計年度末と比較して10億3千1百万円の減少となりました。流動負債は275億2千1百万円で前連結会計年度末と比較して9億3百万円の減少となりましたが、これは支払手形及び買掛金の増加7億5千万円、短期借入金の減少9億3千6百万円、未払法人税等の減少5億8千万円、製品補償引当金の増加1億4千3百万円、その他流動負債の減少2億4千万円等が主因であります。固定負債は55億1百万円で前連結会計年度末と比較して1億2千8百万円の減少となりましたが、これは長期借入金の減少1億3千2百万円、繰延税金負債の増加1億3百万円、リース債務の減少1億6百万円等が主因であります。
純資産は380億9千4百万円で前連結会計年度末と比較して17億7千5百万円の増加となりました。これは利益剰余金の増加18億4千9百万円、自己株式の増加2億1千9百万円、その他有価証券評価差額金の増加1億3百万円等が主因であります。