当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年6月30日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症対策による厳しい制限が緩和される中、まん延防止等重点措置の全国解除を機に社会経済活動の正常化に向けた持ち直しの動きが見られました。
その一方で、昨年から止まらない原材料価格の上昇、また資源高や円安の進行を背景としたエネルギーコストの上昇に加え、ウクライナ情勢の悪化、上海ロックダウンなどの影響が国内外の企業業績に強く及びました。
このような状況の中、当社グループは、競争力強化と顧客満足の向上および事業領域の拡大、また、あらゆる経費削減に努めましたが、原材料価格高騰の影響を大きく受けたこと等から、大変厳しい状況で推移いたしました。
この結果、下記の表に記載のとおり、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高が101億1千4百万円で前年同四半期比6千7百万円の増収(0.7%増)、営業損失は9千万円で前年同四半期比3億7千4百万円の減益(前年同四半期は2億8千4百万円の営業利益)、経常利益は4千6百万円で前年同四半期比3億3百万円の減益(86.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4千万円で前年同四半期比1億6千万円の減益(79.9%減)となりました。
第2四半期以降も景気は小幅ながら回復基調を維持する見込みですが、目下では新型コロナウイルス感染症の感染第7波等により景気の下振れリスクが懸念されるため、今後も市況を注視しながら対応してまいります。
(単位:百万円)
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22年3月期 第1四半期 |
23年3月期 第1四半期 |
増減額 |
増減率 |
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売上高 |
10,047 |
10,114 |
67 |
0.7% |
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営業利益又は営業損失(△) |
284 |
△90 |
△374 |
- |
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経常利益 |
350 |
46 |
△303 |
△86.6% |
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親会社株主に帰属する四半期純利益 |
200 |
40 |
△160 |
△79.9% |
「売上高・営業利益の第1四半期業績推移」 (百万円)
次に、セグメント別に概況をご報告いたします。
当社グループの報告セグメントはインキ事業、化成品事業、加工品事業、不動産賃貸事業から構成されており、当第1四半期の売上高とセグメント利益又は損失(△)の構成は以下のとおりであります。
また、当第1四半期連結会計期間より全社費用の区分を見直しております。それに伴い、前第1四半期連結累計期間における各事業のセグメント利益を区分見直し後の数値に置き換えております。
なお、セグメント利益又は損失(△)につきましては、2期比較となっております。
詳細につきましては、「第4「経理の状況」1「四半期連結財務諸表」「注記事項」(セグメント情報等)」をご参照ください。
第1四半期業績推移
セグメント売上高 (百万円) セグメント利益又は損失(△) (百万円)
(インキ事業)
オフセットインキおよび印刷用材料は、経済活動の正常化に伴い、新聞折込チラシ、旅行関連、イベント企画等の印刷物需要が一定程度回復したことに加え、重点顧客への販売強化に努めた結果、前年同四半期に比べ数量および売上高は増加いたしました。しかし利益については、さまざまな合理化や経費削減によりその拡大に努めましたが、原材料価格の上昇に対応した価格改定の遅れにより採算性が低下したため、前年同四半期に比べ減少となりました。
グラビアインキは、行動制限のない大型連休で人流が大きく回復し、贈答用・土産物分野の需要が一定程度回復したことに加え、機能性インキの販売伸長が数字を底上げしたこと等から、前年同四半期に比べ数量および売上高は増加いたしましたが、原材料価格高騰の影響が大きく及んだため、前年同四半期に比べ利益は減少となりました。
インクジェットインクは、主に北米やEU向けとなる受託インクにつきましては、顧客が市況見合いで発注量の調整を行ったこと等から、前年同四半期に比べ数量、売上高および利益は共に低調な推移となりました。
この結果、下記の表に記載のとおり、インキ事業の当第1四半期連結累計期間の業績は、前年同四半期に比べ増収減益となりました。
今後のインキ事業を取り巻く市場環境については、短期的には経済活動の正常化に伴った緩やかな需要回復を見込んでおりますが、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大の状況によっては経済活動の再停滞が懸念されるため、引き続き市況を注視しながら対応してまいります。また、原材料高騰に対応した価格転嫁の進捗状況が当社グループの業績に大きな影響を及ぼしていると認識しているため、引き続き製品価格の改定を進めてまいります。
なお、中長期ではオフセットインキの構造的な市場縮小の継続、グラビアインキの軟包装需要の堅調な推移、インクジェットインクの産業用途の市場拡大を見込んでおりますが、各製品の市場環境が異なることから、ポートフォリオの再構築を進めることで収益力の向上を目指してまいります。
(単位:百万円)
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22年3月期 第1四半期 |
23年3月期 第1四半期 |
増減額 |
増減率 |
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売上高 |
3,055 |
3,243 |
187 |
6.1% |
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セグメント損失(△) |
△29 |
△140 |
△110 |
- |
(化成品事業)
主力の自動車用マスターバッチおよび樹脂コンパウンドは、半導体を主とする部品不足のため減産調整を余儀なくされている国内自動車生産の影響を受けており、前年同四半期に比べ数量および売上高は共に大幅な減少となりました。
フィルム・容器用マスターバッチは、脱プラスチックに代表される環境対応の加速化により構造的な市場縮小に直面しておりますが、経済活動の正常化に伴い需要が一定程度の回復を見せたことに加え、周辺領域開発を軸とした重要顧客への販売活動に努めたこと、また環境対応製品の拡販を進めた結果、数量および売上高は前年同四半期並みを維持いたしました。
この結果、下記の表に記載のとおり、化成品事業の当第1四半期連結累計期間の業績は、前年同四半期に比べ減収減益となりました。
今後の化成品事業を取り巻く各製品の市場環境につきましては、主力の自動車用マスターバッチおよび樹脂コンパウンドは車載半導体不足による自動車生産への影響が2022年一杯は続く見通しのため、厳しい状況が継続するものと思われます。
フィルム・容器用マスターバッチにつきましては、経済活動の正常化で緩やかな需要増を見込んでおりますが、中長期的には脱プラスチック化の流れによる需要減を見込んでおります。しかしながら、時流である環境問題への関心の高まりを機会と捉え、バイオプラスチックベースの着色剤等の環境対応製品の開発・拡販を進めるとともに、リサイクル材の活用や、サーキュラーエコノミーへの参画等を推進してまいります。
(単位:百万円)
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22年3月期 第1四半期 |
23年3月期 第1四半期 |
増減額 |
増減率 |
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売上高 |
5,102 |
4,937 |
△164 |
△3.2% |
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セグメント利益 |
264 |
74 |
△189 |
△71.9% |
(加工品事業)
ネトロン®(注)は、工材の水処理用資材の輸出需要が堅調に推移し、農水産物向け包材も既存領域での底堅い需要に支えられた結果、前年同四半期に比べ売上高は増加いたしましたが、原材料価格高騰の影響が大きく及んだことから、利益は前年同四半期に比べ減少となりました。
一軸延伸フィルムは、経済活動の正常化に伴い包材需要が改善したことに加え、工業用途の輸出案件の受注で売上が伸長したことから、前年同四半期に比べ売上高は増加いたしました。利益は、生産性向上に向けた取り組みを進めてきましたが、原材料価格高騰に対応した価格転嫁が一部製品で遅れたこと、また販売構成差の影響等もあったことから、前年同四半期に比べ利益は減少いたしました。
土木資材は、昨年来の災害需要が一服したなかで受注確保に努めましたが、前年同四半期に比べ売上高および利益は共に減少いたしました。
農業資材は、高機能製品による顧客開発を進める一方、価格改定前の駆け込み需要により一部製品の受注が伸長したため、前年同四半期に比べ売上高は増加いたしましたが、原材料価格高騰と一時的な要因を含む販管費の増加により利益は減少いたしました。
この結果、下記の表に記載のとおり、加工品事業の当第1四半期連結累計期間の業績は、前年同四半期に比べ増収減益となりました。
今後の加工品事業を取り巻く各製品の市場環境につきましては、ネトロン®では水処理用途の市場の伸長、土木資材では年内の需要回復、一軸延伸フィルムは新規用途開発による需要増、農業資材では国内耕作面積の減少による需要減をそれぞれ見込んでおります。
中長期的にはネトロン®の水処理用途の伸長、土木資材は国が進める「国土強靭化計画」に沿った防災・減災用途の需要拡大等が期待できることから、生産能力の増強や新製品開発・拡販等を推し進めてまいります。また、包装資材や農業資材におきましては、環境問題への関心の高まりを機会と捉え、バイオプラスチックベースの環境対応製品の開発・拡販を進めてまいります。
(注)ネトロン®は三井化学株式会社の登録商標です。
(単位:百万円)
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22年3月期 第1四半期 |
23年3月期 第1四半期 |
増減額 |
増減率 |
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売上高 |
1,866 |
1,911 |
44 |
2.4% |
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セグメント利益 |
92 |
26 |
△65 |
△71.5% |
(不動産賃貸事業)
不動産賃貸事業は、2020年8月に建設した賃貸戸建て住宅「パレットパークタウン」および本社ビル賃貸オフィスの稼働が順調に推移いたしました。
この結果、下記の表に記載のとおり、不動産賃貸事業の当第1四半期連結累計期間の業績は、前年同四半期並みとなりました。
(単位:百万円)
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22年3月期 第1四半期 |
23年3月期 第1四半期 |
増減額 |
増減率 |
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売上高 |
22 |
22 |
△0 |
△1.1% |
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セグメント利益 |
14 |
14 |
△0 |
△1.6% |
当社グループでは、新たに策定した3カ年の中期経営計画「TOKYOink 2024」の取り組みを本年4月より開始しましたが、原材料の高騰やエネルギーコストの増加が影響し、予想以上に厳しい船出となりました。このような状況を打破するためにも、「TOKYOink 2024」で掲げました経営方針「市場が求める価値の追求 とりわけ環境・社会に貢献する製品・サービスの提供」「低成長時代にも耐えうる高効率な運営体制の実現」に向けた取り組みを加速させ、中長期的な企業価値向上のため、より一層努めてまいります。
(2)財政状態の分析
(単位:百万円)
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区 分 |
2022年3月期 |
2023年3月期 第1四半期 |
増減額 |
増減率 |
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資産 |
47,309 |
47,460 |
151 |
0.3% |
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負債 |
21,619 |
21,886 |
267 |
1.2% |
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純資産 |
25,690 |
25,574 |
△116 |
△0.5% |
当第1四半期連結会計期間末の総資産は474億6千万円となり、前連結会計年度末に比べ1億5千1百万円増加いたしました。主な要因は、現金及び預金の増加3億1千2百万円、受取手形の増加1千3百万円、電子記録債権の増加1億3千9百万円、売掛金の減少5億4千7百万円、棚卸資産の増加5億2千4百万円、有形固定資産の減少1億2千1百万円および投資有価証券の時価下落等に伴う減少2億9千5百万円等によるものです。
負債合計は218億8千6百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億6千7百万円増加いたしました。主な要因は、支払手形及び買掛金の増加1億4千8百万円、短期借入金の増加8億3千万円、未払法人税等の減少9千8百万円、賞与引当金の減少3億1千4百万円および長期借入金の減少2億9千7百万円等によるものです。
純資産の部は255億7千4百万円となり前連結会計年度末に比べ1億1千6百万円減少いたしました。主な要因は、利益剰余金の減少6千4百万円およびその他の包括利益累計額の減少4千9百万円等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載しました「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載に重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2億4千1百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)従業員数
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数の著しい増減はありません。
(8)生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(9)主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。